カテゴリー別アーカイブ: コラム

「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で差込印刷 (3)

「書けまっせ6」は販売終了となりました。最新版は「書けまっせ7」です。

関連リンク:PDF資料室【質問】PDFで配布されている帳票に差し込み印刷するにはどうしたら良いですか?

前回までで納品書はいったん完成しました。
しかし、データが納品書の行数を超えるほど多い場合はどうなるのでしょうか? たとえば1ページでは収まらないほど納品データがあった場合、データが無くなるまでページを複写して繰り返すことになります。
データを繰り返し差し込むときの挙動には大きく分けて2種類あります。「全ページ差込」というパラメータがONのときとOFFのときです。(デフォルトはONです)

全ページ差込がONの場合、次の図のようにデータが無くなるまで全ページを複写して繰り返します。
sashikomi-zenpage

全ページ差込がOFFの場合、[データリピート]というパラメータが関係します。下図のように初めて[データリピート]ONのフィールドがでてきたページのみをデータが無くなるまで繰り返します。
sashikomi
全ページ差し込みOFFはデータを繰り返したいフィールドと繰り返したくないフィールドが混在している場合に使います。

納品書のケースで実際に試してみましょう。
まずデフォルト状態のままで大量のデータを送るとどうなるか試してみます。このデータはテスト用に明細を8行から20行に増やしてあります。
これをセットして印刷するとどうなるか? 印刷プレビューで確認してみましょう。
nouhinshyo10
1ページ目は問題ありませんが、2ページ目を見ると表示がおかしいことが分かります。これは納品先の会社名や日付、納品元の情報が入るべきフィールドに明細データが流し込まれているためです。
デフォルトではすべてのフィールドがデータを繰り返し差し込む対象となるため、このようになってしまうわけです。

納品先、日付、納品元に関するフィールドをすべて選択状態にして[差込]タブにある[データリピート]と[全ページ差込]のチェックをはずしてください。
nouhinsyo11

これで2ページ目も正しく出力されます。

nouhinsyo12

このようにデータを繰り返し挿入したくないフィールドは[データリピート]をOFFにしてください。また[データリピート]機能を有効にするために「全ページ差込」もOFFにする必要があります。

 




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「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で差込印刷 (2)

「書けまっせ6」は販売終了となりました。最新版は「書けまっせ7」です。

関連リンク:PDF資料室【質問】PDFで配布されている帳票に差し込み印刷するにはどうしたら良いですか?

前回に続き「瞬簡PDF 書けまっせ 6」での差込印刷機能について解説していきます。

前回で文書にフィールドを挿入してデータを差し込むところまでできました。このまま印刷でもかまわないのですが、もう少し見た目をよくするためアレンジすることにします。
nouhinshyo6

「商品名」は左端に少し余白を入れ、「数量」は右揃え、「単位」は中央揃え、「単価」、「金額」は右揃えにしてカンマをつけたいところです。

まず「選択モード」が選択されていることを確認してください。
nouhinshyo7

「品番・商品名」列のフィールドをすべて選択します。[Ctrl]を押しながらクリックしていけば複数選択ができます。もしくは列全体を含む範囲をドラッグすることで一度に選択することも可能です。
選択できたら[テキスト]タブを選び、[文字配置]カテゴリの「左右余白」の数値を「2.0」にします。
nouhinshyo8

「数量」列のフィールドをすべて選択して[テキスト]タブ[文字配置]カテゴリのドロップダウンから「右寄せ(中央)」を選びます。このままだと右端ギリギリに配置されてしまうので「左右余白」を「2.0」にします。同じく「単位」列のフィールドを選択して「中央揃え(中央)」を指定します。
「単価」列、「金額」列のフィールドは「右寄せ(中央)」にして「左右余白」を「2.0」に、[表示形式]カテゴリにある「」ボタンを押してください。これで3桁ごとにカンマがつくようになります。
すべてできると次のようになります。(見やすくするために差込順序を非表示にしてあります)
nouhinshyo9

完成した状態をプロジェクトファイルとしてダウンロードできるようにしておきました。ここからダウンロード
ZIP圧縮されていますので解凍して「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で開き、[差込]タブの[データソース]を指定すれば上記を再現することができます。




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「瞬簡PDF 書けまっせ 6」で差込印刷(1)

「書けまっせ6」は販売終了となりました。最新版は「書けまっせ7」です。

関連リンク:PDF資料室【質問】PDFで配布されている帳票に差し込み印刷するにはどうしたら良いですか?

