カテゴリー別アーカイブ: 構造化文書

XSL-FO 試行錯誤 カレンダーを自動生成したい(構想編)

師走まで間もなくとなり、日中の気温もかなり下がってきました。来年のカレンダーを用意する時期ですね。
ちょっと「XSL-FOでオリジナルのカレンダーを作りたい」なんてこともあるのではないでしょうか。

高々12月分であるのでDTPソフトウェアやXSL-FOの直書きで頑張っても何とかなるかもしれませんが、来年もある程度使い回せるようにしたり、2021年のように直前の変更があるかもしれないことを考えると自動化したいところです。

実現したいカレンダーは次のようなものを想定します。手書きであるため半端なところまでしか日付がありません。

実現したいカレンダーのラフ

今回は構想編ということで、方針や使っていくFO、XSLTのアタリを付けていきましょう。

ページレイアウト

カレンダーを作るにあたって、先ず決めなければいけないことは「どの程度グラフィカルにするか」、具体的にはページレイアウトをどこまで制限するか、ということです。
個別箇所の自由度を上げるとその分だけ自動化できる箇所は少なくなります。

とはいっても、「高々12月分」と書いたように12パターン程度であれば12通りのページレイアウトを用意しても良いでしょう。今回はページレイアウトを1つに定めることにします。

  • ページレイアウトは1つ
  • 毎月1ページで構成

(スケジュール帳を組むのであれば「1月分の中にページ分割はあるか」も考慮しなければなりません。AH XSL Formatterであれば見開き要素が使えるため比較的簡単に対応できます。その場合は、見開きの左右に分割される位置と格子の位置を上手く配置する工夫が必要になりますね。)

ページサイズはA3縦(縦420mm、横297mm)にしましょう。

毎ページ登場する内容

月ごとにページを分けるのであれば、各ページに共通して登場するのは
年でしょうか。来年であれば「2022年」ですね。これはstatic-contentに置くことにします。
また、年度(4月始まり)で設定したい場合、途中で年の表示は変わりますね。このことに備えて、マーカーで取り出した値を使うことにします。

後述するように画像を上半分にページ幅一杯に表示する際、画像の上にstatic-contentを被せて表示することが可能です。AH XSL Formatterではregion表示の優先順位も自由が利きます。

マス目表示を実現するFO

ここは奇をてらわずtableを使っていきます。

カレンダーでは、曜日をカラムのタイトルとして、1週目、2週目、…をrowのまとまりとして、それぞれの日付がセルとして表されます。
常にマス全体を長方形にすることとして、rowの数は5週分にします。

例示した画像のように日付の始まりと曜日の始まりが一致するなら並べるだけなので楽ですが、そうではないためXSLTで自動化することになります。当月の他、その先月または来月の数日間の情報が必要になることも、お手元のカレンダーから想像が付くのではないでしょうか。

元となるカレンダー用のXMLがある場合は、そこにテンプレートを適用するだけで済むでしょう。

日付の位置を調整して自動生成するXSLT

XSLT 2.0からは日付のための関数や型を利用できます。ある日付の曜日を取りたいときはたとえばformat-date('[w1]')とすればxs:integer型ではありますが曜日が取得できます。このことと日付用のduration、そしてmodを組み合わせればカレンダーのマス目が実現できそうです。

休日・祝日(今回は対応しない)

休日、祝日の背景色を変更することについて考えます。日曜を示すカラムが先に決まるため「毎週日曜の背景色を変更する」であればカラムに対して設定したりすれば良いでしょう。問題は祝日です。XSLTの標準ライブラリは日本の祝日対応まではしてくれていません。確実なソースとなると、内閣府のページにあるCSVでしょうか。

「国民の祝日」について – 内閣府

XSLT 2.0以降でCSVをパース可能なようにプログラムを書くこともできますが(<xsl:analyze-string>などを使います)、とりあえず今回は対応しないことにします。

そのほか二十四節気なども同様に、「どこかから日付と紐付いた外部ソースを得る」「XSLTで取り込んで展開する」といった手順になるでしょう。

各月のイラスト、写真の設定方法

話をFOメインに戻します。

ページレイアウトは1つだけにすることを決めました。
AH XSL Formatterではページマスターに背景画像を設定することも可能ですが、
1つのページレイアウトを使い回すのであれば、フローコンテンツとして指定していく形になるでしょう(実はマーカーに画像を指定することも可能ですが、テンプレートの記述量は大して変わりません)。

画像のクリッピングや位置調整については背景画像の方がプロパティ指定の余地が広いため、ブロックコンテナーの背景画像として配置することにします。

画像をページギリギリまで表示したい場合、フローコンテンツを塗り足し領域まで表示させる必要があります。この辺りのTipsは『AH XSL Formatter 拡張仕様使いこなしガイド』に載せていたりします。

次回予告

次回はカレンダーを実現するための関数、テンプレートについて考えていく予定です。

参考資料





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AH Formatter 21周年(英語メッセージ)

Today marks the 21st anniversary of the initial release of AH Formatter and we want to thank our customers and trusted partners for helping us enhance the performance and functionality of AH Formatter by providing valued support and feedback after all these years.

