カテゴリー別アーカイブ: PDF の編集

【PDFテックの知恵袋】PDFの分割は簡単ですが、いろいろ配慮すべきことがあります。

PDFファイルの中では、主な情報がページ単位でまとまって管理されています。そこで、指定したページ位置で2つに分割するのは簡単です。

PDF Tool APIでは、PDF文書とページ分割位置を入力してPDFファイルを2つに分割できます。具体的には次のように行います。

分割位置までをコピーして1つ目のPDFを作成し、分割位置から最後のページまでをコピーして2つ目のPDFを作成します。元のPDFの文書情報は複製され、タイトルには1/2、2/2が追記されます。

指定したページで2分割する機能を繰り返し使えば、任意の数のファイル数に分割するシステムを作ることができるでしょう。

PDF分割における調整項目

リンクの調整

PDFファイルを分割すると、同一PDFファイル内のページ間リンクだったものが、外部PDFファイルへのリンクになるかもしれません。このようなときは、リンク先をPDFファイルの内部リンクからPDFファイルの外部リンクに変更する必要があります。

PDFファイルから外部PDFファイルへのリンクを設定するには、PDF Tool APIを使用してGoToRアクションを指定します。GoToRアクションは異なるPDF内の指定された宛先(ページ、位置、および倍率)へ移動するためのアクションです。リンク注釈を挿入し、アクションとしてGoToRアクションを設定することで、外部PDFファイルへのリンクを作成できます。

しおりの調整

リンクと同じようにしおりも、しおりのジャンプ先が同一PDFファイルの別ページだったものが外部PDFファイルの特定ページへのジャンプになるかもしれません。このようが調整も必要です。

しおりには、外部PDFの指定したページを行先としてリンクと同じようなアクションを指定できます。

PDF分割時のリンク・しおり調整機能をもつツール

PDF分割時のリンク・しおり調整は、技術的に難しいものではありませんが、自前で開発するのは若干の工数がかかります。

エンドユーザ向けのツールですが、「アウトライナー」はさまざまなPDF分割方法や、PDF分割時のリンク・しおり調整機能を提供しています。




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【PDFテックの知恵袋】PDFの墨消しとはどんなことでしょうか。墨消し範囲に跨るデータはどうなりますか?

PDFを公開する際に見せたくない場所を単に黒で塗りつぶすだけでは、データが表面上見えなくなるだけで、データそのものはPDFファイルに残っています。したがって、特定のツールや方法を使えば、塗りつぶされた部分のデータを復元できることがあります。PDFファイルからデータを完全に削除するためには、矩形内のデータ削除機能を使用して、PDFファイルからデータそのものを取り除く必要があります。

PDFの墨消しとは、PDF文書のページ上に指定した矩形領域に重なるテキスト、画像、図形などのオブジェクトをPDFファイルから削除する機能です。この削除は非表示にするのではなく、データそのものを取り除くことを指します。また、指定した矩形領域を黒で塗りつぶすことができ、これが一般的に「墨消し」と呼ばれる機能です。

墨消しの対象になるのは文字、画像(イメージ)、パス(線画)ですが、墨消しの指定範囲(矩形)の境界にまたがるときの扱いがそれぞれ異なります。次に簡単に説明します。

墨消範囲の内部と外部にまたがる文字の扱い

テキストは、指定矩形内の文字が削除されます。墨消し指定した矩形の線上の文字も削除対象です。矩形範囲内のテキスト削除のときとは異なるので注意してください。

墨消範囲の内部と外部にまたがる画像の扱い

画像の中で、墨消し指定した矩形と重なる画像部分だけを削除(部分画像削除)できます。画像の部分削除の例は次をご参照ください。

墨消範囲の内部と外部にまたがるパスの扱い

墨消しの指定範囲に完全に含まれていない線画(パスデータ)は削除されません。パスデータは、指定された矩形内に全体が含まれる場合にのみ削除されます。したがって、指定範囲の内側と外側にまたがる線画は削除されないことになります。

過去3回分

10月23日 【PDFテックの知恵袋】PDFのしおりとは何でしょうか。どうやってつくりますか。
10月24日 【PDFテックの知恵袋】 PDFのページに書かれているテキストを削除できますか。
10月25日 【PDFテックの知恵袋】PDFのページに書かれているテキストを取得(抽出)できますか?




