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新型コロナウィルスCOVID-19と戦うための情報システムの必要性について【2020/03/26 記事ライセンス追記】

3月23日に小池東京都知事が東京ロックダウン(都市封鎖)の可能性に言及する[1]など、新型コロナウィルスの脅威はいよいよ切迫した情勢となってきた。その背景には、「海外の様々な地域でロックダウンが始まっているため在留邦人が帰国してくるが、その人たちの中に感染者が含まれており、これまでなんとか避けてきた感染者の爆発的増加のリスクが高まっている」という状況分析がある[2]。

こうした状況を鑑みて、次に新型コロナウィルスCOVID-19と戦うための方策と問題を整理し、新しい情報システムについて提言する。

COVID-19の感染パラメータR0

ある感染症に対して、誰も免疫をもたない集団に初めて感染症を持ち込んだ一人の感染者が感染力を失うまでに何人に感染させるかを指数としたものがR0である[3]。COVID-19のR0はWHOのサイトでは予備的に1.4-2.5とされている[4]。R0が1より小さければ自然に収束するが、1より大きければ、何も対策しないと感染者数は集団免疫ができるまで増えていくことになる。

問題は増えていくスピードである。北大の西浦教授のグループの論文によると、ある感染者の発症から、その感染者から感染した2次感染者が発症するまでの期間の中央値は約4日~5日とされており、この日数はCOVID-19の潜伏期間とほぼ同じか少し短いようだ[5]。このことはCOVID-19は感染して潜伏期間中・未発症のときにも感染することを意味する。このため、感染して発症した人だけを隔離しても感染を防止できない。

諸外国のCOVID-19感染防止策

一般的にはR0を操作して感染拡大を防ぐことになる。以下、[3]より引用である。

R0 = β×k×D
βは、一回の接触あたりの感染確率、
kは、ある時間あたりに1人の人間が集団内で平均何回の接触をするかの係数、
Dは、感染症ごとに推定されている感染期間(kと同じ時間単位で測定)を表します。
βの感染確率は、感染症および接触の種類によって異なりますが、マスク着用、手洗いといった公衆衛生学的対策により、βを低下させることができます。
kについては、人々が接触する回数が減れば、減らすことが可能です。

中国では1月23日に武漢を封鎖(ロックダウン)し、武漢以外でも外出禁止などの措置をとったようだが、これは強制的に接触回数(k)をゼロに抑え込むことに相当する。現在、欧米各国でも同じようにロックダウンを選択する地域が増えている。都市封鎖では都市の出入りのみでなく、同時に外出などの活動も厳しく制限することになる。kをゼロにもっていけばCOVID-19の感染数は増えなくなるのは明らかである。しかし、劇薬であり、経済活動がほぼ完全に停止する。長期間に及べば破産する企業や個人が続出するだろう。ロックダウンは長期的に継続できないので必ず解除される。COVID-19が全世界に広まってしまった以上、解除後に他の地域からCOVID-19が再移入されることになる。従って、ロックダウンは最後の解決策にはならないであろう。

日本でのCOVID-19感染状況経過

日本は1月15日に初の感染者が確定した[6]。この方は武漢からの帰国者である。その後、しばらくの間、COVID-19については政府のチャーター便による帰国者とダイアモンドプリンセスの乗客・乗員の感染者の話題が中心で、国内の市中では観光業界に感染者が現れたぐらいであった。

中国政府が武漢を封鎖したのは1月23日であり、海外への団体旅行は27日から停止された。武漢で新型コロナウィルスが広がり始めたのは2019年の12月以降である。武漢国際空港の2019年の月間平均値で東京と大阪へ向かう人数を合計すると7,905人となっている([7] 表2)。こうして、日本では1月から2月の上旬まで、中国から来日した人が日本で発症するケースが主体であった。しかし、2月中旬に東京の屋形船での集団感染(クラスター)が発生した頃からは国内での人から人への感染が増えてきた。

政府・自治体の対応

政府は1月30日から新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、随時会議を行っていたが、2月14日には「専門家会議」の設置を決定しており、その後、25日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が決定された[8]。 また、厚労省にはクラスター対策班が設置されている。

2月のCOVID-19の感染報告数は都道府県別にかなり差異があり、2月末には都道府県別でみると北海道が最も多かった[9]。北海道の鈴木知事は2月28日夕方に「緊急事態宣言」を出し2月28日から3月19日までの3週間、週末の外出を控えるように要請するに至った[10]。

3月下旬の状況

3月23日まで、日本のCOVID-19市中感染者数は無症状110名、発症者980名、陽性症状確認中5名である(武漢からのチャーター便による帰国者、空港検疫を除く)[11]。これまでは感染者数の増加スピードは欧米と比べて非常に緩やかである。これは日本では欧米に比べてR0がかなり小さいことを意味している。R0が小さいのは、欧米諸国と比較して日本ではマスクを着用する人の割合が多い、手洗いやアルコール除菌が普及している、キスや握手などで人同士の接触の習慣がない、などで感染確率(β)が小さいことが一つの理由と考えられる。また、政府や自治体の要請に従順に従って外出やイベントを控えた人が増えたことで、接触回数(k)が低下したことも理由に挙げられるだろう。

