月別アーカイブ: 2017年12月

マラソン大会もICT

こんにちは。
師走です。2017年もあとわずか。

昨今、あちらこちらでマラソン大会がさかんです。
5km、10kmコースからハーフ、フルコースまでさまざま。
町おこし的な側面もあるようですね。
私が住むまちも、昨年からハーフマラソンの大会を開催しています。陸連公認コースではないですけれども。
今年、連れ合いが意を決してエントリー。
連れ合いも私もこれまでこのようなことには参加したことがなかったので、目新しい体験をさせていただきました。
まず、エントリーは「RUNNET」なるポータルサイトで行う。
すごい、そんなのがあるんだ!
全国各地で行われているマラソン大会にエントリーできちゃいます。
(みんな、そんなに走るのが好きなのか~)
当日(今年は12月10日でした)、ICチップが入ったカードを靴に括り付けて走ります。
ゴールのところでICチップカードを係員に渡し、数分歩いた先にあるブースでパソコンから打ち出される完走証明証には、時間と順位が入っている!

なにを今ごろ言ってるんだ・・・、と思われる方もいらっしゃると思いますが、
スマフォも持たないアナログちっくな生活を送っている私にとっては、「世の中、便利になったのね~」

ちなみに、連れ合いは、目標にしていた2時間を切るタイムで見事完走いたしました。
私は、2.5kmコースをヘロヘロ走って、完走証明証をいただいてきました。
思えば小中学生のころは、学校のマラソン大会といえばどうやって休むかしか考えていなかったこの私が、2.5kmといえども、この年になって、自ら参加申し込みをして走る日がくるなんて思いもよらなかったです。
「自分ってエライな~」と自画自賛した日でした。

よいお年をお迎えくださいませ。


瞬簡PDF 作成 8 の新機能:白黒のPDFの作成

瞬簡PDF 作成 8 パッケージ画像

瞬簡PDF 作成 8


10月27日よりPDF作成ソフト『瞬簡PDF 作成』の新バージョン『瞬簡PDF 作成 8』を発売開始しました。

今回のバージョンでは、PDFを作成するためのPDF変換ドライバーがバージョン7.5(Antenna House PDF Driver 7.5)になり、いくつかの新しい機能が追加されました。

本日は、その中から白黒のPDFの作成についてご紹介します。

白黒のPDFの作成とは

通常、Office文書やWebページなどからPDFを作成した場合、カラー(元文書の色と同じ色)のPDFとして作成されます。
これをカラーではなく白黒に変換してPDFに出力できるようになりました。

「Antenna House PDF Driver 7.5」でできる白黒は2種類あります。

Antenna House PDF Driver 7.5 印刷設定:色

Antenna House PDF Driver 7.5 印刷設定:色

  1. グレースケール:
    白色、黒色とその中間となる灰色を使って滑らかな諧調に色を変換します。
    画像は白黒写真のようになります。
  2. モノクロ(白黒2値):
    指定した閾値を境にして、白と黒の2色に変換します。中間色がないため画像は滑らかに表現されませんが、ファイルサイズを小さくすることができます。また、画像化された文字ではなく文字データとして埋め込まれている文字は、閾値より濃い色であれば黒色の文字として埋め込まれます。画像とは異なるため文字の輪郭がガタガタになることはなく、滑らかな文字として表示されます。

パワーポイントで作成した資料(カラー)(ファイルサイズ:689KB)を、カラー、グレースケール、モノクロ(白黒2値)の3つのパターンでPDFに変換してみました。

PPTから白黒変換

PPTから白黒変換


変換後のそれぞれのPDFファイルのサイズは以下のようになりました。

カラー: 618KB
グレースケール: 537KB
モノクロ(白黒2値): 214KB

変換する文書にもよりますが、今回のサンプルのように画像が多い文書の場合であれば、モノクロに変換することで大幅にファイルサイズを小さくできます。

また、色のついた文字の文書を電子ペーパーで表示した場合、中間色の灰色で表示されるためコントラストが低くなり、読みづらくなりますが、モノクロのPDFに変換することではっきりとした黒文字で見ることができます。

