月別アーカイブ: 2018年1月

CAS-UB V5はレスポンシブなWebページ生成や、UBテキスト機能の公開などが目玉です。

出版物編集制作WebサービスCAS-UBは、2011年9月にサービスを開始してから、既に満7年を経過しました。この間、お客様の要望と自社での出版物制作の経験をもとにバージョンアップを重ねて参りました。Webサービスですのでバージョン番号を付けがたいのですが、社内の開発用サーバーで進化させてからまとめてクラウドを更新するという方法でバージョンアップをしています。

昨年は12月のバージョンアップでV5となりました。12月7日に追加した機能の一覧は次の通りです。

Webページを生成の強化

1.フレームによる目次の表示をレスポンシブ方式に変更

目次と本文を分割したindex-multiview.htmlを廃止して、目次のメニューアイコンを追加しました。目次のメニューアイコンを生成すると、広い画面のときは目次を左側に常時表示し、スマホや画面幅が狭いときはメニューアイコンのクリックやタップで目次をオーバーラップ表示します。

動画をこちらに用意しています:レスポンシブなWebページ生成

2.出版物全体を通しての全文検索機能を追加

全文検索機能を追加できるようにしました。目次に「全文検索」のリンクが追加され、クリックすると目次が全文検索画面になります。検索ワードを入力して[検索]ボタンをクリックすると、ヒットした記事と該当部分周辺のテキストが一覧されます。

3.WebページのレイアウトをEPUBとは別に自由にカスタマイズ

style_epub3web.css というファイルをスタイルシート画面にアップロードしておくと、Webページを生成したときに、すべてのファイルにリンクされます。この場合、style.cssはリンクされませんので、EPUBとはまったく別にカスタマイズできます。ユーザー・ガイドにWebページのカスタマイズ方法を追加しています。

4.タイトルページの追加

タイトルページを最初のページ(index.html)にできるようにしました。

5.生成設定をEPUB3と分離

従来は、Webページの生成設定はEPUB3の設定を適用していましたが、EPUB3と分離して、Webページ生成専用の設定をできるようにしました。

UBテキスト形式のダウンロードとアップロードを追加

「UBテキスト」は、CAS記法でマークアップして、出版物の構成を示せるようにしたテキストファイルです(UBはUniversal Bookの略)。「UBテキスト」では、出版物の構成とツリー構造を表現できます。各記事の内容は、CAS記法でマークアップします。

ダウンロード画面で、「UBテキスト」のダウンロードとアップロードをします。ダウンロード画面は、記事編集画面などの[その他のメニュー]のクリックで表示されるメニューの「ダウンロード」で表示されます。

バックアップ/リストア機能の操作性改善

1.バックアップファイルのリストアで、書誌情報もリストアできるようにしました。
2.[その他のメニュー]に バックアップ を追加しました。ホーム画面に戻らなくても、編集画面などからバックアップ画面に遷移できます。
3.出版物新規作成で、バックアップファイルをリストアして作成できるようにしました。

その他の強化強化と改善

1.記事編集画面のCAS記法入力支援ボタンを変更

[インクルード]ボタンを廃止して[引用]ボタンを追加しました。[引用]ボタンで、ブロック引用 と 整形済みブロック をマークアップできます。

2.画像画面の変更

画像画面で、各画像のファイルサイズと更新日時を表示するようにしました。

3.スタイルシート画面の変更

スタイルシート画面で、各ファイルのサイズと更新日時を表示するようにしました。

4.生成の一般設定の変更

PDFやEPUBの生成で、書誌編集画面でISBNが登録されていても、ISBNなしを選べるようにしました。

5.PDFの生成設定の複製を強化

PDFの生成設定の複製で、他の出版物の生成設定も複製できるようにしました。

FormatterClub
12月8日のFormatterClubでは主要な機能に絞って紹介させていただきました。

FormatterClubセミナーのプレゼン資料は次のSlideShareにて公開しています。
Slideshareデジタル出版物制作Webサービス CAS-UB V5による シングルソースパブリッシング(2017年12月8日)


DITA Festa 2017 Tokyo (2)

