月別アーカイブ: 2025年2月

月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(52)段落に連続番号を振る方法(スタイルの継承に注意する)

Microsoft Wordの段落番号は、段落の行頭に連続した番号を自動的に設定する機能です。段落番号は公式文書で段落を参照するのに用いられることが多いようです。

今回は、Wordで長文を作成するとき、特定スタイルの段落に連続する段落番号を付けたり、段落によって段落番号の形式を使い分けたりするにはどうしたら良いかを調べてみました。以下、Microsoft Office 2021に含まれているWordで調べた結果を簡単に整理します。

段落番号は段落スタイルと関係なく設定もできますが、特定スタイルの段落に一貫した番号を付けると文書中で一貫した段落番号形式を設定できます。

スタイルの継承

複数の段落番号形式を使い分けるには、まず、スタイルの継承について理解する必要があります。スタイルの継承とは、Wordで新しいスタイルを作成するときに基準にするスタイルを引き継いでいくことです。例えば、次のダイアログは「本文」スタイルを規準にして新しいスタイルを作成しようとしているところです。

ここで新しい段落スタイルとして「スタイル1」を作成すると、「スタイル1」には「本文」に設定されている段落書式が継承されます。

Wordの段落スタイルの基本は「標準」スタイルです。そして、さまざまな段落スタイルは「標準」スタイルをベースとして継承関係をツリーで表すことができます。

サンプルとして次のような段落スタイルの継承関係をもつ文書を作成してみました。

矢印は継承関係を表し、左側のスタイルをもとに右側のスタイルを作成しています。

段落番号の設定

段落に段落番号を設定するには、Wordの編集画面で、段落を選択した上で、リボン「ホーム」の段落書式セクションにある「段落番号」メニューを使います。次は「新しいスタイル2」を指定した段落を選択して、イ)、ロ)、ハ)形式の段落番号を設定しました。

この段階では、ここで選択した段落のみに段落番号が設定されます。この形式の段落番号を文書全体に適用するには、スタイルに関係付ける必要があります。このためには、「新しいスタイル2」を指定した段落を選択した状態で、「スタイルギャラリー」で「新しいスタイル2」を右クリックします。表示されるメニューで「選択箇所と一致するように新しいスタイル2を更新する」を実行します。

すると、「新しいスタイル2」にイ)、ロ)、ハ)形式の段落番号が関係付けられて、文書全体で「新しいスタイル2」が設定された段落に連続番号が付与されます。

次に、「新しいスタイル2」の親にあたる「新しいスタイル1」を指定した段落に①、②、③という形式の番号を設定すると次のようになります。

このようにすると段落スタイル毎に、段落番号の形式を使い分けることができます。

注意点として、ツリーの下位にあたる段落スタイルに先に段落番号の形式を設定する必要があります。これと逆に上位の段落スタイルに段落番号の形式を設定すると、下位のスタイルまで上位の段落番号形式が継承されてしまいます。

【前回】Microsoft Wordスタイル探索(51)インデント関係コマンド(続き)
【次回】Microsoft Wordスタイル探索(53)組込スタイルの種類と継承関係




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しかし一方で、クレジットカード決済に伴う不正利用被害額の増加が社会問題となっており、セキュリティ対策の強化が急務となっています。
(クレジットカード決済における不正利用被害額は年間500億円以上と拡大を続けている)
これに対応すべく、2025年4月からは経済産業省が改訂した「クレジットカード・セキュリティガイドライン」に基づいた新たなセキュリティ基準が適用されることになりました。
新ガイドラインに沿ったセキュリティ対策は、決済時の本人認証を含む保護措置が求められ、これによりオンライン決済の安全性が向上します。
クレジットカード決済加盟店はより厳格なセキュリティ環境の整備が求められていくことになります。

また、キャッシュレス決済の普及は、企業の電子帳簿保存法への対応とも密接に関連しています。
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クレジットカードご利用の注意点