Back in 2000, users wanted a way to build pages and publications based on international standards, something that had not existed previously. With XSL-FO, we created a solution that met those requirements and removed much of the complexity associated with implementation. In the last 21 years, we have added extensive features to meet the demands of almost every type of document that our customers require. Some of those features include CSS formatting, MathML for complex math equations, flexible page floats, support for over 70 languages, and more!

Our goal has been and always will be to solve the world’s most demanding and complex publishing challenges (paged media output) through technical innovation based on standards, product excellence, and an organization committed to the success of our customers.

Thank you for choosing AH Formatter as your primary PDF publishing software!

– Antenna House

AH Formatter英語版リリースのお知らせ

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【ご参考】YouTube AH Formatter 20年の歩み




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SCSSで(S)CSS組版の見通しを良くする

Antenna House CSS FormatterはHTMLあるいはXMLとCSSからPDFを生成できます。

ところで、CSSを直接書くのは結構大変です。
スタイル設定を書いていると、数百行程度はすぐに超えてしまうかもしれません。
そうして膨れ上がったスタイル設定はメインテナンス性の観点からもあまり望ましくはありませんね。
そこで他の記述形式からCSSを生成する方法が普及してきました。
CSSを生成する言語あるいは処理系を指してメタCSSという呼称が用いられることもあります。メタCSSとしてはLESSやSCSSがあります。

本記事ではSCSSを記法として採用し、処理系としてsassを使用しました。SASSとSCSSの違いなどについては割愛します。SCSSは記法として素のCSS記法も可能なため、既に記述されているCSSからの移行が比較的容易いというメリットもあります。

今回はサンプルとして、弊社で公開している『CSSページ組版入門』のサンプルファイルを利用しました。
Antenna House CSS FormatterのバージョンはV7.2改訂1版を想定しています。

処理の流れとしては次のようになります。

1. SCSSファイルの記述
2. SCSSをCSSにコンパイル
3. HTML、XML+CSSをAH CSS Formatterで組版

sassの導入

sassは現在Dart言語で開発されていますが、インストールはDart環境よりもWeb系でより普及しているnpmやyarn経由の方が簡単かもしれません。

$ yarn add sass 

今回SCSSに変更していくbooklet-page-ja.cssをリネームし、booklet-page-ja.scssとします。SCSSに変更後、sassによって改めてbooklet-page-ja.cssを生成します。

$ yarn run sass booklet-page-ja.scss booklet-page-ja.css

ネスト記法

booklet-page-ja.css(変換前)

...
/* 目次 */
.TOC > ul {
  font-size: 15.5q;
  font-family: source-serif-pro, source-han-serif, serif;
}
.TOC li.TocLevel1 {
  font-size: 15.5q;
}
.TOC li.TocLevel2 {
  font-size: 14q;
}
.TOC li.TocLevel3 {
  font-size: 12.5q;
}

CSSでは基本的にセレクタは個別に書いていく必要がありますが、SCSSではセレクタの親子関係を入れ子で記述できます。また、「>」や同じ要素で別のクラス指定のものも入れ子にし、Parent Selector 「&」を使うことで目的の出力が得られます。
@pageはトップレベルのセレクタのため、「& :left」のような利用方法はエラーとなります。

booklet-page-ja.scss

...
/* 目次 */
.TOC {
   
 & > ul {
  font-size: 15.5q;
  font-family: source-serif-pro, source-han-serif, serif;
 }
 li {
  &.TocLevel1 {
    font-size: 15.5q;
  }
  &.TocLevel2 {
    font-size: 14q;
  }
  &.TocLevel3 {
    font-size: 12.5q;
  }
}
...

フォーマットした上での行数は増えることもありますが、同じ要素やクラスを親とするスタイル指定がすっきりまとまりました。

SCSSでの「&」は「&-top」のようにも使えるのですが、CSSのNesting Module(Draft)では処理が変わってしまうため、使用を控えています。

@mixin

SCSSでは@mixin <name> (<arg>) { ...}で指定した内容を@include <name>(<arg>)で取り出して使用できます。

フッタのページ番号とヘッダのテキストでfont-familyとfont-sizeが揃っていたため、@mixinを使用してみましょう。

booklet-page-ja.css

 ... {
  @top-left {    /* 柱(ページヘッダ)*/
    font-size: 11.5q;
    font-family: source-serif-pro, source-han-serif, serif;
  }
  @top-right { content: none }

