2009年5月13日(水)~15日(金) SODECに出展します

今年は、株式会社エクスイズム、株式会社デジタルコミュニケーションズと3社共同出展です。
CSSとXSL-FOの2種類のスタイルシートに対応する新バージョン AH Formatter V5を中心にXML関連製品、PDF関連製品を出展します。
■SODEC開催情報
2009年5月13日(水)~15日(金) 東京ビッグサイト
リード エグジビション ジャパン主催
ソフトウェア開発・保守・運用のための、製品・技術が一堂に集まる専門展 (業界最大規模)
  
http://www.sodec.jp/SODEC/jp/exhibit/outline.phtml


民事再生法活用動向調査結果

帝国データバンク「THE TEIKOKU NEWS」に民事再生法の活用動向調査結果が掲載されています。
以下、主な点をピックアップしたメモです。
・2008年度申請件数:935件 
 2001年度がピークで2006年まで減少、2007年、2008年と増加。(2009年は第2のピークか?)
・申請累計7089社-->68%認可-->42%終結
         |   |
         +---+--->23%が途中で断念
・2008年1~12月の認可決定中の弁済率<判明した会社中>
  10%未満     46%
  10%~30%未満 47%
  30%超       7%
・同弁済期間<判明した会社中>
   期間1年以内の一括弁済が39%を占める、一方、10年が36%。
     (1年か10年かの2極化傾向?)
10年だと途中で破産してしまうケースが散発したため弁済が少なくても短い期間が好まれるようになったらしいとのこと。
事業の一部または全部を受け皿会社に譲渡して、旧会社を清算する清算型民事再生法の活用が散見されるようになった。
出典:「2008年度の民事再生法の申請は935件、2002年度以来、6年ぶりの高水準」
 帝国データバンク「THE TEIKOKU NEWS」 2009/04/09 pp.5~7
※(内は私見)


Sun の身売りのニュースにオープン・ソース戦略の可否を思う

現在、米国Sun Microsystems (Sun)のIBMへの身売り交渉の話がかなり大きな話題になっています。しばらく前までは、IBMとの交渉が行なわれていましたが、4月7日にはIBMとの交渉は決裂したというニュースが流れています。こういう話は早期に決着を付けないと企業の体力はますます弱まってしまうのですが、それは分かっていても自分達の欲を捨てることができないのは人間の浅ましさ。
Sunといえば、オープン・ソースに最も熱心な会社の一つでありOpen Office.orgの最大のスポンサーであり、また、MySQLを買収したことでも有名。
さらにはOpen SolarisとしてOSまでオープン・ソースにしています。
ジョナサン・シュワルツ氏は、ソフトウェアを無償で提供することで開発者コミュニティを創造すると期待していたようですが、これは本当に実現できたのでしょうか?
ソフトウェア会社の経営をする立場からは、科学的に検証してみないといけないテーマです。
私自身は、ソフトウェアの無償提供は、ベンダーにとってもユーザにとってもハッピーな結果にはならないと思っていますが。


CSS3で得する話(3)CSS2.1の表のレイアウト

CSS2.1の表のレイアウトの方法は、(1) border-collapseプロパティで指定するborderの扱いと(2) table-layoutプロパティで指定する表の幅計算の方法で大幅に変わり、かなり複雑です。これを説明する例を作成してみました。次の図は同じXHTMLの表に4通りのレイアウト指定した結果です。

オリジナルHTML
AH Formatterで作成したPDF
表のスタイルを指定するCSS(一部)は次のようになっています。
○[Case 1] table-layout: fixed; border-collapse: collapse
.fixed-1 table {
table-layout: fixed;
margin: 5mm;
padding: 5mm;
border-top: solid 3mm gray;
border-left: solid 3mm gray;
border-bottom: solid 2mm gray;
border-right: solid 2mm gray;
border-collapse :collapse;
}
○[Case 2] table-layout: fixed; border-collapse: separate
.fixed-2 table {
table-layout: fixed;
margin: 5mm;
padding: 5mm;
border-top: solid 3mm gray;
border-left: solid 3mm gray;
border-bottom: solid 2mm gray;
border-right: solid 2mm gray;
border-collapse : separate;
border-spacing:2mm;
}
○[Case 3] table-layout: auto; border-collapse: collapse
.auto-1 table {
table-layout: auto;
margin: 5mm;
padding: 5mm;
border-top: solid 3mm gray;
border-left: solid 3mm gray;
border-bottom: solid 2mm gray;
border-right: solid 2mm gray;
border-collapse :collapse;
}
○[Case 4] table-layout: auto; border-collapse: separate
.auto-2 table {
table-layout: auto;
margin: 5mm;
padding: 5mm;
border-top: solid 3mm gray;
border-left: solid 3mm gray;
border-bottom: solid 2mm gray;
border-right: solid 2mm gray;
border-collapse : separate;
border-spacing:2mm;
}
(1) border-collapseの値がseparateかcollapseかによる主な相違点は、border-collapse: separateの時はセルの周囲のボーダーが独立になりセルとセルの間にborder-spacingで指定する空きができます。さらに、tableのpaddingが有効です。しかし、border-collapse: collapseの時は隣接するセルのボーダーが一つにまとめられます。さらにtableのpaddingもなくなります。
セルのボーダーをまとめるときの優先順位は次の通りです。
1) border-style: hiddenが最優先border-style: noneが最も優先度が低い
2) 幅の広い境界線が狭い境界線よりも優先される
3) 同じwidthをもつ境界線の中の優先度は、double > solid > dashed > dotted > ridge > outset > groove > inset
4) 色のみが異なる境界線の優先度は、cell > row > rowgroup > column > columngroup > tableとなりtableの境界が一番低い。
5) 同じ要素の種類が同じプロパティの線種をもつときは、横書きでは、左に行くほど、上に行くほど優先度が高い。
(2) table-layoutがfixedかautoかによる相違点は、fixedのときは列の幅はセルの内容に関わらず指定の幅になります。autoのときは指定された幅とセルの内容により自動的に幅を決定します。なお、fixedのときに列の幅の指定がないとき、表を包含するブロックの幅を使って表全体の幅の決定をするか、autoでセルの内容に合わせるかはどちらでも良いようです。AH Formatterは表を包含するブロックの幅一杯の幅にしています。しかし、ブラウザの実装は幅指定のない列の幅を小さくしているものが多いようです。