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【PDFテックの知恵袋】PDFのページに書かれているテキストを取得(抽出)できますか?

ページ上の矩形を指定してテキスト抽出

PDF Tool API』を使用して、指定した矩形領域からテキストを抽出することが可能です。具体的には、PtlParamExtractText.appendRect(PtlRect rectMM)を使用してテキスト抽出する矩形を追加し、PtlParamExtractText.setTextOverlapRatio(float overlapRatio)でテキストが矩形とどれくらい重なっていたら抽出対象とするかを設定します。

テキストに指定されているフォントファミリー、文字の大きさ、文字の色などの取得

PDFのテキストを取り出す際に、指定されているフォントファミリー、文字の大きさ、文字の色などの情報を同時に取得することができます。具体的には、PtlEditTextやPtlEditTextItemを使用して、PDFに含まれるテキストオブジェクトの情報を取得できます。これには、テキストの内容、フォント情報(フォント名、フォントタイプ、エンコーディング名など)、およびテキストの色(ストロークカラー、塗りつぶしカラー)が含まれます。フォント情報はPtlFontInfoクラスを通じて取得できます。

テキストの並び順序

PDFファイルの中で文字データが保存されている順番は、必ずしも画面表示の順番とは限りません。ファイルの中の文字をPDFの画面(ページ面)に表示するときは指定された座標位置に表示されます。このため画面上の見た目でつながっていても、ファイルの中では文字がつながっているとは限りません。

テキストを矩形から抽出する際、テキストの順序はPDF内での配置順にするか、座標でソートして抽出するかを選択できます(座標でソートして抽出する機能はV7.0より追加されました)。PDF内での配置順のまま抽出すると見た目とは異なる順序で抽出される場合があります。

抽出できないテキスト

画像として埋め込まれた文字はテキストとして取得できません。また、特殊なフォントやエンコードが使用されている場合、テキストとして取得できないことがあります。

過去3回分

10月21日 【PDFテックの知恵袋】 PDFファイルの指定したページ上の指定した位置に文字を追記できますか?
10月23日 【PDFテックの知恵袋】PDFのしおりとは何でしょうか。どうやってつくりますか。
10月24日 【PDFテックの知恵袋】 PDFのページに書かれているテキストを削除できますか。




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【PDFテックの知恵袋】PDFのページに書かれているテキストを削除できますか。

PDFからテキストを削除するために、削除対象テキストを指定する必要があります。『PDF Tool API』では、文字列を指定して検索してヒットしたテキストを削除する方法と、ページの上に矩形を指定して矩形内のテキストを削除する方法があります。

特定のテキストを検索し削除

ページ番号とキーワードを入力して検索し、ヒットしたキーワードのテキストをマスク処理により削除することができます。マスク処理とは、PDF文書や画像において特定の部分を隠したり、削除したりするための技術です。

指定した位置の文字を削除

PDFのページ上で指定した位置の文字を削除できます。『PDF Tool API』では、指定したページで矩形範囲により削除するテキストを指定します。

削除対象とするエレメントを設定するために、PtlParamSetMask.setRemoveElement(int remove)メソッドを使用し、テキストを削除対象とするにはPtlParamSetMask.REMOVE_TEXTを指定します。矩形との重なり度合も指定できます。詳しくは以下のURLを参照してください:

削除する矩形範囲を指定した際、その範囲にまたがる文字の扱いについては、テキストが矩形とどれくらい重なっていたら削除対象とするかを数値で指定することができます。この数値は0.0より大きく1.0以下で設定し、指定しない場合はデフォルトで0.3が適用されます。つまり、指定した重なりの割合以上であれば削除対象となります。

過去3回分

10月18日 【PDFテックの知恵袋】 PDFのファイルサイズを小さくする方法としてどんなことがありますか。
10月21日 【PDFテックの知恵袋】 PDFファイルの指定したページ上の指定した位置に文字を追記できますか?
10月23日 【PDFテックの知恵袋】PDFのしおりとは何でしょうか。どうやってつくりますか。




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【PDFテックの知恵袋】PDFファイルの指定したページ上の指定した位置に文字を追記できますか?

