カテゴリー別アーカイブ: コラム

セキュリティのあな

こんにちわ。

まだお彼岸前なのに、すっかり涼しい9月ですね。

ところで、みなさんは、国勢調査にはもうご協力されましたか?

「インターネットでいつでも回答できる!」とさかんに宣伝していますが、「セキュリティ」についてはほんとにちゃんと考えたんでしょうかね?

調査対象IDと初期パスワードが書かれた紙が各家庭に配られていますが、うちには、それが入った封筒が封もせずに郵便受けにつっこんでありました。

あ~、

どんなに機械を増強しても、ソフトウェアを強固にしても、セキュリティホールを作るのは、最後はやはり人間なんだな、と妙になっとくした瞬間でした。

某放送局の「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、サイバーセキュリティ技術者のルポを見たばかりでした。

出てきたエピソードに戦慄・・・

個人情報もなにもかも、どんどん流れ出ているんじゃないかと思えてしまいました。

そんなのを見たあとで、インターネットで国勢調査に回答するのにはちょっと躊躇しましたが、共働きで不在がちな家庭では、調査員になんども足を運ばせるのも悪いかと思ったりして、

結局、インターネット回答をしました。

(いまごろ、その情報はどこを回っているんだろう。。。いやいや、そんなことはないはず、と思いたい)

最後のアンケートにあった「次もインターネットで回答するか?」の問いには、迷わず「いいえ」を選択したのでした。

おうちのパソコンやスマホのセキュリティ、なにもしないよりはしていたほうがまだ救われる気がするので、みなさん、ちゃんと防御はしましょう。

 

 

 

 

 




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PDFとEPUBのフォント埋め込みについての簡単な解説文

CAS-UBのブログで、PDFとEPUBのフォント埋め込みについての簡単な用語解説文を書いています。

フォント埋め込みとは

電子ドキュメント内の文字情報は文字コードを使って表されるが、文字コードだけでは文字の形は分からない。文字コードをもとに文字の形を描画するにはフォントを使う。電子ドキュメント作成時にフォントのデータを内部に含めることを「フォント埋め込み」という。フォントを埋め込んだ電子ドキュメントを配布すれば、受け手は埋め込まれたフォントを使って文字を可視化できるので、例えば太字、丸文字など、ドキュメント作成者の意図した形で文字を表現できる。

さらに詳しく




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新しき酒は新しい革袋に。では、古き酒は? (2)

猛暑といいますか、激暑といいますか、毎日暑い日が続きます。
さて日が空いてしまいましたが、本日は 8/4(火)の記事の続きです。

Windows 10 では評価のためのプレビュー版をしばらく公開していました。 ここで、一時期「Windows 10 ではフロッピーディスクドライブのサポートがなくなった」という話題が見られました。

フロッピーディスクと聞いて、なーんだと思われるかも知れません。
実際、フロッピーディスクの存在感は 2000 年頃を境に年々縮小し、現在は入手すら困難な状況です。画像や音声データを、数10 ・ 数 100 MB の単位でやりとりする時代に、たかだか 1 MB 強のデータしか保存できないフロッピーディスクに出番がないのも当然ですね。 フロッピーディスクを読み書きするドライブも内蔵型はとうになく、USB ケーブルで接続する外付けドライブも見かけることが少なくなりました。このような状況ですから、マイクロソフトが Windows 10 でこのデバイスのサポートを見限ったとしても不思議ではありません。

で、正式版ではどうなのか?
弊社で確認したところ、Windows 7 からアップグレードした Windows 10 の環境では、弊社の製品「リッチテキスト・コンバータ20」(同パーソナル。以下同じ)で推奨する USB 接続のフロッピーディスクドライブを使用して 1.44MB でDOS フォーマットを行い、ファイルを読み書きすることができました。 今のところアップグレードでの確認ですが、とりあえず、Windows 10 でもフロッピーディスクドライブの使用が可能なようです。

フロッピーディスクは、今でこそ利用価値の少ない過去のレガシー(遺産)の一部となっていますが、長い間パソコンになくてはならない記憶媒体として愛用されてきたものです。なにしろ1984年に発売された IBM PC/AT やアップルの初代マッキントッシュの時代から搭載されて 30 年以上経過した技術ですから、今となってはビンテージものの古酒のような存在と言えるでしょう。

