日別アーカイブ: 2017年1月18日

第115回 「備付け書類に3種類あります。それぞれの違い判りますか?」

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

「備付け書類に3種類あります。それぞれの違い判りますか?」

前回の続きです。

申請時に必要な書類を前回説明しました。

「2 電子計算機処理に関する事務手続の概要を明らかにした書類」が必要でしたね!

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/dennshichobo/jirei/ans3/03.htm#a53

上記Q53を見て下さい。

  規則第3条第5項第1号ロの「各事務の処理に関する規程」は、業務サイクルに応じた入力事務を行うことにより、改ざん等の誘因を制限するものですから、書類の受領又は作成を始めとする企業のワークフローに沿ったスキャニング、タイムスタンプの付与の時期等について規定し、その規程に沿った入力事務の処理を行う責任者を規定することにより責任の所在を明らかにするという企業の方針を定め、真実性を確保するためのものです。 ⇒ これが スキャナによる電子化保存規程です。

同項第4号の「適正な実施を確保するために必要な体制及び手続に関する規程」は、スキャナによる読み取り前の紙段階で行われる改ざん等の不正を防ぐ観点から、事務担当者間でチェック機能を働かせる仕組み(担保措置)を講じるために、相互けんせい、定期的なチェック、再発防止に関する規程を定めるものです。 ⇒ これが適正事務処理規程です。

同条第6項の「事務の手続を明らかにした書類」は、責任者、入力の順序、方法などの処理手続、さらにはアウトソーシングの際の事務の手続を定めることによる、適切な入力を確保するためのものです。  これが申請時に添付が必要なものです。

実際のこれらのひな型は http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/dennshichobo/jirei/ans2/pdf/A63.pdf に掲載されています。

以上 参考になれば幸いです。

――【広告】――
・アンテナハウスは、中小企業皆様のペーパレス経理への挑戦をサポートします!
・「ScanSave(スキャンセーブ)」は、証憑書類のスキャナ保存の要件確保用の
安心、低価格、短期導入可能なパソコン用スタンドアロンソフトです!

 ScanSave-Lite-V2  (ソフト単体)適時入力専用  18万円
 ScanSave-V2  (ソフト単体)業務サイクル+適時入力   68万円
ScanSave-Lite-V2用
適時入力導入支援
コンサルティング
適時入力専用
タイムスタンプ2,000個/月+スキャナix100+導入支援付き
 26万円~
ScanSave-V2用
業務サイクル入力導入支援
コンサルティング
業務サイクル+適時入力
タイムスタンプ2,000個/月+スキャナix500+適正事務処理要件コンサルティング+導入支援付き
 32万円~

・詳しくは、 https://www.antenna.co.jp/scansave/ をご覧ください。
・問合わせは、 sis@antenna.co.jp まで


アイルランドのスケリーズを紹介します。

トニーグラハムです。アイルランドのスケリーズに在住でアンテナハウスに勤務しています。

スケリーズは海辺の小さな町で、アイルランドの首都ダブリンからおよそ 30km 程北に位置しています。東京中心地から 30km 離れた場合とは少し違い、スケリーズは農地に囲まれ [7]、隣の町までは 5km 離れています。

スケリーズは今はダブリンで働く人たちのベッドダウンとなっています。私は 2001年からここに住んでいますが、リゾート地、漁業の村、修道院、バイキングの植民地としての長い歴史があり、[2][6] またアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの故郷でもあります。[3]

スケリーズの語源はアイルランド語の ‘Na Sceiri’ で、ノルウェイ語で言い換えれば ‘Skere’ であり、’the rocks’ の意味を持ちます。ノルウェイ語を私は話しませんので確かではないですが、’the rocks’ は一般的には3つの島の事と理解されています。

ダブリン城 [4] の正式な歴史によるとバイキングの植民地はスケリーズまで拡大したとあります。スケリーズのウェブサイトによると発見された石切り斧や火打ち石から見て人々は古代からスケリーズに住んでいたとありますが、私の家の裏庭からは岩やがらくたしか見つかりませんでした。

聖パトリックはスケリーズにある聖パトリック島にしばらく暮らしていました。伝説によると、聖パトリックはスケリーズの人々とはいつもうまくいっていたわけではなかったようです。