はい、PDFファイルの指定したページ上の指定した位置に文字を追記することができます。『PDF Tool API』を使用すれば、ページの位置を指定し、文字列を配置矩形に基づいて配置することが可能です。例えば、writeString関数を使用して、指定した位置に文字列を出力することができます。

PDFにテキストを記入する時、文字の大きさとフォントを指定できますか。

はい、PDFにテキストを記入する際には、文字の大きさとフォントを指定することができます。フォントファミリー名やフォントサイズ(ポイント単位)、フォントの埋め込みの有無、イタリックの指定、フォントウェイトの指定などが可能です。これらの設定は、setFont()setSize()などの機能を使用して行います。

  • フォントの設定に関する詳細は右のWebページをご参照ください: フォントの設定

PDFにテキストを記入する時、そのテキストに指定したフォントをフォント埋め込みできますか。

はい、PDFにテキストを記入する際に、指定したフォントをフォント埋め込みすることが可能です。フォントの埋め込みは、透かし文字列や通常のテキストに対して設定できます。具体的には、PDF Tool APIのsetEmbed()機能を使用して、フォントを埋め込むかどうかを設定します。

PDFファイルに文字を追記するときの注意事項がありますか。

PDFファイルに文字を追記する際には、以下の点に注意する必要があります。

  1. 配置矩形の設定: 文字列を配置する基準位置を配置矩形として指定しますが、文字列が配置矩形の幅を超える場合、描画された文字列は配置矩形をはみ出します。配置矩形の幅で縮小したり、改行したりといった調整は行われないため、文字列の長さに注意が必要です。
  2. 配置の基準位置: 文字列の配置基準となる位置を正確に指定することが重要です。配置の基準位置は、左上、中央上、右上、中央左、中央、中央右、左下、中央下、右下などから選択できます。

これらの点を考慮して、PDFに文字を追記する際の配置や表示を適切に管理することが求められます。

過去3回分

10月10日 【PDFテックの知恵袋】PDFの透かしとはどのようなものですか。透かしの活用法にはどんなことがありますか。
10月11日 【PDFテックの知恵袋】PDFへの画像追加と印影追加は何が違いますか。印影追加にはどんな方法がありますか。
10月18日 【PDFテックの知恵袋】 PDFのファイルサイズを小さくする方法としてどんなことがありますか。




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【PDFテックの知恵袋】PDFへの画像追加と印影追加は何が違いますか。印影追加にはどんな方法がありますか。

画像の挿入と印影の挿入の違いについて説明します。

画像の挿入は、PDF文書のページにビットマップ画像を追加することを指します。画像の挿入では、配置するページとそのページ内での画像の配置基準を指定し、画像の大きさが配置矩形より大きい場合は縮小し、小さい場合はそのまま配置します。また、画像の透明度やマスク処理を指定することも可能です。

印影の挿入は、印鑑の画像をPDF文書に捺印することを指します。印影画像は、文字の上に重ねて配置する際に白地から文字が透けて見えるように、地の部分が透明になっていることが重要です。

違いは、相違点は画像の挿入は一般的なビットマップ画像の追加に関するものですが、印影の挿入が特に印鑑画像に特化している点です。

印影追加の方法

印影画像の追加の際は、印鑑画像を所定の位置に配置し、必要に応じて画像の透明度を調整することができます。

画像のマスク処理

画像のマスク処理とは、画像に対して特定の部分を隠したり、透明化したりするための技術です。PDFではカラーキーマスク、明示マスク、ソフトマスク、ステンシルマスクといったマスク処理を使えます。

印影の挿入ではステンシルマスク(MASK_STENCIL)を使うと便利です。ステンシルマスクはモノクロ(1ビット)のビットマップ画像をマスク画像として使います。黒と白の領域を不透明と透明のように扱い、地の部分をマスク画像で切り抜いた効果をもたらします。不透明部分の色を指定できます。PDF1.3以前では透明が使えないため透明の代わりにステンシルマスクで表現できます。

過去3回分

10月4日 【PDFテックの知恵袋】PDFのフォント埋め込みとはどんなことですか?
10月7日 【PDFテックの知恵袋】PDFフォームとはどのような機能ですか?
10月10日 【PDFテックの知恵袋】PDFの透かしとはどのようなものですか。透かしの活用法にはどんなことがありますか。




