カテゴリー別アーカイブ: 構造化文書

Formatterで画像やテキストを重ね書きしてみる

以前このブログの「FormatterでMathMLをPDFにしてみる」という記事でFormatterの普段とはちょっと違った使い方の紹介をしましたが、今日はその第二弾です。

たとえば次のようなXMLがあったとします。

そうすると

こんな感じにいつもとは違ったちょっとポップなPDFができちゃいます(もちろん別途XSLTスタイルシートは必要ですが)。

自動組版というよりはDTPソフトっぽい使い方ですね。テキストの部分にはFormatterの機能でドロップシャドーを付けてみました。

工夫すれば頻繁に更新するチラシや優待券みたいなものも作れるかもしれません。




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アンテナハウスPDFソフトの統合製品!

海外出展情報 その2

近年では、自己出版、電子書籍、ウェブ制作に重点が置かれています。 それでもまだ、イベントでは紙の本が中心的な存在でした。

Digital Book World 2018

今年のDigital Book World(10月2-4日開催)は、いつもの展示会とは少し異なって、オーナーが替わり、出展会場が替わり、また焦点となるテーマにも変化がありました。 以前は、Digital Book Worldカンファレンスは、電子書籍、その関連技術、および既存のコンテンツを電子形式に移行するための最良の方法を理解する目的でユーザーが参加できる数少ない会議の1つでした。 しかし、長年にわたって人々の関心は減少方向にありました。 その結果、F&W Media publishingは、2017年にScore Publishingにこの展示会を売却しました。Score Publishingは、他にiBooks Author Conferenceもプロデュースしています。

今まで開催してきたニューヨーク市に替わって、Digital Book Worldはナッシュビル・テネシー・ミュージックシティ・コンベンションセンターに移転しました。 コンベンションセンターは巨大で、約1,000人の参加者には大きすぎました。 ジョイントセッション、ブレークアウトセッション、朝食/昼食、展示エリアは、それぞれ建物が異なるフロアとエリアにありました。

Digital Book Worldは6つのトラックで構成されていました。 マーケティング、教育、法律、データ、制作、および新メディアを提供していました。 ケーススタディーセッションもありました。 注目された分野は音声技術(アレクサ、シリなど)、オーディオブック、デジタルブックでした。 出展者の大部分は、オーディオへの移行、書籍の販売、配布を手がけているサービスプロバイダーでした。

Score Publishingのビジネスは、オーディオブック、Kindle、インタラクティブなibooksと印刷の分野を中心に扱っています。 それが会議に反映されたのは驚くことでははありませんでした。 これらの分野に関心のある著者や出版社は、会議で生産性を見い出したでしょう。しかし、企業の自動化ソリューションに興味を持ち、書籍の背後にあるテクノロジーに関する議論を期待していた出席者としては、それは少し残念であると感じました。

アンテナハウス(海外サイト)
http://www.antennahouse.com/

http://rainbowpdf.com/




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海外出展情報 その1

アンテナハウスは最近、ドイツで開催のFrankfurt Bookfairとテネシー州ナッシュビルで開催のDigital Book Worldに出展しました。 これらのイベントに参加することの趣旨は、出版業界の方向性、出版社、ベンダー、消費者が興味を持って探しているものへの理解をより深めることです。

Frankfurter Book Fair(10月10-14日開催)は、500年以上の伝統を持ち、出版社の数と訪問者数の両方においても世界最大の書籍見本市です。世界中の出版社や訪問者が集う国際的なイベントです。 今年は109カ国から7503社の出展者と285,000人の来場者がありました。 5日間のフェアは、大規模な複数階建ての建物内にあるおびただしい数のパビリオンで開催されます。 アンテナハウスが関連しまた関心を持った分野は第4ビルに集中していました。第4ビルには、主に出版業界、学術出版の展示がありました。 ブックフェアにはアンテナハウスのパートナーがいつものように出展、ヨーロッパの長年のお客様とも会える大変貴重な機会でもありました。

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アンテナハウス PDF活用レシピ ~PDF の美味しいクッキング教室~ 

PDFの活用方法を実際の利用例を参考にして セミナー を開催いたします。

セミナーでご紹介する製品は、以下の予定です。

PDF Tool API V6

「Antenna House PDF Tool API」(PDF Tool API)は、PDFファイルの情報取得やPDFファイルの加工・編集を行うライブラリです。