スケリーズ山羊の伝説

スケリーズ山羊の伝説


聖パトリックが古代ローマ人によって Wicklow から追放された時、彼は北へ航海しスケリーズの小さな島に上陸しました。そこが聖パトリック島と呼ばれるようになったのです。彼は山羊を連れて、宣教するためメインランドにやってきた。彼が岸に着いた時、スケリーズの人々は彼のいない間に山羊を盗み食べてしまいました。

それを知った聖パトリックは非常に怒り、2歩でメインランドにやってきて、一歩目はコルトアイランドに2歩目はレッドアイランドに達したと言われています。その足跡がレッドアイランドの海水浴場の岩場に残っていると伝えられ、このことを思い出させるため島の人々にスケリーズ山羊というニックネームが付けられたと言われています。

1988年、聖パトリック教会の50周年記念に山羊の頭のブロンズ像が壁に埋め込まれ、山羊は聖パトリックの元に戻ったとされています。


町に聖Patrickの協会ができたのだからそれによって両者の関係は良くなったのですが、山羊は依然としてラグビークラブのシンボルマークとなっています。[5]

skerries-footprint

レッドアイランドに残された聖パトリックの足跡

 

現在に少し近ついたところで、19世紀の前半にマーテロー塔 [8] がシェニックアイランドとレッドアイランドに建てられました。ナポレオン戦争の時代、各地に築かれた小さな防御砦です。攻撃されることはなかったので、今でもそのまま残っています。 レッドアイランドはそれをホリデイキャンプの洗濯室やスタッフ宿泊設備として使っていましたが [9] 、1970年代になってもっと安いフライトで行けるリゾート地ができると様変わりし、現在はそこは駐車場となりマーテロー塔は閉鎖されていますが、観光用に今後立て直す計画はあります。

skerries-martello

レッドアイランドのマーテロー塔。シェニックアイランドはその右側。コルトアイランドと聖パトリックアイランドは左がわ。塔の手すりの上にはとが3羽。

 

シェニックアイランドのマーテロー塔は少しコスパがよいかもしれません。シェニックアイランドは農地として利用されていましたが、今では海の渡り鳥の保護区域となっています。この島での毎年行われる催しとして、BirdWatch Ireland 主催のガイド付き早朝ツアーがあります。潮のもっとも浅瀬となった時、多くの人が南ストランドのビーチに集まり散歩します。最低限必要なものは防水靴と潮が満ちるまでにスケリーズに戻ることです。

skerries-birdwatch

シェニックアイランドに向かって歩きバードウォッチング

 

スケリーズはもはや休日のリゾート地ではなくなり、ダブリンのベッドタウンと化しています。ですが食べ物のおいしいところとして人々がやってくることが多くなりました。’Eating Europe Tours’ のウェブサイトで最近ではスケリーズは最も美しい街ベスト10に入っています [10]。レッドアイランドのレストラン街は人々の人気を集めています。特に暖かい夏の時期には太陽が沈む夜 10時くらいまで外に座って楽しむことができます。

skerries2

ですが、私にしてみれば、どのアイランドでもスケリーズの一番おいしい食べ物は SKERRIES MILLS の Watermill Cafe の暖かいアップルタルトです。[11]

skerries-tart

Apple Tart

私はそれをスケリーズに引っ越してくる前に以前訪れたときに食べました。私がここに住んでいる理由がそれだとは言いませんが、他の地に住む私の友人や親せきの者が、 Mills のアップルタルトを食べるまではアイルランドの旅行は終わったと言えないと言っているのは確かなのです。

[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Skerries,_Dublin
[2] http://visitskerries.ie/history.html
[3] http://visitskerries.ie/st-patrick.html
[4] http://www.dublincastle.ie/HistoryEducation/History/Chapter2VikingDublin/
[5] http://www.skerriesrfc.ie/
[6] https://www.facebook.com/SkerriesHistoryinPhotos
[7] http://skerries360.com/Skerries-Tourism-Guide-aerial-drone-panorama-photo-gallery-visit-skerries/index.html
[8] https://en.wikipedia.org/wiki/Martello_tower
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E5%A1%94
[9] http://www.irishtimes.com/life-and-style/people/postcards-revisited-skerries-word-is-bono-played-his-first-gig-here-1.2283562
[10] http://www.eatingeuropetours.com/europe-most-beautiful-cities/
[11] http://www.skerriesmills.ie/