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無料のPDF編集ツールはどの程度使えるか―無料とは名ばかりのAdobe Acrobat Web

昨日検討したSmallpdf(無料のPDF編集ツールはどの程度使えるか―Smallpdfは無料で使える?)と類似した無料PDFツールにAdobe Acrobat Webがあります。

Adobe Acrobat Webは、WebブラウザでアップロードしたPDFやOffice文書などに対して、編集・変換処理を行うWebサービスです。トップページは次のように、機能がメニューとして用意されています。

メニューにリストされている機能を一覧表に整理すると次のようになります。

分類 機能リスト 概要説明
変換 PDFをWordに変換 PDFをMicrosoft Wordファイルに変換
PDFをExcelに変換 PDFをMicrosoft Excelファイルに変換
PDFをPPTに変換 PDFをMicrosoft PowerPointファイルに変換
PDFをJPGに変換 PDFをJPGその他の画像ファイルに変換
WordをPDFに変換 Microsoft WordファイルをPDFに変換
ExcelをPDFに変換 Microsoft ExcelファイルをPDFに変換
PPTをPDFに変換 Microsoft PowerPointファイルをPDFに変換
JPGをPDFに変換 JPGやその他の画像ファイルをPDFに変換
PNGをPDFに変換 PNGやその他の画像ファイルをPDFに変換
PDF変換ツール ファイルとPDFを変換
編集 PDFを編集 テキストボックス、コメント、ハイライトなどを追加
PDFを結合 複数のファイルをひとつのPDFに結合
PDFを分割 ファイルを複数のPDFに分割
PDFをトリミング ページコンテンツをトリミング、余白を調整、ページサイズを変更
PDFのページを削除 PDFからページを削除
PDFのページを回転 ページを左右に回転
ページの順序を入れ替える PDFのページの並び順を変更
PDFのページを抽出 選択したページで新しいPDFを作成
PDFにページを追加 PDFにページを挿入
PDFにページ番号を追加 PDFにページ番号を追加
ファイルサイズをコンパクトに PDFを圧縮 PDFのサイズを縮小して、簡単に共有
署名と保護 入力と署名 フォームに入力して署名を追加
電子サインを依頼 オンラインですばやく文書を送信して電子サインを依頼
PDFを保護 パスワードを設定してPDFを保護

「オンラインでAdobe Acrobatを活用」というキャッチから、デスクトップ製品であるAcrobatの機能をオンラインで使えるようにしたものという印象を受けます。しかし、メニューをざっと見たところではPDFとOffice同士の変換が充実しています。

Acrobat Webは実際に無料でどこまで使えるか。試してみると、最初の1回目はログインしないでも使えますが、2回目に使おうとするとログインが要求されます。さらに次は有料版の7日間試用の申込となり、支払い方法としてクレジットカードまたはPayPalの登録を要求されます。

2回目からは「無料で始める」というボタンを押しても、サブスクリプションの登録ページ(下図)が表示されるなど、どこまでが無料なのかが分かりにくい仕組みになっています。

調べてみるとヘルプページに次のようなQ&Aがありました。

Q 無料ツールは何回使用できますか。
A Adobe ID を使用して Acrobat web 版または Acrobat ブラウザー拡張機能にログインしない場合は、1 件の無料トランザクションの実行と、作成されたファイルの 1 回のダウンロードのみ可能になります。ログインしないと試せないツールもいくつかあります。

Adobe ID でログインすると、ファイルの入力、署名、共有、コメント追加を無料で行うことができます。ログイン時に他のプレミアムツールを試す場合、無料のユーザーには次の制限が適用されます。

他のプレミアムツールを試す場合は、30 日ごとに 1 件の無料トランザクションを繰り返し実行できます。例えば、任意の日に初めてログインし、「PDF を Word に変換」ツールを使用した場合、現在の 30 日間で 1 件の無料トランザクションを使用したことになります。15 日後に「PDF を圧縮」ツールにアクセスした場合、現在の 30 日間で無料トランザクションを既に消費しているため、このツールは使用できません。もう一度プレミアムツールを無料で使用するには、30 日間が終了するまでお待ちいただく必要があります。

