ドキュメントのXMLソリューションを作成する時、独自タグセットをゼロから設計する方法は自然な方法です。
これに対比する方法としては、既存のDTDを元にして、独自拡張することになると思います。
DITA標準を使う方法はこれに対して、どういうメリットがあるのかを考えてみました。
1.ユーザの立場としては、
(1)独自タグセットを使うのと比べて、標準を使うことで設計時のコストが少なくなります。
(2)標準をサポートするツールを使うことで、ツールのコストも少なくてすみます。
(3)他の会社などで、同じDTDを利用した事例を研究することができますので、新しいソリューションの導入に於けるリスクを減らすことができます。
2.ベンダーの立場としては、
共通のツールを予め、見込み生産で準備しておくことができます。
3.ソリューション・プロバイダの立場としては、
ある会社向けに開発したソリューションの経験を、ほぼそのまま、他の会社向けに提案・利用が可能になります。
こうしてみますと、独自タグセットよりはDITA標準を使う方がずっと良いように思えます。