例年はそこそこ雪が積もる伊那谷ですが、今年は雪も少なく春の訪れも幾分早いようです.
春といえば、山菜採りの季節です.
このあたりは近くの山で、山の幸が沢山収穫できます.
左下にあるのが「山菜の王様」と呼ばれる「タラの芽」で、右下が「ハリギリ」という山菜です.
上に見えているのは「コシアブラ」といいます.
いずれも採りたてを天ぷらにしていただくのが最高です.
最近ではこれらの山菜もスーパーなどで手に入れることができるようになりましたが、
採りたての新鮮な山菜は独特の「エグミ」があって、
一度味わってしまうと、スーパーで買ったものでは物足りなさを感じてしまいます.
売っているタラの芽は、ちょっとウドに似ているためか、
地面から直接タラの芽が出てくる、と思われている方もいると聞いたことがあります.
実際は、こんなふうに生えています(これはハリギリの木です).
タラの芽やハリギリは見たとおり棘が多いため、収穫には革手袋が必須です.
タラの芽の収穫には暗黙のルールがあって、
一番上にある芽を一番芽といい、これを収穫します.
それ以外の二番芽、三番芽などは採らないでおきます.
これら側芽まで採ってしまうと、その木は立ち枯れしてしまうと言われているためです.
毎年収穫できるように側芽を採るのは我慢しましょう、ということですね.
自粛生活が続きますが、
落ち着きましたら、伊那谷を味わいにお越しください.