カテゴリー別アーカイブ: コラム

見つけたら「ラッキー」つり革広告、始めます

つり革広告を始めました

首都圏だけになりますが、都営線4路線(浅草線、新宿線、三田線、大江戸線)と小田急線の1車両だけに下記の画像のようなイメージのつり革広告を始めました。2月から順次掲出が始まっていますが、何十編成もある電車のたった1車両だけですので、遭遇すること自体がなかなか稀と思われますが、三田線のみ2両目、大江戸線・浅草線・新宿線が7両目(浅草線は西馬込側の先頭が1号車)となっています。

頻繁に当社のつり革広告のある電車に乗る機会があれば、それをネタにご提案もできるのですが、運行スケジュールを見ると一日に5~7往復、確率も大変厳しいものがあります。そこで当社の担当者が頭をひねり、つり革広告を見なくても「見た」のと同じ効果を出す、お客様が「ラッキー」になる方法を考えました。

担当者曰く、『(この記事を)見つけたら「ラッキー」つり革広告』キャンペーンを、今日から始めます。当ブログをご覧のお客様だけの限定企画です。もちろん、ブログを直接ご覧いただけなくても、当キャンペーンのことをご存知であれば条件は十分です。

当社のデスクトップ製品「瞬簡PDFシリーズ」のパッケージ版(CD-ROM版だけです)をお求めの際に、当社の直販窓口の電話番号03-5829-9030、またはメールアドレス<sales@antenna.co.jp>へお問い合わせください。その際、お電話やメールで合言葉「つり革広告を見た」とご申告いただいたお客様に、現在の販売価格から1割引きとさせていただきます。

なお、現在、『年度末キャンペーン』を実施中ですが、この価格からさらに1割引きです。残念ながら当社のオンラインショップでは今回の割引価格はございません。オンラインショップでキャンペーン価格をご確認いただき、必ずお電話かメールでお問い合わせください。

ご注文・お問い合わせはこちらまで

  • 電話:03-5829-9030(平日9時30分~12時、13時~18時)
  • メール:sales@antenna.co.jp
  • Web:お問い合わせフォームをご利用ください。

『見つけたら「ラッキー」つり革広告』キャンペーンの期間は、『年度末キャンペーン』終了と同じく、2018年3月28日17時までとさせていただきます。なお、当キャンペーンは、上記のお問い合わせ当社からの直接販売のみ有効です。ご留意ください。


PDFの透かしってどんなことができる?

Wikipediaでは透かし(Watermark)は、光の当て方によって見え方が違う画像や模様のことだそうです。もともと紙の製造の工程から生まれた言葉のようです[1]

広辞苑の説明では、「紙を漉くとき、文字や模様、また異質の材料を入れること」を漉き入れといい、「文字や模様を漉き込んだ紙」である「漉入紙を明るい方にかざすときに見える模様または文字」とされています。

日本で紙の透かしの活用で一番ポピュラーなのがお札の透かしではないでしょうか。日本のお札には複数の透かしを含めていろいろな特殊技術が使われているようですが、この大きな目的は偽造防止(=偽物を作りにくくする、複製しにくくする、オリジナルと複製物を見分け易くする)でしょう。

最近では、デジタルアプリケーションで制作するオフィス文書やPDFの分野でも「透かし」と言う言葉をときどき見かけます。しかし、デジタル文書の透かしは製造工程とは何の関係もないですし、デジタル文書を光にかざすのもちょっと? デジタル文書は簡単に複製できる(=オリジナルと複製物を見分けられない)ことが特徴なので、デジタル文書の偽造を防ぐのは難しい。電子署名は改竄の検出であり偽造防止ではないと考えていました。そうしたところ、仮想通貨の登場によって考えを変えないといけないようです。なんていったって仮想通貨では偽造防止は最大の課題のはずなので、これが解決している(らしい)ということはブロックチェーンを使えば偽造を防ぐことができるかもしれないですね。

こうして考えますと、紙や印刷の透かしと、オフィス文書/PDF文書のようなデジタル文書の透かしでは、あまりにも世界が違いすぎます。こんなに違う世界に同じ言葉を当てはめてしまうと混乱しませんかねぇ。1000年後に紙の透かしなんてほとんど見ない時代になったときにも透かしという言葉が生き残っているんでしょうか? 透かしとはなんぞや? 