現在のフロッピーディスクの数少ない利用価値のひとつとして、弊社の「リッチテキスト・コンバータ20」が行うワープロ専用機(これももはや死語に近いですが)からの変換があります。 では、Windows 10 で「リッチテキスト・コンバータ20」を使用してワープロ専用機のフロッピーディスクを変換できるかですが、これは、 製品ホームページでもご案内している通り、Windows 10 での動作保証が難しいものとなりそうです。 フロッピーディスクの読み書きが可能とはいえ、何らかの変更なり制限があるようで、残念ながら手放しで乾杯とはいかないようです。

弊社製品の Windows 10 正式版での動作確認結果は来週以降公開する予定となっておりますが、もし現在 Windows 8.1 以前をお使いで、「リッチテキスト・コンバータ20」を使用してワープロ専用機のフロッピーディスクを変換されているお客様がおられましたら、Windows 10 に移行されるのは、必要なフロッピーディスクを現在の環境ですべて変換されてからとすることをお勧めいたします。

弊社のワープロ文書変換製品も1986年に発売後、既に 30 年近く経過してビンテージ・ソフトウェアといえるような存在であるかと思います。 少数とはいえ、まだワープロ専用機で作成された文書フロッピーディスクをお持ちでパソコンにデータの移行をされたいお客様がいらっしゃいますので、弊社としてもうしばらくはこの製品のサポートを続けたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。




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新しき酒は新しい革袋に。では、古き酒は? (1)

「新しい酒は新しい革袋に」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?
これは、聖書にある一節で、「新しい思想や内容を表現するには、それに応じた新しい形式が必要」という意味だそうです。

さて、最近のパソコン関連の話題で新しいことと言えば、さしずめ7月29日から公開が始まった「Windows 10」ではないでしょうか?既にダウンロードされて試された方もたくさんおられると思います。これまでは、新しいWindows OS が登場すると、新しい革袋ならぬ新しいパソコンが一斉に発売されて、深夜に列をつくる様子がニュースになるなど賑やかな話題に包まれることが多かったように思います。

ところが、「Windows 10」に関しては、様子が異なるようです。
既に多くのメディアで話題になっているので今更の感がありますが、古いOS(Windows 7以降)のユーザーに「Windows 10」が無償で提供されるというのですからビックリです。 1年間の期限付きながら、全世界に何千万といるユーザーに向けての話しですから、これまでOS の販売でがっつり商売をしてきたマイクロソフトの方向転換に驚かないわけにはいきません。 新OS 発売に関わる経済的なマイナスの影響もマイクロソフトに留まらず大きいことも予想されます。

それでも、当面パソコンの買い替えに悩まず、新しいOS を試せることを朗報と受け取る方も多いのではないでしょうか? 新しい酒(OS)を古い革袋(パソコン)に入れて味見ができるのですから、なにはともあれ、マイクロソフトに乾杯!?

さて、前置きが長くなってしまいました。
本題は、新しい酒ではなく、古い方の酒です。 それが何かについては、また次回に。




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パラダイムが変わるとき、ビジネスチャンスが生まれる

人間は毎日同じことを繰り返しながら生きており、繰り返しが習慣になって無意識に行っていることも多い。あることが、ひとたび習慣となると、その習慣と相入れないことを受け入れるには無意識の抵抗が働くだろう。

会社の仕事の仕方、ビジネスにおいても同じような側面がある。仕事の進め方・ワークフローができあがり、それを繰り返している間に習慣となる。あるワークフローが習慣になっているとき、その革新は困難である。

ドキュメントの制作においてXML/DITAのような革命的な方法が受け入れられにくいのは、いままでの仕事の進め方、ワークフローの革新が前提となるため、既存のワークフローを守りたいという抵抗が大きい、という理由もある。

新しいやり方、新しい方法が採用されやすいのは、社会全体の仕組みが変わるとき、つまりパラダイムシフトが起きるときだろう。このときは、既存の仕事のやり方の見直しが必要となり、そうした枠組みに関わるビジネスに大きなチャンスが生まれる。

パラダイムシフトの典型的な例は、国の規制緩和が実施されるときである。どの国でも、法律やその他の規則により、企業の仕事の進め方に制約がかかっていることが多い。その規制がはずれるときは、新しい方法が必要になったり、あるいは、新しい方法が採用されやすくなる。

これから行われようとする規制緩和のひとつに「スキャナ保存」の規制緩和がある。そうして、いま、ここに新しいビジネスのチャンスが生まれようとしている。

お知らせ
最新の「電子帳簿保存法Q&A」などe-文書法スキャナ保存の国税庁発信の情報を下記のお知らせにまとめて掲載しております。

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7月1日~7月4日 国際電子出版EXPO出展記

2015年7月1日~4日に第19回電子出版EXPOが国際展示場で開催されました。今回もCAS-UB、AH Formatterを中心とした展示を行いました。目新しさという点ではいまひとつでしたが、当初予想したよりも大勢のお客様にご来場いただきました。ご来場いただきましたお客様には、この場をお借りしまして心からお礼申し上げます。

