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PDFからOfficeへの変換精度【2021-01-26修正】

2021年1月26日追記:一部リンクについて、内容が古くなっているためリンクを削除しました。
また、現行製品である『瞬簡PDF 変換11』については、無償でお試しいただける評価版をご用意しています。


PDFデータをWordやExcelなどで使用したい。
そんなニーズにお答えした「瞬簡PDF 変換 7」ですが、お客様から変換精度についての問い合わせが多く寄せられます。
そこで、PDFからOfficeへの変換機能を持ったさまざまな製品で変換精度を比較し、その結果を掲載しました。
変換精度比較結果内容が古くなっているため削除しました(2021-01-26)
やはり、どの製品もPDFの完全再現は難しいようですが、縦書きレイアウトへの対応やOCR使用時の精度などを見ると、「瞬簡PDF 変換 7」が圧倒的に高精度な変換を実現しています。
しかし、まだまだ改善の余地が残されていますので、今後も更なる変換精度の向上を目指して開発を行っております。
なお、お手元にあるPDFで変換精度を確認されたいお客様は、2文書まで無償のテスト変換にお申込みいただくことで実際にどのような変換になるかとご確認いただくことができますので、是非ご利用ください。

テスト変換サービス
内容が古くなっているため削除しました(2021-01-26)
●瞬簡PDF 変換 7 製品ページ


CAD ファイルの PDF変換

最近、CAD の図面ファイルの PDF 変換についてのお問い合せを頂くことがあります。

一見、弊社のパッケージソフトに含まれている「Antenna House PDF Driver」のような、PDF ファイルを出力するプリンタドライバを使って印刷すれば、どんなものでも PDF ファイルに変換できるように思えますが、実際はそう簡単ではありません。
元来、CAD ソフトは、プロッターと呼ばれる図面を出力する専用の出力装置を使って出力するように設計されているものがほとんどでした。プリンタに出力する場合、専用のプリンタドライバを用意しなければならなかったり、ソフトウェア的にプロッターのエミュレーションを行って出力しているものがほとんどです。
そのような理由もあり、使用している CAD ソフトや動作環境によっては、うまく PDF ファイルに変換できたり、できなかったりするなど、その状況について弊社でも完全に把握できておりません。これについては、お客さまご自身で実際に確認していただいた方がよいかと思われます。お問い合わせいただければ PDF Driver の評価版をご用意いたしますので、遠慮なくご依頼下さい。

お問合せ先
システム営業グループ
TEL:03-5829-9021 e-mail:sis@antenna.co.jp


デスクトップ製品のサポートから、ご案内です

最近ではPDF関連の製品でもフリーソフトが多くなったため、フリーソフトしか使わず、有償のソフトウェアは一切買わないという方も多くなってまいりました。
パソコンやソフトウェアなどの扱いに習熟されていてご自身でトラブルを解決できる方であればフリーソフトのみご利用されるのも選択肢としては良いかと思います。
しかし、パソコンに不慣れな方や、日常的にパソコンを扱っていても、それほど詳しくない方の場合、フリーソフトのインストールや操作上でトラブルが発生すると、ご自身では解決できないケースが多くあります。このような時、フリーソフトでは多くの場合サポート対応を行っていないため、解決に至る前に諦めてしまうこともあるかと思います。
有償のソフトウェアでは多くの場合、サポート窓口が用意されているため、ご自身で解決できないトラブルが発生した際にも、メールや電話などでお問い合わせいただくことで、すぐに解決できるケースが多くあります。
アンテナハウスのサポートセンターにも、お客様よりさまざまなお問い合わせがございますが、その多くはちょっとした操作ミスであったり、簡単な設定で解決できるものであったりします。
ソフトウェアを導入される際には、トラブルが発生することを想定してフリーソフトだけではなく有償のソフトウェアもご検討頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


第4回 瞬簡PDF活用教室 「瞬間PDF編集3.1」を使って、PDFファイルを編集しよう!