そのほか、カラープリンターで印刷時にグレースケールのPDFに変換しておけば、インクの節約になるなど、カラー、グレースケール、モノクロ(2値)を用途によってうまく使い分けることで、最適なPDFを作成することができます。

今回ご紹介した『Antenna House PDF Driver 7.5』は『瞬簡PDF 作成 8』以外にも、『瞬簡PDF 編集 7』、『瞬簡PDF 統合版 10』にも同梱しています。

瞬簡PDF 作成 8 の製品紹介ページ
瞬簡PDF 編集 7 の製品紹介ページ
瞬簡PDF 統合版 10 の製品紹介ページ


「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(3)

前回の続きです。

コマンドラインを使ってPDF出力

請求書フォームが完成したのであとは出力です。通常はGUIから「PDF出力」や「印刷」すればいいだけですが、今回は自動作成がテーマなのでコマンドラインを使ってやってみましょう。
コマンドラインの使い方については『瞬簡PDF 書けまっせ 6』の奥義 コマンドライン(1)をご覧ください。

  1. 前回作成したwppxとxlsデータを適当なディレクトリ(今回はc:\temp)に置きます。
    「コマンドプロンプト」を表示して次のようにコマンドを入力、Enterしてください。
    > cd C:\Program Files (x86)\Antenna House\PDFWrite7
    > PDFWriteCmd /D C:\temp\請求書フォーム.wppx /O C:\temp\請求書フォーム.pdfC:\tempに請求書フォーム.pdfができていることを確認してください。
  2. 印刷も同様にコマンドラインで行うことができます。
    次のようにコマンド実行すれば「通常使うプリンター(既定のプリンター)」から直接印刷することができます。
    > PDFWriteCmd /D C:\temp\請求書フォーム.wppx /P @STDPRN

バッチファイルを使って実行

最後に先のコマンドをファイルに書いてバッチファイルを作ってみましょう。
バッチファイルについては『瞬簡PDF 書けまっせ 6』の奥義 コマンドライン(2)に詳しい説明がありますのでご覧ください。

これで次からはこのファイル[請求書作成.bat]をダブルクリックするだけで請求書のPDFが出力されることになります。
請求書のデータファイルをc:\tempに入れてこのバッチファイルを実行すれば自動的に請求書がPDFとして出力されたり印刷できるわけです。「タスクスケジューラ」などを使ってバッチファイルの実行をスケジューリングしておけば何もしなくても一日一回その時のデータから請求書を自動作成することも可能です。

最後に、データファイルに複数の請求書データを入れたい場合は次のようにデータを作ると良いでしょう。[請求書データ2.xls]
これで1請求書1ページとして出力されます。

既存PDFを利用して簡単にバリアブルPDFを作成!!
バリアブルPDFサーバのご提案

納品書、請求書、見積書に案内状等々、ビジネスシーンでは同じ様なフォーマットの書面を宛先毎に複数作成する機会が多くあります。そういった場合は、宛先やそれに関連する情報をExcelやCSVファイルで作成しておき、バリアブルPDFサーバに渡せば紙面への印刷もPDF化も簡単に素早く作成できます。


「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(2)

前回の続きです。

データを流し込む

前回差込フィールドを配置して、ある程度フォームができてきたのでデータを流し込んでみます。

  1. リボンから[差込]タブの[データソース]グループにあるデータソース入力欄に請求書データファイルを指定します。
    次のようにデータが表示されます。
  2. 表示を整えていきまます。請求先はフォントを大きく下線をつけます。会社名や品名が長い場合を考慮して自動フォントサイズをONにします。これをしておくと枠内に収まるようフォントサイズを自動的に調整してくれます。
    日付は右寄せに、明細の各フィールドには左右余白を入れ、数量、単価は右寄せ、桁区切りのカンマをつけます。
  3. 小計、消費税、税込合計金額、ご請求金額の4つは手でテキストボックスを作り計算式を使って計算します。
  4. これで請求書フォームは完成です。
    完成した状態をプロジェクトファイルとしてダウンロードできるようにしておきました。請求書フォームサンプル
    Excelデータと一緒にZIP圧縮されていますので解凍して「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で「請求書フォーム.wppx」を開けば上記を再現することができます。