  @bottom-left { /* ノンブル(ページ番号)*/
    font-size: 11.5q;
    font-family: source-serif-pro, source-han-serif, serif;
    content: element(Title);
  }
...
}
booklet-page-ja.scss

@mixin running-font {
      font-size: 11.5pt;
      font-family: source-serif-pro, source-han-serif, serif;
}
...
... {
    @top-left {    /* 柱(ページヘッダ)*/
      @include running-font();
    }
    @top-right { content: none }
  
    @bottom-left { /* ノンブル(ページ番号)*/
      @include running-font();
      content: element(Title);
    }
}

今回は使用していませんが、SCSSではCSSに変換時に置換される変数が使用できます。CSSにも変数機能がありますが、組版に使う処理系がCSSの変数に対応していないときなどはこちらが有用です。

AH CSS Formatter V7.2はCSS変数に対応しています。
AH Formatter V7.2 | CSS仕様の実装状況

@mixinなどと併用するときは粒度の管理が大切です。

ファイルをまとめる

素のCSSでは分割したファイルは都度HTMLのlink要素で読み込んでいたかもしれません。CSSの@import機能もありました。
「分割して細かくしていくうちに数十ファイルのCSSでどこに何が書かれているか分からなくなり、そのまますべて読み込むことにした」という話も耳にします。Webサイト読み込みにおけるパフォーマンス以外に、メインテナンス性にもかかわる話です。

SCSSでは複数の入力SCSSファイルから、1つまたは複数のCSSファイルを出力することもできます。
「SCSSファイルと同数のCSSファイルをチェックすることになり作業が倍に」といった事態にしないため、
出力するCSSファイルはまとめることにします。

複数の入力ファイルから出力を得る場合、sassへ指定する引数の書き方が少し変わります。
次のSCSSファイルのあるディレクトリをscss、出力するCSSファイルを含むディレクトリをcssとします。

$ yarn run sass scss:css 

scssディレクトリ内部のSCSSファイルがCSSへと変換されます。scss/a.scss、scss/b.scssファイルが存在する場合はcss/a.css、css/b.cssファイルが生成されます。

さてこのとき、ファイル名の先頭を「_」とすることで、そのファイルは出力するCSSファイルから除かれます。この除外されてしまうファイルの意義はどこにあるかというと、出力対象の別ファイルから内部的に読み込ませるためにあります。

出力するCSSファイルから除外するファイルを_color.scssとします。

booklet-page-ja.scss

@use "_color"
...

@useで読み込まれた_color.scssの内容は変換出力されたbooklet-page-ja.cssに反映されます。このとき名前空間などの概念が登場しますが、詳細はSCSS(SASS)のWebサイトなどをご覧ください。

ざっくりとした紹介となりましたが、メタCSSによってCSS組版の設定記述の見通しを良くする方法について説明しました。WebサイトでのSCSS-CSS利用との差異はほとんどありませんが、Webサイトよりも細かに異なるレイアウト指定を行うであろうCSSページ組版で、メタCSSによって得られる恩恵はより大きくなるのではないでしょうか。

参考資料





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XSL-FO試行錯誤 原稿XMLで括弧類をマークアップで表現するメリット

何らかの変換によってXMLを得る場合や、スキーマにとくに定められていない場合、括弧類は通常の文字として記述されることが多いでしょう。

括弧を通常のテキストで記述する
である(ただし、Bの場合を除く)。

マークアップとして、括弧を表すタグを用意し、使用したとき、どのようなメリットがあるかについて考えてみました。

である<kakko>ただし、Bの場合を除く</kakko>。

<kakko>は多くの場合良いタグ名ではないでしょうが、目をつむることにします。

テキストとしての括弧ではなくタグを使ったとき、<kakko>をXSLTで処理するのは簡単です。

<xsl:template match="kakko"><xsl:text>「</xsl:text><xsl:apply-templates />」</xsl:text>
</xsl:template>

(テキストとしての括弧を検出したい場合、XSLT 2.0以降では正規表現で対応可能です。)

タグkakkoをどんなテキストで表すかの決定を、XSLTで変換するまで遅延できます。
また、XSL-FOで組版するとき、行頭、行末禁則の適用外のテキストでも疑似的に禁則があるように振る舞わせることができます。「\if」「\fi」を括弧の代替にしてみましょう。

<fo:inline keep-together.within-line="always"
keep-with-next.within-line="always"
>\if</fo:inline><fo:inline>ただし、Bの場合を除く</fo:inline><fo:inline 
keep-together.within-line="always"
keep-with-previous.within-line="always"
>/fi</fo:inline>
keep-*による分割防止

それぞれ直前、直後の文字で分割できそうな場合でも、くっついて処理されていますね。
@keep-*については次のページをご覧ください。
第6章 プロパティ値の書き方 『XSL-FOの基礎 第2版 – XMLを組版するためのレイアウト仕様』

