e-na伊那谷 旅便り 第41回 人形浄瑠璃に興味はありますか?

今回は伊那谷の伝統文化を紹介します。

その伝統文化とは・・・・ズバリ「人形浄瑠璃」です。
タイトルでバレバレでしたね(苦笑)

そもそも「人形浄瑠璃」って何?という方のために少しばかり解説します。
まず、「三味線」の伴奏で「太夫」が物語を語る、日本の伝統的な芸能が「浄瑠璃」です。
その浄瑠璃に合わせて人形を操るのが「人形浄瑠璃」で、太夫、三味線、人形遣いの「三業」が息を合わせて表現する総合芸術です。また人形遣いは、頭と右手を遣う「主遣い」と、左手を遣う「左遣い」、足を動かす「足遣い」の3人が、息を合わせて一つの人形を操ります。

太夫と三味線

太夫と三味線
人形遣い

人形遣い

実は伊那谷には、この人形浄瑠璃の団体が4つあります。
飯田市に今田人形座と黒田人形保存会、阿南町に早稲田人形保存会、そして会社に程近い箕輪町には古田人形保存会があり、これらの団体を総称して「伊那谷四座」と呼ばれています。

古田人形保存会の公演の様子

伊那谷に人形浄瑠璃が伝わったのがおよそ300年前と言われており、250年ほど前から本格的な活動が行われ、当時は伊那谷に数多くの座や団体があったそうですが、現在では4団体を残すのみとなってしまいました。

それでも定期的に地元で公演を行ったり、様々な地方へ赴いて公演しているそうです。
(その中にはなんとヨーロッパ等の海外で公演した団体もありますよ!)

人形浄瑠璃の魅力はいくつもありますが、その中でも一押しは浄瑠璃と呼吸や間を合わせた人形の所作でしょう。
まるで人間のように、時には人間よりも力強く、また艶やかな動きは目を釘付けにさせられます。

どうですか? 人形浄瑠璃に少し興味が出てきた、という方は是非鑑賞されてはいかがでしょうか。
と、言いたいところですが、今年は新型コロナウィルスの影響で軒並み公演が中止、もしくは延期となってしまっているようで、鑑賞する機会が激減しています。

1日でも早く人形浄瑠璃の鑑賞を楽しめる日が来ると良いですね。





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