早いもので、瞬簡PDF活用教室も、4回目を迎えました。
今回はPDFファイルを編集する、「瞬間PDF編集3.1」について、ご案内いたします。
この製品は、文書ファイルをPDF変換するだけでなく、ページの入れ替え、しおりの作成・編集、注釈など、主にPDF リーダーに備わっている機能をも持ち合わせた、多機能型PDF編集ソフトウェアです。
では、早速、ご覧くださいませ!

「瞬簡PDF編集3.1」 1_5 イントロ

瞬簡PDF編集3.1」の製品概要をご説明いたします。

「瞬簡PDF編集3.1」 2_5 基本操作1

瞬簡PDF編集3.1」のPDF変換、ページの入れ替え、挿入、削除など、ユーザーは直感的な操作で行えます!

「瞬簡PDF編集3.1」 3_5 基本操作2

瞬簡PDF編集3.1」で、PDFのしおりを編集します。多くの多機能型PDF リーダーのように、しおりの追加や修正ができます。

「瞬簡PDF編集3.1」 4_5 基本操作3

瞬簡PDF編集3.1」の、豊富な注釈機能を紹介いたします!

「瞬簡PDF編集3.1」 5_5 イントロ

瞬簡PDF編集3.1」のまとめと、価格・評価版のご案内

更に詳しい製品の説明は、下記製品ページにてご確認くださいませ。
「瞬間PDF編集3.1」製品トップページ

お問合せ先
TEL:03-5829-9030  e-mail:sales@antenna.co.jp


Windows Reader

Windows 8 Consumer Preview には PDF、XPS の閲覧ソフト Windows Reader が含まれています。
メトロインターフェイスで動作するシンプルなソフトのようです。
今までは、Windows をインストールした直後で PDF のファイルを開くことができず不便でしたが、
そういうこともなくなりそうです。


Windows 8 にはスタートボタンが無い

Windows 8 Consumer Preview をインストールして少し使ってみました。
今までの Windows とはアプリケーションの起動方法が変わっていて問惑いました。
ログインするとスタート画面が表示され、デスクトップを選択すると従来のデスクトップが表示されます。
desktop.png
画面は Windows 7 とほぼ同じですが、スタートボタンがありません。
しかし左下隅にマウスカーソルを移動するとスタート画面のサムネイルが表示され、
それをクリックするとスタート画面に戻ることができます。(もしくは Windows キー押下)
desktop.png
どうやらスタート画面が従来の Windows のスタートメニューの機能に該当するようです。
しかしスタート画面で全てのプログラムを起動できるようにはなっていません。
デスクトップ画面で右上隅、右下隅にマウスカーソルを移動すると検索~設定のメニューが表示されます。
search.png
「検索」を選択すると「アプリ」画面が出てきます。
search.png
右側にスクロールすると続きがありました。
search.png
従来の「すべてのプログラム」メニューに該当する機能は「アプリ」画面になるようです。
※スタート画面で右クリック→「すべてのアプリ」を押下でも「アプリ」画面が出ました。(4/5追記)
試しに弊社の製品「瞬簡PDF 作成 5」をインストールしてみると、PDF ドライバーのインストールに失敗しました。
正式版が発売されるまでには対応されると思います。しばしお待ちを。


PDFToolでのPDFを開いたときの状態設定方法

PDFToolでのPDFを開いたときの状態を設定するにどうすれば良いのかという問い合わせがあります。
関数で文字列を設定することになるのですが、PDFの仕様に詳しくない方にとっては何を設定してよいのかわかりません。

今回はAcrobatでの「文書のプロパティ」ダイアログの「開き方」タブにある「表示」と「ページレイアウト」に表示される項目と同等になる設定方法を説明します。

「表示」と同様の設定はPtlToolCatalogクラスのsetPageMode関数を使います。

>パラメータとして与える文字列は、
  • 「ページのみ」”UseNone”
  • 「しおりパネルとページ」”UseOutlines”
  • 「ページパネルとページ」”UseThumbs”
  • 「添付ファイルパネルとページ」”UseAttachments”
  • 「レイヤーパネルとページ」”UseOC”