弊社製品の常備店にビッグ池袋店が加わりました

4月より、アンテナハウスの製品を常備していただいているお店に、 (株)ビックカメラ ビックパソコン館 池袋本店 PCソフトコーナー様が新しく加わりました。
よろしくお願いします。
弊社製品の常備店はこちらでご紹介しています。
■製品常備店


ブログに「PDFに出力」ボタンをつけました

本ブログに、「PDFに出力」のボタンをつけました。先日(2009年03月26日)の「CSSPrint」ボタンと同じものですが、本ブログの記事を印刷用にレイアウトする簡単なCSSスタイルシートを作って、ブログのシステムの方に入れています。
皆さまもお試しいただけると幸いです。
以前に「PDF千夜一夜」でブログの印刷、書籍化の話題を取り上げました。
2006年08月22日ブログをPDF化するサービス
2006年08月23日ブログをPDF化するサービス・続き
この時に紹介しました例では、中にはXSL-FOをレイアウト指定に用いているものがありましたが、その他はレイアウト機能が比較的弱いものが多かったように思います。
CSS3をレイアウト指定に使う本ブログの方式は、これまでに方法とは格段に柔軟なレイアウト変更ができるメリットがあります。これから流行ると良いですね。
ところで、システムの問題とは別に、ブログを印刷(PDF化)するということになりますと、記事の品質を画面で見るのみよりも良くしなければならないことに気がつきました。これは大発見です。


CSS3 Print機能を超簡単にお試しいただける CSSPrintボタン

どうしたら、簡単にCSS3の便利さを体験していただけるかと頭をひねりました。
そこで、思いついたのがCSSPrintボタンです。
こちらで公開しています。
https://www.antenna.co.jp/AHF/
右上の[CSSPrint]ボタンを押すと数秒で
普通のWebページがCSS3でPDFになります。
※[CSSPrint]→[PDFに出力]に変更しました。


Web制作者はCSS3と印刷レイアウトを学び、Webユーザの不満解消を!

Webはその起源と、PCのディスプレイ上でブラウザでビジュアルにページをナビゲートする方向で発展したという初期の経過から画面表示が主体になっており、印刷はほとんど忘れられています。
特に、最近はWebが企業の広告媒体化したために、Flash、JavaScriptでビジュアルなデザインが流行っています。
こうしたこともあり、Webデザイナは、ビジュアルデザインの研究はしても印刷の研究はおろそかなようです。各種の書籍にも、デザインの方法は書いてあっても印刷に関する解説はあまりありません。
それは、また、レイアウト指定言語CSSの印刷レイアウト指定機能のレベルが低く、一方で、ブラウザの印刷機能の実装があまりに貧弱である、ということも一つの原因です。
この結果、ほとんどすべてのWebユーザが印刷については悩んでいるという事実があります。Webの印刷機能に満足しているユーザは皆無と言っても良いのではないでしょうか。
こういう事実を、ソフトウェア・ベンダもWeb制作者も謙虚に反省する必要があるように思います。
CSS3の印刷レイアウト指定機能はDTP並みとはいかなくてもDTPに近いところまで進みつつあります。
「AH FormatterV5.0」のCSS3機能ですべてのWebユーザに福音となりたいものです。


CSS3で得する話(2) 表示と印刷の時のマージンの問題

CSS スタイルシートではルールの組み合わせを適用する対象媒体を@media で指定します。
ページ媒体向けのルールは@media print を、画面表示向けのルールは@media screen を指定します。
この機能を使って、Webページを印刷するときに、レイアウト指定を切り替える例はブログなどでたびたび紹介されています。
ブログであまり取り上げられていない項目に、表示と印刷の時のマージンの問題があります。
これを説明する前に、次の図をご覧ください。
□ボックスの表示と印刷
Page-root-block.png
CSS ではテキスト、図、表などの組版対象物はボックスとして配置されます。最下位の文字列を含むボックスから最上位のルート要素のボックスまで階層になります。出力先が画面のときはルート要素のボックスをウインドウに表示します。出力先がページ媒体のときはページボックスでページの雛形を設定し、ページ上に他のボックスを配置します。
□ページのマージンとbodyのマージン
ページのマージンは、各用紙の周囲に取られます。
bodyのマージンは、文書全体の周囲に取られます。
両方にマージンを指定すると、印刷ではマージンがその合計になってしまいます。
例えば、bodyの上マージンは、先頭ページ上マージン(のみ)に追加されます。
このことを考えますと、マージン指定は次のように切り替えるのが良いと思います。
@page {
margin:10% /*10%のマージンを仮に取るとして */
}
@media print { /* ページ媒体に適用 */
 body {
margin: 0%;
} }
@media screen { /* 画面表示に適用 */
body {
 margin: 10%;
 } }
HTMLをブラウザで表示して、印刷にはAH Formatterを使うときの話しです。
※ブラウザ印刷機能は@pageルールをほとんどまともに実装していないので、ブラウザで印刷する限りは、あまり関係ありません。


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