前文が長くなりすぎたので、閑話休題、PDFを利用する観点で、PDFの透かしの機能と用途を整理してみました。PDFの透かしは実務的には次のようなことができます。

1. 透かし文字でPDF文書の位置付けを示す
例えば、草稿(Draft)や見本(Sample)などの言葉を、本文の上に薄く重ねて表示する、というのが透かしの利用パターンとして一番ポピュラーそうです。こうした文字を、対角線上(斜めに)にアウトラインのみとか、あるいは薄い文字として本文に重ねて描画するのは、まさに典型的なPDF透かしです。『瞬簡PDF作成8』、『瞬簡PDF編集7』、『PDF Tool API V5』でできます。

1.1 ダイナミックな透かし文字の追記
例えば、PDFで提出された文書に対して、システムが受け付けた日時などのメタデータをフッター領域に追記する、といった使い方もこの範疇でしょう。システムで追記となりますと、プログラムで使う必要があります。『PDF Tool API V5』であれば、日付を透かし用のテキストとして、用いて、プログラムでPDFにテキスト透かしとして設定することで、ダイナミックに変る透かしを追記できます。

2.画面には表示されないけど、印刷すると表示される透かし文字をPDFに埋め込む
ときどき、こうした透かしができるかどうかという質問をいただきます[2]。印刷の抑止目的なんでしょうか? アンテナハウスの『瞬簡PDF編集7』、『瞬簡PDF作成8』、『PDF Tool API V5』を使うと透かし画面には表示されないけど、印刷すると表示される透かしをPDFに埋め込むことができます。

3.画面に表示されるけど、印刷されない透かし文字をPDFに埋め込む
2.の逆です。弊社のお問い合わせ窓口にもこうした質問をいただくことがあります[3]。こういう透かしの用途は想像し難いですが、画面キャプチャの防止目的でしょうか? 『瞬簡PDF編集7』、『瞬簡PDF作成8』、『PDF Tool API V5』でできます。

4.著作権の保護や追跡のため、透明の文字を埋め込む
PDFの中に透かしで透明の文字を入れておくことで、もし万一PDFが想定外の場所の配布されたとき、相手に悟られずに追跡したり、自分が著作権者であることを主張できます。これも『PDF Tool API V5』であればできます。

これは何も透かしではなくても良いような気もしますが(?)

5.ソーシアルDRM
最近、電子書籍の分野でソーシアルDRMという言葉を聞く頻度が増えてきました。これは、PDFのようなデジタルデータを販売または配布する際に、購入者やダウンロードした人の個人IDをデジタルデータに埋め込み、所有者を明示することで、違法なコピーや配布を抑制しようというものです。個人のIDを透かしテキストとして用いて透かしをつけることでソーシアルDRMとして使えるのではないでしょうか。ダウンロード時にダイナミックに透かしを付けるのは1.1項と同じですので『PDF Tool API V5』によって、簡単に実現できます。

なお、ここではテキストを透かしとして使う「テキスト透かし」についてのみ取り上げています。PDFではこの他、画像、PDF文書(のページ)、色などを透かしに使えます。

[1]透かし(Wikipedia)
[2] 作成したPDFを印刷したときに、「複写禁止」などの文字列を強制的にオーバーレイして印字する製品はありますか。また、そのPDFを印刷する環境は不特定で、且つ、PC上で表示する際には、「複写禁止」などの文字列は表示されないようにできますか。
[3]PDFのヘッダー部分に、文字列を挿入して、”挿入した文字列を印刷時は印刷しない” という設定ができる製品はありますか。
[4]『瞬簡PDF作成8』
[5]『瞬簡PDF編集7』
[6]『PDF Tool API V5』