デメリットとしては、禁則制御そのものではないため別の分割規則との都合で目的と異なる挙動とるかもしれないこと、原稿から抽出したテキストを機械翻訳に渡すときにうまく調整する作業が発生するかもしれないことなどが挙げられます。




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【動画公開】FormatterClub 2021秋 ウェビナー

に開催した『FormatterClub 2021秋 ウェビナー』のアンテナハウス社員発表の録画を編集、分割し「アンテナハウスPDFチャンネル」にて動画を公開しました。

『AH Formatter20年の歩み』 ~FormatterClub 2021秋 ウェビナー ~

「PDFは当初ターゲットとしていなかった」「最初はActivXアプリだった」など、最近アンテナハウスやAH Formatterを知った方には驚きの内容もあったのではないでしょうか。

『XSL Formatter 拡張仕様使いこなしガイドの紹介』~FormatterClub 2021秋 ウェビナー~

『使いこなしガイド』の紹介です。ショウケースの紹介、『使いこなしガイド』を使って入力項目のある書類を作成するデモを行いました。

『AH Formatter V7.2 のご紹介』~FormatterClub 2021秋 ウェビナー ~

AH Formatter V7.2公開がウェビナー前日の16日だったため、非常にタイムリーな話題でした。
GUIのしおり表示やaxf:float-y="anchor"など、動画映えする機能が追加されています。機能のほかにも対応プラットフォームの拡大など、見逃せない内容を紹介しています。

FormatterClubについて

Formatter Club は、アンテナハウスの XML 自動組版ソフト『AH Formatter』を導入されているユーザーや関心を持っていただいている皆様と開発者とを繋ぎ、会員同士の交流、情報交換により『AH Formatter』の利用技術を向上させ、より皆様のお役に立てる製品としていくために役立てることを目的として発足いたしました。
『AH Formatter』とその関連技術(XSL、CSS、XML 多言語組版など)に関心のある方でしたらどなたも参加できます。参加費は無料です。
Formatter Club の活動には会員メーリングリストを情報交換のために利用し、会員専用の Web ページも提供いたします。また定例会を開催し、会員相互の親睦をはかります。定例会は、『AH Formatter』開発者から最新バージョンの紹介・デモ、活用事例紹介、組版技術の向上のための勉強会などを行います。

FormatterClubについて アンテナハウス株式会社


https://www.antenna.co.jp/AHF/formatterclub.html

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XSL-FO試行錯誤 スライドPDFをXSL-FOで組む

以前に、スライドをXSL-FOで作成した例をご紹介しました。
今回、明日9/17(金)17時よりオンライン開催される「FormatterClub2021」用のスライドを改めてXSL-FOで作成したのでご紹介します。

まずは明日の宣伝です。

FormatterClub2021ウェビナー

【どなたでも無料視聴可能】

日時
2021年9月17日(金)17:00~18:10
概要
今回のFormatterClubでは、キヤノンの吉田一様にFormatterでのマニュアル作成と自動組版の取り組みを発表していただく他、XSL拡張仕様のご説明、AH Formatterの今後をご紹介を致します。
内容紹介・お申込みページ
ウェビナー登録ページ

今回はPowerPointで下書きを作成した後、清書をXMLで行い、XSLTでXSL-FOに変換するという方法を取っています。以前のウェビナーではPowerpoint原稿をそのまま使ったのですが、見出しや各箇所の文字サイズといった、同じ内容の繰り返しが多い事柄に対し個別に変更を行っていくのはちょっと辟易してしまったためです。
Powerpoint文書もXMLの集合ではあるのですが、PresentationMLはとくにDrawingML色が強く、いってみればグラフィカルな配置に重点が置かれているため、「流し込んだら良い感じに自動配置してほしい」といった要求のための元テキストを得るのは恐らくWord以上に困難です。

XSLTのバージョンは3.0で動かしています。記事中に登場するFO、XSLTの動作について保証するものではありません。ご了承ください。

XML

次のようなXMLからXSL-FOを生成します。

<section xml:id="about"><title>概要</title>
   <div style="slide" layout="cover" />
 ...
   <div style="slide" layout="fig-desc">
   <description>
     <dl>
       <dlentry>
         <dt>書名</dt>
         <dd>AH XSL Formatter拡張仕様使いこなしガイド</dd>
       </dlentry>
       <dlentry>
         <dt>公開日</dt>
         <dd>2021年5月18日</dd>
       </dlentry>
       <dlentry>
         <dt>概要</dt>
         <dd>XSLをAH XSL Formatterが独自に拡張した仕様についてのガイド
           <list style="unordered">
            <li>複合的なショウケース</li>
            <li>「やりたいこと」から引ける逆引きリファレンス</li>
          </list>
        </dd>
      </dlentry>
     </dl>
   </description>
   <figure>
      <image href="./XSL-FO-Extensions.png"/>
   </figure>
 </div>
 <div style="slide" layout="plain">
 ...
 </div>
</section>
...