>>「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(3)

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「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(1)

「瞬簡PDF 書けまっせ 7」には差込印刷やコマンドラインなど、知っているととても便利な機能があります。
今回はこれらの機能を駆使して請求書の自動作成をしていきたいと思います。

差込印刷とは?

差込印刷とは文書にデータを埋め込んで印刷することを言います。
「瞬簡PDF 書けまっせ 7」の場合、PDF文書にExcelやCSVデータを埋め込んで印刷したりPDFにすることができます。

コマンドラインとは?

そもそも「コマンドライン」とは何かと言うと「コマンドプロンプト」でユーザーがキーボードからコマンドを打ち込んで処理を実行する方法です。
「コマンドプロンプト」というのはコマンドを打ち込むための真っ黒な画面です。スタートメニュー検索で「cmd」と入力すると出てきます。

請求書フォームを作る

ではまず、差込印刷機能を使って請求書フォームを作っていきましょう。

  1. 「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書のPDFを開きます。
  2. 次にリボンから[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ページ全体を自動認識]を選び、ページ全体に差込フィールドを作成します。
  3. 差込フィールドが正しくできているか確認します。必要なところにフィールドができていなかったり、必要のないところにフィールドができていたり、差込順序(青ラベルで表示されているデータが流し込まれる順番を示す番号)がおかしかったりします。
    まず、次のように不必要なフィールドを削除します。
  4. 自動認識では矩形がない場所にフィールドは作成されないので次のように請求先、日付、お支払期日を入れる場所にフィールドを追加します。また明細最終行に1つで2つ分の大きさを持つフィールドがあるので調整します。
  5. 差込順序を左上から右下へ順番になるようにしていきます。明細行の中は概ねそうなっていますが、いくつかおかしい場所があります。次のように修正したいフィールドを選択して差込順序を変更します。
  6. 次のようになったらOKです。

>>「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(2)

既存PDFを利用して簡単にバリアブルPDFを作成!!
バリアブルPDFサーバのご提案

納品書、請求書、見積書に案内状等々、ビジネスシーンでは同じ様なフォーマットの書面を宛先毎に複数作成する機会が多くあります。そういった場合は、宛先やそれに関連する情報をExcelやCSVファイルで作成しておき、バリアブルPDFサーバに渡せば紙面への印刷もPDF化も簡単に素早く作成できます。


AH Formatter:PDFから複数行のテキストをコピペしたときに、不要な改行を避けるには。

こんにちは
AH Formatter』サポート担当です。

『AH Formatter』で作成した PDF をビューアで表示して、
テキストをコピー&テキストエディタなどにペースト(以下コピペ)した時に
改行が入ってしまうというお問い合わせをいただくことがあります。

具体的には、
 <fo:block>AH Formatterはアンテナハウス株式会社の製品です。</fo:block>
 <fo:block>最新版は弊社Webサイトからダウンロードできます。</fo:block>

これを組版した結果が以下のような場合
 組版結果
ここを Adobe Acrobat や Adobe Reader からコピペすると
次のようになります。

 AH Formatterはアンテナハウス株式会社
 の製品です。
 最新版は弊社Webサイトからダウンロー
 ドできます。

このように見た目のまま、改行されてしまっていますね。

データ中に改行コードが挿入されているわけではないので
この結果は PDFビューアに依存します。
別の PDFビューアでは

 AH Formatterはアンテナハウス株式会社 の製品です。 最新版は弊社Webサイトからダウンロー ドできます。

こんな風にひとつの連続したテキストでコピペされる場合もあります。
(改行位置に空白が入っています。)

