タグ別アーカイブ: 伊那谷

e-na伊那谷 旅便り 第73回 最後の艦長

夏の夕暮れ、涼を求めて
法性(ほっしょう)神社という、町の小さな神社へ行ってみました。

法性神社入口

境内はなんとなくひんやりとして、セミの声だけが響きます。

法性神社

ここには、有賀幸作という人の記念碑が立っています。地元出身の日本海軍の軍人さんだった方です。
太平洋戦争で日本海軍が建造した戦艦「大和」は、沖縄特攻作戦に向かいましたがその途中、米艦載機の攻撃を受け沈没しました。
そう、あの、戦艦「大和」です。

このとき、戦艦大和艦長として任命されていたのが有賀幸作さんです。最後の艦長として大和と運命を共にしました。
太平洋戦争の悲劇を再び繰り返すことのないようにと平和を願ってにこの記念碑が建てられたそうです。

碑文には次のように書かれています。

国に捧げた君たちの尊いいのちよ
とこしえに世界平和のいしずえたれと祈る


アンテナハウスブログ「I love Softwera2!」で連載の「e-na 伊那谷 旅便り」を再構成してWeb「e-na 伊那谷 旅便り」にまとめました。


e-na伊那谷 旅便り 第70回 伊那のあじさい寺 深妙寺

感應山 深妙寺

伊那市 西春近にある日蓮宗のお寺です。

写真は昨年(2020年)に撮影したものです。


伊那市のあじさい寺と呼ばれており、約2500株、200種類のあじさいが咲きます。

例年、6月中旬から7月中旬まで見頃です。


観音様とあじさい。
33体の観音様が建立されています。



閻魔大王の像。

訪れる際は人との距離を保って楽しんでいただければと思います。

伊那市 深妙寺
長野県伊那市西春近小出3160

伊那のあじさい寺 深妙寺


e-na伊那谷 旅便り 第68回 上伊那地方の市章、町村章

皆さん、県章というものをご存じでしょうか?
たまにクイズ番組などでも問題として出題されているのでご存じの方も多いと思いますが全国のほとんどの都道府県では県を象徴するマークが制定されています。

しかし、市町村単位でもこのようなマークが制定されていることはあまり知られていないのではないでしょうか?
伊那市の周辺。一般的に上伊那地方と呼ばれる地方には2つの市、3つの町に3つの村と、計8つの市町村がありますが、これらの市町村にも市章、町村章が制定されているのです。

伊那市の市章

伊那市の市章※
駒ヶ根市

駒ヶ根市の市章※

これらが上伊那地方にある2つの市の市章です。
山間にある自治体だけに山をモチーフにしたデザインになっています。

そしてその他、6つの町村のマークは次の通りです※。

上伊那地方の町村章

左上から右へ
辰野町箕輪町南箕輪村
左下から 右へ
宮田村飯島町中川村 のものとなっています。
どの印章も凝ったデザインになっていて見ているだけで楽しいですね。

お住まいの地域の市町村でも、おそらく市章、町村章があると思いますので調べてみるのも楽しいかもしれませんね。

※画像は全てWikipediaで使用されている画像を加工して転載しています。


e-na伊那谷 旅便り 第66回 GWは家庭菜園のスタート

弊社伊那支店がある場所は標高が700 m以上あり、本州の中でも特に寒い地域です。
4月の下旬になっても雪が降ることがありますが、GW頃からいよいよ暖かくなり本格化するのが農業です。
地元のホームセンターには野菜の苗が並び、水田に水が張られ、いよいよ畑仕事が忙しくなるという実感がわいてきます。

我が家にもささやかな家庭菜園があり、毎年この時期に準備を始めます。
まずは土を耕し、畝を作り、マルチシート(保温や保湿、雑草を防ぐための黒いビニールシート)を張ります。(奥にあるのは越冬したニンニクです。)

そしてお店に野菜の苗を買いに行きます。
買いに行ったのはこのブログでも過去に登場したグリーンファームです。
この時期はたくさんの野菜の苗が売られていて、一つの野菜でもいくつもの品種が売られています。(一番人気のトマトにいたっては、数十種類はあるのではと思います。)