「瞬簡PDF 書けまっせ 6」には非常に高度な差込印刷機能が備わっています。
しかしながらどうやって使えばよいのか分からない、何ができるのか分からないなど、実際に使いこなしている方は少ないのではないでしょうか? 今回はこの差込印刷機能について数回にわたって解説してきたいと思います。

差込印刷とは?

まず差込印刷とは文書にデータを埋め込んで印刷することを言います。
「瞬簡PDF 書けまっせ 6」の場合、PDF文書にExcelやCSVデータを埋め込んで印刷したりPDFにしたりすることができます。

納品書をつくってみる

それでは実際に差込印刷機能を使って納品書を作っていきましょう。

  1. まず納品書のPDF文書を開きます。nouhinshyo
  2. 次にリボンから[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ページ全体を自動認識]を選び、ページ全体に差込フィールドを作成します。この機能は矩形を自動認識して差し込みフィールドを作成してくれますが、完璧ではないため、フィールドができなかった場所には、[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ドラッグで作成]で手で作成していきます。また、タイトルや備考欄、最後の行には必要ないので削除します。次のようになればOKです。
    nouhinshyo3
  3. 各フィールドには差込順序番号が青色のラベルで表示されています。読み込まれたデータはこの順番にフィールドへ差し込まれていくわけです。
    今回はフィールドを2か所、後から追加したため順序がおかしくなっていますので修正しましょう。
    順序を修正したいフィールドを選択してリボン[差込]タブを選び、[差込順序]の番号を適切なものに変更してEnterを押します。
    nouhinshyo4
  4. 最後にリボン[差込]タブのデータソースへ差し込むデータのパスを指定します。これで次のようにデータが差し込まれました。
    nouhinshyo5
  5. あとは印刷したりPDF出力をおこなえば良いだけです。いかがだったでしょうか? 基本的には差込フィールドを作ってデータを指定すればよいだけです。 次回はもう少し凝った差込方法について解説します。

 




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エラー “FO transformation is failed” とは(AH Formatter)

こんにちは。
AH Formatterのサポート担当です。

AH Formatter の Windows 版をご利用のお客様から
以下のようなエラーメッセージについてお問い合わせをいただくことがあります。

 8195 (2003):FO transformation is failed.
 セキュリティ設定で、このスタイルシートのスクリプトコードの実行は許可されていません。

このエラーメッセージの「セキュリティ設定で・・・」以降の部分は
AH Formatter ではなく、XSLT プロセッサから出力されているメッセージです。

Windows 版をお使いの場合、オプション設定による指定がなければ MSXML が選択されます。
このエラーメッセージは MSXML6 での XSLT 変換において出力されています。
MSXML6 ではセキュリティ関係等の変更が行われており、その影響によるものかと思います。
※ MSXML6に関しては次の URL をご参照ください。
 https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms754611(v=vs.85).aspx

このようなエラーが発生した場合、
MSXML プロパティを変更することによって解消される場合もあります。
まずは、AH Formatter のオンラインマニュアルの
「オプション設定ファイル」の「XSLTの設定」をご参照ください。

AH Formatter V6.2 ではオプション設定ファイルで MSXML のプロパティを指定することが可能です。
スクリプトコードの実行を許可する場合には、
 <msxml name=”AllowXsltScript” value=”true”/>
とすれば解決するでしょう。




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弊社ウェブサイトのセキュリティ強化のお知らせ

ウェブで使われてきたSSLという暗号通信方法に重大な欠陥(注)が見つかったため、世界中で、これを使わないようにする動きが進められています。

注:パスワードやクレジットカード番号など、暗号通信で守られるはずのデータが、筒抜けになる脆弱性です。

アンテナハウスも、今週末にSSLを廃止して、より安全なTLSという方式に切り替える予定です。
この結果、一部のお客様には、アンテナハウスのウェブに接続できないという影響が出る可能性があります。

