日別アーカイブ: 2011年9月26日

これ以上ないくらい分かりやすいDITA入門(当社比)

こんにちは。今日から5日間、XML関連営業担当からDITA関連のお話をさせていただきます。
これ以上分かりやすいDITA入門情報は他に無い、という文面を心がけますのでしばらくの間お付き合いください。
●DITAとは
ここ数年、日本でもDITAの話題が盛んになってきました。DITAはもともとIBMが策定したマニュアルを記述・管理するための仕様で、その後この仕様はOASISに寄贈され世界標準の仕様となり注目を集めています。
2008年に「DITAコンソーシアムジャパン(http://dita-jp.org/)」がアンテナハウス、ジャストシステム、日本アイ・ビー・エム、富士ゼロックスの4社が発起人として設立され、現在26の企業、団体が会員となっています。
年に2回のペースで「DITAコンソーシアムジャパン」主催のイベントが開催されていますが、毎回、参加者募集開始後ほんの数日で100名を超える方々からの応募をいただいていて、DITAへの関心度が非常に高いことをしのばせています。この状況は今後も続くものと思っています。
●DITAはどんなマニュアル、またはマニュアルのどの部分を作るのに効果的?
もともとマニュアルを記述・管理するための仕様ですので、各企業のマニュアル制作ご担当者はもちろんのこと、制作会社や翻訳会社も大きな関心を持たれているようですが、突然DITAと言われても、いったい何から手をつければいいのかとまどっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そのDITA仕様ですが、目的は次の3つです。
  * データ再利用性の向上
  * ワンソースマルチユース
  * 翻訳の効率化
これらはどれも絡み合った話ですので、あえて3つに分けることもないかと思いますが、ともかくDITAはこれらを実現するために考えられた仕様です。つまり、次のような方々はDITA採用を検討する価値がおおいにあるということです。
* 似たような製品を複数製造しているけれど、それぞれの製品のマニュアルをすべて個別に作っている
 –>大多数の共通箇所は1つにまとめたいよなぁ…
* 住所や電話番号・部署名が変わったとき、数多くのマニュアルを改修するのがめちゃくちゃ大変だった
 –>ほんのちょっとした変更にはほんのちょっとしか汗を流したくないよなぁ…
* いままでは紙のマニュアルだけだったけれど、これからはHTMLでも作らないといけなくなった
 –>紙マニュアルのデータをHTMLでも流用したいよね…
* 毎年マニュアル改訂があるけれど、翻訳にかける時間を短くしたいなぁ…
では、DITAという仕様を「採用しただけで」すべて一気に解決すのでしょうか。答はNo.です。ここを勘違いすると後で痛い目に遭います。
明日以降、これらのことにも触れながら、少し具体的にDITAの仕様を見ていくことにします。
欧米ではDITA採用がちゃくちゃくと進んでいます。DITAという黒船はすでにそこまで来ているんですね。
●参考URL

DITAとは (アンテナハウスDITAサービスより)




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