PDF Tool APIに関する詳しい情報は、PDF Tool APIページ を御覧ください。

PDF CookBookに関する詳しい情報は、PDF CookBookのご紹介 を御覧ください。

PDF Tool APIを組み込んだブラウザベースでPDFを編集するデモサイトをお公開しております。詳しくは、PDF Tool API デモ を御覧ください。

Office Server Document Converter

「Office Server Document Converterを」(OSDC)は、Microsoft Officeを使わずに、サーバー上でWord/Excel/PowerPoint/RTF/PDFを様々な形式にダイレクト変換するライブラリです。Windows環境のみならず、Linux環境でも高速に処理できます。

Office Server Document Converterに関する詳しい情報は、Office Server Document Converterページ を御覧ください。

AH Formatter

「AH Formatter」は、大容量・多言語データに最適な自動組版ソフトです。独自開発した PDF出力エンジンで、アクセシブルなタグ付きPDF や印刷用の PDF/X、長期保存用の PDF/A などさまざまな PDF形式の出力ができます。

AH Formatterに関する詳しい情報は、AH Formatterページ を御覧ください。

セミナー当日には、各製品担当者も会場入りしておりますので、別室で個別にご相談いただくことも可能です。
是非、ご参加ください。

〒103-0004
東京都中央区東日本橋2-1-6 東日本橋藤和ビル5F
アンテナハウス株式会社
◆ご購入に関するお問い合わせ(祝日を除く月~金曜日9:30~18:00)
TEL : 03-5829-9021
FAX : 03-5829-9023
E-mail: sis@antenna.co.jp
URL : https://www.antenna.co.jp/




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『PDF Cook Book』を順次公開中

『PDF Cook Book』は、PDFの料理本『PDF CookBook』を簡潔にまとめたものです。
先日行われた『技術書典5』でも多くの方々にお買い上げいただきました。
現在はPDF Tool APIのWebページにてVol.1~Vol.3まで公開しております。

PDF CookBook Vol.1 ページ
PDF CookBook Vol.2 ページ
PDF CookBook Vol.3 ページ

PDFの料理本『PDF CookBook』は、PDF Tool APIで実現できる機能を目的別にわかりやすく解説しております。
また、すぐにでもご使用できるようにJavaでのソースコードも記載しています。

自社システム、及びアプリケーションへPDF加工・編集機能を追加したい場合や、エンドユーザー様へのご提案時に参考にしてください。

PDF Tool API V6

「Antenna House PDF Tool API」(PDF Tool API)は、PDFファイルの情報取得やPDFファイルの加工・編集を行うライブラリです。

PDF Tool APIに関する詳しい情報は、PDF Tool APIページ を御覧ください。

PDF CookBookに関する詳しい情報は、PDF CookBookのご紹介 を御覧ください。

PDF Tool APIを組み込んだブラウザベースでPDFを編集するデモサイトをお公開しております。詳しくは、PDF Tool API デモ を御覧ください。

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[AH Formatter V6.6] 新機能 justify-rowspan-height のご紹介

こんにちは
AH Formatter サポート担当です。

先月末に『AH Formatter V6.6』を公開いたしました。
今回は V6.6 で実装された新機能のうちのひとつを紹介いたします。

それが、オプション設定ファイルの justify-rowspan-height です。
ヘルプには機能説明として次のように書かれています。

 rowspanされたセルがあり、そのセルの高さが高いとき、
 そのセルが占める各行の高さをなるべく均等にするかどうかを指定します。
 高さが指定されている行やセルがあるとき、文字方向が回転しているセルがあるときは、
 その行より後ろだけが均等になるように処理されます。

実際のサンプルを見てもらうとこんな感じです。

justify-rowspan-height=false の例

セルや行の高さが固定でなく、rowspan された右側のセルの高さが左側のセル 1-1~3-1 の合計の高さより大きいとき、
左側のセル 1-1~3-1 の合計の高さは右側の rowspan されたセルの高さになります。
『AH Formatter V6.5』以前または justify-rowspan-height=”false” では 3-1 のセルだけ高くなります。

1-1~3-1 が共通している項目であれば、高さ、揃えたいなぁと思うでしょう。
しかし、右側のセルの内容量が流動的であれば固定値で高さを指定するのも難しい。
そのような場合に、
『AH Formatter V6.6』ではオプション設定ファイルで justify-rowspan-height=”true” と指定すると高さを揃えることができます。

justify-rowspan-height=true の例

注意点として、
この機能はオプション設定ファイルで指定するので、ドキュメント全体に影響するかもしれません。
個別にテーブル単位での指定はできません。
それから、”なるべく均等にする” ので、きっちり等分というわけにはいかないかもしれませんのでご了承ください。

