EPUBで画像の大きさを指定する方法を調べた。

EPUB2.0で画面に表示される画像の大きさを指定する方法を調べてみた。
ちなみにEPUB2.0の仕様をみると
(1)XHTMLのimg要素を使うことができるが、属性としてwidthを使えるかどうかは明記されていない。XHTML1.1と同じであればimgにwidth属性を使えるはずである。
(2)使えるCSSのプロパティリストにはwidthがある。
1.次の4つのケースでデータを作成
ケース1 imgのwidth属性の値としてイメージの大きさを指定する
ケース2 imgの親のdivにwidth属性の値としてイメージの大きさを指定する
ケース3 imgにCSSでイメージの大きさを指定する
ケース4 imgの親のdivにCSSでイメージの大きさを指定する
2.表示結果
ケース1 Adobe Digital Editionsで期待通りの大きさになる。iBooksでは大きさ指定が無視される。
ケース2 Adobe Digital Editionsも、iBooksも共に大きさ指定が無視される。
ケース3 Adobe Digital Editionsで期待通りの大きさになる。iBooksでは大きさ指定が無視される。
ケース4 Adobe Digital Editionsでは大きさ指定が無視される。iBooksでは期待通りの大きさになる。
iBooksについては、次のブログでも類似の実験結果が紹介されている。
http://www.pigsgourdsandwikis.com/2010/05/controlling-image-size-in-ibooks-on.html
iBooksで画像の大きさを指定するには、imgに対してwidthを指定してもだめで、imgの親のdiv要素にCSSを使ってwidthを指定する必要があるということになる。Adobe Digital Editionsやブラウザ(下記の参考を参照)では、img自体のwidth属性やimgにCSSで指定したwidthが有効になるので、iBooksとAdobe Digital Editionsやブラウザの挙動はまったく異なっている。
このようにiBooksが他のReaderやブラウザと互換がないのはとても困る。かなり大きな問題ではないだろうか?将来のバージョンで変更になることを期待したい。
※使用したバージョン
Adobe Digital Editions:1.7.2
iBooks:1.2.1
CSSでのwidthの値は次の4種類を試した。
.a {width:200px;}
.b {width:100pt;}
.c {width:30%;}
.d {width:10em;}
○参考としてInternet Explorer(8.0)とFireFox(3.6.16)でも試してみた。
ケース1 IE、FF共にwidthの値にemで指定したときを除き、画像が期待通りの大きさになる。
ケース2 IE、FF共に大きさ指定が無視される。
ケース3 IE、FF共に画像が期待通りの大きさになる。
ケース4 IE、FF共に大きさ指定が無視される。
つまりブラウザでは、imgに指定したwidth属性もimgにCSSでwidthを指定した場合も両方とも意図通りに表示されるが、divそのものやdivにCSSでwidthを指定しても無視される。
○テストデータ
Case1ファイルをダウンロード
Case2ファイルをダウンロード
Case3ファイルをダウンロード
Case4ファイルをダウンロード


PDF作成処理の並列処理を実現!!「Antenna House PDF Driver API V5」近日リリース予定

弊社では「Antenna House PDF Driver API V5.0」を5月19日にリリースいたします。
「Antenna House PDF Driver API V5.0」は、「Antenna House PDF Driver V5.0」と連携し、Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)とジャストシステムの一太郎を利用して外部のプログラムなどからPDF出力を制御するAPIです。
【新しくなったポイント】
●APIによるPDF作成処理を並行して行うことができるようになりました。
 これにより、複数の印刷処理要求に対して印刷終了までの待ち時間を短縮することができ、サーバー運用の効率アップにつながります。また、Windows ターミナルサービスやCitrixを利用したシンクライアント環境におけるPDF作成ソリューションとしてもご活用いただけます。
【動作環境】
●対応OS
Microsoft
Windows XP Professional / Home Edition SP3 (32bit)
Windows XP Professional SP2 (64bit)
Windows Vista SP1 (32/64bit)
Windows 7 (32/64bit)
Windows Server 2003 SP1以降 / 2003 R2 (32/64bit)
Windows Server 2008 / 2008 R2 (32/64bit)
いずれも日本語版
●PDF Driver API で操作可能なアプリケーション
Microsoft
Office 2003/2007/2010 (32bit) (Word/Excel/PowerPoint) 日本語版
※Office 2010 (64bit) には対応していません。
ジャストシステム 一太郎 12~2011
 ※動作保証されるOSについては各アプリケーションの仕様をご確認ください。
【対応インターフェイス】
C++ / .NET / COM / コマンドライン
 ※Microsoft Visual Studio 2008で作成しています
Java
 ※JDK 5.0(1.5.0_22)でjarを作成しています
Antenna House PDF Driver API V5.0は、弊社のPDF Driver API V3.1の後継バージョンです。
PDF Driver API V3.1
■ Antenna House PDF Driver API V5.0の評価版は(5月19日目標で)現在準備中です。
◆ お問い合わせ先
〒103-0004
 東京都中央区東日本橋2-1-6 東日本橋藤和ビル5F
 アンテナハウス株式会社
 TEL:03-5829-9021
 FAX:03-5829-9023
  システム営業グループ:sis@antenna.co.jp


