タグ別アーカイブ: Word のスタイル

月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(54)Wordの段落番号のレイアウト

4年近く前、本連載の19回目「Microsoft Wordスタイル探索(19)―Wordで箇条書きのレイアウトパターンを指定する方法(続き)」(以下、前回といいます)で段落番号の配置についての探索結果を報告しました。

前回のおさらい

今回、段落番号の配置をもう少し掘り下げてみます。まず、前回、右クリックメニューの「リストのインデントの調整」で①番号の配置、②インデントの設定例を示しました。このときの設定例は次のとおりでした。

番号の配置で、本文領域左端から箇条番号の左端の距離を設定し、インデントで本文領域左端から箇条内容の開始位置までの距離を設定します。
上部のルーラーに表示されている値は文字数です。7.4㎜は2文字に相当しています。
この設定では本文領域左端から段落番号まで2文字分の空きを確保し、さらに2文字分空けて段落本文を開始しています。

番号の揃え方の設定変更

Wordの段落番号ライブラリでは、ダイアログの下部に「新しい番号書式の定義」メニューがあり、番号の配置を変更できます。


前回は、この設定の説明を省略していましたが、段落番号の配置を左揃えとしていました。

次に段落番号の配置を右揃えに変更してみます。

すると次のように番号の配置で入力した値は、本文領域左端から段落番号の右側までの距離となります。段落番号と段落本文の間に2文字分の空きが確保されます。

段落番号の幅が変化するとき

次に段落番号自体の幅が変化するときの例を示します。ここでは段落番号は本文領域の左端に揃え、段落の本文は本文領域の左端から4㎜の位置に揃える設定としています。

段落番号の幅が4㎜に収まる番号と、4㎜を超える番号があります。4㎜を超えるとき、段落本文の開始位置は本文領域の左端よりもだいぶ右側に飛んでしまいます。

調べてみると、この位置は本文領域の左端から4文字目に相当しています。これは、段落のタブ設定ダイアログで既定値の文字数に設定されている値になっています。

リストのインデントの意味

こうしてみると、リストの「インデント」4㎜は、段落番号と段落本文の間に入力されているタブ文字のタブストップ位置として扱われていることが分かります。段落番号の幅が4㎜を超えるとき、タブ文字の位置がタブストップ位置を超えてしまうため、タブ文字の作用で段落開始位置が、次のタブストップの位置に進んでしまうようです。

なお、段落番号を右寄せに設定すると、段落番号の幅が変化することによる本文開始位置の乱れはなくなります。

【前回】(53)組込スタイルの種類と継承関係
【次回】(55)Wordで索引を作成するー基本操作、Wordの索引の問題点とその解決策

◆シリーズ総目次:Microsoft Wordのスタイル探索

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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(53)組込スタイルの種類と継承関係

前回(Microsoft Wordスタイル探索(52)段落に連続番号を振る方法(スタイルの継承に注意する))は、スタイルの継承について簡単に説明しました。

今回は、基本に立ち返って、Microsoft Wordの組込スタイルの全貌とその設定の継承関係について調べてみます。今回の調査結果は前回と同じく、Microsoft Office 2021に含まれているWord 2021で調べたものです。

Word 2021に組み込まれているスタイルを一覧表にしたのが、次のPDFです。
Word 2021に組み込まれているスタイルの一覧表(PDF)

スタイルの数と種類

まとめると次の表のとおりです。全部で122個の組込スタイルがあり、そのうち推奨スタイルが16個あります。

総数

122

種類

段落スタイル

53

文字スタイル

29

リンクスタイル

40

推奨スタイル

16

段落スタイル、文字スタイルの説明は省略します。リンクスタイルは段落スタイルとしても使え、段落の一部を選択して設定すると文字スタイルとしても使えます。スタイルウインドウで「リンクされたスタイルを使用不可にする」にチェックした状態で、段落の一部文字列に設定すると段落全体に設定されます(すなわち、段落スタイルの指定となります)。

スタイルの設定の基準

表の右端「基準」の列は、各スタイルを作成するときに基準とされているスタイルです。次の図に、「見出し1」スタイルの基準の例を示します。

設定内容が他のスタイルに依存していないのは、「標準」、「行間詰め」、「段落フォント」、「マクロ文字列」の四つだけです。ほとんどのスタイルが他のスタイルに基づいて設定されています。

