月別アーカイブ: 2010年10月

「AH PDF Tool API V3.1 MR5」, 「AH PDF Driver API V3.1 MR7」をリリース

、システムインテグレーション向けPDF加工ツール「AH PDF Tool API V3.1」、およびPDF生成用ツール「AH PDF Driver API V3.1」について、それぞれ10月29日よりメンテナンス・リリース版をリリースしました。
 
メンテナンス・リリース版は既存製品の保守サービスとして、不具合対応版を随時リリースしているものです。
 
■修正内容につきましては次をご覧ください。
・AH PDF Tool API V3.1 MR5
☞ 改訂内容
・AH PDF Driver API V3.1 MR7
☞ 改訂内容
 
保守期間中のライセンスをお持ちのお客様は、Webページより、評価版をダウンロードしていただき、お持ちのライセンスをご利用いただくことで、正規版としてお使いいただくことができます。
■評価版のダウンロードは次のWebページになります。
評価版のダウンロード


「超活用!超検索!PDFで広がる情報共有・文書管理の便利技」セミナー

アンテナハウスでは、住友電工情報システム株式会社と共催で、11月26日に、『「超活用!超検索!PDFで広がる情報共有・文書管理の便利技」セミナー』を開催します。
本セミナーは
  ・紙から代わりつつある電子ファイルとしてのPDFの便利な技が知りたい。
  ・様々な形式のファイルをPDFに統一する事により文書管理を簡単にしたい。
  ・インストールされているアプリケーションの制約なしに、すばやくファイルを開きたい。
  ・より検索しやすいシステムを構築したい。
などのご要望をお持ちのお客様向けの内容となっていますので、PDF活用方法を検討されている方は、ぜひご参加ください。
 
詳細情報とお申し込み


EPUB3.0へのCSS3採用の推進に関して

2011年5月策定を目指して、EPUB3.0の仕様策定作業は急ピッチで進んでいます。先週の頭には、サンフランシスコで世界各国の要求事項を絞込み、整理する作業が行われています。
 
要求事項の中でも重要な項目として、縦書き他の日本語組版機能があります。EPUBは、独自の仕様を書き下ろすのではなく、外部の標準的な仕様を参照し、利用する形になります。日本語組版機能に関しては、CSS3で策定作業が行われており、EPUBではCSS3を利用することになります。
 
ところが、CSS3はまだ仕様策定の途中あり、EPUBで必要とする日本語組版機能は、次の二つのモジュールとして進んでいます。
 
(1)CSS Text Level 3
(2)CSS Writing Modes Module Level 3
CSS3側から見ますと、CSS3に縦書きを含む日本語レイアウト機能を盛り込む意義は、当面、書籍形式であるEPUBにそれが採用されるかどうかが重要なポイントになると思われます。
 
CSS3縦書き機能が、もしEPUB3.0の仕様策定作業に間に合わず、EPUB3.0で独自縦書き方式を採用するか、各メーカでがばらばらになった場合、ひとつのコンテンツに対して、異なるレイアウト指定方法が必要となり出版界にとって損失が大きいように思います。
 
そのようなことから、弊社は、CSS3がEPUB3.0に採用されるために努力すべきとの判断をしております。


セミナー「XSLスクール」 「XSL-FO指南塾」11月開催のご案内

XML組版のためのセミナー「XSLスクール」「XSL-FO指南塾」を11月11日-12日に開講します。
 
■「第26回XSLスクール」概要
◆開催日:2010年11月11日(木)
◆開催内容
XMLデータを組版する為の基礎知識を解説後、XSL-FOによるXMLドキュメントを印刷するためのスタイルシートの作成方法とXSL-FOの仕様について説明します。
「実習形式」のセミナーで、サンプルを参照しながら実際にスタイルシートを作ることで、「XSLT」と「XSL」を理解し、XSLTスタイルシート作成の基本的な技術を身につけることができます。
・講師: (株)アンテナハウス 小林具典
・開催時間:10:00~17:00 (休憩含む)
 http://www.exism.co.jp/pdf/XSL-school.pdf
 
■「第8回XSL-FO指南塾」概要
◆開催日:2010年11月12日(金)
◆開催内容
W3C勧告のXSL-FOの仕様・記述方法について、日本語の組版事例を添えて詳細に解説をすると共に、AH Formatter V5の新しい機能について解説します。
テキストとして使用する「バッチ組版のためのXSL-FO指南V3.0」は、講師をつとめる藤島雅宏氏が執筆した日本語による貴重なXSL-FO仕様解説書です。
・講師: (有)イーエイド 藤島雅宏
・開催時間:10:00~17:00 (休憩含む)
 http://www.exism.co.jp/pdf/XSL-FO_shinan.pdf
 
◆会場:アンテナハウス株式会社 会議室
 東京都中央区東日本橋2丁目1番6号 東日本橋藤和ビル 5階
 https://www.antenna.co.jp/access.htm
◆参加費用:お一人様(税込) 各42,000円
(両方のセミナーを同時にお申し込みの場合:各36,750円)
◆準備いただくもの
CDの教材を利用して実際にFOファイルを操作しますので、CDドライブ付ノート型パソコンを持参下さい。
 AHFormatterV5.2を事前にPCにインストールいただきますようお願いします。
 ダウンロードは→https://www.antenna.co.jp/AHF/download/download-v5.html
◆申込みは以下のお問合せフォームまたは申込書にてご連絡ください。
 受付後にご連絡をさせていただきます。
 問合せフォーム→http://www.exism.co.jp/contact/form/forminq.html
 申込書→http://www.exism.co.jp/pdf/XSL-FO_school.pdf


eドキュメントJapan 2010、eドキュメントフォーラム終了

10月18日(月曜日)から20日(水曜日)に開催されましたeドキュメントJapanの出展、および、eドキュメントフォーラムでの講演は無事終了しました。
  
ご参加いただきました方々に、深く、お礼申し上げます。
 
写真は展示風景のスナップです。
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XSL 1.1 がJISになりました