次回PDF Tool API V5の透かし機能


CAS-UB:章見出しのPDF用CSSレイアウトカスタマイズ

皆さん、こんにちは。CAS-UB 営業担当です。

CAS-UB成果物の出力レイアウトは、予めテーマとして用意されているものから選択します。さらにそれをカスタマイズできます。今回はCAS-UBのPDFレイアウトカスタマイズとして「章見出し」のデザインをCSSでカスタマイズした事例を紹介します。

章タイトルをCSSでデザインする

PDFのレイアウトをカスタマイズするには、専用のCSS「styleset-pdf.css」ファイルが必要です。
先ずは空っぽのCSSファイルを作成しましょう[1]

章見出しのつくり

章見出しのレイアウトを変更するには、章見出しがどのようなレイアウト構成を持っているかを事前に把握しておく必要があります。

下の図を見ながら確認しましょう。

CAS-UBの記事編集画面の上部には、「タイトル」欄と、その横に「記事の種類」リストが並んでいます。

記事の種類が「本文:章」となっているとき、「タイトル」欄に挿入されているテキストがPDF出力したとき、「章見出し」になります。

次にCSSの構成を見ていきます。

EPUBに限らずPDF出力でも、「章」と設定されたタイトルには、デフォルトで「章番号」が付与されます(CAS-UB 生成画面より、PDFの「レイアウト設定」画面で変更が可能)。章番号を見出しに出す場合、これもCSSでカスタマイズすることができます。

PDF出力の場合のCSS属性は下記のとおりです。

項目 クラス属性 分類
章タイトル s-title-level1 ブロック
章番号 s-title-level1-number インライン
章タイトル・テキスト s-title-level1-text インライン

単純なものならば、この3つのクラス属性についてCSSを指定するだけで、見映えのする章見出しをデザインできます。

レイアウト設定例

章タイトル-縦組扉中央 章番号:黒地白抜き、章タイトル:白地黒抜き

章見出しのPDFレイアウトを予めCAS-UBの生成画面より、PDF:レイアウト詳細設定で設定しておきます。

  • 見出し番号レベル:1:章のみ(0:番号なし以外を選択)
  • 章扉の作り方:章扉を作り、その裏のページから節
  • 章扉の文字組方向:縦組
  • 章扉のタイトルの行進行方向の:中央
CSSコード
.s-title-level1{
font-weight: bold;
}
.s-title-level1-number{
padding:0.8em 0.8em 0 0.8em;
background-color:black;
border:1px solid black;
color:white;
}
.s-title-level1-text{
padding:0.8em;
border:1px solid black;
}

章タイトル-縦組扉なし、ライン

PDF:レイアウト詳細設定

  • 見出し番号レベル:1:章のみ(0:番号なし以外を選択)
  • 章扉の作り方:章は作らず、章は改ページで始まる
  • 章(見出しレベル1)>位置 レベル1:行頭寄せ
CSSコード
.s-title-level1{
font-weight: bold;
margin-top:-0.25em;
padding-top: 0.75em;
border-top:2px solid black;
border-right: 2px solid black;
padding-right:3px;
}
.s-title-level1-number{
background-color:black;
color:white;
}
.s-title-level1-text{
margin-top:1em;
}

PDF出力はEPUBと異なり、ユーザーが自由にCSSを設定することはできませんが、ある程度のデザイン力はありますので是非この機能を使ってみてください。

PDF出力用のCSS設定については、CAS-UBサイトの「サポート&ガイド一覧」より、CAS-UB PDF生成のためのガイド「第6章 見出しと本文にメリハリを付ける」をご参照ください。

CAS-UBサポート&ガイド一覧

[1] PDFのレイアウトカスタマイズ用のスタイルシートファイルはCSS(Cascading Style Sheets)の書き方を採用していますが、CSSそのものではなく、使えるプロパティの名前や値はCSSとは若干違いますのでご注意ください。


デスクトップ製品のサイトライセンスは10本から

デスクトップ製品とは

アンテナハウスでは、パソコンの本体にインストール(仮想環境は除く)して、そのパソコンの画面で操作することのできるパソコン用ソフトウエアのことを「デスクトップ製品」と呼んでいます。もちろんノートパソコン(ノートPC)でも同じように動かすことができます。

【参考】デスクトップ製品、システム製品とは?