我が家では定番夏野菜のトマト、ピーマン、ナス、きゅうりを中心に植えることにしました。

都会では出荷された野菜をスーパーで見かけることしかないので、葉っぱがどんな形をしているのか分からない方も多いですが(かくいう私もその一人でした)、家庭菜園をやっていると野菜が生っていなくても、葉っぱや花を見ると大体どの野菜か分かるようなってきます。

この後はマルチシートに空いている穴に合わせて苗を植えていき、風で倒されないように支柱で支えていきます。

最後はビニール袋で「あんどん」(防風、防寒、防虫のため)を作ってあげて、ひとまず完了です。

信州は北海道並みの寒さのため、おそらく本州で一番遅く始まり収穫期間も短い畑ですが、そのぶん夏の間の大きな楽しみの一つでもあります。
収穫できるのは7月頃ですが、今年も太陽をいっぱいに浴びた野菜を今から楽しみにしています。



e-na伊那谷 旅便り 第65回 『都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYO』

BSテレ東で「都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYO」という番組が新しくスタートしました。に放映されたこの番組では、なんと長野県伊那市が第1回目の紹介地に選ばれました。どんな番組かといいますと、地域にある魅力的な1つの街を取り上げ、その街の魅力・ウリをお届けする新型地域情報番組です。

記念すべき第一回。中村雅俊さんと伊藤聡子さんがMCを務め、私になじみのある伊那市の風景やお知り合いの方がふんだんに紹介されていきます。

さて伊那市に住みたくなる理由とは。『人口6.7万人弱の中山間の街に突如飛来するドローン!そして、街中を走るAIタクシー。森林の中で豊かに暮らす意外なハイテクタウン番組紹介文より)』であることの他にも、移住者に優しい街であったり、伊那谷がはぐくんだ食文化にあるようです。

まずは、焼き味噌とからみ大根で頂く蕎麦ツウが唸る高遠蕎麦の紹介。20万人が訪れる風物詩 高遠コヒガン桜。白鳥市長さんも登場し、桜が楽しめる3Dゴーグルを紹介します。

次は赤石商店の紹介。食堂、宿泊、映画、ギャラリー、キャンプ場も行う複合施設。移住相談窓口にもなっているそうです。移住して蕎麦屋をオープンする人も紹介されました。ほかにも、4,000円で住める家、移住体験者のために作った家が用意されているのだとか。

伊那の3大ソウルフードとは、ローメン、3個まで試食ができるクロワッサン、昆虫食として世界中で注目を集めている高級佃煮のざざむし。ご近所さんが天竜川にざざむし採りに登場です。注文が殺到なんですって。どうりでこの頃私の家に届かなくなったわけです。

続いては、ドローンが登場、買い物弱者に商品を届けます。伊那ケーブルテレビにメニューがあり、テレビのリモコン一つで買い物ができます。

AIを搭載した乗り合いタクシーとは、順次入ってくる予約をAIが効率的にルートをナビゲート。距離関係なく300円で、免許返上者、身体障がい者、またはスマホで予約した方はなんと150円で利用可能だそうです。これで私も安心して将来免許を返上できます。

さらには地域が育んだ知られざる地酒として、 宮島酒店の「信濃錦 超弦S91」米を9%しか削らないという日本酒が紹介されました。伊那谷の大自然を表現したお酒です。是非飲んでみたいものです。そのおつまみとして相性ピッタリの郷土食は、馬のジャーキー桜節です。これもまた私の大好物です。

興味を持たれましたら、配信中の番組を是非ご覧ください。

都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYO ~長野県伊那市~ | BSテレ東(公式YouTube動画)
https://www.youtube.com/watch?v=nrNjnXgT8CM
都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYO 公式ページ
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/beyondtokyo/


e-na伊那谷 旅便り 第63回 また みはらしファーム。ペットも泊まれる。

ご無沙汰しております! ライター小姫(ちめ)よりお送りいたします。

本日は伊那市のみはらしファームのご紹介です。

みはらしファーム公式HP
https://miharashi-farm.com/

当ブログでもう3度目?のご紹介ですが、空気も美味しいし、景色の眺めもいいし、美味しいものを食べられるしで、天気の良い日は行きたくなっちゃうんですよ!
温泉好きの人は更にみはらしの湯温泉に入るんでしょうね。これはもう伊那あるあるだと思います。

