タグ別アーカイブ: MathML

MathMLで空欄付きの数式を表現する

センター、もとい、大学入学共通テストがおこなわれましたね。

数学や物理では数式に空欄が入った問題がおなじみです。「空欄アに入る数を答えよ」といったものですね。

ふと、「これをMathMLだけで組めるのだろうか」と思い、軽く調べてみました。
文字自体は<mtext>で良いとして、空欄であることを示すための枠線が必要です。

borderのようなattributeを持つ要素を探してみると、<mtable>が該当しました。
frame="solid"のようにして枠線が付けられます。枠で囲った「ア」を描画してみました。
セルや行、列単位で枠線を引くのであればcolumnlinesなど細かいattributeを指定しますが、今はもっとも外側の枠線だけて十分ですね。

<mtable frame="solid"><mtr><mtd><mtext>ア</mtext></mtd></mtr></mtable>

数式中に記述し、AH Formatterで出力してみます。

<mtable>による空欄付きの数式

 

根号の中に空欄が表示されています。<mtable>widthを指定できるので、幅を明示的に指定しました。

<mtable>は数ベクトルや行列を表現するために用いるのが主用途であることを考えると、電子的に配布を考える場合は別途注釈や内容のMathMLを記述した方が良いかもしれません。ともあれ、空欄付きの数式を表示してみました。

より簡潔な方法もありました。<menclose>です。

<menclose>による空欄付きの数式

こちらは「ア」の前後のパディングに、とりあえず<mspace>を使用しています。

ふと思いたち書いてみた方法なので、あるいはもっと適した方法があるのかもしれません。

なお、本記事で記述した方法を推奨したり保証するものではありません。


参考文献

Mathematical Markup Language (MathML) Version 3.0 2nd Edition

MathML 数式組版入門





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[書籍紹介] MathML 数式組版入門 英語版の販売開始

この度、2019年11月12日に「MathML 数式組版入門」の英語版「An Introduction to MathML Typesetting」の販売を開始いたしました。

AH Formatter

Amazon.com より販売中となっています。
An Introduction to MathML Typesetting

こちらの書籍「An Introduction to MathML Typesetting」は 2017年8月に発売した「MathML 数式組版入門」をベースにしたもので、海外の皆さんにも幅広く利用していただこうと翻訳に着手し販売に至りました。翻訳にあたっては海外の皆さんにご理解いただけるよう表現の全般的な見直しも行いました。

MathMLとは?と思われた方、これまで当ブログで MathML について紹介した記事を以下にまとめていますので、是非ご覧ください!
[AH Formatter] MathML への取り組み

日本語版の「MathML 数式組版入門」の販売も継続しております。
書籍は次の販売店よりお買い求めいただけます。
販売店:
Amazon.co.jp
三省堂書店
楽天ブックス
honto

「MathML 数式組版入門」は全文を PDF形式で無料公開していますので、ご活用ください。
MathML 数式組版入門(PDF形式)
 
 
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本書や MathML の組版に使用した『AH Formatter』は以下のページより評価版をお申し込みいただけます。こちらも合わせてお試しください。
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『AH Formatter』についてお問い合わせがございましたら sis@antenna.co.jp 宛てにご連絡ください。




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[AH Formatter] MathML への取り組み

当ブログでこれまでも何度か話題として取り上げていますが、改めて『AH Formatter』の MathML への取り組みに触れたいと思います。

まず、MathML(マスエムエル)とは?
MathML は、Mathematical Markup Language の略であり、XML形式で数式などの数学的記述を表現するための言語です。
数式「x+2」であれば次のような記述で表現されます。

数式「x+2」

<mi> は変数など識別名、<mo> は +, – などの演算子、<mn> は数値を表します。

『AH Formatter』は MathML を描画するためのエンジンを独自開発、特に V6.2 では MathML描画エンジンの刷新と合わせ、W3C による「MathML 3.0」に対応し PDF中へのイメージを高い解像度で描画することが可能になりました。その後も MathML 3.0 2nd Edition に対応、最新 V6.6 では数式用の OpenTypeフォントに含まれる、MATHフィーチャへ対応するなど改良を続けています。

製品ページ、関連するブログ記事により詳細な情報を掲載しています!

