アンテナハウスでは、本日、「瞬簡PDF3」「瞬簡PDF Plus3」を自社オンラインショップより、ダウンロード販売開始しました。
○ニュース・リリース
○オンラインショップ
○「瞬簡PDF3」ダウンロード販売
○「瞬簡PDF Plus3」ダウンロード販売
本製品は、この4月にクセロより譲り受けた旧バージョンのPDF Driverを、クセロPDF2からAntenna House PDF Driver V4.0 Professional に置き換えたものです。
これにより、Windows64ビット版、およびWindows7への対応ができるようになりました。
旧バージョンをお持ちのお客様に対して、それぞれの新バージョン「瞬簡PDF3」及び「瞬簡PDF Plus3」を大変お得なバージョンアップ価格にて販売いたします。
新・オンラインショップをオープン
7月6日より、新しいオンラインショップをオープンしました。
新オンラインショップ:http://web.antenna.co.jp/shop/html/
従来のオンラインショップでは、主にパッケージ製品(CD-ROM)を対象とし、お客様が弊社製品の登録ユーザかどうかに関係なく新規販売のみでのお取り扱いでした。これに対して、新オンラインショップで新たに次のサービスができるようになりました。
(1)新オンラインショップでは、既存製品を登録済みのお客様は、優待販売価格でお求めいただくことができます。但し、アンテナハウスIDでログインしていただく必要があります(以下、登録ユーザ様向けのサービスは同様です)。
(2)既存製品をお持ちのお客様に、その製品の新バージョンをバージョンアップ価格でお求めいただくことができます。
(3)無償バージョンアップをダウンロードでご利用いただくことができます。無償バージョンアップは、従来、弊社の方で月1回程度まとめてCD-ROMで配送していましたが、今後はお客様の方で直接ご入手いただくことができます。
(4)パッケージ製品(CD-ROM)形態でご指定先への配送によるお届けと、ダウンロードでご入手いただく方式のどちらでもお取り扱いができるようになりました。
なお、新オンラインショップでは弊社のデスクトップ製品のみのお取り扱いとなります。
システム製品(システムコンポーネント)につきましては、別途、システム営業グループにて承ります。
システム製品のお取り扱い:こちらをご参照ください
Syntext Serna XML Editor がオープンソースに
Syntext Serna XML Editor がオープンソースになったというニュースを見て仰天。
Syntext社は、XMLエディタのFree版で知名度を上げて、Enterprise版で売上を上げるという作戦をとっていたようですが、遂に、Free版をオープンソースにしたということです。
XMLエディタの競争はますます激化しているのでしょうか?
オープンソースにして勝算はあるのだろうか?どういうシナリオを考えているのだろうか?経営者に聞いてみたいところです。
Webページ:http://syntext.com/
SDLがXyEnterpriseを買収して、XySoftを設立
XyEnterprise、といっても、日本では知っている人は少ないと思いますが、欧米のSGML/XMLの専門家でXyEnterpriseの名前を知らない人はいないのではないだろうかという位有名な会社だと思います。その会社が、SDLに買収されたというニュースが届いてびっくりしました。
先日のDITAセミナーでもIBMのマークアップ言語で作成したドキュメントはずっとXyEnterpriseのXPPという組版エンジンを使っているという話がでていました。多分、XyEnterpriseは歴史が長いので多くの有力ユーザがいるのだろうなと、聞いていましたが。
SDLはイギリスに本拠を置く、翻訳サービスの会社でしたが、近年は買収によってシステムインテグレータに転進しています。先年にベルギーのTrisoftを買収して、特にDITA分野では有力な存在になりつつあります。
Trisoftの主力はCMSですし、XyEnterpriseもContent@というCMSを持っているので重複します。XySoftは、今後、CMSとダイナミック出版に注力するようです。
http://www.sdltrisoft.com/en/landing-pages/acquisition/
ニュース・リリースを読んでましたら、XyEnterpriseとTrisoft両社の共通コンポーネントとして、アンテナハウスの名前が載っていました。
真ん中にPublishingとありますが、これはFormatterです。両社のCMSに組み込んで販売してもらっているのです。ダイナミック出版となると、Formatterが重要なコンポーネントとなりますが、これからどうなるのかな?