では、”コピペした時に改行されないようにしたい” 場合はどうすればよいのでしょう。

PDFビューアに依存するので一概には言えないのですが
Adobe Acrobat や Adobe Reader の場合には
『AH Formatter』から “タグ付きPDF” として出力すると
次のようにコピペできます。

 AH Formatterはアンテナハウス株式会社の製品です。
 最新版は弊社Webサイトからダウンロードできます。

こうすれば、元のテキストデータと同じように連続したテキストとしてコピペできます。
ただし、ひとつ注意することがあります。
例えば、下記のような場合です。

<fo:block linefeed-treatment=”preserve” >
 XfoObj axfo = null;
 try {
 axfo = new XfoObj();
 ErrDump eDump = new ErrDump();
 axfo.setMessageListener(eDump);
 axfo.setDocumentURI(args[0]);
 axfo.setOutputFilePath(args[1]);
 axfo.setExitLevel(4);
 axfo.execute();
 }
</fo:block>

マニュアルのソースコード説明などでよくあるケースですが、
ひとつの fo:block にまとめて記述して、
linefeed-treatment=”preserve” で改行コードを有効にした場合です。

AH Formatterでの組版結果は以下のようになります。
 組版結果

このような場合、タグ付けしていない PDF では見た目のまま改行してコピペされますが
タグ付きPDF として出力してコピペすると
fo:block内のテキストはひとつの連続したテキストになってしまいます。
したがって、1行ずつ fo:block で分割する必要があります。

 


セミナーのご案内:Formatter Club 2017 -冬-

今週末、2017年12月8日(金) 14:00~18:30 に、中央区月島区民館にて「Formatter Club セミナー」(無料)を開催いたします。

今回の内容も次のように盛りだくさんになっております。

・『デジタル書籍制作Webサービス CAS-UB』の新機能紹介

・『AH Formatter V6.5』の新機能紹介

『AH Formatter』の活用事例として、
・株式会社ウイング様による「ドキュメント出力管理システム(OPALUS)」のご紹介
・株式会社ニューキャスト様による「編集・制作の環境改善を実現する AH Formatter の活用事例」のご紹介

・『AH PDFXML変換ライブラリ』の利用例のご紹介

・DITA入門

まだお申し込み可能ですので、セミナーへご参加を希望される方は、http://www.kokuchpro.com/event/AH_winter/ からお申し込みください。詳細もそちらに記載しております。

 


AH Formatter 機能のご紹介:リッチメディア注釈

AH Formatter』では、V6.5 よりマルチメディアをリッチメディア注釈として埋め込み可能になりました。
リッチメディア(オンラインマニュアル)

『AH Formatter』のサンプルFO集には、本機能の動作が確認できるサンプル「リッチメディア注釈」を掲載しております。

本機能を用いて PDF を作成することで、閲覧時に外部のプレイヤなどを必要とせずにマルチメディアの再生が可能になります。そのため、配布される PDF に動画などを埋め込んだ場合に、配布先での閲覧がスムーズに行えることが期待できます。

『AH Formatter』は主にバージョンアップのたびに機能強化や新機能の追加を行っています。
“あったら便利な機能” も既に追加されていることがございますので、どうぞお気軽にサポートにお問い合わせください。
未実装の機能であれば、ご要望として承り今後の開発の参考にさせていただきます。

今回ご紹介した「リッチメディア注釈」も海外のお客様の要望を受けて開発に至りました。

『AH Formatter』の評価版は次のページよりお申し込みいただけます。ご興味のある方は是非お試しください。
AH Formatter 評価版のお申し込み

なお、弊社は AH Formatter の自動組版だけではなく、
Office文書から PDF への変換、
それとは逆に PDF から Office文書への変換、
PDF の編集や加工なども得意としております。
ご案内に向けた Webページ「製品ナビゲータ」をご用意しておりますので、こちらも是非ご覧ください。
製品ナビゲータ