・製品ページ:MathML で記述した数式を PDF に変換
[AH Formatter] MathML 3.0 2nd Edition 対応
[AH Formatter V6.6] OpenType の MATHフィーチャに対応

製品以外でも MathML を使って数式組版を行うための入門書「MathML 数式組版入門」の販売や公開、描画エンジンの性能の一端をご覧いただくため W3C の MathML仕様書を『AH Formatter』で組版、PDF出力したものを公開するなど MathML の普及のため活動を行っています。

[書籍紹介] MathML 数式組版入門
AH Formatter の CSS組版例「MathML 3.0 2nd Edition」

「MathML 数式組版入門」は、PDF版を公開しています。興味を持たれた方には是非ご覧になっていただきたい内容です。
PDF版
 
 
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『AH Formatter』の評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。是非、お試しください。
AH Formatter 評価版のお申し込み

XSL-FO の基本仕様と『AH Formatter』の拡張機能を気軽にお試しいただくため「サンプル FO 集」もご用意しています。

『AH Formatter』についてお問い合わせがございましたら sis@antenna.co.jp 宛てにご連絡ください。




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Office Server Document Converter v7.0 本日公開! ~ OSDC V7.0 リリース カウントダウン 0 ! ~

「Office Server Document Converter v7.0」を無事に本日リリース致しました。
昨日のブログでは、火だるま炎上を予想していましたが、むしろ「真っ白に燃え尽きた」感じです。
「立つんだ○○!」(世代がわかります・・・・)

では、あらためて製品を紹介させていただきます。

【強化される主な機能】

  • SmartArtに対応。
  • OOXMLの数式(Word数式エディタ)に対応。
  • リニアライズドPDFの出力。
  • 大容量のEXCELファイルの1ページ目のサムネイル処理を高速化。
  • Word文書をPDF化する際にアウトライン階層をしおりに反映。しおりを畳むレベルも指定可能。
  • 異体字セレクタ(IVS)に対応。
  • Word文書の段組の段数や段幅の設定を再現。ページ途中の段数切り換えにも対応。

【新しい商品構成】

  • Windows向け32bit版の終了
  • Select版(Word/Excel/PowerPoint)の終了

追加機能と新しい商品構成の詳細は、OSDC v7.0最新情報をご覧ください。
また、新バージョンのリリースに伴い、現行製品(OSDC v6.1/SBC v6.0)の販売を終了させていただきます。保守期間内のお客様に対する改訂版提供期間は、販売終了後5年間となります。
昨日は比較的見栄えの良い機能を紹介しましたが、本日は地味目なものからピックアップします。

○リニアライズドPDFの出力。

いわゆる、Web表示用に最適化されたPDFの出力機能です。
ここに出力結果の画像を貼付けても「だから何?」となりますので割愛します。

PDF出力の際に、以下のパラメータを追加して下さい。

-lpdf

地味です・・・。

○異体字セレクタ(IVS)に対応。

異体字には以前から対応していたのでは?と思われた方、使い込んでいらっしゃいますね。
ありがとうございます。
さいとう さんの 齊 齋 斎 斉 などですね。
これはそれぞれの文字に単独のコードが割り振られている異体字でして、今回対応したのは「異体字セレクタ」です。
異体字セレクタの説明だけでブログ数回分となりますので、詳細についてはこちらを参照してください。

一般的な文書ではあまり有難みは分からないかも知れませんが、人名・地名に関する書類では必須となります。
例えば、こんな感じでしょうか。

不動産や行政関係の業界の方々への朗報です。

○Word文書をPDF化する際にアウトライン階層をしおりに反映。

PDFのしおり、便利ですね。
せっかくWord文書でアウトライン化して目次まで作ったのに、PDFにしたらしおりがベタではつまらない。
そんな声にお応えして作りました。
しかも、しおりを畳むレベルも指定可能です。