文字スタイルはすべて「段落フォント」を基準としています。段落スタイル、リンクスタイルはほとんどが「標準」スタイルを基準としています。一部のリンクスタイルのみ、他のリンクスタイルを基準としています。例えば、「本文字下げ」スタイルは「本文」スタイルを基準にしています。

「標準」スタイルを継承しているスタイルが多いことから、「標準」の設定を変更すると他の広汎なスタイルの設定が影響を受けることが予想されます。

標準スタイルの設定変更で影響を受けるスタイル

「標準」スタイル内容は文書の「既定の設定」で設定されています。スタイルウィンドウ「スタイルの管理」ダイアログの「既定の設定」にあります。現在のフォントサイズは10.5ポイント、フォントカラーは「自動」となっています。

「標準」スタイルのフォントサイズを8ポイント、フォントカラーを赤に変更してみます。すると次の図のようになります。

フォントサイズについては、「見出し1」~「見出し3」、「表題」、「副題」などは変化しません。しかし、「見出し4」~「見出し9」、「斜体」、「強調斜体」、「強調斜体2」、「強調太字」などのフォントサイズは影響を受けて変化します。
フォントカラーについては、「見出し1」~「見出し9」、「副題」、「斜体」、「強調斜体2」は変化しません。しかし、「表題」、「強調斜体」、「強調文字」などは赤に変わります。

もう少し詳しく調べてみると「標準」の設定を変更した場合、フォントサイズやフォントカラーが「標準」スタイルとは別の値として設定済になっているときは影響を受けず、設定されていなかったり、「自動」に設定されているときは、「標準」の設定値変更の影響をうけているようです。

「標準」と同じ段落スタイルだけでなく、文字スタイルやリンクスタイルも影響を受けています。

【前回】(52)段落に連続番号を振る方法(スタイルの継承に注意する)
【次回】(54)Wordの段落番号のレイアウト
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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(52)段落に連続番号を振る方法(スタイルの継承に注意する)

Microsoft Wordの段落番号は、段落の行頭に連続した番号を自動的に設定する機能です。段落番号は公式文書で段落を参照するのに用いられることが多いようです。

今回は、Wordで長文を作成するとき、特定スタイルの段落に連続する段落番号を付けたり、段落によって段落番号の形式を使い分けたりするにはどうしたら良いかを調べてみました。以下、Microsoft Office 2021に含まれているWordで調べた結果を簡単に整理します。

段落番号は段落スタイルと関係なく設定もできますが、特定スタイルの段落に一貫した番号を付けると文書中で一貫した段落番号形式を設定できます。

スタイルの継承

複数の段落番号形式を使い分けるには、まず、スタイルの継承について理解する必要があります。スタイルの継承とは、Wordで新しいスタイルを作成するときに基準にするスタイルを引き継いでいくことです。例えば、次のダイアログは「本文」スタイルを規準にして新しいスタイルを作成しようとしているところです。

ここで新しい段落スタイルとして「スタイル1」を作成すると、「スタイル1」には「本文」に設定されている段落書式が継承されます。

Wordの段落スタイルの基本は「標準」スタイルです。そして、さまざまな段落スタイルは「標準」スタイルをベースとして継承関係をツリーで表すことができます。

サンプルとして次のような段落スタイルの継承関係をもつ文書を作成してみました。

矢印は継承関係を表し、左側のスタイルをもとに右側のスタイルを作成しています。

段落番号の設定

段落に段落番号を設定するには、Wordの編集画面で、段落を選択した上で、リボン「ホーム」の段落書式セクションにある「段落番号」メニューを使います。次は「新しいスタイル2」を指定した段落を選択して、イ)、ロ)、ハ)形式の段落番号を設定しました。

この段階では、ここで選択した段落のみに段落番号が設定されます。この形式の段落番号を文書全体に適用するには、スタイルに関係付ける必要があります。このためには、「新しいスタイル2」を指定した段落を選択した状態で、「スタイルギャラリー」で「新しいスタイル2」を右クリックします。表示されるメニューで「選択箇所と一致するように新しいスタイル2を更新する」を実行します。