ご利用になるクレジットカードがEMV 3-Dセキュアに対応している必要があります。
EMV 3-Dセキュアに対応したクレジットカードをご利用になるには、あらかじめカード発行会社で登録をする必要があります。
対応をしているかどうかや登録方法については、保有されているクレジットカードの発行会社にお問い合わせください。

対応カードブランドの本人認証サービス

VISA

Visa Secure

Master

Mastercard ID Check

JCB

JCB J/Secure

AMEX

American Express SafeKey

Diners Club

Diners Club ProtectBuy

DISCOVER

DISCOVER ProtectBuy

参考:

経済産業省「2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました」

経済産業省「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が改訂されました

クレジット取引セキュリティ対策協議会「クレジットカード・セキュリティガイドライン」

経済産業省「安全なクレジットカード利用のために本人認証サービスの設定を!」

日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」

 




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株式投資の考え方:個別株の運用成績に拘らず、全体の運用成績を上げること

前回は日本株の運用開始から2025年1月末までの期間で、全銘柄の運用パフォーマンス(運用成績)を確認しました。今回は同じ期間で、個別株の成績を確認してみます。

運用成績一覧

次の図は全銘柄の運用成績一覧です。1~28番までが全売却済み、29~46番までは1月31日現在で保有中の銘柄です。

トータルリターンの列を見ると最大が41番で約1億1千万円のプラスです。最少は36番で約1,180万円の損失となっています。いずれも保有中なのでこれから変動します。46銘柄中トータルリターンがマイナスになっているものは4銘柄となっています。プラスマイナスで勝敗を分けると勝率91%となります。

全売却済28銘柄の中でトータルリターン最大は、1番の約2,000万円、最小は27番の約590万円の損失でした。全売却済28銘柄のうち2銘柄が最終的にマイナスつまり損失でクローズしたということになります。同勝率93%となります。

こうしてみると株式の個別銘柄運用では大きな利益を出すこともあれば大きな損失に終わることがあることがわかります。まさしく、ハイリスク・ハイリターンなのです。ですので、個別銘柄の運用損益を気にするのではなく、全体としてパフォーマンスを上げることに注力する方が良いでしょう。

運用成績をアップするには

運用成績を上げる方法について考えるため、銘柄の保有期間と年間利回りの関係を調べてみます。

全売却済みについての保有期間と年間利回りの関係は次の図のとおりです。図の横軸は保有日数、縦軸は年間利回りです。

この図から分かることは保有日数が短いほど年間利回りが高く、長いほど年間利回りが低くなるということです。そうすると運用成績を上げるには短い保有期間で売買を繰り返すと良いということになるのでしょうか?

そうかもしれません。これについては、まだ自分なりに納得できる結論を出せていません。そこで回答を保留とし、次に保有中の銘柄について同様の関係図を確認します。

最初の図とは少し様相が異なり、保有日数が短いほど年間利回りが高く、長いほど年間利回りが低くなるという関係は明確ではありません。

この二つの図を見て反省点として次が挙げられます。まず、全売却済み分については:

1.27番は保有期間1067日で約580万円の損失を出しています。これは会社の業績回復を期待して長く保有したが、結局、業績は回復せず株価も低迷を脱しなかったので、諦めて売却しました。
2.23番は保有期間1027日で約150万円の利益を出しています。利益が出てはいるものの年間利回りは6%なので低すぎます。
3.14番は保有期間718日で約210万円の損失でした。買付後業績がなかなか回復せず718日で見切り売りしたわけです。なお、この会社はその後、業績が絶好調に転じ、株価も大きく上がりました。仮に、そこまで保有し続ければ年間利回り20%になっていたので、結果論でいうと見切りが早すぎたということになります。

保有中銘柄については:
1.34番は保有期間1322日で約300万円の利益が出ています。しかし、年間利回りは5%なので低すぎます。
2.31番は保有期間990日で約460万円の利益が出ています。しかし、年間利回りは6%なので低すぎます。