若干の制限を設けたブロックとしてdescriptionタグを用意していますが、概ねHTML5程度の表現力のXMLを用意しました。汎用タグdivで何でも表そうとすると、子や親の要素・属性に制限を設けることが難しいという欠点にぶつかります。

dlentryはdtとddの組を区切るのに使用しています。HTML5のようにdivでないのは上と同じ理由です。区切りを前提にすることによってXSLT上でのパースがかなり楽に行えます。

ulとol相当はlistのclassとして使い分けます。CommonMarkのDTDなどはこのように扱っていますね。

テーマ擬き

Powerpoint、あるいは多くのプレゼンテーション用ソフトには「テーマ」という、スタイル設定の集合があります。
Word文書などと同様、Powerpoint文書はレイアウト用と見た目用の構造が渾然一体となっているのでテーマ切り替えだけでは大抵万事上手くは行かず適宜調整することになります。とまれ、見た目上の違いが印象に大きな影響を与えるスライド文書では類似の機構があると便利です。

今回は次のレイアウトを用意しました。

  • 「表紙用レイアウト」
  • 「大項目扉ページレイアウト」
  • 「通常ページレイアウト」
  • 「段組レイアウト」
  • 「画像とその説明用レイアウト」
  • 「大きめの画像表示レイアウト」

大きく異なるレイアウトについては異なるページマスターとして用意します。
通常ページ、段組、画像とその説明、大きめの画像表示レイアウトは同一のページマスターです。また、スライド全体の表紙と、大項目扉ページは同一のページマスターです。両者の違いは、fo:region-startfo:region-beforefo:region-afterの領域の有無、またそれを考慮したfo:region-bodyであるかです。

表紙系のページ

表紙以外のページ

(AH XSL Formatter拡張仕様ではページシーケンスの入れ子が行えるので「同じ項目内容の途中でスライドのレイアウトを切り換える」という要求を簡単に満たすことができます。この辺りも元のXML構造の設計に影響します。)

表紙系でないページでは、小項目のタイトルをfo:region-beforeに表示することにします。スライドではヘッダーとしての表示と見出しとしての表示を兼用してもあまり違和感がありませんね。また、大項目をfo:region-startに配置します。16:9のスライドの場合、画面の左端から右端までが4:3に比べ遠くなるため、タイトル領域として活用することにしました。こうすることで、大項目と小項目を両方表示したいとき、1つのヘッダーに大項目と小項目を両方表示するよりも、あまり文字を小さくせずにすみます。

段組レイアウトはAH XSL Formatter拡張仕様であるブロックコンテナへのcolumn-count指定で実装しました。

画像とその説明用のレイアウトはインラインコンテナを並べて実装しています。インラインコンテナは分離しないよう、念のためkeep-with-*などを指定します。幅指定を行わないと2つめのインラインコンテナが次の行へ送られてしまったり、高さ指定を合わせておかないとline-stacking-strategyによっては配置がガタガタしてしまいますから注意が必要です。

画像とその説明用のレイアウト
<fo:block>
 <xsl:attribute name="line-stacking-strategy">line-height</xsl:attribute> 
   <fo:inline-container width="48%"
     height="100%"
     keep-with-next.within-line="always">
     <fo:block>
        <xsl:apply-templates select="child::description"/>
     </fo:block>
   </fo:inline-container>
   <fo:inline-container width="50%" height="100%">
     <fo:block>
       <xsl:apply-templates select="child::figure"/>
     </fo:block>
   </fo:inline-container>
 </fo:block>

ほかの方法としては、「region-bodyを複数用意してflow-nameを切り換える」、「画像を左右へのフロートで配置する」といったものが考えられます。フロート配置は王道ですが、スライド用途の場合、AH XSL Formatter拡張でなければ思ったように(目的のスライド位置に)配置することはかなり難しいかもしれません。

箇条書き

スライドでは箇条書きが頻出する傾向があります。端的に内容を示し、口頭でのプレゼンに詳細内容を譲るためなど理由は考えられますが「様々な場所で登場する」ということに留意する必要があります。

XSL-FOのリスト構造はstart-indentとend-indentが肝要です。

ブロックのインデントは基本的には親の値を引き継いでいれば問題ありませんが、start-indentを指定したブロックの入れ子にリストブロックがあるケースなどでは、うっかり領域の端からの値にならないよう、inherited-property-value(*-indent)で親のインデントの値を取得してから自分のインデントを追加する必要があります。