となります。

「ページレイアウト」と同様の設定はPtlToolCatalogクラスのsetPageLayout関数を使います。

>パラメータとして与える文字列は、
  • 「単一ページ」”SinglePage”
  • 「連続ページ」”OneColumn”
  • 「見開きページ」”TwoPageLeft”
  • 「連続見開きページ」”TwoColumnLeft”
  • 「見開きページ(表紙)」”TwoPageRight”
  • 「連続見開きページ(表紙)」”TwoColumnRight”

となります。

PDFToolの使用は、PDFの仕様書をある程度理解していることが前提となっています。
仕様書については下記を参照して下さい。

PDFってどんなもの(2) – PDFファイルの仕様書」


日本語組版処理の要件

AH Formatter V6 開発にまつわる裏話をひとつ紹介してみましょう。

W3Cに、Requirements for Japanese Text Layout日本語組版処理の要件)という技術文書があります。3月30日現在、第1版が公開されていましたが、4月3日に第2版が公開されました。
第1版では、スケジュールの都合から第4章が欠けた状態で公開されたわけですが、第2版でそれを補い、文書としての完成を見ることとなりました。
この文書は、実装仕様ではなく要求仕様に徹した文書で、もともと JIS X 4051 の英訳が存在しないなどの理由から、日本語を解さない外国人にでも日本語組版が理解できるようにすることを目指していましたが、日本人にとってもよい内容となっています。

AH Formatter V6 の開発は、この文書の要求を実装することであったとも言えます。つまり、

  • ルビ
  • 圏点
  • 図版の配置処理

という、V6 の目玉機能は、「日本語組版処理の要件」に即して実装されました。AH Formatter V5 までは図版の配置が不自由なため、ちょっと大きな図があると、ページ末に大きな余白ができてしまうという欠陥がありましたが、V6 での図版の配置処理の実装は、この問題を解決します。

「日本語組版処理の要件」は、書籍としても東京電機大学出版局から、W3Cでの第2版公開に合わせて近々発売されます。この書籍の組版は、もちろん AH Formatter V6 で行われました。その過程で、図版の配置をコントロールするフロート拡張に関するいくつかのバグを改修し、また、見出しの文字数による字割りなど、いくつかの新しい拡張を行ったりと、要求に合うように Formatter 自体を改良していったのです。しかし、AH Formatter V6 では「日本語組版処理の要件」がすべて実装されているわけではありません。需要を考慮して、拡張実装されていくことでしょう。

jlreq-sample.png

◎4/5更新
「W3C技術ノート 日本語組版処理の要件」(プリント版)
東京電機大学出版局
4月10日発売
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4501550201/ref=cm_sw_r_tw_alp_PaLDpb052FB25


YouTube 進出!今度は『書けまっせPDF 5』を紹介いたします!

みなさん、こんにちは。
今日は『書けまっせPDF 5』 の使い方と魅力を、TouTubeからご紹介いたします。

前回同様、大凡2~5分の短いものを全五回、アップロードしています。ニッチな時間の埋め合わせや、商品確認に、是非ご覧ください!

■『書けまっせ PDF 5』 イントロ
~瞬簡PDF活用教室 『書けまっせPDF 5』の製品概要~

■『書けまっせ PDF 5』 デモ1 扶養控除申請書に文字入力しよう!
~『書けまっせPDF 5』 テキスト入力機能を使い、政府から公開される扶養控除申請書PDFに、必要記入事項を入力します。~

■『書けまっせ PDF 5』 デモ2 自動車保管場所証明申請書を作ろう!
~テキスト入力の「桁割」機能を使い、升目に正しく数字を入力、図形描写で地図を作ります。~

■『書けまっせ PDF 5』 デモ3 振込用紙に、式を入力してみよう!
~郵便振込用紙の払込票と受領票の振込人、振込金額欄に同時入力してみよう!~

■『書けまっせ PDF 5』 お得なライセンス体系
~『書けまっせ PDF 5』の、お得なライセンス体系を紹介します。10日間の評価版の紹介もあります!~


PDF/A-2って、PDF/A-1と、どこがどう違うの?