サイトライセンスとは

デスクトップ製品を複数のパソコンに導入(インストール)してご利用の場合、必要な数だけデスクトップ製品をお求めいただくか、必要な数をライセンス(証書による使用許諾)でご購入いただく方法があります。サイトライセンスとはそうしたライセンスのひとつです。

【参考】サイトライセンスとシンクライアントライセンス

ただし、サイトライセンスは10ライセンス以上をまとめてご購入いただく必要があります。下記のページでは、10ライセンス以上をご購入の際の1ライセンス当たりの価格(=単価)をご紹介しています。

【参考】アンテナハウス デスクトップ製品のライセンス販売の価格とお申し込み

ひとつのデスクトップ製品をダウンロード版などでおおよそ6本以上ご購入予定であれば、サイトライセンスの最低数10本の価格の方が割安になってくる計算です。ぜひご検討ください。


マラソン大会もICT

こんにちは。
師走です。2017年もあとわずか。

昨今、あちらこちらでマラソン大会がさかんです。
5km、10kmコースからハーフ、フルコースまでさまざま。
町おこし的な側面もあるようですね。
私が住むまちも、昨年からハーフマラソンの大会を開催しています。陸連公認コースではないですけれども。
今年、連れ合いが意を決してエントリー。
連れ合いも私もこれまでこのようなことには参加したことがなかったので、目新しい体験をさせていただきました。
まず、エントリーは「RUNNET」なるポータルサイトで行う。
すごい、そんなのがあるんだ!
全国各地で行われているマラソン大会にエントリーできちゃいます。
(みんな、そんなに走るのが好きなのか~)
当日(今年は12月10日でした)、ICチップが入ったカードを靴に括り付けて走ります。
ゴールのところでICチップカードを係員に渡し、数分歩いた先にあるブースでパソコンから打ち出される完走証明証には、時間と順位が入っている!

なにを今ごろ言ってるんだ・・・、と思われる方もいらっしゃると思いますが、
スマフォも持たないアナログちっくな生活を送っている私にとっては、「世の中、便利になったのね~」

ちなみに、連れ合いは、目標にしていた2時間を切るタイムで見事完走いたしました。
私は、2.5kmコースをヘロヘロ走って、完走証明証をいただいてきました。
思えば小中学生のころは、学校のマラソン大会といえばどうやって休むかしか考えていなかったこの私が、2.5kmといえども、この年になって、自ら参加申し込みをして走る日がくるなんて思いもよらなかったです。
「自分ってエライな~」と自画自賛した日でした。

よいお年をお迎えくださいませ。


「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(3)

前回の続きです。

コマンドラインを使ってPDF出力

請求書フォームが完成したのであとは出力です。通常はGUIから「PDF出力」や「印刷」すればいいだけですが、今回は自動作成がテーマなのでコマンドラインを使ってやってみましょう。
コマンドラインの使い方については『瞬簡PDF 書けまっせ 6』の奥義 コマンドライン(1)をご覧ください。

  1. 前回作成したwppxとxlsデータを適当なディレクトリ(今回はc:\temp)に置きます。
    「コマンドプロンプト」を表示して次のようにコマンドを入力、Enterしてください。
    > cd C:\Program Files (x86)\Antenna House\PDFWrite7
    > PDFWriteCmd /D C:\temp\請求書フォーム.wppx /O C:\temp\請求書フォーム.pdfC:\tempに請求書フォーム.pdfができていることを確認してください。
  2. 印刷も同様にコマンドラインで行うことができます。
    次のようにコマンド実行すれば「通常使うプリンター(既定のプリンター)」から直接印刷することができます。
    > PDFWriteCmd /D C:\temp\請求書フォーム.wppx /P @STDPRN

バッチファイルを使って実行

最後に先のコマンドをファイルに書いてバッチファイルを作ってみましょう。
バッチファイルについては『瞬簡PDF 書けまっせ 6』の奥義 コマンドライン(2)に詳しい説明がありますのでご覧ください。