しかし、3月24日には1日に65人(患者58名、無症状病原体保有者3名、陽性確定例(症状有無確認中)4名)という、過去最大数の感染者が報告されている[12]。

クラスター対応という戦略

日本では専門家会議が、より踏み込んで「密閉空間であり換気が悪い」「手の届く距離に大勢の人がいる」「近距離での会話や発声がある」という3つの条件が重なった場で、集団感染(クラスター)が発生するので、これを避けることを勧告している。この根拠は、クラスター対策班の成果として「多くの事例では新型コロナウイルス感染者は、周囲の人にほとんど感染させていないものの、一人の感染者から多くの人に感染が拡大したと疑われる事例が存在」が判明したことによる。つまり、COVID-19は、一定の条件がそろうと大勢に感染しクラスターができるが、そうでないと全く感染しないことが多い、という特異な感染パターンを持つようである[13]。これは上記のβが環境依存になっていることを示すのではないかと思われるが、このような事実を発見できたことは幸運である。

この結果をみると、まれにクラスターが発生するときに一人で多数の感染者を生み出すので、そのようなクラスターの連鎖が起きないように、連鎖を断ち切ることを徹底することでR0を小さくできる。

二つの問題点

このようなクラスター対応の戦略を実行するにあたっては、次にあげる大きな障害がある。

第一は入手できる情報の遅延である。例えば、3月24日の感染者報告に記載されている地方自治体からの報告の内容をみると、発熱などが発症してからでも1週間以上経過している人が多い。潜伏期間を考えると、この人たちが感染したのは2週間ほど前になるのではないだろうか。ある感染者がら次の感染者に感染するまでの日数が4~5日ということは2週間の情報の遅れで3次感染まで進む可能性がある。このため、もし、ここでクラスターの連鎖が起きてしまうと、知らない間に感染者が急増してしまう。

第二は感染者を特定できないうちに感染が広がってしまうことである。22日から厚労省の統計で空港検疫の数値が出始めたが、24日時点でPCR件数1417に対して陽性18(1.3%)。無症状が13、症状あり5なので、感染していて症状がない人の方がずっと多い[11]。また、しばらく前に武漢からチャーター便で帰国した人は全数検査しているが、最初の数便(2/7まで)ではPCR件数566人に対して陽性9名(陽性率1.6%)。無症状保菌者3名、発症者6名であった[14]。

PCR検査に精度の問題があるとしても、流行っている地域から来た人の中には、100人あたり1人~2人くらいの感染者がいて、そのうちかなり高い比率が感染しているけれど無症状の人、ということになる。感染して無症状でも他の人を感染させる可能性がある。しかし、無症状感染者はもし感染リンクが追えないとすると判別がつかない。

対策案

第一の問題に対する対策としては感染者情報を収集して公開する速度を速くすることが必要である。このためには、新しい情報システムを構築する必要があるだろう。データの可視化については、現在、オープンソースの可視化システムができており、例えば、北海道庁の対策の成果はだれでもビジュアルに確認できるようになっている[15]。これによって、鈴木知事の緊急事態宣言が成果を上げたことが可視化されるのは素晴らしい。

しかし、ここに表示されるデータは2週間ほど前に起きた事象を反映する、古い情報であることを忘れてはならない。しかも、どうやらこのデータ収集は手作業で行われているようだ。既に疫学関係者のブログや疫学会の要望にもあがっているので、ここでは繰り返さないが、ここはシステム化して手作業の負荷を減らすとともに、情報伝達のタイムラグを小さくして、対策措置の有効性を確認できるまでの期間を短くしないと、COVID-19の感染速度についていけない。

第二の問題に対する解決策としては、流行っている地域や場所にいた人の情報、流行っている地域から来た人の情報をスマホアプリを使って収集管理し、後日に、もし感染が発生した場合に、その人たちや濃厚接触した人々に通知する仕組みを構築すると良いだろう。いち早く参加者に感染の警告を通知することで、外出したり人と会うのを自粛してもらえるようにしたい。こうした情報システムを構築するのは比較的容易と考えられるので早期に取り組むべきである。

(3/30追記)ニュースを見ていると、そろそろ、病院で患者を収容しきれない状態になっているということで、医師会の記者会見で緊急事態を宣言するべきではないかと提案したという[16]。症状や位置を追跡用するためのスマホアプリを用意したうえで軽症者は退院・自宅待機とするなどの対策を提案したい。(ここまで)