20150716EXPO

CAS-UBは、今年は、プリントオンデマンド(POD)で使っていただくことをテーマにしています。CAS-UBでPDFを制作して、それからPODで本を作るということです。サンプルとして、青空文庫から『暗号舞踏人の謎』をCAS-UBで縦書きのPDFにして簡単な冊子を作ってみました。

出版事例報告:CAS-UBを使い、紙印刷と電子書籍の二つを同時に出版しました。
『暗号舞踏人の謎』(アーサー・コナン・ドイル)

展示会でも展示しまして、ご来場いただいた方々にご覧いただきました。書籍用PDFを作るのは、現在、既にWordやInDesignのようなアプリケーションの機能がかなり高くなっています。このため、EPUBと比較すると問題を感じている方、課題を持っている方が少ないのではないかと思います。

但し、ワンソースEPUBとPDFを同時に作ったり、書籍を作った経験のない方でも、特にDTPや組版を勉強しなくても、DTP並みの綺麗なレイアウトのPDFを作ることができるツールはあまりありません。

自己出版や、多品種少量にならざるを得ない専門・技術的な本を、制作専門のDTPオペレータ不要でPDFにできるという点ではCAS-UBは独自と思います。今後、もっとこの点をアピールしていきたいと考えています。

アンテナハウスは、ほそぼそに近いですが、継続することに意味があると考えて、国際電子出版EXPOの前身であるデジタル・パブリッシング・フェアの時代からずっと、1コマで出展をしてきました。

デジタル・パブリッシング・フェアの時代は、いまひとつピントの絞れない展示会という印象がありました。
2011年に国際電子出版EXPOに名前が変わり、ターゲットが明確になりました。

2011年はEPUBが大きな関心を集め、EPUBとは何か? というご質問を多くの方からいただきました。それから4年を経過しました。

今年のご来場者の方からは、既にEPUBを作っているがいろいろ問題があって別の方法を検討している、というようなお話を伺うようになり、時間の経過に従って、市場が変化している様子をつぶさに感じ、大変印象を深くしました。




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<大阪開催>これで出来る! 帳簿・書類の電子化活用 ~領収証・請求書等の「スキャナ保存」の新要件とは~

電子帳簿保存法から最近、アンテナハウス営業Gが力を入れているスキャナ保存について、大坂でもセミナーを開催することが決定しました。

本セミナーの主催はジップインフォブリッジ株式会社様と株式会社NTTデータビジネスブレインズ様です。共催にセイコーソリューションズ株式会社様が参加し、弊社からは講演者として益田が参加します。

【宣伝】

弊社益田講演:「正しく理解!e-文書法と電子帳簿保存法」(13:40~14:10)
トップバッターです。関西方面、大阪近辺でご勤務の方、その日関西方面へご出張の方、ご参加いただければ幸いです。

e-文書法、弊社関連製品へのお問合せ:
TEL:03-5829-9021
e-mail:sis@antenna.co.jp
アンテナハウスS1営業グループ




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F# の Seq に驚く

.NET の一級市民と「なるべく」設計されたという F#。一級市民になれたのだろうか。Visual Studio 2013 Community でも最初から F# が使える。がしかし、GUI プログラム (WPF プログラム) が作れるようにはなっていない。拡張プログラムの「F# Empty Windows App (WPF)」をインストールすることで GUI プログラムが作れるようになる。喜んで使い始めるが、どうもプロパティで GUI コントロールをバインドする部分がちゃんと動かない。ツリー表現のコントロール(パス)でアイテムを選べるのだが、アイテム名が表示されないので何を選んでるのかわからない。選ぶと XAML ファイルが変更されるので動いてはいるようだ。これがバグなのか、たまたま微妙に動いてるだけなのかわからない。F# は正規には WPF プログラムを作れるようにはなってないのだからたまたま微妙に動いてるだけという可能性は高い。なんにせよ結局 XAML は手で触らないといけない。一級市民ねぇ。

プロパティをイベントモードにすると「イベントハンドラーを追加する前に、分離コードファイルとクラス定義を追加してください。」などとお願いされちゃう。分離コードってなんだ? と調べると、C# の partial class を使って XAML の定義と C# の定義を融合するといったことをするようだ。問題は F# には partial class なんて概念がないこと。将来的にはサポートされるのかもしれないが、VS2013 の F#(バージョン3.1.2) には存在しない。困ったぞ。しかたがないので、アプリケーションのインスタンスを表す App.xaml を使うのを止め、コードでアプリケーションの初期化を記述した。イベントハンドラはコードで追加。まさしく手で追加。困った一級市民だ。