すると、「新しいスタイル2」にイ)、ロ)、ハ)形式の段落番号が関係付けられて、文書全体で「新しいスタイル2」が設定された段落に連続番号が付与されます。

次に、「新しいスタイル2」の親にあたる「新しいスタイル1」を指定した段落に①、②、③という形式の番号を設定すると次のようになります。

このようにすると段落スタイル毎に、段落番号の形式を使い分けることができます。

注意点として、ツリーの下位にあたる段落スタイルに先に段落番号の形式を設定する必要があります。これと逆に上位の段落スタイルに段落番号の形式を設定すると、下位のスタイルまで上位の段落番号形式が継承されてしまいます。

【前回】(51)インデント関係コマンド(続き)
【次回】(53)組込スタイルの種類と継承関係
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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(51)インデント関係コマンド(続き)

前回、インデント関係のコマンドの一覧を作りました。

コマンドの機能を調べて表にしてみました。

コマンド

キーボード・ショートカット

機能

リボン

Indent

Ctrl+M

インデントを増やす

IndentIncreaseWord

IndentChar

インデントを字送り分増やす

IndentFirstChar

字下げインデントを字送り分増やす

IndentFirstLine

字下げインデントを2文字分増やす

IndentLine

インデントを2文字分増やす

IndentSpecialFirstLine

不明

IndentSpecialHanging

不明

IndentSpecialNone

不明

UnIndent

Ctrl+Shift+M

インデントを減らす

IndentDecreaseWord

UnIndentChar

インデントを字送り分減らす

UnIndentFirstChar

字下げインデントを字送り分減らす

UnIndentFirstLine

字下げインデントを2文字分減らす

UnIndentLine

インデントを2文字分減らす

IncreaseIndent

インデントを字送り分増やす

HangingIndent

Ctrl+T

ぶら下げインデントを次のタブ位置まで増やす

UnHang

Chtl+Shift+T

ぶら下げインデントを前のタブ位置まで減らす

DecreaseIndent

インデントを2文字分減らす

AdjustListIndents

リストの位置を変更する

ListIndent

選択範囲を1レベル下げる

ListOutdent

選択範囲を1レベル上げる

Wordのリボン「ホーム」には「インデントを増やす」「インデントを減らす」というメニュー(ボタン)があります。これらは、キーボードショートカットとは異なるコマンドに対応しているようです。


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◆前回:(50)インデント関係コマンド
◆次回:(52)段落に連続番号を振る方法(スタイルの継承に注意する)
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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(50)インデント関係コマンド

Microsoft Wordの機能はコマンドとして用意されていて、そのコマンドをリボンのメニューやキーボードのショートカットに割当られているようです。

コマンドの割り当ては、次のようにして変更できます。
①リボン「ファイル」の「オプション」メニューをクリックする。
②Wordのオプションダイアログが開くので、「リボンのユーザー設定」メニューをクリックする。
③「リボンのユーザー設定」ダイアログの左下「ユーザー設定」を開く。
するとキーボードにコマンドを割り当てるダイアログ(下図)が表示されます。

コマンド割り当てダイアログ

コマンド割り当てダイアログ


コマンドがカテゴリーに分類されて表示されます。

これをみるとインデント関係のコマンドが沢山あります。まずはどんなコマンドがあるかリストアップしてみましょう。

  • Indent
  • IndentChar
  • IndentFirstChar
  • IndentFirstLine
  • IndentLine
  • IndentSpecialFirstLine
  • IndentSpecialHanging
  • IndentSpecialNone
  • UnIndent
  • UnIndentChar
  • UnIndentFirstChar
  • UnIndentFirstLine
  • UnIndentLine
  • IncreaseIndent
  • HangingIndent
  • UnHang
  • DecreaseIndent
  • AdjustListIndents
  • ListIndent
  • ListOutdent

インデントに関係ありそうなのはこんなところです。ずいぶんたくさんありますね。

とりあえず、前回((49)インデントとタブの密な関係))使ったコマンドは次のようになっています。

リボン「ホーム」の「インデントを増やす」コマンド:Indent
[Ctrl]+[T]キー(ぶら下げインデントを深くする):HangingIndent


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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(49)インデントとタブの密な関係

前回((48)段落先頭行のインデント、タブの基本)は、タブ機能を使うと、字下げインデント、ぶら下げインデントと似たようなレイアウト指定ができることをお話しました。