接続できないお客様は、まず、ブラウザを最新版にしてみてください。これで、接続できるようになるはずです。

Chrome, Firefox, Operaなどの最新版は、すでに最初からTLSに対応しているので、最新版にするだけで問題は解決します。

最新のブラウザにしても、接続できないということであれば、弊社までご連絡ください。調査いたします。
とにかく最初の段階では、まず、何より、最新のブラウザにしていだくことが肝心です。




瞬簡PDF 書けまっせ 2024
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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

新年皆様いかがお過ごしでしょうか。
東京地方は新年から良い天気が続いておりますが、いつもより寒いように感じます。

さて、弊社は、昨年8月で創立30周年を経過しました。

決算期では昨年の12月末に31期が終了しましたが、ありがたいことに、30周年の節目の年を、3期連続の増収増益で終了することができました。

これもひとえに、弊社のソフトウェア製品をご利用いただいた皆様のおかげと、こころより感謝いたします。この場をお借りして、篤くお礼申し上げます。

弊社は、本日より、2015年の営業開始いたしましたが、今年も1年間頑張りたいと存じます。

ブログをお読みになっておられる皆様にとりましても、今年も良い年になりますよう、お祈り申し上げます。

2015年1月5日
アンテナハウス株式会社
代表取締役
小林 徳滋




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DITA Festa 2014(2)

11月4日~5日の二日間にかけて恒例のDITA Festaが開催されました。今回のテーマは「DITAによる制作環境とプロセスの構築」です。

二日目はパナソニックさんの導入事例紹介とDITAユーザー交流会さんの「DITAを使ったマニュアル制作プロセスと制作に携わるメンバーの役割について」の研究発表、IA部会の「DITA1.3のポイント」、そしてPFUソフトウェアさんとNECマネジメントパートナーさんがそれぞれ提供しているDITA制作や翻訳サービスの紹介を行いました。

DITAユーザー交流会さんの研究発表では、マニュアル制作にあたっての工程と役割を事前にきちんと整理しないとだめだよという話があり、これは前日のSAPの事例紹介とも重なっている重要なテーマなのだと思います。

IA部会からは来年勧告されるであろうDITA1.3仕様のキーポイントについて分かりやすい解説がありました。
現在のDITA1.2でも1冊のマニュアルの中でひとつのトピックファイルを複数箇所から参照することは可能なのですが、その参照されるトピックファイルの内容を(動的に)ほんの少しだけ変更したいときにちょっとした弱点があります。DITA1.3ではkeyscopeという仕組みが新たに追加され、従来あった弱点を克服できます。

こういった新機能の解説をIA部会の平井さんが行ったのですが、平井さんのお作りになるプレゼン資料はいつも見やすく的確で個人的に大好きです。

DITA Festa-2日目

Festa終了後に「keyscopeの機能は喉から手が出るほど欲しかった」と複数の方がおっしゃっていたのが印象的でした。




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DITA Festa 2014(1)

11月4日~5日の二日間にかけて恒例のDITA Festaが開催されました。今回のテーマは「DITAによる制作環境とプロセスの構築」です。

DITA Festa

DITA Festa

初日はドイツのSAPの導入事例紹介の他、アートダーウィンさん、YAMAGATA INTECHさん、アンテナハウスの3社がそれぞれ提供しているDITA関連サービスの紹介を行いました。

この中でやはり目玉はSAPの事例でしょう。CCMS選択のための評価基準やそのプロセス、既存のCMS環境からのマイグレーション方法、競争力維持のためのフレキシブルなコンテンツ制作環境と、翻訳への展開やそのプロセス統合などの話がありました。

DITA導入によって、130万ファイル以上のオブジェクトから、1日に12,000以上の成果物を生成しているんだそうです。また導入にあたっては、300人以上に対して教育、役割の定義、サポートやコミュニケーションチャネルを設定したとのこと。
PDFやEclipse、DHTML、CHM、etc..を生成しているようでした。