34、31番は次の全売却の候補になります。

まとめると、個別銘柄に拘らず、全体としての運用成績を上げることを目指す方が良い。そのためには、パフォーマンスが良くない銘柄は継続保有に拘らず売却し、その資金を良好なパフォーマンスが見込める銘柄に振り替えていく必要があります。パフォーマンスの良否の判断として、日経平均全体のパフォーマンスを加味すると年間利回り10%程度を目安にすると良いでしょう。

株価は総じて会社の業績が良ければ上がり、業績が悪いと低迷します。従って、銘柄の入れ替えは業績を見ながらということになります。会社の経営という観点からみると、業績が低迷してから回復させるまでには場合によっては3年程度かかるだろうと考えられます。そこで1000日程度を一つの区切りとして判断すると良いのではないでしょうか。




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株式投資の考え方:過去の投資成績を日経平均のパフォーマンスと比較する

当社は2019年5月から日本株の個別銘柄による資産運用を開始しました。資産運用を開始してから5年9ケ月ほど経過していますが、いろいろ勉強して、最近は徐々に運用額を増やしています。

今回は、これまでの日本株による資産運用を総括評価してみます。

全体の成績

全体の成績は次の表のとおりとなりました。

いままでに買付した銘柄総数は延べ46銘柄です。そのうち全部を売却したのが28銘柄、保有中が16銘柄です。なお、一旦すべて売却して間隔をおいて再び買い付けたときは別銘柄にカウントしています。

全銘柄の平均保有日数は534日、保有期間中平均購入残高の平均値は約2,245万円、保有期間中のトータルリターンは約844万円、一年あたりのトータルリターン(以下、利回りと表記)は22%となりました。

保有中の銘柄のパフォーマンスは比較的よく、売却済みの銘柄のパフォーマンスは比較的悪くなっています。この理由は、銘柄別成績評価を行い、成績の良くない銘柄を全て売却していることによります。最初の頃は評価方法ができていなかったのですが、特に2024年から、評価結果により売却判断しています。

区分 銘柄数 平均保有日数 保有期間中
平均購入残高
(平均値)(円)
トータルリターン
(平均値)(円)
一年あたり利回り
全銘柄 46 534 22,458,483 8,443,041 22%
売却済み 28 454 19,527,203 4,778,662 19%
保有中 18 659 27,018,252 14,143,186 24%

保有期間中平均購入残高、トータルリターン、一年あたり利回りの計算方法は、株式投資の考え方:投資成績の評価方法をご参照ください。なお、売却済みの銘柄のトータルリターンは確定値(税込み)、保有中銘柄のトータルリターンは確定分(税込み)と評価損益の合算です。保有中銘柄の評価額は2025年1月31日の終値によります。

日経平均と比較する

この運用成績は日経平均のパフォーマンスと比べて良かったのでしょうか?

2018年12月28日の日経平均終値は20,014.77円、2025年1月31日の日経平均終値は39,572.49円です。平均株価は約6年強で約98%の上昇です。一年あたりでは約16%程度の上昇なので当社の運用成績は、この間の日経平均の上昇率よりも若干良いといえそうです。

実際には、日経平均はかなり大きく変動します。単純に二つの期日の日経平均の終値をピックアップして、その間の上昇率から年間のパフォーマンスを計算するのは適切ではないかもしれません。

そこで、もう少し詳しく調べてみました。

次の図は日経平均株価の月末終値と1年前の同月末終値を比較して年間上昇率(マイナスは下落率)を計算してグラフ化したものです。これをみると変動はかなり大きくなっています。例えば、2021年3月末は前年同月末比で54%も上がっています。そうかと思うと、2022年9月末は同約12%の下落になっています。

2019年1月末から2025年1月末まで毎月末の前年同月末からの上昇・下落率の平均値は10.7%となりました。

日経平均の年間上昇・下落率はグラフのように変動が大きいのですが、ざっくり、この5年間の平均で年率換算約11%上昇です。

こうしてみますと、当社の運用成績は日経平均株価でみた日本株パフォーマンスよりも成績がかなり良いといえるでしょう。

注)2月10日 保有中銘柄の平均保有日数を741日から659日に訂正しました。




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