<!-- 入れ子レベル$listLevelは計算済 -->
...
<xsl:attribute name="provisional-distance-between-starts">
 <xsl:value-of select="'inherited-property-value(start-indent) + 0.5em + ' || $listLevel || 'em'"/>
 </xsl:attribute>

fo:list-item-labelの内部はブロックなので、ラベルに使える記号の自由度は高いです。今回は入れ子レベルによるラベルの切り換えは行いませんでした。

定義箇条もリストブロックにしました。同じDL内のDTの文字列長を比較し、最長のものを基準にインデントを決定しています。あまりにDTが長ければ単純なブロックに切り換えます。今回は和欧混合文などは考慮しません。


<xsl:template match="dl">
 <xsl:variable name="dt-lens">
   <xsl:for-each select="child::dlentry/dt">
     <len>
        <xsl:sequence select="xs:double(string-length(./text()))"/>
     </len>
   </xsl:for-each>
 </xsl:variable>
 <xsl:variable name="max-length-dt" select="xs:integer(max($dt-lens/len/text()))"
   as="xs:integer"/>
 <xsl:choose>
   <xsl:when test="$max-length-dt &lt; 20">
     <fo:list-block
       provisional-distance-between-starts="inherited-property-value(start-indent) + {$max-length-dt}em + 2em"
       provisional-label-separation="1em">
        <xsl:for-each select="child::dlentry">
           <fo:list-item>
             <fo:list-item-label ...">
                <fo:block ...>
                   <xsl:apply-templates select=".//dt"/>
                </fo:block>
             </fo:list-item-label>
             <fo:list-item-body ...>
                <fo:block ...>
                   <xsl:apply-templates select=".//dd"/>
                </fo:block>
             </fo:list-item-body>
           </fo:list-item>
         </xsl:for-each>
     </fo:list-block>
   </xsl:when>
   <xsl:otherwise>
    ...
   </xsl:otherwise>
  </xsl:choose>
</xsl:template>

最長である「公開日」の長さを基準にインデントが決定されています。均等割り付けの指定は「:」を含んでしまっているので「概要」の後のスペースなどはちょっと微妙です。end方向に揃えるか、axf:text-autospaceで揃えるか、ブロックの横にフロートかブロックコンテナで「:」配置すればより良くなるでしょう。

枠内にテキストを収める

大項目の扉ページでは、見出しテキストを四角い枠内に収めることにしました。

スライドは本と比べ、ページごとの独立性が高くなることが多いでしょう。「1枚の中に必要なコンテンツを収めたい」というとき、フォントサイズや字間、伸縮などを最適なものから外しても1枚のスライド内に収めるため、オーバーフロー処理を記述します。

どうにかテキストを枠内に収めるにしても限界値はあります。より汎用的に使うのであれば、文字数制約や、枠自体のサイズを指定し直すような記述を追加することになるでしょう。


今回採用、実装しなかったものとしては「自由配置の吹き出し」や「画像の上から付ける下線」などがあります。グラフィカルな配置はスライドとしても重要な要素ですが、代用が可能なものでもあります。たとえば画像側で下処理を行っておけば、清書としては都度処理する必要はありません。
とはいえ、まったくそれらの処理ができないのも不便ではあります。
今後、このようにXMLからPDFスライドを作成する機会があれば、SVGやブロックコンテナをページ上の座標など簡単なパラメータで任意の場所に配置するような形態で実装するかもしれません。

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【動画公開】「DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する」、FormatterClub2021ウェビナーのお知らせ

2021年8月10日に開催しました、ちょっと一息アンテナハウスウェビナー「DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する」の録画を編集した動画が公開されています。

動画は1本10分程度の4本立てとなりました。

ご好評いただけましたようで、当日は予定時間をはみ出すくらいにご質問をいただきました。
「タグを気にせず書きたい」といった意見もございました。個人的には「タグを気にしながら書きたい」派でしたのでそういった方のための資料はあまり用意できていなかったのですが、そういった方面のアプローチも存在しますので、機会があればあらためてまとめたいと思います。

さて、この動画自体は少し前に公開されたのですが、何故今ブログ記事にしているかというと、次のイベントに関連するためです。

FormatterClub2021ウェビナー開催

日時
2021年9月17日(金)17:00~18:10
概要
今回のFormatterClubでは、キヤノンの吉田一様にFormatterでのマニュアル作成と自動組版の取り組みの発表の他、XSL拡張仕様のご説明、AH Formatterの今後をご紹介を致します。
内容紹介・お申込みページ
ウェビナー登録ページ【終了しました】

Formatter Club は、アンテナハウスの XML 自動組版ソフト『AH Formatter』を導入されているユーザーや関心を持っていただいている皆様と開発者とを繋ぎ、会員同士の交流、情報交換により『AH Formatter』の利用技術を向上させ、より皆様のお役に立てる製品としていくために役立てることを目的として発足いたしました。
『AH Formatter』とその関連技術(XSL、CSS、XML 多言語組版など)に関心のある方でしたらどなたも参加できます。参加費は無料です。
Formatter Club の活動には会員メーリングリストを情報交換のために利用し、会員専用の Web ページも提供いたします。また定例会を開催し、会員相互の親睦をはかります。定例会は、『AH Formatter』開発者から最新バージョンの紹介・デモ、活用事例紹介、組版技術の向上のための勉強会などを行います。