最後に

武漢からチャーター便で帰国した人の全数検査でみるように、武漢でCOVID-19が流行っている頃の集団でも100人に1~2にしか感染者がいなかったということは、逆に見れば100人中98人から99人は感染していないということになる。集団の中に含まれる極小数の感染者による感染を避けるために都市全体をロックダウンする、というような激しい手段を取るのはあまりにも非生産的である。コンピュータの能力を生かした情報システムをうまく使ってもっとスマートな対応を目指していきたい。

資料

[1] 知事「都市封鎖回避への協力を」 NHK News Web 2020年3月23日
[2] 厚生労働省クラスター対策班による都における現状分析・推計 厚生労働省クラスター対策班 2020年3月21日
[3] 感染症疫学の用語解説 日本疫学会
[4] Statement on the meeting of the International Health Regulations (2005) Emergency Committee regarding the outbreak of novel coronavirus (2019-nCoV) WHO 2020年1月23日
[5] Serial interval of novel coronavirus (COVID-19) infections 2020年3月4日
[6] 新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(1例目)厚生労働省 2020年1月16日
[7] Nowcasting and forecasting the potential domestic and international spread of the 2019-nCoV outbreak originating in Wuhan, China: a modelling study 2020年1月31日
[8] 新型コロナウイルス感染症対策の基本方針 新型コロナウイルス感染症対策本部決定 2020年2月25日
[9] 新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月28日版) 厚生労働省 (注記)(別添1)国内事例(チャーター便帰国者を除く)の表を集計。
[10] 北海道知事 道民に「緊急事態宣言」NHK News Web
[11] 新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年3月24日版) 厚生労働省 (注記)24日12時までと明記されているが、実際には3月23日に自治体から報告された件数までの集計である。厚労省は前日に地方自治体から報告された件数を翌日の日付で公表している。
[12] 新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(3月24日公表分) 厚生労働省 地方自治体の報告を整理したもの
[13] Closed environments facilitate secondary transmission of coronavirus disease 2019 (COVID-19) 2020年3月3日
(注記)問14 集団感染を防ぐためにはどうすればよいでしょうか?(厚生労働省)に同じデータが掲載されている。
[14] 新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月7日版)厚生労働省 2.国内の発生状況についての表より
[15] 道内の最新感染動向北海道庁サイト
[16] 「緊急事態宣言を出してほしい」日本医師会が会見、医療崩壊に危機感

 


2020/03/26 追記:

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この作品は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

著作権利者の表記は次のいずれかをご使用ください。

  • アンテナハウス株式会社
  • AntennaHouse,Inc.

※上記の宣言によってCC-BY-4.0 の対象としているのは本記事に関してのみとなります。また、引用箇所についての権利は各著作権利者に帰属します。

以上追記。


桜の風景

先日出先で桃色の花が目に入って
桜?いやいやいやいやまだ季節が早い?梅?桃?なんていいながら近寄ってみたところ「河津桜」と表記がありました。
一足早く1月から2月にかけて咲く桜とのこと。

先週はやはり出先で虹を見ました。
足元まではっきりしている虹をみるなんて何年ぶりだろう。

ちょっと明るい気分にもなれたし
ブログのネタにもなっていただこうって思ったのですが
これだけで引き延ばすのはむつかしいですね。


プログラミング小噺三題

スタティックメソッドはどうですか

ちょっと、仕事プログラムで1つのファイルが肥大化傾向があって、「Java クラス 分割」というキーワードでググってみた。
そもそもJavaってのはクラスを分割して書けないという融通の利かない言語で、割と常識的なこととか初心者向けのことを書いてるページが並ぶ。

『何をクラス分割の指針とすべきか』(https://iwamototakashi.hatenadiary.jp/entry/20090530/p1)に書いてあるLCOM (Lack of Cohesion in Methods) ってのが面白い。
元ネタはITmedia。

で、常々失敗したOOPプログラムに接していると、いかに変数を減らすか、いかにインスタンスを減らすかばかり考えているわけですよ、最近は。
で、先程のページの

『ちなみにインスタンス変数のないクラスは、ほぼ不要であると個人的には思っています。そのようなクラスは、
スタティックメソッドの集まりになるのでしょうが:

Static methods are procedural! In OO language stick to OO. And as far as Math.abs(-5) goes, I think Java got it wrong.
I really want to write -5.abs(). Ruby got that one right. Static Methods are Death to Testability

という Miško Hevery 氏の意見(http://misko.hevery.com/2008/12/15/static-methods-are-death-to-testability/)に私は賛成です。』

なんてことを読んじゃうと、喧嘩売ってんのかと思う。いやまぁ、勝手に読んでるのは私ですが。10年も前の記事なんで、今でも同じ考えとは限らないなと思う。

例に上がってるMath.abs(-5)の書き方は重要ですよ。これ、どっからでも呼べますから。
色々考えて最近はDBのテーブルアクセスは全部スタティックメソッドにしてる。SampleTbl.Record rec = SampleTbl.getById(String id)って感じ。
OOP的な意味では全てファクトリですよ。ファクトリしかないのだから全部スタティックメソッド。
レコードは普通にクラスなんで好きにすればいいけど、本質的にはget/setしかない。
で、SampleTbl.getByIdはコード上どこからでも好きに呼べるのが重要。誰がDBアクセスインスタンスを持ってるかとか気にしない。
そういうのは基本戦略としてメソッド内に封じ込める。

