さて、本書自体もAntenna House XSL Formatter V7.1改訂2版を用いて制作されています。
LwDITAで下書きを行い、DITAに変換し調整、修正を行った後、DITA-OTとPDF5-MLを基に拡張したプラグインでFOに変換、Antenna House XSL FormatterでAmazon PODの要求する仕様に沿ったPDFを出力、という工程です。この詳細についてはまたブログなどでまとめられればと思います。
Antenna House Formatterでは試用版をご用意しています。XSL-FOによる組版、そして本書で紹介しているような拡張を試用してみたい方はぜひお申込みください。 AH Formatter 評価版のお申し込み
ところで、XSL-FOとXSL-FOプロセッサーによる処理ではPDFの作成時にしおりをマークアップすることになるので、すでにPDFとなっているものにしおりを付与することは範囲外です。Antenna House Formatterでは「PDFを画像のように埋め込む」といったことができるので、多少トリッキーな方法で後からしおりを付与することもできなくはありません。しかし専用のソフトウェアがあればもっと分かりやすく、そして効率的にしおりを付与できます。
タイトルは「CSSとXSL-FO:印刷出版に私はどちらを使うべきでしょうか?」(原題:CSS or XSL-FO: Which should I use for producing print publications)です。
「CSSとXSL-FO、どちらを使うべきでしょうか?」という質問をよくいただきます。こののウェビナーではCSSとXSL-FO、それぞれの特徴や歴史的な背景を昨今の出版を取り巻く環境も含めてご紹介しています。技術的な内容は少なめで、どなたでも理解しやすい内容となっています。
さて、タグ付きPDF対応と聞いて真っ先に期待してしまうであろうリフロー表示ですが、とりあえず86の新ビューアではできないようです。
「タグ付きPDFの出力」と「PDFのリフロー表示」は重なる部分もあるものの別の話なので、そういうこともありますね。
今回の新バージョンについて、ChromiumのブログにChrome Accessibilityのリーダーからコメントがあります。improving Chrome’s built-in PDF reader to better consume tagged PDFsとあるので、それなりに可能性はあるのではないでしょうか。
> While this is an important milestone, we’re not done. Future work includes both improving the quality of generated tagged PDFs, and also improving Chrome’s built-in PDF reader to better consume tagged PDFs.
The accessibility tree computed in Blink is another good possibility. The accessibility tree is derived from the DOM and the Layout Tree and also takes accessibility attributes such as ARIA attributes into account.
Chromium Tagged PDF Export Design Doc
We think the accessibility tree is the best fit and that’s the design proposed here.
Chromium Tagged PDF Export Design Doc
if you visit a web page that’s compliant with WCAG accessibility guidelines, then export it as PDF, then open that PDF in Chrome, the PDF in Chrome should have the same level of accessibility, modulo the limitations of a PDF file.Chromium Tagged PDF Export Design Doc