AH Formatter V6 サンプルFO集」のページでも V6.6 の新機能を近日公開予定です。
※ 2018年9月25日 サンプルを掲載しました。「サンプルFO集 更新情報」をご覧ください。

 




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[AH Formatter V6.6] OpenType の MATHフィーチャに対応

2018年8月30日にリリースいたしました新バージョン『AH Formatter V6.6』から対応された MathML に関する機能についてご紹介いたします。MathML は W3C が定めた数式記述言語となります。詳しくお知りになりたい方は弊社より販売、公開中の「数式組版入門」を是非ともご覧ください。

本題に戻りますが『AH Formatter V6.6』では数式用の OpenType フォントに含まれる、MATHフィーチャに対応しました。MATHフィーチャには数式の配置、サイズ調整などレイアウトするための多くの情報が含まれています。次の画像は『AH Formatter』の V6.5 と V6.6 で MathML を描画した一例となります。

OpenType の MATHフィーチャの組版例

各数式を組版している数式フォントは V6.5 が STIX、V6.6 が STIX Two Math となります。
STIX Two Math は MATHフィーチャを含みますが、STIX は含みません。

V6.6 では MATHフィーチャの処理により分数式の割線と分子分母との間隔が文字毎に調整され、
積分記号などもフォントに含まれている MATHフィーチャの情報を元にしたグリフを採用します。

MATHフィーチャの機能はオプション設定ファイル enableOpenTypeMATH によって設定を変更できます。enableOpenTypeMATH に指定できる機能名キーワードはマニュアルにてご紹介しております。enableOpenTypeMATH の設定により MATHフィーチャの処理そのものを有効・無効することや特定の処理だけを有効・無効にすることも可能です。

MATHフィーチャ対応のほか『AH Formatter V6.6』の詳しい機能については、製品ページをご覧ください。
V6.6 の新しい機能

評価版をご用意しております。是非、お試しください。
AH Formatter 評価版のお申し込み

 




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Antenna House Formatter V6.6 のご紹介

2018年8月30日に XML/HTML 自動組版ソフトのベストセラー『AH Formatter』をバージョンアップした『AH Formatter V6.6』を公開しました。

AH Formatter ロゴ

『AH Formatter』は XML で記述されたマニュアル、契約書、報告書・書籍などを XSL-FO または CSS によりレイアウトを指定して、PDF に出力したり印刷するソフトウェアです。

XSL-FO は W3C が XML に対するレイアウト指定の標準として勧告している世界標準です。国内外で『AH Formatter』は最も優れた XSL-FO 準拠製品との評価を確立しており、現在、自動車、携帯電話、航空機、OA機器のメーカ等のマニュアル制作システムなど数千社のお客様にお使いいただいています。

『AH Formatter』は Webページ用に普及している技術である CSS もご利用いただけます。CSS3 のページモデルにも対応しているため、高品質なページ組版が実現できます。

マニュアルのような複雑なレイアウトには XSL-FO を、比較的単純なレイアウトには直感的な CSS をお薦めしています。

詳しくは製品ページをご覧ください。

AH Formatter の組版フロー

 
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プリントオンデマンド本で変わるソフトウエア製品のマニュアル提供形態

ソフトウエアの分野では利用者向けのドキュメントが重要な意義を持ちます。プログラミング言語やIT技術に関する本もそうですが、ソフトウエア製品を使うにも優れた技術ドキュメントが必須です。

技術ドキュメントが優れているかどうかで製品の販売額も変わってくるのだろうと思います。

さてそうしたドキュメントができたとして、ドキュメントを利用者の手元に届ける必要があります。ドキュメントの配布形態や配布方法は一昔前と比べて、抜本的に変化しました。

弊社のデスクトップ製品マニュアルの提供方法について、20年前と現在を比較してみますと:

20年前(1998)のソフト製品販売
・製品はCD-ROMに収容して紙マニュアルを同梱したパッケージで販売
・マニュアルは印刷製本して製品に添付

現在(2018)のソフト製品販売
・製品はオンラインショップからダウンロードしていただいたり、CD-ROMに収容して紙マニュアルを同梱したパッケージで販売(パッケージ版)
・マニュアルはPDF版を製品に同梱してPCにインストール
・Webマニュアルをホームページに掲載
・紙版をPODでアマゾン、hontoなどより販売(但し、一部製品)