第6回 CSSプリントデザインセミナー終了 Q&A
報告が遅くなりましたが、6月23日の「第6回CSSプリントデザインセミナー」は終了しました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
その時にいただきましたご質問を含め、次の場所にFormatterの主にCSS関係のQ&Aを作成しました。
https://www.antenna.co.jp/AHF/support/index.html
今後順次、さらに、ご質問を整理してご紹介していきたいと考えています。
「第7回CSSプリントデザインセミナー」は、8月下旬~9月上旬に開催の予定です。日程が確定しましたらご案内いたしますので、しばらくお待ちください。
クセロのフリーPDFソフト配布を7月中旬で終了
アンテナハウスは、クセロが無償配布していたPDFソフト「クセロPDF」、「瞬簡PDF ZERO」、「クセロPDF Reader」の3種類を7月中旬で配布終了します。
これらのソフトは、現在、月5万本程度のダウンロードがあります。アクティブなユーザも50万人程度になっており、かなり多くの方に利用していただいています。「クセロPDF Reader」は180日で利用期間が終了しますと、その後は利用できなくなり、ご不便をお掛けすることになり申し訳ありません。「クセロPDF」、「瞬簡PDF ZERO」は、継続して利用ができます。
「クセロPDF」、「瞬簡PDF ZERO」はPDF作成機能ですが、有償版の「瞬簡PDF Ver2」を継続して販売していますので、こちらを推奨いたします。また、近く「瞬簡PDF3」をリリースする計画です。
「クセロReaderZERO」は、有償版の「瞬簡PDFPlusV2」に含まれているものが残ります。
以前にも話題にしていますが、ソフトウェアを無償で配布するのは商業ソフトウェア・メーカにとっては自殺に等しい行為です。
今後、まもなくWindows7が登場します。また64ビットOSが主流になる時代も直ぐに到来します。まだまだ開発課題は山のようにある状態なので、やはり、必死で良いソフトウェアを開発して、これを対価を払っていただいた上で喜んで使っていただけるようにしていきたいと考えています。
なにとぞ、ご理解賜りますよう御願い申し上げます。
○ニュース・リリース:「クセロPDF」、「瞬簡PDF ZERO」、「クセロReader ZERO」配布終了のお知らせ
CSSプリントデザインSaaS試用・評価ユーザ募集、セミナー23日開催!
アンテナハウスでは、CSSプリントデザインSaaSの無償試用ユーザを募集開始しました。
【概要】
・CSS3を使ってWebページを印刷用にデザインする「CSSプリントデザイン」の普及促進を目的としています。
・WebページやブログにPDFボタンをつけるだけでPDF化することができます。
・ご自分でWebページ用に印刷用のCSSを用意してリンクすることで、任意の印刷レイアウト指定をお試しいただくことができます。
100社限定で3ヶ月間無償で試用いただくことができます。
詳細はこちらのCSSプリントデザインSaaS評価ユーザ募集ページをご覧ください。
また、「CSSプリントデザイン」を学んでいただくためのセミナーを来週23日(火)に開催します。
セミナーのお申し込み:こちらのセミナーご案内ページからどうぞ。
DITAコンソーシアムジャパン 6月9日 「DITA普及公開セミナー」盛況に終了
2月に設立されたDITAコンソーシアムジャパン(DCJ)が主催する「DITA普及公開セミナー」が6月9日に開催されました。豚インフルエンザのパンデミック発生ということで開催できるかどうか危ぶまれていましたが、無事開催できてなによりです。
急遽、会場を変更しての開催となりましたが、欠席者も少なく超満員となり、熱気があふれていました。
今回のセミナーでは、2009年度DCJ活動の目玉の一つである専門部会活動について、5つの専門部会の議長より活動計画の紹介があり、専門部会の参加メンバーを現在募集中とのことで、各議長より熱心な参加呼び掛けがありました。
私的にはIBMのトランスレーション・サービスセンター部長 吉野 徹夫氏によるDITA実践状況の紹介のプレゼンが最も関心がありました。