これで次からはこのファイル[請求書作成.bat]をダブルクリックするだけで請求書のPDFが出力されることになります。
請求書のデータファイルをc:\tempに入れてこのバッチファイルを実行すれば自動的に請求書がPDFとして出力されたり印刷できるわけです。「タスクスケジューラ」などを使ってバッチファイルの実行をスケジューリングしておけば何もしなくても一日一回その時のデータから請求書を自動作成することも可能です。

最後に、データファイルに複数の請求書データを入れたい場合は次のようにデータを作ると良いでしょう。[請求書データ2.xls]
これで1請求書1ページとして出力されます。

既存PDFを利用して簡単にバリアブルPDFを作成!!
バリアブルPDFサーバのご提案

納品書、請求書、見積書に案内状等々、ビジネスシーンでは同じ様なフォーマットの書面を宛先毎に複数作成する機会が多くあります。そういった場合は、宛先やそれに関連する情報をExcelやCSVファイルで作成しておき、バリアブルPDFサーバに渡せば紙面への印刷もPDF化も簡単に素早く作成できます。


「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(2)

前回の続きです。

データを流し込む

前回差込フィールドを配置して、ある程度フォームができてきたのでデータを流し込んでみます。

  1. リボンから[差込]タブの[データソース]グループにあるデータソース入力欄に請求書データファイルを指定します。
    次のようにデータが表示されます。
  2. 表示を整えていきまます。請求先はフォントを大きく下線をつけます。会社名や品名が長い場合を考慮して自動フォントサイズをONにします。これをしておくと枠内に収まるようフォントサイズを自動的に調整してくれます。
    日付は右寄せに、明細の各フィールドには左右余白を入れ、数量、単価は右寄せ、桁区切りのカンマをつけます。
  3. 小計、消費税、税込合計金額、ご請求金額の4つは手でテキストボックスを作り計算式を使って計算します。
  4. これで請求書フォームは完成です。
    完成した状態をプロジェクトファイルとしてダウンロードできるようにしておきました。請求書フォームサンプル
    Excelデータと一緒にZIP圧縮されていますので解凍して「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で「請求書フォーム.wppx」を開けば上記を再現することができます。

>>「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(3)

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「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(1)

「瞬簡PDF 書けまっせ 7」には差込印刷やコマンドラインなど、知っているととても便利な機能があります。
今回はこれらの機能を駆使して請求書の自動作成をしていきたいと思います。

差込印刷とは?

差込印刷とは文書にデータを埋め込んで印刷することを言います。
「瞬簡PDF 書けまっせ 7」の場合、PDF文書にExcelやCSVデータを埋め込んで印刷したりPDFにすることができます。

コマンドラインとは?

そもそも「コマンドライン」とは何かと言うと「コマンドプロンプト」でユーザーがキーボードからコマンドを打ち込んで処理を実行する方法です。
「コマンドプロンプト」というのはコマンドを打ち込むための真っ黒な画面です。スタートメニュー検索で「cmd」と入力すると出てきます。

請求書フォームを作る

ではまず、差込印刷機能を使って請求書フォームを作っていきましょう。

  1. 「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書のPDFを開きます。
  2. 次にリボンから[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ページ全体を自動認識]を選び、ページ全体に差込フィールドを作成します。
  3. 差込フィールドが正しくできているか確認します。必要なところにフィールドができていなかったり、必要のないところにフィールドができていたり、差込順序(青ラベルで表示されているデータが流し込まれる順番を示す番号)がおかしかったりします。
    まず、次のように不必要なフィールドを削除します。
  4. 自動認識では矩形がない場所にフィールドは作成されないので次のように請求先、日付、お支払期日を入れる場所にフィールドを追加します。また明細最終行に1つで2つ分の大きさを持つフィールドがあるので調整します。
  5. 差込順序を左上から右下へ順番になるようにしていきます。明細行の中は概ねそうなっていますが、いくつかおかしい場所があります。次のように修正したいフィールドを選択して差込順序を変更します。
  6. 次のようになったらOKです。

>>「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(2)