昨日 に引き続き、DITA Festa の話題です。

大人気であったユーザーパネルディスカッションのあとに、DCJ の専門部会である、WebHelp 研究部会の発表を弊社社員が担当しました。

その発表のなかで大きく取り上げていたものが、CIDM のTrend Survey 2017 です。
本日は Trend Survey についてご紹介いたします。

https://www.dclab.com/resources/surveys/dcl-cidm-trends-survey-2017

Trend Survey01

Trend Survey 2017 は米国で行われたアンケート調査で、様々な問いのアンケートに専門家が回答した結果を表しています。1900名の回答者、その職務は製作者、情報アーキテクター、コンテンツ戦略家といった方々が回答しています。
回答者の80%が製品マニュアルを手掛けています。

 

Trend Survey02
3年後にどのようなコンテンツ戦略を予定していますか?

このアンケート結果には、近年のモバイル端末のシェアの増加が反映されて、「モバイルデバイスへのサポートを改善する」が第一位となっています。
続いて、「Dynamic Delivery System を提供する」が第2位となっています。
Dynamic Delivery System とは,コンテンツ全体から必要なコンテンツのみをパブリッシングできるようにするシステムです。
例えば、コンテンツ全体から、PDF を出力する際にはこのコンテンツを使用する、HTML を出力する際にはこのコンテンツを使用する、といったコンテンツの細かい使い分けができます。
DITA はこの Dynamic Delivery 機能を備えています。

 

Trend Survey03
現在のコンテンツの問題点は何ですか?

このアンケート結果には、検索機能に改善が必要、コンテンツが多すぎて情報が見つからない、上位を占めています。
これらは検索機能についての問題点で、ユーザの求めるコンテンツを迅速に提供できることが強く求められているということです。
技術の進歩でドキュメントはその分増えていきますが、ドキュメントが増えても情報を探す時間を増やしたくはないのです。

この大きな問題を解決するのが HTML によるニーズに沿った検索機能の実装です。
HTML の様々な機能で、コンテンツの問題点をカバーしていけるからこそ、近年はHTML の需要が高まってきています。

続いて見てみると、Dynamic Delivery System やコンテンツ構造化の未対応という問題点があげられています。
これらは DITA で解決できます。

DITA で構造化したコンテンツで、HTMLで構築する WebHelp を作成してニーズに沿った検索機能や色々な機能を実装することでコンテンツの問題を改善していくことができるのです。

Trend Survey 2018 は現在調査中です。
結果が楽しみですね!

https://www.dclab.com/resources/surveys/dcl-cidm-trends-survey-2018

DITA に関して、弊社には DITA 専門の DITA サービス部門がございます。
ご相談がございましたら、DITA サービス部門へお気軽にお問い合わせください!

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DITA Festa 2017 Tokyo (1)

昨年12月、6日と7日の二日間にわたり第15回 DITA Festa が富士ゼロックス株式会社の本社にて開催されました。
スウェーデンの医療機器メーカー「Elekta社」の導入事例や関連ツールの紹介等、今回も盛りだくさんの内容で、120名様を超える方々にご参加いただきました。

そんな中で、最も注目を集めていたのがユーザーパネルディスカッションです。
サトーテクノロジー株式会社、日本電気株式会社、株式会社日立製作所、リコークリエイティブサービス株式会社、ブラザー工業株式会社、横河電機株式会社、そしてローランド ディー.ジー.株式会社の7社からご担当者をお招きして、予定調和なしのガチンコで DITA について語っていただきました。
どこぞのパネルディスカッションは予定調和ありあり、という話を聞いたことがあるのですが、DITA Festa ではそのようなことはやりません(笑)

DITA Festa 2017

アンケート結果を見ても「メリットのみならずデメリットも聞けて参考になった」「各社さまざまな課題があり、個別の状況に合わせたソリューションの選択が重要と感じた」「ユーザー視点での想定外のメリット、デメリットが大変参考になった」「自由な意見交換が良かった」「各社の状況と DITA への取り組み方の違いが分かりおもしろかった」「パネリストのみなさまがとても本音でお話されていてよかった」などなど、大半の方が肯定的な感想を持たれたようです。