・Word アウトラインレベル出力の設定に関するパラメータに追加
-docpdfbookmarklevel 値
0 : 階層を生成しません。
1-9 : 階層を生成して値の階層で畳みます。

値を色々変えて試してみて下さい。きっと楽しいですよ。

さて、今週初めのブログのタイトルは、「Office Server Document Converter のバージョンアップは何をもたらすのか?」でしたが、その回答をさせていただきます。

ユーザーの皆様には、OSDCの変換対象範囲の拡大と変換精度の向上、そしてより一層の利便性を。
製品担当者には、ストレスと緊張感と、その後に訪れるささやかな達成感、です。

お粗末さまでした。
OSDCに関する詳しい情報は、製品ページ https://www.antenna.co.jp/sbc/ を、ぜひ、ご覧ください。

評価版もご用意しております。
評価版は、https://www.antenna.co.jp/sbc/trial.html から、お申し込みください。




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Office Server Document Converter バージョンアップ先行ネタバレ新機能紹介 ~ OSDC V7.0 リリース カウントダウン1日前 ~

昨日のブログ では、V7.0の機能の詳細はリリース当日(11月21日)にご紹介とお知らせしましたが、明日は担当が火達磨となっている気がしますので、掟破りのフライング上等、先行ネタバレ大会とさせていただきます。

OSDC v7.0 の機能強化は、ユーザーの皆さんの要望を実現することを優先しました。
新機能を目的毎に大雑把に分類すると以下の通りでしょうか。

  1. 一般的なPDFドライバ並みの機能を付与する。
    ・リニアライズドPDFの出力。
    ・Word文書をPDF化する際にアウトライン階層をしおりに反映。しおりを畳むレベルも指定可能。
  2. レイアウトや図形の再現性を高める。
    ・SmartArtに対応。
    ・Word文書の段組の段数や段幅の設定を再現。ページ途中の段数切り換えにも対応
  3. 技術文書や公的文書など専門的な用途に使用できるようにする。
    ・OOXMLの数式(Word数式エディタ)に対応。
    ・異体字セレクタ(IVS)に対応。
  4. その他
    ・大容量のEXCELファイルの1ページ目のサムネイル処理を高速化。

今回は、地味?な印象の 1 を除いて、2 と 3 の中からご紹介します。

SmartArtに対応

Officeのバージョンアップと共に機能が増え、利用されている方も多い便利な機能です。
しかし、ダイレクト変換で再現させるにはいろいろと難題が多く、長年先送りにされてきました。
先送りにする度に新機能も増える切りの無い「いたちごっこ」の末に、ようやく日の目をみました。
一部未対応があったとしても課題を解決しつつ先に進もう!という「英断?」によるものです。

  1. オプション等の設定は必要ありません。
  2. v7.0のSmartArtの変換内容の実装範囲
    ・各スマートアートのデフォルトの図形の形を出力する
    ・図形内のテキストを出力する
    ・カラーテーブル(一部実装)
  3. v7.0では未対応のもの
    ・テキストの属性の変更
    ・個々の図形の変更
    ・スマートアートの構成要素には含まれない、追加された図形やテキスト

変換結果をご覧ください。
※精度が荒く見えるのはweb用に解像度を落としているためで、実物の美しさ(個人の感想です)は評価版等でご確認ください。

OSDC v7.0

 

 OOXMLの数式(Word数式エディタ)に対応。

wordには昔からMathTypeなどの数式エディタが付いておりが、Word 2007より独自開発の新しい数式エディタを内蔵しています。
昨今、Wordを一般的な文書作成だけではなく、技術的な論文・レポートの作成に利用される方が増えているのは、これらの機能の利便性が高まったためでしょう。
数式を別途エディタで作成し、画像化して貼り付けるなどの手間は昔の話・・・・と思いきや、OSDC(SBC)では「Word2007の数式ツールで作られた数式は変換しません、消去されます。」だったのです。
せっかくお手軽に数式が作れるのに何てこった! とのご要望をいただきまして、今回機能強化いたしました。