Formatter Club について | アンテナハウス株式会社

ということで、「XSL拡張仕様のご説明」として『使いこなしガイド』の紹介をさせていただく予定です。
今回のウェビナーはFormatter Club会員様以外でも参加が可能ですのでお気軽にご登録、ご視聴ください。

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XSL-FO試行錯誤 索引の索引関連FO以外の箇所

個人的な話として、索引周りは既にあるなら自前で実装したくはない箇所です。

索引に関連した仕様はXSL-FO 1.1で追加されました*1。1.1は2007年には登場しており、私が学び始めた時点で既に存在します。

先日それ以前に書かれたコードに触れる機会があり、<fo:basic-link>とXSLT 1.0で書かれた処理を見て苦労を偲びました。

索引関連のFOはアンカーと、アンカーの参照、その参照をまとめて書式などを調整するものがあります。

組版するまで未決定なページ番号関連の挙動を制御してくれる索引のFOですが、逆に、索引対象語のソートなどはXSLTなどで、索引の表示レイアウトは通常のブロックやリーダなどで行うことになります。

テキストの揃えやリーダ関係ではAH Formatterのマニュアルにあるように*2指定すれば、よく目にする「テキストはstartの端、ページ参照はendの端」という見た目の索引とできるでしょう。目次もこのようなレイアウトを取ることがあります。

索引の索引語ごとのブロックとしては@text-align@text-align-last、(axf:text-align-first)で揃えを制御し、@keep-together.within-pageでページ参照部分だけ次ページに分割されてしまうことがないように、という指定を行うことになるでしょうか。このときインラインの構造としては「索引語」「リーダ」「索引参照のFO」という並びになります。

さらに大きい構造として、「索引の見出し文字」と「索引語ごとのブロックの連続」となります。このとき見出し文字のブロックに@keep-next.within-pageでこの箇所での分割を避けておく必要がありますね。

参考資料





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来週に迫る「DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する」ウェビナーと溢れ話

以前ブログ記事でも告知しました*1「DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する」ウェビナーを来週8/10(火)に開催します。

以前の記事で触れましたように、このウェビナーは『AH XSL Formatter拡張仕様使いこなしガイド』の制作報告であるものの、プレゼンの性質と時間の都合上、省略することはどうしても出てきてしまいます。

本記事では、省略した中から「実際の制作はLightweight DITAから始めた」ことについて書きたいと思います。プレゼンから省略された一番の理由は「説明がややこしくなる」なので、一度内容を忘れてウェビナー終了後にまたご覧になっていただくのも良いかもしれません。

実際の制作はLightweight DITAから始めた

Lightweight DITA

Lightweight DITA(LwDITA)はDITAのサブセットであるXDITAと、XDITAと互換があるよう設計したHTML5で記述するHDITA、MarkdownとYAML Frontmatterで記述するMDITAを指します。DITA-OTの新しめのバージョンではformat="mdita"のようにして通常のDITAトピックと同様に処理可能です。
LwDITAについては以前に少し記事を書きました。併せてご覧ください。

原稿形式選定

原稿形式選定にあたってのライバルは、様々な弊社出版物の実績があるCAS-UB、『Office Open XML Format入門』で利用されたsimpleDocといったものがありました。それらからの選定にあたって「執筆協力予定メンバー全員がそれらの原稿形式に慣れているわけではない」ということがあり、「原稿をプレーンテキストまたはHTMLで受けとれるならオーサリング作業は何とかなるだろう」という考えがあり、とりあえずということでLightweight DITAを採用することにしました。

  • マークアップが不足して困ったとき別形式に移行しやすそう
  • MarkdownやHTMLなら何とか書けるだろう

「~だろう」というふわっとした状態で制作をスタートしてしまったことが大きな反省点です。内部調整的な話は「連絡・相談をしっかりしよう」ということに尽きるのですが、技術的な面でも問題がありました。技術的な面と書きましたが、初歩の話です。

反省点

  • DLとTableの使い分けははっきりさせておこう
  • LwDITAのマークアップは最低限しかないので、DITAへの移行時にどうするかを詰めておく
  • LwDITAでもkeyrefは使える

DLとTable、これは仕様の表についての話ですね。仕様についての書籍ですので、山のように登場します。
HTMLのセマンティクスでも、仕様や会社情報の列挙にtableを使うべきかDLを使うべきかというのは混乱しやすいですし、一概に片方のみを正解とも言えません。今回の仕様の表については「1箇所につき1仕様」「左にラベル、右に内容という構成」を考えると、DLを使用していればミスを減らせたのではないか、と後から思いました。また、MDITAの簡易マークアップによる表はsimpletableになりますが、(望ましい形への自動変換を自前で用意しない限り、)ページ数その他についてシビアになる制作物では使わない方が良いでしょう。なんならテーブルマークアップは手で書かずにデータ変換処理によって用意した方が良いです。