今回はタブとインデントの関係をもう少し探索してみます。

まず、任意設定のタブ位置を次のように3文字毎に設定してみます。

任意設定のタブ位置を3文字毎にする

任意設定のタブ位置を3文字毎にする

そして、リボン「ホーム」の「インデントを増やす」コマンドでインデントを増やしてみます。すると、次の図のようにコマンドを一回クリックすると左インデント位置が任意設定の最初のタブ位置になります。そして、コマンドをクリックするごとに左インデント位置が任意設定の次のタブ位置に移動します。

インデントを増やすコマンドで左インデントが次のタブ位置に移動する

インデントを増やすコマンドで左インデントが次のタブ位置に移動する

タブ設定位置がインデントを増やすコマンドの左インデント位置として使われていることが分かります。

次は、ぶら下げインデントの場合です。まず、次のように任意設定のタブ位置を2文字毎に設定します。

任意設定のタブ位置を2,4,6,8文字に設定

任意設定のタブ位置を2,4,6,8文字に設定

次に、[Ctrl]+[T]キーを入力します。すると、次のようにぶら下げインデントが、最初の任意設定のタブ位置である2文字の位置になります。そして、[Ctrl]+[T]キーを入力するごとにぶら下げインデントの位置が深くなっていきます。

[Ctrl]+[T]でぶら下げインデントの位置が次の任意設定のタブ位置に移動する

[Ctrl]+[T]でぶら下げインデントの位置が次の任意設定のタブ位置に移動する

このようにインデント関係のコマンドとタブ設定位置には深い関係があることが分かりました。


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◆前回:(48)段落先頭行のインデント、タブの基本
◆次回:(50)インデント関係コマンド
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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(48)段落先頭行のインデント、タブの基本

第45回で説明した右インデントと左インデントは用紙の余白を規準にして段落全体の開始位置と終了位置を変更(設定)する機能です。

月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索 (45)インデント機能の基本

それに対して、段落の最初の行だけの開始位置を変更するインデントが字下げインデントとぶら下げインデントです。

一行目(先頭行)インデントの設定

一行目(先頭行)インデントの設定

次の図は字下げインデントとぶら下げインデントをそれぞれ1文字に設定した段落の例です。

字下げインデント、ぶら下げインデントの設定例

字下げインデント、ぶら下げインデントの設定例

字下げインデントは段落の始まりを分かりやすくするために使います。日本語のレイアウトでは段落の先頭を1文字字下げするのが一般的ですが、活字方式では行頭に空白文字を1文字置きます。Wordの段落でこのようなレイアウトをするときは段落の先頭に空白文字を入力しないで、字下げインデントを使う方が、いろいろと好都合です。

タブ
インデントと類似の機能にタブがあります。タブは行の中にタブ位置を設定しておき、タブ文字(タブキーで入力する文字)から始まる文字列の始まりをタブ位置に設定する機能です。タブ位置は「タブとリーダー」ダイアログを使って「既定のタブ位置」の変更、または任意の位置にタブ位置を設定できます。

任意に設定したタブ位置はルーラーに表示されます。次の図は2文字の位置にタブを設定した例です。

任意の位置にタブをタブの設定

任意の位置にタブを設定

段落の先頭で「タブ」を入力(Tabキーを押下)すると段落の先頭が2文字目から始まります。これは先頭行インデントと似ていますね。

段落の先頭にタブを入力

段落の先頭にタブを入力

「Ctrl」キーと「T」キーで、2行目以降をタブ位置に揃えることができます。これはぶら下げインデントに似ています。

段落の先頭で字下げのタブを入力

段落の先頭でぶら下げのタブを入力

このようにタブ機能を使うと、一見、字下げインデント、ぶら下げインデントと似たようなレイアウト指定ができます。


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◆前回:(47)本文領域の幅が文字数×文字サイズの値に一致しないときの余りの調整を探索
◆次回:(49)インデントとタブの密な関係
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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(24)―番号付き箇条書きの項目を、相互参照先に指定する

Microsoft Wordで番号付きの箇条書き(あるいは、順序付き箇条書き)を設定するには、リボン「ホーム」の段落グループにある「段落番号」コマンドを用いて、段落に番号を付けます。

このことは、月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(16)―箇条書きのタイプとそれに対応するWordの機能・表現方法でも説明しました。

番号付き箇条書きの項目番号は、手で番号を入力しても簡単にできます。ですので「段落番号」コマンドを使わなくても良いと考るかもしれません。

しかし、「段落番号」コマンドを使うといろいろ良いことがあります。その一つが、段落番号を設定した箇所を「相互参照」の参照先として設定できることです。言葉だけでは理解しにくいかもしれません。次に具体的に作成する例を示して説明します。