あまりにも評判が良かったので、3月あたりにもう一度どこかで… という話もあるとかないとか(^^)

DITA Festa 2017 Tokyo (2) >>


海外出展情報 XML Prague Czech Republic

XML Prague は、ヨーロッパ最大の XML 会議です。 チェコ共和国のプラハの経済大学で、毎年 2 月に開催されています。(寒いですが、宿泊はシーズンオフのため格安です)。

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この会議の形態は、会議前の日と呼ばれる Unconference Day という日が設けてあり、本会議の前に開かれる、自由スタイルの形式から始まります。90 分のセッションが開かれ、その後は 2 日間のシングルトラック会議が行われます。 昨年は、ほぼ 30 分の講演だったと思います。 今年の公演は、30 分間または 15 分間とされています。 会議のスケジュールはまだ公表になっていないので、30 分になるのか 15 分になるのかまだはっきりしません。

アンテナハウスは数年間、この会議のスポンサーとなっています。 アンテナハウスは過去 2 年間、主催者からスポンサーに与えられる 2 名参加分のフリーパスを学生に提供しています。

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XML Prague 2018 の会議前の日(Unconference day)に、アンテナハウスは、「XSL-FO、CSS、およびページメディア」セッションで Antenna House Formatter の紹介、「ページメディア向けCSSの紹介」と題したチュートリアルの両方を発表します。アンテナハウスが 会議前の日(Unconference day) にユーザーミートアップと呼ばれるものをを主催してから 4 年目で、聴講率はよく毎回好評をいただいております。弊社社員トニーグラハムは、ここで最新の「ページメディア向けCSSの紹介」と題したチュートリアル文書を組版するのに使用している CSSスタイルを紹介する予定です。 またトニーグラハムは、「スキマトロン ユーザー ミートアップ」セッションでも講演する予定です。 スキマトロン(Schematron)は、XSL-FO ファイルをチェックするための  ‘focheck’  oXygen フレームワークで使用する技術の1つです。

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本会議でも、トニーグラハムが 「人生、宇宙そしてCSSテスト」を発表します。 これは、W3C CSS テストスイートの中から 17,000 件に及ぶ自動組版テストを行うために、Jenkins サーバーおよび eXist-db XML データベースとともに、Antenna House リグレッションテストシステム(AHRTS) を使用して、社内プロジェクトの開発を行った時のケーススタディです。

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この会議で人気であるものの一つに、本会議の最初の日の夕方に行われるソーシャルディナーがあります。 ディナーの後には「デモジャム」というものが行われ、ボランティアで各自が XML アプリケーションのデモを5分間行うものです。 デモジャムの優勝者は、最も大きな拍手を受けるプレゼンターです。弊社社員マイケルミラーは、2013 年の XML Prague でのデモジャムで弊社製品 AHRTS のデモンストレーションで受賞しました。

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海外出展情報 – PDF Day Washington DC

US アンテナハウスは来たる 1月29日にワシントン DC で予定されている PDF Day に参加します。 これは、米国政府が今後 PDF をどのように使用するかについて、アンテナハウスが学ぶまたとない機会です。 このイベントは、PDF Association が主催しており、National Archives and Records Administration(NARA)(アメリカ国立公文書記録管理局)が実行委員を務めています 昨年、Antenna House は PDF Association に参加しました。今回の PDF Day は、参加して以来初めて開催されるイベントです。

参加の目的は、新興の PDF テクノロジーを理解し、ユーザコミュニティと開発者コミュニティの両方のニーズをよりよく理解することです。 選択可能なセッションは合計18種類あります。 アクセシビリティ、アーカイビング、将来的な文書に関して政府が戦略的方向性として取り上げているセッションなどに参加を予定しています。 NARA の新たなドラフト戦略ガイダンスによると、連邦政府の公文書記録管理局は紙の文書をもはや受け入れない日を2022年にすることを目標としています。

PDF は世界的なデフォルトの電子文書技術であり、米国政府の公式電子文書技術です。

アンテナハウス(海外サイト)
http://www.antennahouse.com/

http://www.rainbowpdf.com/


Office Server Document Converter のご利用例

「Office Server Document Converter」は、MicroSoft Officeを使用せずに PDF や、画像に変換することができます。
文書管理システムでサムネイルを生成する為に幅広くご利用頂いております。