電子サインを依頼するトランザクションには、追加の制限が適用される場合があります。

無料の上限に達すると、オンラインで通知されます。

(2024/5/22ヘルプページより引用)

整理すると
1.ログインしないで使えるのは1回だけ(但し、すべての機能が使えるわけではない)
2.ログインするとファイルの入力、署名、共有、コメント追加を無料で使える
3. それ以外の機能は、無料だと30日に1回だけ使える

この説明によると、ログインすれば、PDF編集機能のうちコメント機能は無料で使えるようです。しかし、試した範囲ではGoogleアカウントでログインしようとすると「Something went wrong」というメッセージが表示されてログインができませんでした。

ということでAcrobat Webを実際に無料で使えたのは1回のみでした。Acrobat Webの無料とは名ばかりと言わざるを得ませんね。

弊社の有償ツールとの比較

結局、Acrobat Webを実用的に使いたいならば、Acrobat Proの有料サブスクライブ契約するしかなさそうです。Acrobat Proは弊社製品で比較するならば『瞬簡PDF統合版』が機能的には一番近くなります。

契約体系が全く異なっているので価格は比較しにくいですが、次の表のとおり、5か月を超えて使用する予定があるなら『瞬簡PDF統合版』の方がお安くなります。

Acrobat Pro 瞬簡PDF統合版
シングルライセンス
契約方式 サブスクリプション 永続ライセンス
月々プラン 税込3,380円 パッケージ版
税込15,950円
ダウンロード版
税込14,190円
価格は値引きなし標準価格
値引きが適用されとさらにお安くなります。
年間プラン 税込23,760円
2年間使用 税込47,520円
3年間使用 税込71,280円

Acrobat Webは「無料」と銘打たれていても、無料で実用的に使うのはまず無理でしょう。本質的にサブスクリプションへの誘い込み手段に過ぎないものに「無料」と銘打つのはマーケティング手段として悪質というべきでしょう。

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無料のPDF編集ツールはどの程度使えるか―Smallpdfは無料で使える?

Copilotに聞いてみました。

質問
無料のPDF編集ツールはどんなものがありますか

回答
もちろんです!PDFを編集するための無料のツールがいくつかあります。以下はいくつかのオプションです。

Smallpdf:
オンラインで直接使える無料のPDFエディターです。
テキストの編集や画像の追加、図形やハイライトの挿入などが簡単に行えます
<以下、略>

Copilotに限らず、無料のPDF編集ツ―ルとしてSmallpdfがよく挙げられます。Smallpdfは結構人気があるようです。そこでSmallpdfってどんなものなのかちょっと調べてみました。

まず、Webページです。Smallpdfのトップページはこちらです:
https://smallpdf.com/jp

画面右上で「ログイン」すると次のような画面になります。

メニューにリストされている機能を一覧表に整理すると次のようになります。

分類 機能リスト 概要説明
変換&圧縮 PDF 圧縮 PDFのサイズを縮小
PDFコンバーター Word、Excel、ppt、および画像ファイルがPDFに変換されます。PDFファイルは選択されたファイルタイプに変換されます。
PDFスキャナー PDFをモバイルでスキャン
整理 PDF 結合 PDFドキュメントをマージ
PDF 分割 ページずつ分割したり、特定のページを切り取って新しいPDFファイルを作成
PDFを回転 回転するページを選んだり、すべてのページを一度に回転
PDFページを削除 PDFからページを削除
PDFページの抽出 1つのPDFとしてページを抽出できます。また、選んだページごとに個別のPDFを作成することも
表示&編集 PDF編集 テキストや画像、ハイライト、描画の追加やドキュメントの整理
PDF注釈 注釈が追加されたPDFを透かしなしでエクスポートし、さまざまなファイル形式に変換したり、圧縮
PDFリーダー 自由に解析、編集、共有、印刷
ページ番号を付ける 各ページのヘッダーまたはフッターに自由にページ番号を付ける
AI PDF要約 50MBのファイルサイズと50,000ワードの文字数を上限に、PDFドキュメントをお好きな数だけ要約
PDFから変換 PDF Word 変換 PDFをワードファイルに変換
PDF Excel 変換 PDFファイルをExcelスプレッドシートにすばやく変換。OCRも可能
PDF PPT 変換 PDFをPPTファイルに変換
PDF JPEG 変換 「全てのページを変換」または「画像を1枚ずつ抽出」
PDFに変換 Word PDF 変換 DOCとDOCXを数秒以内にPDFに保存
Excel PDF 変換 xls/xlsxファイルをPDFに自動変換
PPT PDF 変換 PPT も新しい PPTX フォーマットもどちらも変換
JPEG PDF 変換 文字のサイズ、ページの向き、ページ余白を自由に調整
PDF OCR OCRなら、選択可能なテキストを含む検索可能なPDFを作成
署名&セキュリティ EサインPDF 署名と署名者を検証するためのLTV(長期検証)タイムスタンプが付与
PDF ロック解除 PDFからパスワードを解除
PDFを保護 PDFにパスワードを追加
PDFをフラット化する 内容がドキュメントに恒久的に埋め込まれる