既存PDFを利用して簡単にバリアブルPDFを作成!!
バリアブルPDFサーバのご提案

納品書、請求書、見積書に案内状等々、ビジネスシーンでは同じ様なフォーマットの書面を宛先毎に複数作成する機会が多くあります。そういった場合は、宛先やそれに関連する情報をExcelやCSVファイルで作成しておき、バリアブルPDFサーバに渡せば紙面への印刷もPDF化も簡単に素早く作成できます。


「ハッカソン」について

最近、一部エンジニアの間で「ハッカソン」という開発の競技が話題を呼んでいます。
そもそも皆さん、「ハッカソン」というワードを聞いたことがあるでしょうか?

ハッカソンとは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)の2つの英単語を繋いだ造語で、プログラマー、デザイナー、プランナー、ディレクター、マーケターが一丸となって、出題されたテーマに対して短期間でプロダクト、サービスを開発する競技イベントです。出来上がった成果物は、審査員によって評価され、評価された点数によって勝敗が決まります。

また、ハッカソンは、技術やアイディアの革新、投資の場として、新しいアイディア・サービスの提案と共有をすることを目的に実施されております。

ハッカソンの歴史は、まず言葉は、OpenBSDの開発者や、サン・マイクロシステムズのマーケティングチームによってそれぞれ自主的に考えだされたと思われ、1999年から使われ始めたと言われています。
OpenBSDは、1999年6月4日にカルガリーで行われた暗号開発イベントであり、アメリカ合衆国から10人の開発者が暗号ソフトウェアの輸出規制によって発生する法的問題をどうすれば回避できるかというテーマで参加し、サン・マイクロシステムズは、1999年6月15日から19日まで開催されたJavaOneカンファレンスで、出席者に新製品のPalm Vを使って他のPalmユーザーと赤外線通信やインターネットへ登録するためのプログラムをJavaで挑戦させたことが、始まりと言われております。
その後、2000年代半ばから後半にかけてハッカソンは、企業やベンチャーキャピタルから注目されるようになりました。
(歴史について Wikipediaより引用)

ハッカソンに出場する事でのメリットは数多く、とても大きいです。
以下のような内容が上げられます。

  • アイディアの提案、開発していく中で、新たな価値観を見つける事ができ、興味やスキルの幅が広がる。
  • 自身の持つスキルを見直す機会になる。
  • 他の出場者が作ったアイディア・プロダクトを見て、質問して知って、更に新しい刺激を受ける。
  • チーム出場の場合、チームメンバーの結束力の重要性を知る事ができる。
  • 他の業界、企業とのコネクションが広がる。大会中、懇親会がある場合は、尚更広がる。
  • イベントによっては、賞を取れば賞金、賞品が得られる。
  • 出場した事、開発したものを実績として残せる。大きい大会に出場して、賞を取っていれば尚更効果的。それらを履歴書に書いてみるのも良い。

特にチームメンバー全員で、成果物がしっかり出来上がった時の悦びは、何よりも大きいのと、普段の業務では全く味わえない楽しみ方ができるのが、ハッカソン楽しさであったりします。

しかし、メリットが大きいからといって、浮ついた下心を持っての参加は、避けて頂きたいです。
競技の出場者は、真剣に開発を行っている人ばかりで、競技を主催するスタッフの方たちも、情熱を注いで出場者達をバックアップして下さる方ばかりです。開発にも限られた時間があるため、事前に作戦に練って開発者とスタッフ、当日に臨機応変な対応して行動を起こす開発者とスタッフ。その日のために、何か掛けているものを持って競い合い、イベントの関わる全員の結束力があって、ハッカソンが成り立っています。

それでは、日本において有名なハッカソンを、簡単に3つご紹介します。
Yahoo! Hack Day https://hackday.jp/
Yahoo! Japan が主催する、24時間耐久でプロトタイプを開発し、90秒のプレゼンテーションで発表し合う、ハッカソンになります。
テーマは自由で、規約に反していなければ作りたいものを作って良く、また、子供向けの開発者部門もあります。