ジャングルから『徹底PDF』シリーズが発売になりました

本日より、ジャングルから『徹底PDF』シリーズが発売になりました。このシリーズは、弊社のPDFデスクトップ製品をジャングルブランドで販売しているものです。
○ジャングルのWebページ
http://www.junglejapan.com/products/biz/apdf/
 
○アンテナハウスの製品とジャングル版との対応関係は以下の通りです。
1.『徹底 作成/編集!PDF5 Professional 』 :アンテナハウス製「瞬簡PDF4」と同等の製品です。
2.『徹底 変換!PDF5 Professional』:アンテナハウス製「瞬簡/リッチテキストPDF6.1」と同等の製品です。
3.『徹底 書ける!PDF5』:アンテナハウス製「書けまっせ!!PDF4スタンダード」(V4.7)と同等の製品です。
4.『徹底 書ける!PDF5 Professional』:アンテナハウス製「書けまっせ!!PDF4プロフェッショナル」(V4.7)と同等の製品にジャングルのテンプレートを追加した製品です。
5.『徹底 変換!+書ける!PDF5 Premium』:『徹底 変換!PDF5 Professional 』、『徹底 書ける!PDF5 Professional』のセット製品です。
 
○ご注意
・4,5につきましては、ジャングル版とアンテナハウス版は完全な同等ではありませんので、ご注意ください。
・またジャングル版につきましてのユーザ登録・サポートはアンテナハウスにて承っております。
 
○バージョンアップ
・旧バージョンからのバージョンアップもアンテナハウスにて承ります。
・(無償バージョンアップ(特例)):『徹底 書ける!PDF5』は、弊社の『書けまっせ!!PDF4.7』と同等で、アンテナハウスでは、『書けまっせ!!PDF4』から4.7へは無償バージョンアップとなっております。この関係上、ジャングル製品「書ける!PDF4(同Professional)」をお持ちで、アンテナハウスにユーザ登録されたユーザ様は「書ける!PDF5(同Professional)」へのアップデータを無償でダウンロードいただけます。
ユーザ登録をまだされていない方は、以下より登録ができます。
 https://www.antenna.co.jp/online/
【バージョンアップの手順】
アンテナハウスのオンラインショップに、ユーザ登録時に発行された「ユーザID」とご自身で登録した「パスワード」でログインしてください。
ダウンロードの際に「書ける!PDF5」用の新しいシリアルが発行されます。
バージョンアップの際に必要になりますので、大切に保存しておいてください。
「書ける!PDF5」無償ダウンロードのオンラインショップページはこちら
https://web.antenna.co.jp/shop/html/products/list.php?category_id=176


仮想化環境でのライセンス数のカウント基準を追加しました

アンテナハウスのシステム製品をご利用いただくためのライセンス数のカウントについて、仮想化環境でのライセンス数のカウント基準を明記しました。従来、仮想化環境については取り扱いがあいまいな状態になっていました。
○今回、次の項目を追加しました。
「仮想化環境でのライセンス本数カウント方法」
VMware(ヴイエムウェア)、Hyper-V(ハイパーV、はいぱーぶい)仮想化環境で弊社ソフトウエアを動作させる場合は、弊社ソフトウェアを動作させるゲストOSの数分のライセンス数をお求めください。
 
2011年5月1日からの適用となります。
なにとぞ、よろしくお願いします。
 
○詳細はこちらです
仮想化環境でのライセンス本数カウント方法【2011年5月より適用】


PDF Tool API V3.1 MR6 をリリースしました。

本日、既存の PDF の編集・加工を実現するための開発者向けツールAntenna House PDF Tool V3.1 MR6をリリースしました。
 
MR(メンテナンス・リリース、改訂版)は、既存製品の障害の修正、ならびに、小さな改良を行ったものです。今回のリリースでは、主に次の修正を行いました。
 
○主な修正内容
・PtlPDFDocument::setExpiredPath 関数を改善しました。URL アドレスの指定、複数パスの指定をできるようにしました。
・コマンドラインの分割処理速度を改善しました。
・その他
修正内容の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.antenna.co.jp/ptl/update.html#ptav31mr6
 