ざっくりみると、PDF編集ツールとしてはかなり機能が充実しているように見えます。もう少し詳細なところは後ほどチェックすることにして、「価格」を見てみましょう。

価格には次の4つのメニューがあります。
①無料
②プロ(月額1,013円)
③チーム(月額825円)
④ビジネス(カスタム価格)

プロとチームは、それぞれ、7日間のトライアル期間があります。トライアル期間を開始するにあたっては、クレジットカード情報の登録が必要で、7日間の試用が終わると課金されることになります。

有償ツールのトライアル期間は無料ツールには含めないとすると、「①無料」でどこまで使えるかがチェックポイントとなります。実際に使ってみると、多くのメニューは確かに無料で使えますが、しかし、重要な制限があります。

1.無料で使用するとき「ダウンロード」の制限があります。今回試した範囲では二つのPDFファイルを作成してダウンロードできました。しかし、三つ目をダウンロードしようとしたら、もう1日の制限容量を超えてしまったということで、次の画面のメッセージがでてダウンロードできません。1日にたった2ファイルしかダウンロードできないのでは、少なくとも仕事には使えないでしょう。

2.メニューでは一通りの機能があるように見えます。しかし「PDF編集」の中の「テキストや画像、ハイライト、描画の追加」をみると、ほぼ注釈の編集機能です。PDF本文編集では、本文への「テキスト」の追加機能があります。これを使おうとすると、次のダイアログが表示されます。


どうやら、これはSmallpdf proの機能のため「無料」では使えないようです。

Smallpdfツールは機能がかなり充実していて魅力的を感じる点もあるサービスです。

しかし、上記の1、2の制約を考えると「無料のPDF編集ツール」かもしれませんが、Smallpdfを「無料で実用に使える」とは言えないでしょう。無料はPR効果を狙った宣伝用語に過ぎないといえそうです。

弊社の有償ツールとの比較

結局、PDF編集を実用的に使いこなそうとするならば、有料のSmallpdf Proを契約するしかなさそうです。Smallpdf Proは、弊社製品で比較するならば『瞬簡PDF統合版』が機能的には一番近くなります。

契約体系が全く異なっているので価格は比較しにくいですが、次の表のとおり、1年と少しを超えて使用する予定があるなら『瞬簡PDF統合版』の方がお安くなります。

無料という宣伝文句に踊らされないようにしっかり比較してみましょう。

Smallpdf pro 瞬簡PDF統合版
シングルライセンス
契約方式 サブスクリプション 永続ライセンス
月間利用料 非課税(?)1,013円 パッケージ版
税込15,950円
ダウンロード版
税込14,190円

価格は値引きなし標準価格
値引きが適用されとさらにお安くなります。
1年間使用 非課税(?)12,150円
2年間使用 非課税(?)24,300円
3年間使用 非課税(?)36,450円

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『瞬簡PDF 書けまっせ 8』文書自動認識の使い方

『瞬簡PDF 書けまっせ 8』はPDFに文字や図形、画像、印影などを自由自在に書き込みするためのソフトウェア『瞬簡PDF 書けまっせ』の最新バージョンです。

今回はとても簡単に申請書などの文書を作ることができる「文書自動認識」機能の使い方を解説します。
Youtube動画として公開されておりますのでそちらもご覧下さい。
3分で分かる!「瞬簡PDF 書けまっせ 8」文書自動認識の使い方