そんな、皆さんのディスクの肥やしになっているだろう F# の Seq に驚かされた。

.NET の ZipArchive クラスの Entries プロパティは ReadOnlyCollection<ZipArchiveEntry> という型なのだが、こういった .NET でよく使われるコレクションは F# では List の関数では直接扱えない。ところが Seq の関数では扱える。で、map や iter など Seq の関数を List の関数のつもりで(大概同じものがある)使ってるとその仕様の違いに突然驚かされる。で、確認のためプログラムを書いた。

let OnList (d0) =
    let _ = stderr.WriteLine("## OnList ##")
    let _ = stderr.WriteLine("part 1")
    let c = ref 0
    let d1 = 
        List.map 
            (fun (s: string) -> 
                let _ = stderr.WriteLine("function list 1")
                c := !c + 1
                s.ToUpper() + string !c
            ) 
            d0
    if List.length d1 > 2 then
        let _ = stdout.WriteLine("part 2")
        let d2 = 
            List.map
                (fun (s: string) -> 
                    let _ = stderr.WriteLine("function list 2")
                    s
                ) 
                d1
        d2
    else
        []

let OnSeq (d0) =
    let _ = stderr.WriteLine("## OnSeq ##")
    let _ = stderr.WriteLine("sect 1")
    let c = ref 0
    let d1 = 
        Seq.map 
            (fun (s: string) -> 
                let _ = stderr.WriteLine("function seq 1")
                c := !c + 1
                s.ToUpper() + string !c
            ) 
            d0
    if Seq.length d1 > 2 then
    //if true then
        let _ = stderr.WriteLine("sect 2")
        let d2 = 
            Seq.map
                (fun (s: string) -> 
                    stderr.WriteLine("function seq 2")
                    s
                ) 
                d1
        Seq.toList d2
    else
        []

[<EntryPoint>]
let main argv =
    let ls1 = [ "abc"; "def"; "ghi" ]
    let r1 = OnList(ls1)
    let _ = List.iter (fun (s: string) -> stdout.WriteLine(s)) r1
    let r2 = OnSeq(ls1)
    let _ = List.iter (fun (s: string) -> stdout.WriteLine(s)) r2
    0

OnList 関数と OnSeq 関数はどちらも入力の文字列リストを関数1 で大文字に変換して順序数を付けて、リストサイズが 2 より大きかったら関数2 を通って変換後のリストを返す。関数2 では何もさせてないが、何かしてもしなくても同じなので省略した。OnList 関数と OnSeq 関数の違いは List の関数を使うか Seq の関数を使うかだけ。

OnList の実行結果は以下の通り。

## OnList ##
part 1
function list 1
function list 1
function list 1
part 2
function list 2
function list 2
function list 2
ABC1
DEF2
GHI3

目論んだ通り、リスト要素の回数だけ関数1 と関数2 が呼ばれている。

OnSeq の実行結果は以下の通り。

## OnSeq ##
sect 1
function seq 1
function seq 1
function seq 1
sect 2
function seq 1
function seq 2
function seq 1
function seq 2
function seq 1
function seq 2
ABC4
DEF5
GHI6

関数1 が 2 回ずつ呼ばれ、参照を使った順序数が変わってしまっている。この程度のコードで結果が変わるのである。

Seq は遅延評価されるのに加え、要素のインスタンスが常に 1 つという制限がある。で、

if Seq.length d1 > 2 then

のときに d1 が評価され、分岐するのだが、関数2 での評価時、もう d1 の要素は保持されていない(要素のインスタンスは常に 1 つ)ため再度関数1 からやり直している。ところが関数1 は順序数を得るのに参照を使った代入をしている不純な関数なので結果が変化してしまうのである。この関数1 が純粋でも問題は同じ。関数1 が重い処理だったりした場合、無駄に CPU と時間を食うことになる。不純な関数を使ったのは結果が変化するという、どう考えてもダメな判りやすい結果を敢えて出すため。

if true then

というように分岐の判定である d1 の評価をやめると、関数1 は要素数回のみ呼び出される。

ようは Seq には気を付けろということだ。.NET のコレクションがデフォルトでは Seq でしか扱えないのは、どう考えても罠。強烈な罠。

 