○本製品のWebページ
https://www.antenna.co.jp/ptl/index.html


EPUBのフォント埋め込みについてのメモ

EPUBにおけるフォント埋め込みについて少し調べてみましたのでメモとして整理しておきます。
1.@font-face規則とフォント埋め込み
CSSではフォントリソースを指定する@font-faceルールが規定されている。@font-faceルールを使って閲読環境にないフォントリソースを指定しておき、そのフォントリソースをスタイルシートで利用することができる。EPUBではフォントリソースをEPUBファイルに同梱して、そのリソースを@font-faceで指定することでフォント埋め込みを実現している。
2.@font-face仕様の変遷
2.1 CSS2.0
@font-faceはCSS2.0で規定されている。
15.3.1 Font Descriptions and @font-face
2.2 CSS2.1
しかし、@font-face規則はCSS2.1で削除された。CSS2.1は@font-faceをサポートしない。
2.3 CSS3
@font-faceはCSS3で復活する。
CSS3仕様書: 
CSS Fonts Module Level 3
http://www.w3.org/TR/css3-fonts/#font-face-rule
2.3.1 @font-face
@font-face { }
の形式は descriptor: value; のリスト。
font-family:ファミリー名;
src: url(上記ファミリー名フォントのリソースURI);
とするとダウンロード可能なフォントを記述できる。
ダウンロード可能なフォントはそれを参照している文書のみで利用可能とするべき。
ローカルフォントを使いたいとき
src: local(フォントフェース名);
3. EPUBの場合
3.1 EPUB2.0
EPUB2.0 Open Publication Structure (OPS)仕様では@font-faceルールを利用可能としている。次の記述子をサポートする。
・font-family
・font-style
・font-variant
・font-weight
・font-size
・src
3.2 EPUB3.0
http://idpf.org/epub/30/spec/epub30-contentdocs.html#sec-css-fonts
(4月19日現在)
EPUB3.0では、@font-faceルールをCSS3 Fonts に従って使うこととされている。
閲読システムは、最低限、次の記述子をサポートする。
・font-family
・font-style
・font-weight
・src
・unicode-range
4. フォントファイルの難読化
フォントファイルなにも細工しないでEPUBに同梱すると、EPUBはZIP形式なのでZIPを解凍してフォントファイルを取り出すことができてしまう。この防止のため、EPUBのファイル形式を定めるOpen Container Format(OCF)でフォントをそのままでは利用できないようにする難読化の方法が提案されている。
4.1 OCF2.0
Font Embedding for Open Container Format Files
http://idpf.org/epub/20/spec/FontManglingSpec.html
(日本語訳)Open Container Format ファイルへのフォントの埋め込み
http://lost_and_found.lv9.org/FontManglingSpec_ja.html
4.2 OCF3.0
EPUB Open Container Format (OCF) 3.0
「5 Font Obfuscation」の項
http://idpf.org/epub/30/spec/epub30-ocf.html#font-obfuscation
※このメモの内容は、cassupportの日記の(4/19)に書いた内容とおおよそ同じです。
http://d.hatena.ne.jp/cassupport/


本日よりサーバベース・コンバータV3.0MR5をリリースしました。

本日より、サーバベース・コンバータ(SBC)V3.0MR5をリリースしました。
 
サーバベース・コンバータは、マイクロソフトOfficeなどのファイルをPDF、XPS、SVG、SWF(Flash)形式に変換したり、PDFをXPS、SVG、SWF(Flash)形式に変換するソフトです。
 
今回のメンテナンス・リリースでは主に、Word、Excel、PowerPointからの変換の精度に関する諸問題を修正しました。
1. Wordからの変換について
・Word2007/2010 からの変換で、表セル内の段落アンカーのテキストボックスが正しく配置されなかったり欠落することがあった。
・Word2007/2010 からの変換で、レイアウト設定の位置基準に[余白]が指定されている図形やテキストボックスで、余白の高さが反映されず出力位置がずれていた。
など。
2. Excelからの変換について
・Excel からの変換で、テキストボックスに必要のない背景設定を出力することあり、背景が正しく出力されないことがあった。
・Excel からの変換で、線幅に対して印刷倍率の設定が反映されておらず、線幅が正しく出力されないことがあった。
・Excel からの変換で、ヘッダフッタ内でフォントサイズの変更指定があるときに印刷倍率指定が反映されていなかった。
など。
3. PowerPointからの変換について
・PowerPoint2007/2010 のスライド開始番号指定に対応
・PowerPoint2007/2010 ではテキストボックスに縦書きの指定がされていても、シェイプが特定の回転
・MR2bより、PowerPoint2007/2010 からの変換で、箇条書き先頭文字にSymbolフォントが指定されていると文字化けすることがあった。
など。
4. その他
・イメージ出力で -gdismooth を指定したとき、まれに異常終了することがあった。
・テキストファイルからの変換で、ファイル形式の判定に問題があり変換できないことがあった。
・SVG からの変換で、tagname.classname のセレクタに未対応のため文字サイズが小さくなることがあり、対応。
・.NET Interfaceで XPS出力ができなかった (XPS出力は Professional版のみ対応)
・対象ファイル名に # が含まれていると変換できなかった。
・MR2bより、SVG からの変換で、SVG に width, height の指定が無いときのデフォルト”100%”が、デフォルトの用紙サイズ(A4縦)になっていた。 直接 SVGを変換する場合、サイズが %のときは viewBox が有効なら viewBoxの幅、高さとするようにした。
○メンテナンス・リリースは次のページからダウンロードしていただくことができます。
 Server Based Converter V3.0 MR5 評価版のお申し込み
 