ここまで大規模な導入事例だと、日本国内の「スモールスタートで行きたい」と考えていらっしゃる企業さんにはちっとも参考にならないのではないかと、かえって心配になってしまったのですが、みなさん最後まで真剣に耳を傾けていらっしゃったのが印象的でした。

この日の最後のセッションはアンテナハウスのDITA関連サービス紹介です。OT用プラグインPDF5のカスタマイズサービスの話を中心に、40分ほどサービス内容や事例の話をさせていただきました。
DITA導入でお悩みがあるようでしたら、いつでもご連絡ください。

営業グループ 小林具典 guten@antenna.co.jp




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DITA Europe 2014 / DITA-OT Day

おはようございます。海外営業グループからの報告です。

来たる11/17、18日にドイツのミュンヘンでDITA Europe / 2014 DITA-OT dayが開催されます。そして続く20日にはDITA-OT Dayが開催されます。アンテナハウスは今年も参加して参ります。

DITA Europe 2014では、オープンマイクの飛び入りステージでアンテナハウスは弊社で開発したPDF5を披露してくる予定でいます。USの営業担当と日本の技術担当が協力して、現在プレゼン資料を準備中です。発表は2人のコラボで行います。きっと注目を集めるであろうと期待しています。

    *「DITA Open Toolkit (DITA-OT)」は、DITA で記述された XMLインスタンスを出版するためのオープンソース出版システムです。

    * PDF5 はアンテナハウスが開発したサンプル DITA-OT プラグインです。ほとんどの DITA 1.2 仕様の索引機能を実装し『AH Formatter』を用いて、PDF を出力します。

    *「I18n Index Library」プラグインは、複数の「DITA-OT」プラグインから、「I18n Index Library」の機能を使えるようにした、独立した「DITA-OT」プラグインです。

続くDITA-OT Dayでは、プレゼンテータは主にDITA-OTの開発者で構成され、アジェンダによると、新バージョンのDITA1.3についての説明、その拡張機能、PDFプラグインのカスタマイズ等 より実践的なストーリーが聞けるだろうと期待されます。欧米で広く活用されているDITAの先端情報を得るため、日本からは技術担当が参加いたします。そして、日本でのDITAの啓蒙活動、普及促進活動、市場の活性化をはかるべく、得た知識を今後の開発に生かしてまいります。

アンテナハウス海外サイト
http://www.antennahouse.com/
http://rainbowpdf.com/




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『瞬簡PDF書けまっせ6』など弊社製品から印刷しようとしてWindowsがブルースクリーンになる問題が解決しました。

本日(10/15)、マイクロソフトより、Windowsの緊急アップデートの案内がありました。

マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-058緊急
カーネルモード ドライバーの脆弱性により、リモートでコードが実行される (3000061)

このアップデートを適用することで8月のWindowsアップデート以降発生していたブルーススクリーン問題が解決していることを確認致しました。

現在、確認しておりますのは、Windows7のみとなりますが、他のOSにつきましては後日別途ご報告申し上げます。

具体的には次の通りです。

Windows 7/64bit、Windows7/32bitで、Windowsアップデートのkb2993651→kb3000061を適用すると、
・瞬簡PDF書けまっせ6
・書けまっせPDF5
・瞬簡PDF編集5
・瞬簡PDFタッチ

でブルースクリーンにならずに、印刷ができることを確認しました。kb3000061をアンインストールするとブルースクリーン問題が発生しますので、kb3000061がキーになっているようです。

なお、「マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-058 – 緊急」のテキストには、この問題に触れられておりませんが、マイクロソフトのサポート担当より、ブルースクリーンについての対応は、Windows 7のみですが、上記のアップデートに取り込まれた、との情報を入手しております。

◎ブルースクリーン問題
8月のWindowsのアップデート以降、弊社のWindows製品で印刷を実行しようとしてWindowsがクラッシュし、ブルースクリーン状態になるという障害が起きており、お客様に多大のご迷惑をおかけしていました。マイクロソフトの責任とはいえ、大変心苦しく思っておりましたが、漸く解決の目途がたってきたようです。やれやれ。

詳しくはこちらをご参照ください。
緊急のお知らせ




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