今日はPDF/A-2について説明します。
昨日、説明しましたようにISO 19005はマルチパートで構成される規格となりますが、そのパート1(PDF/A-1:ISO 19005-1)とパート2(PDF/A-2:ISO 19005-2)の違いはどのようなものかを記載してみます。
ベースとするPDFの仕様が PDF/A-1は PDF 1.4、PDF/A-2は PDF 1.7となります。PDF 1.7は ISO の規格 ISO 32000-1としても設定されております。
PDF 1.4から PDF 1.7の間で、仕様に追加された主なものをまとめます。

  • PDF 1.4 -> PDF 1.5
    • JPEG2000圧縮によるイメージ
    • オブジェクトストリーム、Xrefストリーム(圧縮率の向上)
    • オプショナルコンテント
    • XFA Form
  • PDF 1.5 -> PDF 1.6

    • 暗号化機能の強化(AES暗号化の追加)
    • カラースペース追加(DeviceN、NChannel)
  • PDF 1.6 -> PDF 1.7(ISO 32000-1)

    • 3Dアートワーク
    • ポータブルコレクション

PDF/A-1は PDF 1.4をベースに、昨日説明した各種制限等を加えたものでしたが、PDF/A-2はほほ同じような制限を、ベースとなるPDF 1.7(ISO 32000-1)に課したものとなります。ほぼ同じと記載しましたが、大きく異なる点として、PDF/A-1では使用禁止となっていた PDF 1.4の透明機能が、PDF/A-2では、使用可能となっています。また、PDF 1.4からPDF 1.7で追加された機能のなかでも、たとえばJPEG2000圧縮によるイメージは使用可能ですが、XFA Formなどは使用禁止となっています。

次に準拠レベルの定義ですが、PDF/A-1では準拠レベルとして、レベルAおよびレベルBの2種類が定義されていました。PDF/A-2では以下の3種類となっています。

  • PDF/A-2a(レベルA:ISO 19005-2完全準拠)
  • PDF/A-2b(レベルB:ISO 19005-2一部準拠)
  • PDF/A-2u(レベルU)

レベルA,レベルBの区分については昨日説明したPDF/A-1(ISO 19005-1)の場合と同等です。レベルUはPDF/A-1には無かった区分ですが、レベルAとレベルBの中間に位置するものとなります。具体的には、レベルAの論理構造などの情報は含まれませんが、レベルBの見た目の維持に加えて、PDF内のテキストのUnicode値が取得できることを保証できるレベルとなります。

テキストのUnicode値の取得ですが、PDFにはAdobe Readerなどで問題なく表示できても、文字コードが格納されていないため、たとえばコピー&ペーストで他のアプリケーションに持ち込んだ場合に文字化けしてしまう、というようなものが存在します。これはレベルBの見た目の保証という条件は満たしていますが、レベルUのUnicode値の取得という条件は満たしていないという状態に該当します。データの再利用という観点から見た場合に、レベルBを満たしていてもテキストのコピー&ペーストもできない、というのでは不安が残るということで追加されたものでしょう。
(Antenna House PDF Driver では、PDF/A-1b:2005を含めて、出力するPDFのバージョンにかかわらず、PDF内のテキストにUnicode値の格納を行っています)
以上、簡単ではありますが、PDF/A-2PDF/A-2についてまとめてみました。
ISO 19005-3(PDF/A-3)はまだ正式ではなくDISですがISO Storeでは販売されています。こちらについてもまた機会を見てまとめてみたいと思います。


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