月別アーカイブ: 2024年9月

DX総合EXPO秋 ご来場者様に『簡単!Markdown+CSSによる冊子本作り ー理論と実践ー』を特別プレゼント

10月1日~10月3日迄、東京ビッグサイトで開催のDX総合EXPO秋のアンテナハウスブースへのご来場者様に、『簡単!Markdown+CSSによる冊子本作り ー理論と実践ー』をプレゼントします。

アンテナハウスブース:東京ビッグサイト南館1F A01-12

ご希望の方に、無料で贈呈致しますが、冊子本の在庫数に限りがございますのでなくなってしまったらご容赦ください。

本書は、Markdownで執筆した原稿を、HTMLに変換した上で、AH CSS Formatterで組版、POD印刷して、製本した冊子本です。Common Markの解説書としてもご参照いただくことができます。

本書の概要

本書の目標は、Markdownで執筆した原稿から冊子本印刷のためのPDF作成までを一気通貫で行う仕組みを設計し、本書自身を素材にして、実践することです。

本書は次のステップで制作されました。本書の内容にはその過程を詳しく報告しております。また、本書の冊子版自体が実践の成果物です。

1. Markdownの仕様について調査してまとめます。
2. 原稿にどのようにマークアップするかのマークアップ仕様を検討・作成します。
3. 原稿のMarkdownファイルを執筆します。
4. 冊子本のパート構成を整理し、本書のパート構成を決めます。
5. 原稿のMarkdownファイルをHTMLファイルに変換するプログラムを作成します。
6. 目次と索引を作成するプログラムを作ります。プログラムでHTMLファイルの内容に目次と索引を付け加えます。これにより本書の本体を自動組版するためのHTMLファイルができ上ります。
7. 本の判型や、ページの基本版面、見出し、段落のレイアウト、本文テキストの修飾などのレイアウト仕様を設計します。レイアウト設計に基づいて、Cascading Style Sheets (CSS)を作成します。
8. HTMLとCSSをAH Formatterに入力し、POD版入稿のためのPDFを作成します。

下記ブログ記事に目次等の情報が記載されています。
https://blog.antenna.co.jp/ILSoft2/archives/10189




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DX総合EXPO秋2024に出展します。ぜひご来場ください!

アンテナハウスは来る2024年10月1日(火)~10月3日(木)に開催される『DX総合EXPO秋』に出展致します。

会場ではPDFの作成から編集・加工ができるツール、

  • Office Server Document Converter
  • Antenna House Formatter
  • PDF Tool API
  • PDF Driver/Driver API
  • PDF Server

を展示・紹介いたします。

当日はデモンストレーション環境もご用意しておりますので、ご関心・ご相談のある方は下記リンク先から来場登録の上お越しください。

来場登録頂くと、弊社ブースへの訪問予約もできますので、こちらもご利用ください。

日時:2024年10月1日(火)~10月3日(木) 各日10:00-17:00
ブース:東京ビッグサイト南館1F A01-12

来場登録はこちら

アンテナハウス企業ページ (来場登録でブース訪問予約ができます)

皆様のご来場を心よりお待ちしております。




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株式投資の考え方:投資成績の評価方法ー実例

前回(株式投資の考え方:投資成績の評価方法)は、株式投資の成績評価方法について弊社で行っている考え方を示しました。

考え方だけでは抽象的で分かりにくいので実際の例を紹介します。以下は、弊社で取得・保有している「積水ハウス」の例です。あくまで評価方法を考えるために取り上げているものです。

取引の履歴

初回買付は2022年6月17日で、1万株を取得し、金額は手数料込みで23,143,307円、一株あたり2,314.33円となります。
2023年8月17日に4,000株を売却しました。売却価格から取得原価を差し引いて2,166,398円の売却益がでました。
2023年10月4日に5,000株を取得して、累計保有株数が11,000株、取得額の残高は27,937,683円となっています。
この間、中間配当と期末配当を受け取り、配当金の累計金額は2,394,000円となりました。(いずれも税額控除前の金額です)。