文書の末尾に「参考資料」の一覧を掲載し、本文中から参照する例をあげてみましょう。

参考資料を順序付き箇条書きとし、各資料(箇条項目)に「段落番号」コマンドで箇条番号を設定しておきます。次のようになります。

参考資料を番号付き箇条書きとして作成

参考資料を番号付き箇条書きとして作成

このとき、本文の中から参考資料の箇条項目に付けられた段落番号を使って、簡単にハイパーリンクを設定できます。

本文中から他の場所にハイパーリンクは、Wordのリボン「挿入」のリンクグループにある「相互参照」コマンドを使います。

リンクグループの「相互参照」コマンド

リンクグループの「相互参照」コマンド

段落番号を設定した段落を参照先とする設定操作は次のように行います。
①本文中で参考資料の項目にリンクを設定したいところにマウスを置く
②相互参照コマンドをクリックする
③相互参照を指定する次のダイアログが開きます

相互参照を指定するダイアログ

相互参照を指定するダイアログ


④番号付き箇条書きの項目を相互参照の参照先項目とするときには、番号付きの項目を選択します。
⑤すると段落番号が付いた段落の一覧が表示されます。その中に番号付き箇条書き項目が含まれています。

参照先として番号付き箇条書きの項目を選ぶ


⑤参照先として、適切な参考資料を選択して「挿入」をクリックし、ダイアログを閉じます。

本文に番号付き箇条書きの項目へのハイパーリンクを設定

本文に番号付き箇条書きの項目へのハイパーリンクを設定

出来上がったWordのページで、画面上で参照リンクを設定した位置にカーソルくと次のようなガイドがポップアップします。

ハイパーリンクの設定場所にカーソル置くと使い方がポップアップする

参照リンクを設定した場所でCtrl+クリックすると、参照先のページが表示されます。

◆前回:(23)図の種類・配置・表示・管理
◆次回:(25)図形の配置 6パターン
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【Wordの「スタイル」ってなんだろう】ゼロから学ぼう! Microsoft Wordのスタイル機能・シリーズ -アウトラインと見出しスタイルについて- vol.1

【vol.1】Wordの「スタイル」ってなんだろう

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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(22)―Wordの図機能の概要

Microsoft Wordのスタイル探索ブログ、第1のトピックは見出しとアウトライン、第2のトピックは箇条書きと進んできました。今回から第3のトピックに入ります。Wordの機能はやまのようにあるので、話題に困ることはありません。

順番に探索してみましょう。

図の機能は結構深淵そうなのと、考えてみると(個人的には)いままで写真や簡単な線画を描く位で、あまり網羅的に使ったことがありません。そこで、この際、図を探索してみたいと思います。

図の機能の入り口は、リボン「挿入」の図グループのコマンドになるでしょう。図グループには7種類のコマンドがあります。まずこのコマンドを一通り見てみます(以下は、Office 2019によります)。

画像の挿入
第一は画像の挿入です。これは画像ファイルをコンピュータまたはインターネットなどから作成中の文書に挿入する機能です。

画像の挿入

画像の挿入


代表的な画像ファイル形式は扱えるはずですが、比較的最近の話題として、Office 2019からSVGが扱えるようになった一方、EPS形式が扱えなくなったことがありました。

参考)Microsoft OfficeでEPSが使えなくなったとの由。弊社製品の活用で解決する方法をご提案します。ぜひ、ご検討ください。

図形の追加
第二は図形の追加機能です。線や矩形のようなプリミティブな図形からフローチャートや吹き出しのような複雑な機能をもつもの、テキストボックスのような図形とは言い難いものも含まれます。文書中に直接図形を書いたり、描画キャンバスを配置してその上に図形を書くことができます。

図形の追加

図形の追加

アイコンの挿入
何かの意味を持つようにデザインされた記号(アイコン)を挿入する機能です。このコマンドを開くとアイコンを選択するダイアログが開きます。そこには「アクセシビリティ」、「アパレル」のように分類されて登録されています。膨大な数のアイコンがあります。実のところいままで一度も使ったことがないのですが、使いこなすと便利そうです。