まぁ、スタティックメソッドの集まりに価値のある応用もあるってこと。

あと、Math.abs(-5)を先に作って、-5.abs()は最終的にMath.abs(-5)を呼ぶというような実装もよくやる。逆ではない。

私も関数型言語に触れるまではスタティックメソッドを活用しようとはあまり思わなかった。この10年でだいぶコードの書き方が変わった。

モンティ・ホール問題

三つの選択肢のどれかが当り。出題者はどれが当りか知っている。
回答者が選択した一つ以外の残り二つから出題者がはずれを選んで開ける。
さて、回答者は選択を維持するか変えるかどっちが有利か。これがモンティ・ホール問題。

モンティ・ホール問題が納得いかなくて、なるべく愚直にプログラムを書いてみようかと思い、
具体的にどう書こうかと考えてる間に納得してしまった。でもPythonで一応愚直に書いてみた。
「モンティ・ホール問題 プログラム」でググると似たような愚直なプログラムを書いた人は結構いるので掲載はしない。

Ubuntu 18.04のカスタマイズ

最近Ubuntuを使いにくいなぁと思っていた。問題はGUIで上にバッテリーステータスや日付表示されるパネルのフォントサイズを変更できなかったからだ。
UbuntuがUnityをやめてGNOME 3に移行したことで、どうやって設定変更したら良いのかわからなくなったのだ。VAIO Pro 11は割と画面解像度が高いので、
そのままでは非常に小さい文字しか表示されない。FirefoxやTerminalは個別にフォントサイズを大きくできるのでいいのだが、パネルに表示される日付やらバッテリー残量やらアプリのメニューやらは小さいまま。Unityの頃はディスプレイ画面のdpiを指定することで全体の文字サイズを調整できたのだがそういった機能はなくなったようだ。Kotlinのお試しのためVAIOを活用しようかなと思い、ちょっとググる。

GNOME 3のExtensionでUser Themesを有効にする。~/.themesに独自テーマのディレクトリを用意し、~/.themes/<テーマ名>/gnome-shell/gnome-shell.cssを作る。

# gnome-shell.css
stage {
    font-size: 18pt;
}

Tweaksの[外観 – テーマ – GNOME Shell]で上記<テーマ名>を選ぶ。
これでようやくGNOME 3のパネルの文字が読めるようになる。ともかく老眼には厳しい話だ。

GNOME 3のウィンドウマネージャはMutterというそうだ。dconf-editorでorg.gnome.mutterに幾つか設定がある。
edge-tilingをオフにすると、Ubuntu 18.04でかなりイライラさせられる「ウィンドウを移動させたいだけなのに、
上に持っていくと最大サイズにされてしまう」という問題が解消する。あぁ、嬉しい。

Ubuntuを起動したまま放置すると例えば30分でブランクスクリーンになるように設定している。
マウスを動かしたりするとブランクスクリーンを解除するのだが、Unityの頃にはなかった変な画面になっている。
真ん中にドカンと時計が表示されるロック画面とは違う謎画面。この画面の解除にはキーボード入力を要求する。いや、正確ではないな。
マウスで解除する方法はあるにはあるが、タッチスクリーンにおけるスワイプアップ相当の動きをマウスで行う必要がある。
これ決めた人は明らかに変。どう考えてもおかしい。キーボードくらい押せばいいとか思うでしょ。マシンを落とす(パワーオフにする)にはメニューから電源オフをするのが正しい手順で、
キーボードがなくてもちゃんと行える。逆に、キーボードに電源ボタンがない限り、キーボードだけでマシンを落とす方法はUIには用意されていない。
ノートパソコンはキーボードの近くに電源ボタンがあるからマシだが、デスクトップ機の電源を落とすのに電源ボタンを押すなんてことは普通しない。
という状況にも拘わらずキーボードを要求する、GNOMEは。とにかくストレス。

GNOME Shell Extensionsに「Disable Screen Shield」というツールがあると知る。
その邪魔な画面はScreen Shieldというらしい。これを無効にしてくれる。あぁ、嬉しい。そもそもScreen Shield自体がオプトインにすべき機能だろうに、
更にはオプトアウトすら用意していない。「GNOME Screen Shield」でググると世界中で迷惑がられてます。


IT化が進むロンドン、変わったものと変わらないもの

海外展示会情報第2回目は、展示会の内容から少し離れてロンドンの情報をお伝えしようと思います。筆者自体、約10年ぶりのロンドンでしたが、色々な変化した点を感じられました。