みはらしファームは中央道伊那インターから車でのところにあります。
ファーム内に宿泊施設がありますが、歩いてすぐのところにペット同伴 OK のコテージもあります。

愛和の森ホテルさんコテージ

私は愛猫を連れて泊まったことがありますが、お部屋が広くてよかったですよ~。
ペットと一緒に寝られるお宿って探すと大変ですが、高速をおりてすぐのところにあるのは有り難いですね。
ワンちゃんと一緒の場合は、みはらしファームのドッグランに寄っていってもいいですね!

みはらしファームに来ると、とれたて市場でいろいろと買って帰るのが定番です。
やはりお目当ては今が旬の苺。(お土産用のご当地お菓子などもありますよ)



苺と、『おいしいいちご大福』は、甘くてすごく美味しいです。
この日は熟した苺を買って食べましたが、柔らかくて酸味が控えめ、私好みのテイストでめちゃくちゃ美味しかったなぁ ( ̄¬ ̄)

ダチョウの卵もたくさんおいてありました!
気になって調理例を検索してみたところ、目玉焼きが大迫力でした~~。1人では食べきれないけど濃厚で美味しいとのこと。
昔はファーム内の羽広壮さんでダチョウ料理を扱っていたみたいですが今はどうなんだろう?

ファーム内にある麦の家さんの「ねこぱん」が可愛らしくて評判なのですが、この日は売り切れで買えず( ノД`)


ファーム内にいるダチョウさんとお馬さん。
野菜を手で食べさせてあげられるふれあい体験コーナーもありますよ。
予約すれば乗馬体験もできるそうです。

そのほか、みはらしファームは体験コーナーが豊富で、いちご狩りなどのフルーツ収穫体験から、そば打ち体験、木製品の制作体験、マウンテンバイク、BBQ etc…
その気になれば1日中〇〇体験で過ごせますね!

それでは今回はこの辺で(^-^)/



e-na伊那谷 旅便り 第62回 祝殿様(いわいでんさま)

上伊那地域で車を走らせていると、稀に道の片隅や田んぼの中に小さな祠のようなものが目につきます。
これらは祝殿様と呼ばれる祭神の祠です。


祝殿様は長野県中南部や山梨県西部の古い家の一角でみられます。
(私は田んぼの近くにあるものしか見たことがなかったので、小さいころは『祝田様』だと思っていました。)

その祝殿様に豊作を願うお祭りがにありました。
お祭りといっても大々的に行われるものではなく、各々の祝殿様に御幣としめ縄を飾りお供え物をする程度になります。このお祭りは毎年行われているそうです。


のぼり旗を立てるところもあります。

いつもはお供えした後に大芝荘で懇親会が行われるようですが、昨年から新型コロナの影響で中止中だそうです。


こちらは南箕輪の歴史や文化が記載されている村史です。上巻に祝殿様のことが掲載されております。

村のHPにPDF化されたものがあります。興味の湧いた方はぜひ一読ください。


南箕輪村の歴史・文化財にかかわる刊行物 – 南箕輪村公式ウェブサイト (minamiminowa.lg.jp)
(上巻『信仰生活編』-『第四章 民間信仰』-『第二節 祝殿』(87頁))


e-na伊那谷 旅便り 第61回 (続)人形浄瑠璃に興味はありますか?