  1. オプション等の設定は必要ありません。

変換結果をご覧ください。各部品のサイズのバランスが異なりますが、数式の意味するところに影響はありません。
※精度が荒く見えるのはweb用に解像度を落としているためで、実物の美しさ(個人の感想です)は評価版等でご確認ください。

OSDC v7.0

Office2007の数式エディタについては こちら を、数式とMathML全般については こちら を参照ください。

Office Server Document Converter については、こちら をご覧ください。
なお、新機能の紹介ページなどは、新装開店の明日までお待ちください。

行列必至! 請う、ご期待!




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Formatterで画像やテキストを重ね書きしてみる

以前このブログの「FormatterでMathMLをPDFにしてみる」という記事でFormatterの普段とはちょっと違った使い方の紹介をしましたが、今日はその第二弾です。

たとえば次のようなXMLがあったとします。

そうすると

こんな感じにいつもとは違ったちょっとポップなPDFができちゃいます(もちろん別途XSLTスタイルシートは必要ですが)。

自動組版というよりはDTPソフトっぽい使い方ですね。テキストの部分にはFormatterの機能でドロップシャドーを付けてみました。

工夫すれば頻繁に更新するチラシや優待券みたいなものも作れるかもしれません。




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[AH Formatter V6.6] OpenType の MATHフィーチャに対応

2018年8月30日にリリースいたしました新バージョン『AH Formatter V6.6』から対応された MathML に関する機能についてご紹介いたします。MathML は W3C が定めた数式記述言語となります。詳しくお知りになりたい方は弊社より販売、公開中の「数式組版入門」を是非ともご覧ください。

本題に戻りますが『AH Formatter V6.6』では数式用の OpenType フォントに含まれる、MATHフィーチャに対応しました。MATHフィーチャには数式の配置、サイズ調整などレイアウトするための多くの情報が含まれています。次の画像は『AH Formatter』の V6.5 と V6.6 で MathML を描画した一例となります。

OpenType の MATHフィーチャの組版例

各数式を組版している数式フォントは V6.5 が STIX、V6.6 が STIX Two Math となります。
STIX Two Math は MATHフィーチャを含みますが、STIX は含みません。

V6.6 では MATHフィーチャの処理により分数式の割線と分子分母との間隔が文字毎に調整され、
積分記号などもフォントに含まれている MATHフィーチャの情報を元にしたグリフを採用します。

MATHフィーチャの機能はオプション設定ファイル enableOpenTypeMATH によって設定を変更できます。enableOpenTypeMATH に指定できる機能名キーワードはマニュアルにてご紹介しております。enableOpenTypeMATH の設定により MATHフィーチャの処理そのものを有効・無効することや特定の処理だけを有効・無効にすることも可能です。

MATHフィーチャ対応のほか『AH Formatter V6.6』の詳しい機能については、製品ページをご覧ください。
V6.6 の新しい機能

評価版をご用意しております。是非、お試しください。
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「MathML 数式組版入門」の大学図書館への寄贈についてのお知らせ

2017年12月から弊社では数式など数学的記述をコンピュータ上で表現するための言語 MathML(マスエムエル)の普及・啓蒙のため、数式組版を行うための入門書「MathML 数式組版入門」を全国の大学図書館に寄贈する案内を計画、問い合わせを行ってまいりました。

これまでに 456 の大学図書館へご案内を送り、199 の図書館よりご返答をいただきました。寄贈のご希望は 66 の図書館よりいただき、それぞれの図書館へ発送いたしました。ご返答いただいた図書館の 3割以上に受け入れていただき、MathML へ関心の高さを感じました。今後も情報発信など積極的な活動を行います。