まずヒースロー空港で驚いたのはかなり自動化が進んでいることです。日本の空港を出発する際もパスポートのスキャンなど一部は自動化されていましたが、スタンプを押すところは職員の方がやっていました。しかしヒースロー空港に着くと、入国審査はすべて自動化ゲートで、税関も申告するものが無ければ素通りです。(ただし自動化ゲートを利用できるのは日本や韓国、オーストラリアなど一部の国のパスポートのみです)

また預け荷物が出てくるのも早く、入国審査が5分ほどで終わったにも関わらず、受け取り場所に行ったら、すでに荷物が流れていました。このスピードはおそらく羽田や成田空港よりも早いのではと思います。

パスポートにスタンプが押されないのはちょっと寂しい気もしますが、スピーディーで英会話の必要もありません。

レストランも自動化が進んでおり、キャッシュレスなのは当然ながら、注文をスマートフォンアプリで行うお店もありました。アプリ上で「店舗を選択」、「テーブル番号を入力」、「料理を注文」、「カードで決済」すれば後は料理が来るのを待つだけ、ほとんどウェイターと接することはありません。英語を話すのは料理が運ばれて来た時の「Thank you」くらいです。

ITテクノロジーによって、どんどん海外へ行くハードルは下がってきているようです。

ただ、レンガの壁と赤い屋根の家並みや、2階建てバス、まあまあの味のイギリス料理など、変わっていない点もたくさんありました(笑)


デスクトップ製品の複数ライセンスがいろいろ変わります(2020年1月24日以降)

複数ライセンスにはライセンスファイルが必要です

これまでのアンテナハウス社製デスクトップ製品は、インストール時に「シリアル」番号の入力が必要でした。シングルライセンス、複数ライセンス(以前はサイトライセンスと呼んでいました)とも同様でした。

2020年1月24日発売の新しい「瞬簡PDF」シリーズから、複数ライセンスでご利用のお客様はライセンスファイルが必要になります。対象製品は下記の通りです。

  • 『瞬簡PDF 統合版 12』
  • 『瞬簡PDF 書けまっせ 8』
  • 『瞬簡PDF 変換 11』
  • 『瞬簡PDF 作成 9』
  • 『瞬簡PDF 編集 9』

弊社の担当窓口からお送りする納品物には、ライセンスファイルとライセンスファイルの登録の方法が書かれたファイルが含まれています。

バージョンアップ時の注意点

2020年1月24日発売の新しい「瞬簡PDF」シリーズにバージョンアップされる複数ライセンスのお客様には、お客様専用のライセンスファイルをお送りいたします。ライセンスファイルの導入方法につきましては、CD-ROMまたはダウンロードファイルに含まれている「ライセンス登録ガイド」をご覧ください。

その他にもいろいろ変わります!

2020年1月24日発売の新しい「瞬簡PDF」シリーズから、保守サービスの仕様を変更させていただきました。詳細は下記のリンク先をご覧ください。

デスクトップ製品複数ライセンス保守サービス仕様

複数ライセンスの詳細は下記をご覧ください。

複数ライセンスのご案内


遂に民法改正施行! 請負や準委任契約の見直し済みましたか?

従来のひな形契約に直接かかわる請負及び準委任に関する改正民法への対応について検討が必要です。主な論点としては、以下の通りです。詳細及び対応した他の事項については、各社の顧問弁護士に確認いただくか、専門家にご相談ください。
補足:本ブログ内容は、株式会社e-SOL(https://e-sol.tokyo/)の許可を以って転載したものです。

1 有償契約における規律の一本化

改正前民法においては、売買契約と請負契約でそれぞれ瑕疵担保責任の規定を置いていたが、 改正後民法においては、基本的に売買の 契約不適合責任の規定を準用する( 改正後民法 第 559条) ことで売買と同様の規律が及ぶものとし、請負契約において売買と重複する規定等を削除して規定を整理している。

2「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」へ

改正前民法では、仕事の目的物に「瑕疵」があった場合に請負人が所定の責任を負うとされているが、 改正後民法では、目的物が種類 、品質 又は数量 に関して「契約の内容に適合しない」場合に責任を負う 、と表現が変更されている。

3 契約不適合責任に基づく救済手段

(1)「修補」から「履行の追完」へ

改正前民法における瑕疵担保責任に基づく注文者による救済手段は瑕疵修補請求、損害賠償請求、解除 の 3つであったが、今回の改正でこのうち瑕疵修補請求にかかる改正前民法第 634条が削除され、請負についても売買契約の契約不適合責任に関する規定がする規定が準用準用されることになる結果、注文者は瑕疵修補請求に相当するものとして「履行の追完」請求ができることとなった(改正後民法第法第559条に基づく第条に基づく第562条の準用)。

(2)報酬減額請求権の追加

改正民法においては、契約不適合責任に基づく救済手段として、履行の追完請求、損害賠償請求、解除に加え、報酬減額請求が追加された( 改正後民法 559条に基づく第563条の準用。 )。