アイコンの挿入

アイコンの挿入

3Dモデル
自分で登録した3D画像またはインターネット上に用意されたオンライン3D画像を挿入できます。オンライン3D画像を選択するダイアログには分類別の膨大な数の3D画像が登録されています。実のところこれもいままで一度も使ったことがありません。

3D画像

3D画像

SmartArt
情報やアイデアを視覚的に表現したSmartグラフィックと呼ぶ図形(テンプレート)を文書中に挿入します。

SmartArtの挿入

SmartArtの挿入

グラフ
数値をビジュアルなグラフとして表現して挿入する機能です。グラフはExcelで良く使っているのですが。Wordではめったに使ったことがありませんでした。

グラフの挿入

グラフの挿入

スクリーンショット
コンピュータの画面の一部を切り取って編集中の文書に挿入できます。この機能もいままで使ったことがありませんでした。いままではスクリーンショットをPaintに貼り付けて、Paintでクリッピングやコピーして保存してからWordに挿入する操作で行っていたのですが。そうやらこれをほぼワンクリックでできるようになりそうです。

スクリーンショットの挿入

スクリーンショットの挿入

こうしてみるとWordの図挿入機能は、ものすごく豊富です。いままで自分で使用していたのはその中でごくごくわずかな部分にすぎませんでした。

Microsoft Wordを宣伝するつもりはないのですが、「いや~スゴイ」。Wordの機能を棚卸するだけでも意味がありそうですね。

◆前回:(21)箇条書きのブロック前後の空きを広げる
◆次回:(23)図の種類・配置・表示・管理
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月曜日連載! Microsoft Wordスタイル探索(13)―自動生成目次の見出しに番号がついてしまう。番号が付かないように変更するには?

明日は、ちょっと一息・アンテナハウスウェビナー「ゼロから学ぼう! Microsoft Wordのスタイル機能・シリーズ -主にアウトラインと見出しスタイルについて-」です。

明日のデモの準備で「目次の自動生成」をしていたところ、自動生成した目次の「目次」という見出しに番号がついてしまいました(次の図)。

目次を自動生成すると「目次」に番号がついてしまう

「目次」に番号がついたため、もともと文書中にあったすべての「見出し」の番号も自動的に変更されています。これはちょっとまずいので、「目次」の見出しに番号がつかないように変更してみます。 

まず、なぜこのようになるのか、原因を探ってみます。

上の目次を作るに際して、リボン「参考資料」の「目次」メニューで「自動作成の目次2」コマンドを実行したのですが、そのプレビューで「目次」に番号が入っているのが確認できます。

目次の自動生成のメニュー

目次の自動生成のメニュー

自動生成される目次の「目次」という見出しは、どうやら「目次の見出し」というスタイルが適用されるようです。そこで、リボン「ホーム」のスタイルウィンドウを開いて、「目次の見出し」の設定を確認すると、「目次の見出し」で基準とされているスタイルは「見出し1」になっています。

目次の見出しのスタイルは「見出し1」を基準としている

目次の見出しのスタイルは「見出し1」を基準としている

スタイルギャラリーで確認すると、この文書では、見出し1スタイルにはアウトライン番号が自動的につくようになっています。「目次の見出し」スタイルは見出し1スタイルの設定を継承しているためアウトライン番号がつくようです。

見出し1スタイルは、見出し用のアウトライン番号がつくようになっている

見出し1スタイルは、見出し用のアウトライン番号がつくようになっている

そこで、「目次の見出し」スタイルの設定を変更します。スタイルウィンドウで「目次の見出し」を選択し、右クリック・メニューの「変更」をクリックして、「スタイルの変更」ダイアログを表示します。そこで、基準にするスタイルを「見出し」から「標準」に変更します。

基準にするスタイルを「見出し1」から「標準」に変更

基準にするスタイルを「見出し1」から「標準」に変更

序でに、フォントサイズを16ポイントから12ポイントに、フォントを明朝からゴシックに変更します。

あらためて、目次の自動生成すると次のように「目次」は番号なしとなりました。これでOKです。

今度は自動生成した目次の「目次」という見出しに番号がつかない

今度は自動生成した目次の「目次」という見出しに番号がつかない

◆前回:(12)見出しのアウトライン番号の付け方を変更する確実・簡単な方法
◆次回:(14)箇条書きとはなにか?
◆シリーズ総目次:Microsoft Wordのスタイル探索

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