評価

保有期間は9月25日までで832日。
売却と買付で残高が増減していますが、平均保有残高は24,638,616円となります。

2024年9月25日昼時点の「積水ハウス」の株価は、3,963.0円なので、評価額は43,593,000円となります。

9月25日時点での実現トータルリターン(実現トータル損益)は4,560,398円。
これに評価益を加えたトータルリターン(評価込みトータル損益)は20,215,715円となります。

平均残高で割って損益率を計算すると、実現18.5%、評価込み82.0%となります。これは保有期間832日に対する損益率なので、年率に換算すると年率実現利益率8.1%、評価込みでは年率で36.0%となります。

保有している銘柄についてこのような評価値を計算し、一覧表にして、パフォーマンスの悪い銘柄をカットしていくなどの措置を行うと良いでしょう。

連載

初回:株式投資の考え方:株価の暴落にどう対処するか
2回目:株式投資の考え方:2024年8月の株価暴落から学べること
3回目:株式投資の考え方:2024年8月の株価暴落はどのように起きたのか?
4回目:株式投資の考え方:良い会社とはどのような会社か、投資先候補銘柄の選定法
5回目:株式投資の考え方:いつ買い・いつ売るか
6回目:株式投資の考え方:投資成績の評価方法
7回目:株式投資の考え方:投資成績の評価方法ー実例(本記事)




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株式投資の考え方:投資成績の評価方法

株式投資に限らず、自分が行った投資判断が正しかったのかどうかを確認して、間違っていた場合は、それなりに軌道修正をする必要があります。そのためには、判断の根拠とするための評価データが必要です。

投資信託では、トータルリターンで評価することが多いようです。トータルリターンとは、インカムゲイン(投資信託の売買損益)とキャピタルゲイン(分配金)を合計したものです。

株式投資の評価もトータルリターンで評価するのが良いでしょう。株式投資でのトータルリターンは、株式売買の損益と配当金を合わせたもので計算します。

売買損益や配当金は税込みで計算するか、源泉税を控除したあとの金額で計算するか、といった選択肢があります。

さらに、評価損益を加味した金額で計算するか、といった選択の余地があります。

当社の資産運用では次のように評価しています。

1.確定トータルリターン(確定トータル損益)
=税込売買損益+税込受取配当金合計値

2.評価込みトータルリターン(評価込みトータル損益)
=税込売買損益+税込受取配当金合計値+評価損益額
=確定トータルリターン+評価損益額

※全売却済の株式では評価損益額はゼロになります。

資産が増えているか減っているかは、これで分かります。しかし、確定トータルリターンも評価込みトータルリターンも、売買しないままで年月を経過すると配当金が積み上がって大きくなります。これでは、効率性の評価ができません。

そこで、投資効率を評価するために、保有期間中平均購入残高で割って、収益率とし、更に、保有期間(年換算)で割って、年率のトータルリターンを計算します。

3.確定トータルリターン(確定トータル損益)(年率)
=(確定トータルリターン/保有期間中平均購入残高)/保有期間(年数)

4.評価込みトータルリターン(評価込みトータル損益)(年率)
=(評価込みトータルリターン/保有期間中平均購入残高)/保有期間(年数)

こうした数字を使って、投資がうまくいっているのか、うまくいっていないかを把握します。

うまくいっていない場合は、対応策を考えます。

連載

初回:株式投資の考え方:株価の暴落にどう対処するか
2回目:株式投資の考え方:2024年8月の株価暴落から学べること
3回目:株式投資の考え方:2024年8月の株価暴落はどのように起きたのか?
4回目:株式投資の考え方:良い会社とはどのような会社か、投資先候補銘柄の選定法
5回目:株式投資の考え方:いつ買い・いつ売るか
6回目:株式投資の考え方:投資成績の評価方法(本記事)
7回目:株式投資の考え方:投資成績の評価方法ー実例




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上位(前方)互換性・下位(後方)互換性という言葉の意味

GCCのlibstdc++のマニュアルより

https://gcc.gnu.org/onlinedocs/libstdc++/manual/abi.html

Versioning/Goal (バージョン管理/目標)

Versioning gives subsequent releases of library binaries the ability to add new symbols and add functionality, all the while retaining compatibility with the previous releases in the series. Thus, program binaries linked with the initial release of a library binary will still run correctly if the library binary is replaced by carefully-managed subsequent library binaries. This is called forward compatibility.

