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株式投資の考え方:過去の投資成績を日経平均のパフォーマンスと比較する

当社は2019年5月から日本株の個別銘柄による資産運用を開始しました。資産運用を開始してから5年9ケ月ほど経過していますが、いろいろ勉強して、最近は徐々に運用額を増やしています。

今回は、これまでの日本株による資産運用を総括評価してみます。

全体の成績

全体の成績は次の表のとおりとなりました。

いままでに買付した銘柄総数は延べ46銘柄です。そのうち全部を売却したのが28銘柄、保有中が16銘柄です。なお、一旦すべて売却して、数か月以上間隔をおいて再び買い付けたときは別銘柄にカウントしています。

全銘柄の平均保有日数は534日、保有期間中平均購入残高の平均値は約2,245万円、保有期間中のトータルリターンは約844万円、一年あたりのトータルリターン(以下、利回りと表記)は22%となりました。

保有中の銘柄のパフォーマンスは比較的よく、売却済みの銘柄のパフォーマンスは比較的悪くなっています。この理由は、評価結果で成績の良くない銘柄を全て売却していることによります。最初の頃は評価方法ができていなかったのですが、最近は評価結果を見て売却するようにしています。

区分 銘柄数 平均保有日数 保有期間中
平均購入残高
(平均値)(円)
トータルリターン
(平均値)(円)
一年あたり利回り
全銘柄 46 534 22,458,483 8,443,041 22%
売却済み 28 454 19,527,203 4,778,662 19%
保有中 18 741 27,018,252 14,143,186 24%

保有期間中平均購入残高、トータルリターン、一年あたり利回りの計算方法は、株式投資の考え方:投資成績の評価方法をご参照ください。なお、売却済みの銘柄のトータルリターンは確定値(税込み)、保有中銘柄のトータルリターンは確定分(税込み)と評価損益の合算です。保有中銘柄の評価額は2025年1月31日の終値によります。

日経平均と比較する

この運用成績は日経平均のパフォーマンスと比べて良かったのでしょうか?

2018年12月28日の日経平均終値は20,014.77円、2025年1月31日の日経平均終値は39,572.49円です。平均株価は約6年強で約98%の上昇です。一年あたりでは約16%程度の上昇なので当社の運用成績は、この間の日経平均の上昇率よりも若干良いといえそうです。

実際には、日経平均はかなり大きく変動します。単純に二つの期日の日経平均の終値をピックアップして、その間の上昇率から年間のパフォーマンスを計算するのは適切ではないかもしれません。

そこで、もう少し詳しく調べてみました。

次の図は日経平均株価の月末終値を1年前の同月末終値に対する上昇率(マイナスは下落率)を計算してグラフ化したものです。これをみると変動はかなり大きくなっています。例えば、2021年3月末は前年同月末比で54%も上がっています。そうかと思うと、2022年9月末は同約12%の下落になっています。

2019年1月末から2025年1月末まで毎月末の前年同月末からの上昇・下降率を求めて、その平均値を計算すると、平均値は10.7%となりました。

ざっくり、日経平均はこの5年間の平均では、年率換算約11%上昇しています。

こうしてみますと、当社の運用成績は日経平均株価でみた日本株パフォーマンスよりも成績がかなり良かったと考えてよさそうです。




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