10月20日XMLを綺麗に組版するための仕様である「拡張可能なスタイルシート言語(XSL)1.1」 がJIS X 4179 として公示されました。 
 
JIS規格書のWebページ
このJIS規格は、XSL V1.0の翻訳から初めていたように思います。XSL 1.1 仕様は2006年12月05日にW3C勧告となりましたので、XSL V1.0の翻訳は2005年頃には既にできていたと思います。
 
それを引き継いで、XSL V1.1に改訂し、その後、JIS化の作業を行ったことになります。アンテナハウス(実際には担当者の石野)はその一部をお手伝いしたのですが、この間、4年は掛かっているものと思います。思えば、実に気の長い話でした。


Amazon Kindle形式の電子書籍出版方法

欧米の電子書籍ではePubと並んでAmazanのKindleで形式も重要な存在である。しかしKindle形式については公開された資料があまりないようだ。そこで、「The Complete Guide to Formatting Books for the Amazon Kindle」(eBookArchtects.com発行、Joshua Tallent著)を読んでみた。同書から以下にポイントを簡単に紹介してみる。
 
Kindleで本を出版するには次の方法がある。
1.Kindle形式は実質的にMobipocket形式なのでMobipocket形式を作ってKindle DTP (Digital Text Platform)にアップロードする。
2.DTPにWord文書ファイルやHTMLファイルをアップロードし、DTPがそれらのファイルからMobipocket形式を自動的に作成する。
Mobipocket形式にしてからDTPにアップロードするメリットは次の3点である。
(1)toc.ncx というファイルを加えて、ナビゲーション機能を使えるようにすることができる(Kindle2から有効)
(2)eBookBaseというMobipocketの電子書籍配信チャネルを使うことができる。
(3)DTPにHTMLをアップロードするとDRMフリーになる。それに対して、Mobipocket形式ではDRM(デジタル著作権管理)を設定できる。
Mobipocket形式のファイルはcalibreやMobipocketCreatorを利用してHTMLから作成する。MobipocketCreatorでは内蔵の変換機能を利用して、テキストファイル、Word文書ファイル、PDFファイルをインポートすることもできる。
MobipocketCreatorでは、OPF (OpenPackaging Format)を作成する。OPFの形式はePubと同じである。OPFの中に,Metadata, Manifest, Spine, Toc (toc.ncxファイルの参照) などの情報を保存する。
 
OPFの情報を準備した後、書籍をビルドする。この処理をMobigenというコマンドライン・プログラムで行うこともできる。OPFやtoc,ncxをプログラムで作れば、すべての処理をオン・ザ・フライで行うことも可能である。


「利用許諾契約」には収入印紙は不要

アンテナハウスでは、多くのお客様とソフトウエアのOEM契約を締結しています。このOEM契約を締結する際に、収入印紙を貼るべきかどうか、またその金額について、ときどきお客さんとの間で解釈が異なって、議論になることがあります。
 
収入印紙を張らないケースが多いですが、場合によっては200円になったり、あるときは基本取引契約なので5000円と主張される場合もあります。
 
そこで、弊社の契約書の見本を京橋税務署に持参して確認してもらいました。
 
税務署の担当官に確認したところ、「コンピュータメーカとお客さんとの間で締結するソフトウエアのライセンス契約には収入印紙は不要です。」とのことです。
 
※平成元年3月31日までは賃貸借に関する契約書として課税。平成元年4月1日以降に作成するものから課税を廃止。
 
実際のところ、インストール時に、承諾してもらって契約とみなす場合も多いので、収入印紙を張ろうとしても無理だと思います。あ、電子的に結んだ場合は、どんな契約も収入印紙はいらないのでしたね。
文書の電磁的保存・長期保存について「印紙税法」の項を参照


PDF Viewer SDK V3.0 とFoxit のSDKの比較

Antenna House PDF Viewer SDK V3.0のリリースが迫っています。現在、PDFは電子ファイルの決定版とも言える存在で、これからPDFを利用するシーンはますます増えていくことは間違いありません。
 
PDFを単に表示するだけではなく、様々な使い方をしようとすれば、その使い方を具現化したアプリケーションでPDFを表示することが必要となります。そのために、アプリケーションに組み込むことのできるPDFのリーダが必須です。
 
こうした見通しにたってアンテナハウスでは、アプリケーションに組み込んで使っていただくための「PDF Viewer SDK」の開発を進めてきました。今回のV3.0ではPDFの表示機能の向上・強化だけではなく、 アプリケーションに組み込んでいろいろな使い方をしていただく、と言う観点での機能強化を行っています。
 
それがPDFViewerコントロール機能になります。類似の機能をもつPDF-SDK(開発キット)ではFoxit社が提供しているものが、日本ではともかく世界市場ではかなり強力な存在になっているようです。
 
そこで弊社では、PDF関係の専門的な開発経験をもっているソフトウエア開発者の方に「Antenna House PDF Viewer SDK V3.0」と「Foxit SDK」を比較していただきました。
 
次は匿名を条件にいただいた感想です。
「単純な感想としてはFoxitは高速表示が可能で註釈機能は豊富はですが完成度と言う面では少し不安がありました。PDF Viewer SDKは使いやすさとPDFの編集と保存が可能である点で優れていると感じました。」
 
このようにAntenna House PDF Viewer SDK V3.0は、今回のバージョンでFoxit社と競争できる段階に至ったと言えると思っています。
 
Antenna House PDF Viewer SDK V3.0のWebページ