(上記引用のGoogle翻訳)
バージョン管理により、ライブラリ バイナリの後続のリリースに、シリーズの前のリリースとの互換性を維持しながら、新しいシンボルを追加したり機能を追加したりできるようになります。したがって、ライブラリ バイナリの最初のリリースにリンクされているプログラム バイナリは、ライブラリ バイナリが慎重に管理された後続のライブラリ バイナリに置き換えられた場合でも、引き続き正しく実行されます。これを前方互換性と呼びます。

The reverse (backwards compatibility) is not true. It is not possible to take program binaries linked with the latest version of a library binary in a release series (with additional symbols added), substitute in the initial release of the library binary, and remain link compatible.

(上記引用のGoogle翻訳)
その逆 (下位互換性) は当てはまりません。リリース シリーズのライブラリ バイナリの最新バージョン (シンボルが追加された) にリンクされたプログラム バイナリを取得し、ライブラリ バイナリの初期リリースで置き換えて、リンク互換性を維持することはできません。

Binaries with equivalent DT_SONAMEs are forward-compatibile: in the table below, releases incompatible with the previous one are explicitly noted.

(上記引用のGoogle翻訳)
同等の DT_SONAME を持つバイナリは上位互換性があります。以下の表では、以前のリリースと互換性のないリリースが明示的に示されています。

Stack Overflow

https://stackoverflow.com/questions/11107263/how-compatible-are-different-versions-of-glibc

In general, running binaries that were compiled for an older glibc version (e.g. 2.13) will run fine on a system with a newer glibc (e.g. 2.14, like your system).

(上記引用のGoogle翻訳)一般に、古い glibc バージョン (例: 2.13) 用にコンパイルされたバイナリを実行すると、新しい glibc を搭載したシステム (例: 2.14、お使いのシステム) で正常に動作します。

Running a binary that was built for a newer glibc (e.g. 2.15, like the one that fails) on a system with an older glibc will probably not work.

(上記引用のGoogle翻訳)
新しい glibc (失敗したものと同様の 2.15 など) 用に構築されたバイナリを、古い glibc を搭載したシステムで実行すると、おそらく機能しません。

In short, glibc is backward-compatible, not forward-compatible.

(上記引用のGoogle翻訳)
つまり、glibc は下位互換性がありますが、前方互換性はありません。

疑問点

上位互換性もしくは前方互換性(forward compatibility)と下位互換性もしくは後方互換性(backward compatibility)という二つの言葉が、最初の例(GCCのマニュアル)と二つ目の例(Stack Overflow)で真逆に使われているように思います。

どちらが正しいでしょうか?




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アンテナハウスは創立40周年を迎えました

アンテナハウスは、今年(2024年)8月にお陰様で創立40周年となりました。1984年に創業した頃は、16ビットのパソコンが登場して間もないころでしたが、その後、インターネット、続いてスマホの登場でコンピュータ・ビジネスの環境は激変しました。

こうした環境の激変に関わらず、ドキュメント変換ソフト一筋で40年間継続できたのは、幸運に恵まれたこともありますが、何にもまして、ひとえに、弊社の製品やサービスをご利用いただいたお客様の賜物です。

この機会に、弊社製品・サービスをご利用いただいているお客様に心より深く御礼申し上げます。

なお、30周年では記念行事を企画いたしましたが、この間、ほんの10年しか経過していない為、今回は特別な催しは企画致しておりません。しかし、それではやや寂しいということもあり、40周年記念ロゴを用意してWebサイトにてご案内し、ささやかな感謝のしるしとさせていただくことに致しました。

ご理解賜れれば幸いです。

今後とも引き続き、ご指導・ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。

2024年9月17日

アンテナハウス株式会社
代表取締役 小林 徳滋




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株式投資の考え方:いつ買い・いつ売るか

前回(株式投資の考え方:良い会社とはどのような会社か、投資先候補銘柄の選定法)は、投資先候補銘柄の選定法について、弊社の投資先選択に際して採用している考え方を紹介しました。