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月刊論文誌のEPUB化

おはようございます。今日は月刊論文誌のEPUB化についての話題です。

現在、月刊の技術学会誌のEPUB版を制作しています。印刷用のPDFと組版用のテキストデータが校了後に提供され、これをEPUB化して印刷物の発行と同時に公開します。

EPUBは、アンテナハウスの電子書籍制作Webサービス「CAS-UB」で生成します。

時間がないので、できるだけ効率よく作業を行えるよう、組版用のテキストデータをCAS-UBのマークアップテキストに効率よく置き換えられるようにインポートプログラムを用意しています(CAS-UBは、このようなユーザー毎のカスタマイズ要求に対応できます)。

図や数式は画像素材としては提供されないので、アンテナハウスで開発した「PDF加工画像化ツール」でPDFから切り出して使用します。

数式の切り出し

PDFを「PDF加工画像化ツール」で表示し、まずは数式を探して切り出す範囲を指定します。数式のほとんどは特殊なフォントが使われているので、フォントを検索することで自動的に範囲指定できるようにしています。数式は、文章中に置かれたインライン数式と、段落に数式のみが置かれたブロック数式に分けて範囲指定します。

数式の切り出し

数式の切り出し

数式は、インライン数式とブロック数式を分けて、ファイル名に連番を付けて切り出します。
組版用のテキストデータには数式のマークアップがあるので、数式の範囲指定と組版用のテキストデータの数式マークアップを1対1に一致させて、組版用テキストデータの数式マークアップをCAS-UBのマークアップに置き換えます。

図や表、写真などの切り出し

図表やイラスト、写真などは、目視で探してキャプションを含めて範囲指定することで、キャプション付きの画像として切り出します。図表の位置は、組版用テキストデータに情報がないので、本文中に 図1 図2 といった記述があれば、その段落の後にCAS-UBのマークアップで図表を配置します。

画像の切り出し

画像の切り出し

EPUBのカバー画像は、印刷用の表紙を画像化したデータを加工して使用しています。
作成したEPUBは、閲覧用の端末で表示しを確認し、問題があれば調整します。

今回の案件では、アンテナハウスで開発した「会員制出版物配信サービス」でEPUBを購読者向けに配信しています。





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「会員制出版物配信サービス」モニター募集!

おはようございます。今日明日は、電子出版サービスグループから電子書籍にまつわる情報を発信します。

【告知】iOSアプリ「EB2Magazine」モニター募集のご案内

昨年リリースした会員制出版物配信サービスの実践例として、編集兼発行人 鎌田博樹氏が率いる『EBook2.0 Magazine』をiOSモバイルユーザー向けアプリとして開発しました。EBook2.0 Magazine を楽しみつつ、アプリの出来具合を確かめていただけるモニターを募集いたします。

ご興味をお持ちいただいた方は、是非下記お申込フォームからお申し込みください。

  • モニター期間:2015年9月末まで
  • モニター特典
    有料会員向けの記事を期間終了まで無料で購読いただけます。

アプリダウンロードURL:E-Book2.0 Magazine iOSアプリダウンロード

「会員制出版物配信サービス」のコンセプト

会員ユーザーのもとに確実に届き、いつでもどこでも読まれる電子書籍(PDF/EPUB)を!

特定ジャンルに絞ったサイトの記事を閲覧するユーザーの多くは、そのジャンル(またはサイト)に元から関心を払っていて、かつ興味をひかれる記事は「きちんと読みたい」「読みながら考えたい」と感じます。

さて、情報配信側はというと、こちらはWebページを制作、更新し、ユーザーに対してその内容を告知します。告知の方法はメールが主流ですが、メールを開く前に大量のスパムに紛れてしまったり、本文の作られ方やユーザーが利用しているメーラーによって可読性が変わり、ユーザーが閲覧をあきらめてしまったりと、なかなかWeb閲覧までの道のりは遠いと伺います。そういうサービスを専門に行う企業に外注するのも一つの手ですが、コストを考えるとなかなか手が出せません。

会員制出版物配信サービスは、ユーザーの読みたい、配信者の見てもらいたいニーズにマッチしたサービスです。

配信サーバーと専用モバイルアプリで問題を解決します。イメージは学会誌、会誌、ニューズレターをモバイル向けに電子書籍で配信する方式で、アプリを端末へインストールすれば、多くのメールに紛れてしまうことがないので、確実にユーザーの手元に届きます。オフラインでも、電車の中でも、いつでもどこでもしっかり読んでもらえます。

詳細ページURL:https://www.antenna.co.jp/epub/e-maga.html

「会員制出版物配信サービス」実例のご案内




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