(3)債務不履行一般の損害賠償請求及び解除の規定の適用

改正前民法においては、瑕疵担保責任に基づく損害賠償及び解除が独自の条文として置かれていたが、改正後民法においては、当該条文が削除され、債務不履行一般の損害賠償※3及び解除※4の条文が適用されるようになった(改正後民法 第 559条、第 564条)。 これは、準用元である売買契約の契約不適合責任について、引き渡された目的物が契約の内容に適合しないことを債務不履行と位置付けたことによるものである。

(4)契約不適合責任の期間制限

改正前民法 の瑕疵担保責任では、仕事の目的物に瑕疵があったときは、注文者は目的物の引渡し(引渡しを要しないときは仕事の終了時)から 1年以内に瑕疵の修補、契約の解除又は損害賠償請求をしなければならないとされている。

詳しくは下記をご覧ください。
https://e-sol.tokyo/blog_articles/20200121.html


『PDF CookBook 第4巻』が完成。アマゾンから1月9日発売予定です。
『PDF CookBook』シリーズ初版は完結しました。

2018年から刊行してきました『PDF CookBook』シリーズの第4巻ができあがり、アマゾンPODでの発売準備が整いました。現在、予約受付中で2020年1月9より発売となります。いま、予約注文すると1月10日に届くようです。


※画像をクリックするとアマゾンの本書を紹介するページを開きます。

概要
『PDF CookBook』シリーズは、電子の紙PDFを企業向けのシステムで編集・加工する方法を紹介するシリーズ本です。いわば、PDFをメイン素材とする料理本です。第4巻では、第1章 注釈の情報取得・作成・編集・削除、第2章 FDF 文書のインポートとエクスポート、第3章 PDFの添付ファイル、第4章 画像のPDF化、第5章 PDFファイルの情報設定と取得、第6章 PDFの開き方、第7章 文書の保存、第8章 座標系オプションをテーマとして、全体で51項目のトピックを紹介しています。

目次
はじめに
第1章 注釈
 1.1 注釈の作成・編集
  1.1.1 ラバースタンプ注釈の作成
  1.1.2 カスタムスタンプ注釈作成 (画像・PDF設定)
  1.1.3 カスタムスタンプ注釈作成(日付のスタンプ)
  1.1.4 リンク注釈の追加
  1.1.5 テキスト注釈の作成
  1.1.6 テキスト注釈のアイコンを設定する
  1.1.7 ファイル添付注釈の作成
  1.1.8 ハイライト注釈の作成
  1.1.9 ハイライト注釈:テキスト検索
  1.1.10 注釈を塗りつぶすための内部色の取得と設定
 1.2 注釈の情報取得
  1.2.1 注釈の個数・全ての注釈に共通した項目の情報を取得
  1.2.2 マークアップ注釈の情報を取得
  1.2.3 注釈タイプの判別をして特有の情報を取得する
 1.3 注釈の削除
  1.3.1 注釈の削除
第2章 注釈のインポートとエクスポート
 2.1 FDFファイルを用いた注釈データ処理
  2.1.1 注釈情報をFDFファイルにエクスポート
  2.1.2 FDFファイルの注釈情報をインポート
 2.2 PDFファイルを用いた注釈データ処理
  2.2.1 PDFファイルからの注釈データインポート
第3章 PDFの添付ファイル
 3.1 添付ファイルの情報取得・添付・書き出し・削除
  3.1.1 添付ファイル情報の取得
  3.1.2 ファイルの添付
  3.1.3 添付ファイルの書き出し
  3.1.4 添付ファイルの削除
第4章 画像のPDF化
 4.1 画像からPDFのページを作成する
  4.1.1 ページの作成
  4.1.2 画像パラメータの指定
  4.1.3 ページの大きさを選択
  4.1.4 ページの大きさを指定する
  4.1.5 画像の配置矩形を設定する
  4.1.6 余白の指定
 4.2 画像へのマスク処理
  4.2.1 カラーキーマスクを施した画像のPDF化
  4.2.2 明示マスクを施した画像のPDF化
  4.2.3 ソフトマスクを施した画像のPDF化
  4.2.4 ステンシルマスクで描画した画像のPDF化
 4.3 既存PDFへPDF化した画像を挿入する
  4.3.1 既存PDFへ画像から作成したページを挿入する
第5章 PDFの開き方
 5.1 PDFの開き方の各種設定
  5.1.1 PDFを開いた時の動作
  5.1.2 ページモード・ページレイアウトの指定
  5.1.3 UIオプションの設定
  5.1.4 ウィンドウオプションの設定
  5.1.5 タイトルバーへの文書タイトル表示の有無を選択する
  5.1.6 開き方設定の削除
第6章 文書の保存
 6.1 文書の保存形態の種類
  6.1.1 リニアライズ保存
  6.1.2 増分更新による保存
第7章 PDFファイルの情報設定と取得
 7.1 PDFファイルの情報取得・設定
  7.1.1 文書情報の取得
  7.1.2 文書情報の設定
 7.2 カスタムプロパティ
  7.2.1 独自の項目名を持つカスタムプロパティの設定
  7.2.2 カスタムプロパティの削除
 7.3 PDFファイルの判定
  7.3.1 署名付きPDFかどうかを取得
  7.3.2 PDF/Aかどうかを取得
  7.3.3 PDF/Xかどうかを取得
  7.3.4 ページモード、ページレイアウト情報の有無を判定する
  7.3.5 Web 表示用に最適化されているか否かを判定する
第8章 座標系オプション
 8.1 座標系オプションの変更
  8.1.1 原点の位置と座標の単位の変更
  8.1.2 座標系の種類の変更
索引