SPAJAM (スマートフォンアプリジャム) http://spajam.jp/
Moblie Content Forum が主催する、「温泉でハッカソン」を合言葉に、合言葉の通り温泉地を舞台に、出題されたテーマに沿ってスマートフォンアプリを開発して、イノベーションを起こし、出場者のスキルを向上するための競技と交流の場が設けられた、ハッカソンになります。

Mashup Awards http://mashupaward.jp/
多くの協賛パートナー企業が集って開催する、様々なデバイスやAPI、ハードウェア、技術をMashupし、さらに人や企業もMashupしながら、作品を生み出すことを楽しむ「ものづくりの祭典」イベントです。この中に、ハッカソンバトルの部門が存在し、2nd Stage, Final Stage, そして優勝を掛けて、競い合います。

他にもWebベンチャー企業主催の「ラーメン二郎」をテーマにしたジロッカソンといった、コアなハッカソンなども存在します。

ハッカソンは、出場者にとって自身の何かを変えてくれる場です。
もし興味があれば、一歩踏み出して出場してみては、いかがでしょうか。


CAS-UBの経過とV5の計画

今日は、アンテナハウスの出版物制作サービスCAS-UBのこれまでの経過と今後の予定について紹介致します。

CAS-UBのPRサイト

CAS-UBは2011年にサービスを開始して以来、既に満6年を経過しました。現在のバージョンはV4.0ですが、近々CAS-UB V5とするべく鋭意開発を進めております。

CAS-UBの目標は、本の制作やページ組版についての知識がない人が、原稿を書いただけであとはできるだけ自動的に一定品質の出版物を作成できることです。CAS-UBサービス開始時点では、印刷物のためのPDFの作成、および、EPUB3とKindle形式の電子書籍制作機能が大きなテーマでした。

当初はPDFを街のプリントショップに持ち込んで、プリントオンデマンドで本にしていました。2016年頃から流通によるプリントオンデマンドが実用的に使えるようになってきました[1]。そこで、CAS-UBで制作した本をアマゾン、楽天ブックス、hontoなどのオンラインストアで販売開始しました。

オンラインストアは少部数の本を、在庫を気にせず気軽に販売できるという長所がある版面、購入者が実際に手に取って内容や現物を確認してみることができない、という欠点があります。技術書典のようなイベントでは実際に手にとってご覧いただくことができるというのが良い点です[2]

さて、現在、V5の開発を勧めていますが、V5では主に次の機能を強化する予定です。

出版物オフラインテキスト形式(仮称)のインポートとエクスポート
現在のCAS-UBの編集作業は、ブラウザの画面で、クラウドサーバー上の出版物を対話的に操作します。出版物がいくつかの記事に分かれているとき、各記事のテキストを編集して保存し、次の記事に進む操作が必要ですが、これは若干まだるっこしく、また大きな出版物では通信の遅延が馬鹿になりません。そこで、編集中の出版物を丸ごとテキスト形式で取り出して、外部のテキストエディタで編集し、編集が終ったら戻すという出版物のオフラインテキスト形式を実用化します。実は、この機能は最初の頃からありましたが、今年になって販売済みタイトルのいくつかは、この方式で編集を実践しており、便利なことを実感しております。

現在、より使い易い物となるよう本機能を見直しております。

Webページ作成機能の強化
CAS-UBで編集した出版物はWebページとして作成できます。一年ほどまえから弊社の製品マニュアルの多くはCAS-UBで制作して、PDF、Windowsヘルプ(CHM)形式、Webページとして作成して公開しています[3]

特に製品マニュアルや一般に公開する出版物はPDFやEPUBのみではなく、Webページとして公開するのが大変効果的と感じています。

但し、現在のWebページ作成機能は、レスポンシブなWebページを生成できないなど、まだ不十分なものです。そこで、今回はWebページ作成機能をさらに強化してレスポンシブなWebページ作成もできるようにします。実用的に使っていただけるようなレベルを目指したいと考えています。

ご期待ください。

【参考資料】
[1] 流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)
[2] 10月22日 技術書典3参加報告
[3] 例えば、XSL-FO の基礎 第2版 – XML を組版するためのレイアウト仕様


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