製品の提供方法の変化としては、ダウンロード販売が増えてきたことがあります。

また、マニュアルの提供形態も、紙(アナログ)主体からデジタル主体へとシフトしました。デジタル版ではWebマニュアルとPDFになっています。

そしてアナログの紙は、以前はデフォルトで同梱でしたが、現在はオプションで有償に変更しています。

PDFを製品に添付しているにも関わらず、紙版が売れるのだろうか? という疑問をもたれる方が多いと思いますが、やはり紙を望まれる方が一定の割り合いでいらっしゃいます。次は、アマゾンなどより販売しているデスクトップ製品マニュアルです。最近の「CAS電子書籍」では、『瞬簡PDF書けまっせ7』のマニュアルが一番人気です。

昔は本の流通は、出版社⇒取次⇒書店といった経路を通していて、本として販売するためには結構沢山の部数を印刷・製本して準備する必要がありました。このため多品種少量な本の提供が難しかったのですが、近年はプリントオンデマンドで本の販売が簡単にできるようになり、提供形態の選択肢が増えたことが一番ありがたく感じます。

プリントオンデマンド(POD)の紹介

このようなドキュメント制作・配布形式の多様化は、弊社の「デジタル出版物制作Webサービス CAS-UB」です。

CAS-UBご案内Webサイト




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EPUBをPDFに変換するのは結構厄介。PDFのためのEPUB作りの注意事項

おはようございます。

本日と明日は、電子出版サービスグループから話題をご提供いたします。

今日のお題は、「EPUBをPDFに変換するときの注意事項」です。

アンテナハウスの電子出版サービスグループは、EPUBをPDFに変換するサービスとして、「EPUBtoPDF変換サービス」を展開しています。

書店(ストア)から購入したDRMのかかったEPUBには対応しておりませんが、出版社や著者さんが持つEPUBがあれば、ご希望のページサイズ、フォントサイズ、ページのマージンなどでPDFに変換しますよ、という内容です(1冊/3000円+税)。

さて、EPUBからのPDF変換は、EPUBの持つCSSでの体裁を生かした上で、ページ情報など「印刷組版」(=ここではPDF組版のこと)に必要な情報を追加して行なっています(バックグラウンドで動いているのは、当社の主力製品より、 AH CSS Formatterです)。EPUBの内容を自動組版でPDF化するので、EPUB中に指定されている内容をそのままPDFにします。逆に言えばEPUBに対する編集は一切行いません。変換のお値段からも推測いただける通り、人手による調整は原則として一切行いません。

このサービスでは、EPUB用に作られたデザインを用いてPDF用に組版するため、そのEPUBのタグの付け方やデザインの仕方によっては、大層見栄えの悪いPDFになってしまうことになります。結果として、こんなはずではなかったという期待に沿わないPDFができあがってしまいます。

一番多く、且つ非常に困るのは、EPUBの中で改行”<br>”や空行”<p></p>”を多用して段落間の空きを作ったり、箇条書きなどで、全角空白文字でインデントを作るパターン、次点で”pagebreak”(改ページ)をやたらに使うパターン、またはその複合型です。

KindleやEPUBには紙のページに相当する固定サイズのページはありません。そこで上述のように空きを設定しても問題ないかもしれないですが、PDFに組版する際、EPUBのデザインを使って固定サイズのページ上にレイアウトしていくため、こうした<br>や<p></p>、全角空白文字、pagebreakは、「ページ」という決められたサイズに配置する時には悪手になることが多く、無駄に白紙ページを量産したり、箇条書きの場合は、折り返した2行目の文字の並びが最初の行より飛び出しすぎていたり、後ろに行き過ぎていたり、変なところで意図しない改行ができたりと、PDFのレイアウトがガタガタに崩れてしまいます。

EPUB制作に於いては便利でお手軽なデザイン手法ですが、将来PDFに出力して何らかの形でEPUBの再利用を考えている場合は、このあたりはきちんとCSSをつくってデザインを整えてください。CSSでレイアウトを整えることで、どんなデバイスやツールで閲覧しても見た目がさほど変化しないという、EPUBの品質も向上しますし、一石二鳥です。

ぜひご検討くださいますよう!




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