流石に、GMLの時代からマークアップ言語によるドキュメントの制作を行なってきただけあって、大量の文書をXMLを使ってシステマティックに制作・翻訳していることが理解できました。吉野部長は、「DITAは難しくない」、と何度も強調されていました。確かに、DITAは技術的にはそれほど難しいものではないと思います。しかし、IBMと日本の一般企業ではドキュメント制作文化が根本的に違うような。
そうした文化の違いを乗り越えてDITAを普及させるためにも、コンソーシアムという共同事業体の意義があると改めて感じました。
○セミナーの詳細
http://dita-jp.org/?p=547
多言語索引ソートモジュール公開
DocBookのコンテンツから多言語索引を作成するための多言語索引ソートライブラリーを発売しました。
このソートライブラリーは、2002年頃にもともとISOGENが開発したものですが、弊社ではこれを入手して、2005年以降、様々な多言語マニュアル制作プロジェクトで使用し、その都度改造を加えています。
今回(2009年)の改造では、次のことを行なっています。
1. XSL1.1の機能を活用しDocBookの多くの索引プロパティに対応
・3階層の索引構造に対応(primary,secondary,tertiary:従来は2階層)
・範囲の索引に対応(startofrange, endofrangeアトリビュート:従来はこの機能なし)
・See, SeeAlsoをサポート(従来はサポートなし)
2. XSLT2.0スタイルシートに対応
XSLT1.0プロセッサのSaxon6.5、Xalan2.6に加え、XSLT2.0プロセッサのSaxon9もサポート
3. 韓国語を正式にサポート
現在、次の21言語の索引ソート規則を実装しています。
従来の簡体字中国語、繁体字中国語、日本語に加え韓国語を正式にサポート
従来どおり、CJK以外のカタロニア語、チェコ語、デンマーク語、ドイツ語、英語、スペイン語、フィンランド語、フランス語、ハンガリー語、イタリア語、オランダ語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語、トルコ語をサポート。
価格については、システム営業担当(sis@antenna.co.jp)までお問合せください。
日本語組版処理の要件 遂に公開!
W3Cのタスクフォースとして長期に渡って文書化作業が行なわれていた「日本語組版処理の要件」が、遂に、完成してW3Cの技術ノートとして公開されました。
・日本語組版処理の要件(日本語版)
W3C 技術ノート 2009年6月4日
・Requirements for Japanese Text Layout
W3C Working Group Note 4 June 2009
この文書は、Web上の文書を綺麗な組版することを目的として作成されたものです。現在のWebは綺麗な印刷を全く考慮していません。Webは企業の広告塔が乱立している状態であって、特に文書系コンテンツの平均品質はそれ程高くありません。この原因の一つとしてWebは画面で流し読みするだけで紙に印刷して襟を正して読まないことがあげられます。高品質なWebコンテンツと高品質な組版は車の両輪のようなものです。Webコンテンツの品質を向上するために、Web上のコンテンツも紙に出すのと同じような綺麗な組版を適用することが必要となるでしょう。
そのためにJIS X4051をベースとして、X4051にも書かれていないことを含めて整理されています。日本語組版に対する要求仕様が、日本語と英語で同時に整理されたことは画期的です。これにより、世界中のどのソフトウエア・ベンダも日本語組版機能を正しく実装することができるようになります。
このことは日本の印刷系ソフトウエア・ベンダにとっては大変な脅威です。しかし、考えてみますとソフトウエアの世界は既に完全にグローバル化しているのですから、日本語組版もグローバルな世界に向かって開かれるのは当然なこととも言えます。
業界へのインパクトが今後どのような形で現れるかが楽しみなことです。
なにはともあれ、このプロジェクトには大変な努力が費やされています。執筆者の皆さまに、心から「ご苦労様でした。」と申し上げたいと思います。