さて、ではこうして選択した投資先の銘柄をいつ買い・いつ売ったら良いのでしょうか? 株式の売買での利益(源泉税控除前)は、売値から買値を引いた差額(さらにそこから証券会社に払う手数料を引いた金額)なので、できるだけ安い値段で買い、できるだけ高い値段で売るのが良いことには異論の余地がありません。

できるだけ安い値段=最安値、できるだけ高い値段=最高値とすると、最安値で買い、最高値で売ることが理想ということです。しかし、これを実現するのは不可能です。それどころか、最安値、最高値を確定することもほとんどできません。なぜなら、これは期間の取り方に依存し、今日は最安値だったとしても、明日はさらに安くなるかもしれないからです。つまり未来まで予想しないと最安値は決まらないため、最安値で買うというのは不可能となります。同様に、最高値で売ることも不可能となります。

ということなので、売り買いのベストタイミングを確定することは何人にもできません。

株の売り買いの方法についていろんな本を読んだり、自分でもいろいろなやり方を試みているのですが、上のような理由からか、なかなか決定打といえるものは見いだせません。

科学であれば、ある人が発表した実験結果は、他の人が同じ方法で再現できるはずです。しかし、株の売り買いは他人の方法を本などで読んで真似してもなかなかうまくいきません。そうすると株の売買というのは科学ではなく、芸術の領域なのかもしれません。

そういってしまうと、話は終わりなのですが、昨日(9月12日)みずほ証券の中村克彦氏の講演を聞きにいったところ、氏曰く「順張りでは資産を増やせない。逆張りの発想が良い。新型コロナショックや8月5日大暴落のような機会に買うべきだ」とのことでした。これは私もほぼ同意見です。

新型コロナショックや8月5日大暴落のような日経平均が20%ほども下落する危機はめったにありません。このため、大暴落のタイミングを狙うだけでは、継続的に利益を上げるのは難しいでしょう。しかし、個別銘柄が(赤字決算以外で)大きく下げたタイミングを狙って買う、逆張りの買い方は比較的うまくいくようです(赤字決算で下げたときに買ってはいけません)。

大きな下げのチャンスに向けて計画を立てて、資金を貯めてじっくり待ち、チャンスが来たらぱくっと食べる。これが良いのではないでしょうか。そのためにはいつも多少お腹を空かせている必要もあります。

安く買うことができれば、あとは何時売っても利益がでます。利は仕入れにあり。商売は仕入れが重要なのです。

ところで、米国の陸軍レンジャー隊には「どんな計画も敵との交戦には生き延びられない。」という教えがあるそうです[1]。戦いは臨機応変、柔軟な対応が必須ということのようです。

計画をたてていてもいざ暴落になったらうまく対処できないということのないように。日ごろからの資金の備えと心の鍛錬が重要です。

連載

初回:株式投資の考え方:株価の暴落にどう対処するか
2回目:株式投資の考え方:2024年8月の株価暴落から学べること
3回目:株式投資の考え方:2024年8月の株価暴落はどのように起きたのか?
4回目:株式投資の考え方:良い会社とはどのような会社か、投資先候補銘柄の選定法
5回目:株式投資の考え方:いつ買い・いつ売るか
6回目:株式投資の考え方:投資成績の評価方法
7回目:株式投資の考え方:投資成績の評価方法ー実例

[1] 『AI覇権 4つの戦場』(ポール・シャーレ著、早川書房、2024年5月25日発行)




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【PDFテックの知恵袋】PDF/A ファイルとは?