前回、人形浄瑠璃についてご紹介しました。

伊那支店に程近い箕輪町にある古田人形保存会では、この1年間は公演の機会がほとんどない状態だったのですが、ようやく公演が実施できたようです。
今回はその様子を報告したいと思います。

去る2月6日に伊那市の「いなっせ」*1を会場にして、「第16回伊那谷伝統文化公演」が行われました。
もちろん、感染症対策を入念に行った上での公演です。

(C) NPO法人 伊那芸術文化協会*2

前回紹介した義太夫を語る太夫もしっかりとマスクを着用しており、その状態で語るのはかなり大変だと思うのですが、それを感じさせないほどの熱演でした。

今回の公演では、会場の人数を制限した関係もあり、入場できなかった方向けにYouTubeにてライブ配信を行いました。

その時のアーカイブがありますので、もし興味を持っていただけたら視聴してみてください。

第16回伊那谷伝統文化公演「古田人形芝居保存会公演」
https://www.youtube.com/watch?v=xIF6bHYzBUU

【公演内容】

  • 古田人形の生い立ち
  • 人形操りの説明
  • 生写朝顔話 宿屋~大井川の段

人形操りの説明では、人形の操り方に加え人形の構造や仕組み等も説明されていました。
また、お芝居の方では義太夫を語る太夫がしっかりとマスクを着用していましたし、人形遣いも黒子として顔を覆う面布(めんぷ)の下にマスクを着用していたと聞きました。
かなり大変だったと思いますが、それを感じさせないほどの熱演、熱弁でした。

人形浄瑠璃に関して機会があればまたご紹介したいと思いますので、ご期待ください。

  1. *1 伊那市荒井3500-1の「再開発ビル」の愛称
  2. *2 https://geibun-iaca.wixsite.com/mysite-1/our-project


e-na伊那谷 旅便り 第60回 サステナブルなヒルメシ in 南箕輪村

最近「サステナブル(持続可能)」が注目され、地球環境を守る取り組みの大切さが強調されています。
食の面でサステナブルといえば地産地消とオーガニックです。

さて、会社(伊那支店)は長野県上伊那郡南箕輪村にあります。
近くには「信州大学農学部」があります。下の写真は農学部らしい丸太の看板です。
これからの社会は、もっと農業を大切にしていくべきですね。


私はかなりの頻度でスローカフェ「もみの木」でランチを食べます。
自家製の野菜中心のメニューで、雑穀ごはんがヘルシーです。
カキフライは「蠣」ではなく「豆腐」と「海苔」で模倣して作られています。
体を動かさない仕事なので、写真のごはんは小盛りです。
「スローカフェ」というネーミングが気に入っています。

皆さんはビーツを知っていますか?
「奇跡の野菜」「食べる輸血」といわれるビーツは真っ赤でとても栄養価が高い。
旬ではないので生のビーツはありませんが、「もみの木」特製のビーツの水煮を使ってボルシチを作ってみました。
ジャガイモは我が家で作ったもの、もちろん牛肉は信州牛です。


出来上がりです。

別の日は、車で5分ぐらいの西箕輪のお店「有報堂」でランチしました。
追加で木の実のタルトとオーガニックコーヒーを注文。
地球にやさしいオーガニックコーヒーはなぜか優しい香りがしました。
有報堂は本がいっぱい置いてありゆったりと時間が過ごせます。

以上 私のランチの紹介でした。



e-na伊那谷 旅便り 第59回 駒ケ根シルクミュージアム

まだまだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
立春を過ぎ、気持ちの良い春を感じる日が増えてきました。
良い天気の日は、お出かけしたくなりますね。

駒ケ根シルクミュージアム

お隣駒ケ根市のふるさとの丘(天竜川より東側)にある「駒ケ根シルクミュージアム」は、上伊那の養蚕業を発展させた組合製糸「龍水社」の歴史遺産の展示を中心としたミュージアムです。
古い蚕具類、糸繰り器や機織り道具、自動繰糸機などの他に、蚕の生態や巨大模型などが展示されています。


ミュージアム正面からの景色です。とても良い天気ですが、まだまだ冬っぽいです。


ミュージアム入り口、織物のトンネルです。近くでみると、文様がとても綺麗です。



古い蚕具類です。


蚕の模型です。他にも沢山あります。



絹を使ったお土産です。


絹を使った作品です。クラフト体験なども受け付けています。

公式サイトはこちらです。


駒ヶ根市PRキャラクター「こまかっぱ」。
天竜川 かっぱ神社の近くに住んでいるようです。
帽子を取ると…。どんな秘密が?



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