○サーバベース・コンバータのWebページ
https://www.antenna.co.jp/sbc/


EPUB作りにおけるコンテンツとレイアウトを分離することの重要性

EPUBを作る上では、コンテンツとレイアウトを分離することが重要な理由を少し説明します。
1980年代の中ごろにWYSIWYGという技術が登場して、ワープロからDTP(デスクトップ・パブリッシング)までWYSIWYGを実現するソフトが大人気です。
 
最近の若い社員にはWYSIWYGという言葉を知らない人も見受けられますが、WYSIWYGとは、What You See Is What You Getの頭文字を集めた言葉で、その意味するところは「画面で見たとおりにプリントが得られる」ということです。
 
一見、画面が主体のようですが、これは、紙に印刷することを想定して画面上でレイアウトするという方法にもつながります。すなわち、紙をコンピュータの画面上で仮想する、すなわち、画面上で紙のまねをすることです。
 
問題点は紙は用紙の規格がいくつかに決まっており、その用紙に印刷することを予め予想してレイアウトすることになります。つまり、A4に印刷することを想定して、画面上をA4用紙に見立ててレイアウトし、そのレイアウトした状態を保存、印刷することになります。
 
この四半世紀に発展してきた印刷物制作のこのような方法は、読書端末上をつかって読むEPUBのような電子書籍制作ではかなり難しくなります。電子書籍端末の画面の大きさ(縦・横のドット数、その比率)は端末毎にばらばらなのに加えて、EPUBでは、リーダでEPUBを表示した状態で文字の大きさの設定を変更できます。そうなりますと、1行の文字数、画面の行数が変わります。特定の画面サイズを想定したレイアウト結果はめちゃくちゃになってしまいます。
つまり、大きさが固定の紙に対するレイアウトという、従来のやり方が通用しないのです。このようなときには、コンテンツとレイアウトを分離しておいて、レイアウトは出力装置にあわせて自在に切り替える仕組みが有効になります。ということで、コンテンツとレイアウトの分離方法の詳細についてはまた後日。
 
○コンテンツとレイアウトを分離する制作を徹底追及するCAS-UB
http://www.cas-ub.com/


2011年3月度の義援金についてのご報告

「東北地方太平洋沖地震に於ける、被災された皆様、被災地への支援について」で告知しました件のうち、「1.自社オンラインショップにおける、ダウンロード販売製品の売上金の50%を、義援金として寄付」 につきまして2011年3月24日~31日の義援金金額が下記の通り決まりましたので、お知らせします。
 
1.当該売上高(税別)
348,558円
 
2.義援金金額
174,279円
上記金額を日本赤十字社の義援金口座に4月末に振込みをいたします。ダウンロード製品をお求めいただきましたお客様に心よりお礼申し上げます。
 
アンテナハウス株式会社は被災地の一日も早い復興を心より祈念しております。
 
○弊社オンラインショッピング・サイト
https://web.antenna.co.jp/shop/html/
○アンテナハウス・オンラインショップ販売製品
瞬簡PDF4
瞬簡/リッチテキストPDF6
書けまっせ!!PDF4
PDFスイート4


CAS-UB出版プロジェクトを募集しています。

アンテナハウスでは、電子書籍(PDF, EPUB)を編集・制作するWebサービス「クラウド型汎用書籍編集・制作サービス(略称:CAS-UB)」を開発しています。
 
CAS-UBは現在商用化に向けて、機能の充実を図っていますが、このためにCAS-UBを実際に使って書籍を制作していただけるグループを募集しています。実証実験として電子書籍を実際に作っていただきながら、ご意見を伺い、サービス機能の拡充を行なっていきたいと考えています。
 
募集期間は4月から6月までとなっています。この間にご応募いただきましたグループの方には1年間、無償で出版プロジェクトを設定してお使いいただくことができます。
 
関心をお持ちの方は、下記のWebページをご参照の上、弊社までご連絡ください。
なにとぞ、よろしくお願いします。
 
○CAS-UB出版プロジェクト募集の詳細
http://www.cas-ub.com/user/index.html#user2
 


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