  • MicorSoft Office のライセンスの問題
    MicroSoft Office を使用しないため、MicroSoft Office のライセンスが不要。
  • Windows 以外のプラットフォームでも動作
    Linux 環境でも PDF や画像に変換。
  • セキュリティ対策
    MicroSoft Office を起動しないため、マクロ実行を防ぎセキュリティ上安全に
    PDF 変換可能。

評価版を用意しております。

評価版のお申込
評価版のお申込ページ


『PDF Driver API V6』、『PDF Driver V6』改訂版20

『PDF Driver API V6』及び、『PDF Driver V6』の改訂版20を公開致しました。
既存のお客様には随時改訂版のご案内をさせて頂きますので、暫くお待ちください。

今回の修正内容は以下の通りです。

今後とも弊社製品を宜しくお願い致します。


クイズを解いて、理解する! スキャナ保存一問一答 その2 解答編

eドキュメントソリューション販売担当です。
昨日出題しました問題 は解けましたでしょうか。本日はその答え合わせを行います。
正解を知って頂くだけでなく、電子帳簿保存法についても学んでいきましよう!

問3
スキャナ保存の承認を受けている場合、国税関係書類の書面(紙)は、スキャナで読み取った後、即時に破棄しても問題ないでしょうか。

【回答】
以下2つから正しい方を選択して下さい。

  1. 入力者が確認し、正確にスキャンが行われていれば、即時に破棄して差し支えありません
  2. 定期的な検査が行われるまで書面(紙)を保存する必要があります。

続きを読む


デスクトップ製品のサイトライセンスは10本から

デスクトップ製品とは

アンテナハウスでは、パソコンの本体にインストール(仮想環境は除く)して、そのパソコンの画面で操作することのできるパソコン用ソフトウエアのことを「デスクトップ製品」と呼んでいます。もちろんノートパソコン(ノートPC)でも同じように動かすことができます。

【参考】デスクトップ製品、システム製品とは?

サイトライセンスとは

デスクトップ製品を複数のパソコンに導入(インストール)してご利用の場合、必要な数だけデスクトップ製品をお求めいただくか、必要な数をライセンス(証書による使用許諾)でご購入いただく方法があります。サイトライセンスとはそうしたライセンスのひとつです。

【参考】サイトライセンスとシンクライアントライセンス

ただし、サイトライセンスは10ライセンス以上をまとめてご購入いただく必要があります。下記のページでは、10ライセンス以上をご購入の際の1ライセンス当たりの価格(=単価)をご紹介しています。

【参考】アンテナハウス デスクトップ製品のライセンス販売の価格とお申し込み

ひとつのデスクトップ製品をダウンロード版などでおおよそ6本以上ご購入予定であれば、サイトライセンスの最低数10本の価格の方が割安になってくる計算です。ぜひご検討ください。


クイズを解いて、理解する! スキャナ保存一問一答 その2 問題編

eドキュメントソリューション販売担当です。
スキャナ保存制度を理解する上で欠かせない、電子帳簿保存法一問一答をクイズ形式で出題し、解答頂くことで、スキャナ保存制度をよりよく理解することができます。

※電子帳簿保存法一問一答とは
・国税庁が電子帳簿保存法の解釈について、一問一答形式で回答しているものです。要件だけでなく、要件の解釈についても学ぶことが出来ます。

肩肘張らず、チャレンジして下さい!

問3
スキャナ保存の承認を受けている場合、国税関係書類の書面(紙)は、スキャナで読み取った後、即時に破棄しても問題ないでしょうか。

【回答】
以下2つから正しい方を選択して下さい。

  1. 入力者が確認し、正確にスキャンが行われていれば、破棄して差し支えありません
  2. 定期的な検査が行われるまで書面(紙)を保存する必要があります。

次回更新で、今日の問題のおさらいと、解答編をお送りします。それまでに電子帳簿保存法の一問一答を見返したり、要件を再確認して、回答して頂ければと思います。


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スキャナ保存一問一答 その2 解答編 >>


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