それではこちらのPDFを使って説明していきます。

文書自動認識の設定

まず「文書自動認識」ボタンを押してダイアログを表示し、「次へ」を押して「値のセット」画面を出します。

初期の状態では挿入テキストがサンプルのままになっていますのでご自分用のものに変更します。
変更したい項目をダブルクリックしてテキストを変更しましょう。

すべて終わったら「完了」を押します。

自動認識後の編集

次のように各入力欄にあわせてテキストボックスが作成され、氏名や住所などはさきほど設定したテキストがセットされます。

「氏名」や「住所」の項目名にできている不要なテキストボックスは削除します。
表示を拡大して、自動セットされなかった入力欄を埋めていきましょう。

テキストボックスを少し狭めて生年月日を入力します。
図形ギャラリーから楕円を選択し、年号を囲みます。

同じくギャラリーからチェックマークを選択、性別にチェックをつけます。
写真欄のテキストボックスは削除して、画像を開き大きさと位置を合わせます。
位置の微調整はカーソルキーでおこなうとやりやすいです。

データトレー登録

よく使う画像は選択して右クリックメニューから「データトレー登録」しておきましょう。

次回からはドラッグ&ドロップで取り出せます。

PDF出力

あとは必要なところをすべて入力して終わったらPDFを出力します。
申込書のPDFができあがりました。

このように「文書自動認識」を使うと簡単にPDF文書を作ることができます。





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『瞬簡PDF 書けまっせ 8』対話フォームの作り方

 

『瞬簡PDF 書けまっせ 8』はPDFに文字や図形、画像、印影などを自由自在に書き込みするためのソフトウェア『瞬簡PDF 書けまっせ』の最新バージョンです。

 

 

今回は「対話フォーム」という、PDFに他人が入力できる入力欄を用意するやり方を解説します。
Youtube動画として公開されておりますのでそちらもご覧下さい。
3分で分かる!「瞬簡PDF 書けまっせ 8」対話フォームの作り方

それではPDFに「対話フォーム」を設置していきます。

テキストフィールドの作成

まずテキストフィールドを配置していきます。
[Ctrl]キーを押しながら「テキストフィールド」を押すと連続作成が可能です。

 

ドラッグ&ドロップしてこのように必要な場所にテキストフィールドを設置しました。

終わったら[Esc]キーを押して連続作成モードを終了します。
項目によって「必須」や「複数行」にチェックを入れます。最大文字数やフォントなども設定可能です。

 

 

ラジオボタンの作成

法人と個人の区分はどちらかを選んでもらう必要があるのでラジオボタンを配置します。
[Ctrl]キーを押しながら「ラジオボタン」を選び、クリックで配置していきます。

高さやテキストとの距離が同じになるように位置を調節します。
リボン[書式]-[整列]の各ボタンは位置の調整に便利ですので積極的に使いましょう。
この2つのラジオボタンは互い違いである(常にどちらか一方のみがチェックされる)必要がありますのでフォールド名を同じに設定(デフォルトで同じになります)して同グループとしてください。
もし他の入力欄でラジオボタンを使う場合は上記と異なるグループ名をつける必要があるので注意してください。
またどちらかに「デフォルトでチェック」を設定しておくと良いでしょう。
 

ドロップダウンの作成

製品名は決まった中から選んでもらうためドロップダウンにします。

選択項目は「項目リスト」に;(セミコロン)区切りで指定します。
ここでは弊社のデスクトップ製品4種類(以下の文字列)を指定しました。
「瞬簡PDF 書けまっせ 8;瞬簡PDF 作成 9;瞬簡PDF 変換 8;瞬簡PDF 編集 9」
 

チェックボックスの作成

最後に理由欄にチェックボックスを配置します。
[Ctrl]キーを押しながら「チェックボックス」を選び、クリックで配置していきます。

 

 

 

 

 

 

作ったらそれらを全部選択してリボン[書式]-[整列]の[左揃え]、そして[上下均等配置]しましょう。
 

完成

すべて終わったらPDFを出力します。
書けまっせ上で設置したとおりに対話フォームができていることが分かります。

 

 

 

 
「瞬簡PDF 書けまっせ 8」ではこのように簡単に対話フォームを作ることができます。
今回作成した内容をwppxとして保存したものがこちらからダウンロードできます。

 




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