PDF/Aは、PDFの表示機器が変わっても表示される内容・色・見栄えは変わらずに再生表示できることを目的とする国際標準規格(ISO19005)です。近年は公文書の保存だけでなく、請求書などの証憑書類や工業製品の設計書面にも使われるようになっています。

PDF/Aファイルには制定された時期、ベースとなるPDFバージョンなどによってA-1からA-4までの種類があります。

  1. PDF/A-1: ISO 19005-1
    • PDF 1.4をベースにした最初のPDF/A規格
    • ファイル添付(埋め込み)禁止
  2. PDF/A-2: ISO 19005-2
    • 国際標準規格 ISO 32000-1(PDF 1.7)をベースにした規格
    • PDF/Aに準拠するPDFに限り、ファイルの添付が使用可能
  3. PDF/A-3: ISO 19005-3
    • PDF/A-2をもとに拡張した規格
    • あらゆる種類のファイル添付ができる(例:PDFの元になった電子文書ファイルの埋め込み)
  4. PDF/A-4: ISO 19005-4
    • ISO 32000-2(PDF 2.0)がベースの規格(PDF/A-3の進化版)
    • ファイル添付、フォームフィールドや3Dコンテント、JavaScriptのアーカイブ、PAdESの簡素化

対応する規格の詳細は以下のリンクから確認できます:
1. [PDF/A](『PDF CookBook』)
2. PDF/Aとはなにか(PDF資料室)
※PDF資料室の記事はPDF/A-3までの説明となっています。




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電子取引になっても、なかなか生産性が上がらない、という悩み

2020年の新型コロナウィルス感染症を契機に、取引の電子化に拍車がかかってきました。

弊社でも、2020年頃から主要なソフトウェア製品の電子納品に取り組み始め、2021年4月には原則として電子納品に切り替えています。また、請求書などの伝票類はほぼデジタル化されています。

(ご参考)ライセンス製品納品形態、及び請求書等の電子(PDF)化のご案内

現在、物流主体なのは、デスクトップ製品『瞬簡PDF』ファミリーのパッケージ版のみとなっています。こうして、物流の量は確実に減ってきているようです。

会社としては、受注・納品に掛かる作業のデジタル化のために、システム化投資(プログラムの開発などを含め)をしているわけです。もちろん、そう大きな金額でもないのですが。

ところが、システム化の投資をしてデジタル化しているにも関わらず、受発注・納品作業を担当する商品センターの作業量が減少する兆しが全く見えません。折角、デジタル化の投資をしたのだから、生産性が上がって、人間の作業量が減って、ひいては人件費が減る、ということを期待しているにも関わらず、そうならないわけです。

『なんでやねん』だれでもそう思うでしょう。

聞いてみると、取引先もデジタル化して、結果としてデジタルで提供される注文情報を確認したり、こちらの受注データとして取り込んだりする手間が昔よりかなり増えているとのこと。取引先毎にさまざまなシステムが使われており、デジタルデータを授受するための手続きがばらばらなため、個別に操作方法を覚えなければならず、対応するのに時間がかかってしまっているようです。

結局、デジタル化しても紙と物流の時代と比較して、大して生産性が上がっていない、という状態です。デジタル化は、結局、自社でこれまで担当してきた業務を相手先に押し付けているだけという印象さえ受けます。

EDI(Electronic Data Interchange)の課題として、取引の手続きが標準化されないとEDIが普及しても業務効率が上がらない、ということは昔から指摘されていることですが。まったく困ったものです。




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『HTML on Word』は聖杯か?

本日(9月9日)『HTML on Word』のWebページに次のようなお客様の声が掲載されました。

海外のお客様なので、原文は英語です。

日本語にしてしまうとあまり面白くありませんが、英語はロマンテックな文章です。原文は次のとおりです。

“I have been chasing the holy grail of word to html for many years now and I must say your software is the most proficient. “

最初に読んだ時、『HTML on Word』が聖杯レベル! と読んで舞い上がってしまったのですが、よく読むとそうじゃないようです。

つまり、長い間WordをHTMLに変換する聖杯を探していたけど、いままで見た中で『HTML on Word』が一番良いという意味なのでした。賛辞には間違いないのですが、聖杯レベルではありませんね。

それにしても、WordからHTMLへの変換ソフトウェアを聖杯に擬えるのって、ずいぶん素敵な表現をするものですね。

WordからHTMLへの完全な変換ソフトを作るのは超難しい。もしそれがあるとすると、それは、聖杯に匹敵するほど伝説的な存在になる(なので、完全な製品は存在しないのだ)と言ってしまうと言いすぎになるのでしょうか。




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