MDITAの簡易マークアップによる表

| Header |
|--------|
| Cell   |

LwDITAのマークアップは最低限であることについて。XMLタグの&lt;や&gt;を表示時に補ってくれるXMLドメインなどはLwDITAでは使えません。MDITAではattributeに変換時のためのclass(HTML)なども使えませんから、使い分けが想定されるのであればトピック数が数百ファイルになる前に何らかの対処が必要でした。

LwDITAでもkeyrefは使えます。主に図版のパスの問題ですね。実は執筆当初使い方が分からかったので後回しに(書き方が間違っており上手く処理されなかった)したところ、後半の作業で牙を剥きました。

LwDITAを諦めた最たる理由はindextermが使えなかったことですが、これについては以前の記事で触れていますので割愛します。

こういった反省点を基にLwDITAをもっと上手くライティング形式として活用できる展望はあるのですが、最近はXMLでの読み書きに抵抗が薄くなったため、その機会はそうそう無いかもしれません。

ということで、来週8月10日(火)16時から、ちょっと一息アンテナハウスウェビナー『DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する』を開催しますので、ご参加いただければ幸いです。また、『AH XSL Formatter拡張仕様使いこなしガイド』*2もよろしくお願いします。

DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する

日時
2021年8月10日(火)16:00~17:00
概要
2021年5月18日に公開/販売した『AH XSL Formatter 拡張仕様使いこなしガイド』の制作報告を通し、XML執筆からPDFを作る過程の知見をご紹介します。
DITAについてや、DITAでの書籍制作における実例の紹介や、DITAを扱うときの注意事項など、自動組版やXMLの使い方、DITAに興味がある方、Formatterユーザーさん、必見です!
内容紹介・お申込みページ
こくちーずプロからお申し込み:https://www.kokuchpro.com/event/20210810/
Zoomウェビナーへ直接お申込みいただく場合: ウェビナー登録ページ



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XSL-FO試行錯誤 変換後を意識しながら独自XMLを考える

業務ではなくプライベートの話となるのですが、自分用のXML規格を考えたり、そのXMLを変換するXSLTを書いたりということをしています。

自分用のXMLはさらに自分用の軽量マークアップからの変換によって得ることを想定しているので、スキーマまで作りこもうと日々ジリジリと進めています。

XSLTは組版用でないXMLを組版用のXSL-FOに変換できるわけですが、「軽量マークアップとして書きやすく、XSL-FOやHTMLにもしやすい」XMLというのはなかなか難しいなと感じています。

脚注はDITAではfnタグでマークアップします。XSL-FOではfootnote、footnote-bodyに変換されるでしょう。CSS Paged mediaではspanにした後フロートさせることが多いようです。
Webページ、HTML5的には脚注文の位置はasideの中あたりが良いのでしょうか?ただ、HTMLページの一番下(フッタ)に置いてしまうとPDFや紙でのソレよりも遥か下に行ってしまい、後注、しかもappendix的な配置になってしまうかもしれません。
では脚注用のfootnoteタグを用意するのではなくnoteタグを用意してレイアウトは属性にしましょうか?

変換先がXSL-FOであれば出力は1ファイルが望ましいでしょう。
しかしたとえばDITAなら?元の独自XMLはマップやトピックをどのように扱っていると好ましいでしょうか?独自XML自体が外部ファイルをどう扱うかも重要です。XIncludeなどを援用する、しない。うーむ。

メインの構造をまたぐ構造、たとえば複数段落に対する注釈などについてはrange-startとrange-endのようなタグを作る方式である程度しのげますが、変換後に納得できる構造にできるかは悩ましいところ。

そんなことを考えていると休日が過ぎています。
XMLアプリケーションはそれぞれがそれぞれの用途のために専門化されているので、中間形式のための独自XML規格というのは実は難しいのかもしれません。

DITAで本を書いてAH XSL Formatterで自動組版する

日時
2021年8月10日(火)16:00~17:00
概要
2021年5月18日に公開/販売した『AH XSL Formatter 拡張仕様使いこなしガイド』の制作報告を通し、XML執筆からPDFを作る過程の知見をご紹介します。
DITAについてや、DITAでの書籍制作における実例の紹介や、DITAを扱うときの注意事項など、自動組版やXMLの使い方、DITAに興味がある方、Formatterユーザーさん、必見です!
内容紹介・お申込みページ
こくちーずプロからお申し込み:https://www.kokuchpro.com/event/20210810/終了しました
Zoomウェビナーへ直接お申込みいただく場合: ウェビナー登録ページ終了しました




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