「MathML 数式組版入門」の寄贈は現在も引き続き行っています。ご希望の図書館は、xml-info@antenna.co.jp までご連絡ください。

なお、本書は全文を PDF形式で無料公開もしています。是非、ご活用ください。
MathML 数式組版入門(PDF形式)

組版に使用した『AH Formatter』の評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。また、『AH Formatter』についてお問い合わせがございましたら、弊社システム営業グループ(sis@antenna.co.jp)までお問い合わせください。
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◆ MathML の組版について

『AH Formatter』は MathML を独自開発したエンジンにより描画します。そのため、MathML が記述された FO や HTML は事前に変換する必要はなく、そのまま組版可能です。MathML の組版については、「MathML 描画エンジン」をご覧ください。

 




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[AH Formatter] HTML+LaTeX から HTML+SVG への変換

HTML の中に数式が LaTeX で記述されているとき、『AH Formatter』で数式を含めて PDF 出力したいというご要望を実現するため、弊社では HTML に記述された LaTeX部分を MathJax(※)で SVG に変換して、HTML と SVG にしてから『AH Formatter』で組版することをお勧めしています。
MathJax とは、MathML・TeX・ASCIImath で記述された数式をブラウザ上でレンダリングする JavaScript エンジンです。閲覧者は数式の表示のためにブラウザにアドオンのインストールや、フォントの用意などをすることなく、数式を表示できます。

この HTML+LaTeX から HTML+SVG の変換を実現するために弊社では SlimerJS / PhantomJS用のスクリプト「mathjaxToSVG.js」をご用意しました。次のようなコマンドラインで HTML+LaTeX を HTML+SVG にすることが可能です。(推奨環境:Linux+SlimerJS+Firefox)

使用例(入力ファイル input.html、出力ファイル output.html):

$ slimerjs mathjaxToSVG.js input.html > output.html
または
$ phantomjs mathjaxToSVG.js input.html > output.html

次のように中間生成物の HTMLファイルを出力せずに、PDFを出力することも可能です。

$ slimerjs mathjaxToSVG.js input.html | AHFCmd -d @STDIN -x 3 -o output.pdf
または
$ phantomjs mathjaxToSVG.js input.html | AHFCmd -d @STDIN -x 3 -o output.pdf

◆ mathjaxToSVG.js のお問い合わせ

SlimerJS / PhantomJS用のスクリプト「mathjaxToSVG.js」をお試しご希望の方、また、『AH Formatter』についてお問い合わせがございましたら、弊社システム営業グループ(sis@antenna.co.jp)までお問い合わせください。

◆ MathML の組版

なお、MathML については『AH Formatter』は独自開発したエンジンにより描画します。そのため、MathML が記述された FO や HTML を事前に変換する必要はなく、そのまま組版可能です。MathML の組版については、「MathML 描画エンジン」をご覧ください。

 




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Formatter で MathML を PDF にしてみる

弊社の AH Formatter は世界中で愛用されている XML 自動組版エンジンですが、今回はちょっと違った使い方をしてみます。
ただマニュアルに書かれた使い方ではないので、あくまでも自己責任ということで…

MathML を画像ファイルや PDF にしたいという話はたまに聞くのですが、これを Formatter を使ってやってみます。

まず Formatter の GUI を立ち上げます。

formatter01

ここに MathML で書かれたファイルをドラッグアンドドロップすると

formatter02
こんな感じに可視化することができます。Formatter って MathML のビューアとしても使えるんですね。

最後にファイルメニューから「PDF出力」を選ぶと、表示されたままのイメージで PDF 保存できます。

formatter03

GUI を使わずにコマンドライン インターフェースを使ってもできるみたいです。
ahfcmd -d sample.mathml -o sample.pdf

通常は MathML にリンクを張った XSL-FO を作って、それを Formatter にレンダリングさせなければならないのですが、XSL-FO を作らなくてもいいなんて、超便利。
繰り返しになりますが、公式な使い方ではないのでご注意を。




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