書誌情報(プリントオンデマンド)
出版社: アンテナハウスCAS電子出版
発売日:2019年1月9日
著者:アンテナハウス株式会社
発行形式:(冊子本)プリントオンデマンド版
サイズ:B5判 横組み
ページ数:142ページ(表紙を除く)
価格(税込):1,760円(本体:1,600円)
ISBN:978-4-900552-71-5
販売店:アマゾン

シリーズ既刊本紹介ページへのリンク

『PDF CookBook』シリーズ初版は、第1巻~第4巻までで完結となります。

『PDF CookBook』
『PDF CookBook 第2巻』
『PDF CookBook 第3巻』


ユーザーサポート

ユーザーサポート担当です。

先日、久しぶりに地元のマラソン大会に参加してきました。
タイムは散々でしたが、穏やかな秋の日差しの下、たくさんの声援に元気づけられ気持ちのよいゴールを切ることができました。
大会は参加人数が千人にも満たない小さなものでしたが、地域の人たちがたくさんボランティアで参加されていて、また沿道ではお年寄りからお孫さんまで家族総出と思えるような人たちからもランナーに応援をいただき、心温まるものがありました。
勝手な思い込みかも知れませんが、この日ばかりは地域全体が「ランナー・ファースト」で、目一杯のおもてなしをいただいたような気がしました。

マラソンで思い浮かぶのは、来年の東京オリンピックのマラソン・競歩の会場変更を巡るここ最近の騒動です。
本番まで1年を切った段階で東京から札幌に会場が変更されたのも驚きですが、その理由が「アスリート・ファースト」にあると聞いて更に驚いてしまいました。
今回のオリンピックは、猛暑の時期の開催や米国のテレビ放映に合わせた競技スケジュールなど、当初から「アスリート・ファースト」ならぬ「マネー・ファースト」の都合しか感じられず、選手へのリスペクトはどこかに置き忘れられているといったら言い過ぎでしょうか?

もとより、へぼいランナーが小さな大会で感じる喜びと、トップアスリートがオリンピックで得られる栄誉では比較にならないでしょう。
しかし、オリンピックと前述のささやかなマラソン大会とは、規模の差こそあれ、競技の場を提供して選手を集め、選手も観客も共に競技を楽しもうとするところでは共通点があると思います。
その上で、前述の大会にあってオリンピックにないものがあるとすれば、それはやはり選手を迎え入れる側の、利益優先でなく選手優先で考え応援しようとする心のありどころのように思えてなりません。

やや強引ではありますが、私たちも製品をお客様に提供して対価を得る営利企業として、競技大会の主催者に似た立場にあるのではないかと考えます。
利益優先の考えではなく、お客様のニーズを汲み上げ役に立つ製品を開発してお客様に喜んでいただくことが結果的に利益にもつながるのではないかと思います。

今後も「カスタマー・ファースト」で丁寧なサポートを心がけて行きますので、よろしくお願いいたします。


生活習慣病対策に、インターバル速歩を実践しよう

ここに紹介しているのは、『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』(能勢 博著、ブルーバックス、2019年10月発行)に書かれていることです。高齢化社会に向けてたいへん参考になりそうなので、紹介します。

まず、「インターバル速歩とは、本人がややきついと感じる早歩きと、ゆっくり歩きを3分間ずつ交互に繰り返すというウォーキング方法である。それを1日5セット、週4回以上繰り返すと、5か月間で体力が20%向上する」という。(まえがき)

具体的にインターバル速歩は次のように実践します。
・軽い運動のできる服装で底が柔らかく踵にクッション性のある靴を選ぶ。
・視線は25m先に向けて、背筋を伸ばした姿勢で歩く。
・できるだけ大股であるく。腕を振ると良い。
・スピードは「ややきつい」と感じる程度。5分間あるけば息が弾み、動悸がする程度。
・速歩の時間は3分を基準とする。
これを週4回以上繰り返す。週合計で速歩きの時間が60分になるようにする。5か月繰り返せば効果がでる。(pp.97-98)

30歳を過ぎると男女を問わず体力が少しずつ低下する。これは、加齢による筋力の低下が原因である。(pp.27-28)

最近は、体力の低下が高血圧、糖尿病、肥満といった生活習慣病の原因になると考えられるようになった。生活習慣病にとどまらず、認知症やがんに至るまで、中高年特有の疾患の根本原因は、加齢性筋減少症に伴う体力の低下である可能性が高い(p.28)。

体力の低下を防ぐために、1日1万歩歩くというような方法が勧められているが、松本市の「松本市熟年体育大学」事業に著者が協力した中で、その効果の検証を行ったところ、体力の向上はほとんど見られなかった。これはおそらく、普通に歩くだけでは運動の強度が弱すぎるためだろう。(pp.51-52)

現在の通常の筋力トレーニングは、アスリートや若者向けに考えられているものが多く、中高年は採用しにくい。また、マシンを使ったトレーニングは効果があるが、時間の制約やコストが大きすぎてゆとりのない人には採用しにくい。(pp.59-62)

著者たちが考え出した「インターバル速歩」は実践しやすいのが特徴である。例えば、きつい速足を30分間やってほしいというとみな逃げてしまい、継続できない。(p.211)

それに対してインターバル速歩は定着率が高い。つまり、継続してやれるのである。(pp.113-116)

インターバル速歩を実践した結果として、最高酸素消費量などの指標でみる体力が上がる。体力が上がると生活習慣病の指数が下がる。生活習慣病は体力強化で予防できるだろう。(p.74)

本書には、実験による効果検証のデータがたくさん出てきており、科学的な検証を行っているところが非常に良いと考えられます。詳しく知りたい人は、ぜひ、本書をお読みください。


11月14日(木)Markdownセミナー開催日が迫りました。

今週の木曜日に新宿・大久保にてMarkdownのセミナーを計画しています。

セミナーのご案内はこちらより:
「Markdown + CSS/TeXで冊子本を作ってみた 」

まだ席に余裕がありますので、関心をお持ちの方はぜひご参加ください。

本セミナーでアンテナハウスからは『簡単! Markdown+CSSによる冊子本作り―理論と実践』という冊子を制作した体験を主として説明致します。

Markdownの文法については、冊子ではグルーバーの元祖Markdownを基本にしていましたが、その後、他の文法も調べたところ、現時点ではCommonMarkの方が標準として適切と判断するにいたりましたので、セミナーではCommonMarkの文法を基本にご説明いたします。

CommonMarkと元祖Markdownの違い

CommonMarkは、グルーバーのMarkdownの考え方に基づいて、これをより厳格に規定しようという提案です。

2019年9月現在、CommonMark Version 0.29が公開されています。仕様書はジョン・マクファーレン氏(カリフォルニア大学バークレー校哲学教授。汎用マークアップ変換ツールPandocの開発者でもあります。)によるものです。CommonMarkは、元祖Markdownの規定が曖昧な箇所を明確化し、規定に不備がある箇所を補っています。元祖Markdownの考え方を尊重しながらも、元祖Markdownの規定では不合理と考えられる箇所については、説明を付けた上で元祖Markdownとは異なる規定を導入している箇所があります。

MarkdownはASCII句読点文字と空白や空行の組み合わせを使ってマークアップしたテキストをタグで表現した構造化文書に変換します。その際の解釈の一元性を保つ必要があります。例えば、ASCII句読点文字がマークアップ用なのか地のテキストの一部なのか、二つの用途のどちらを優先して解釈するか、などを細かく決めなければなりません。このため、CommonMarkの規則はかなり複雑になっています。CommonMarkでは元祖Markdownのマークアップ機能を基本としながらも、マークアップの付け方や解釈を大幅に強化しています。マークアップに使用するASCII句読点文字は同じでありながら、その使用方法と解釈が大幅に変更になっているものがあります。

CommonMarkの仕様にある文法は非常に微に入り細を穿っています。そのためエンドユーザがCommonMarkの規則を覚えて使うのは困難であり、仕様書はエンドユーザ向けというよりもMarkdown処理系の開発者向けといえます。エンドユーザはリアルタイム・プレビューアを使ってマークアップを解釈した結果を、HTML表示で確認しながらマークアップしていくのが良いでしょう。

追加されたマークアップ機能

CommonMarkは、元祖Markdownの機能をいくつか拡張しています。元祖Markdownのマークアップ機能に対して、CommonMarkで追加された機能は、①コードフェンス、②番号付き箇条書きの区切り記号を元祖Markdownの ‘.’ のみに加えて ‘)’ を使用可能に、③ショートカット型の参照リンクの追加、④強制改行文字の追加です。

CommonMarkで追加されたマークアップ機能一覧
構造 HTML要素 マークアップ文字
コードフェンス pre code ```または~~~で囲まれた範囲 ```
プログラムコード行
```
番号付き箇条書きの区切り文字 ol li 数字+’)’+空白で番号付き箇条書き 1) 番号箇条項目
参照リンク(ショートカット型) a href=”” [リンクテキスト]
別の箇所に
[リンクテキスト]: /uri
[foo]
別の箇所に
[foo]: /uri “title”
強制改行 br 強制改行したい行末に ‘\’ この行末に強制改行\

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