カテゴリー別アーカイブ: PDF活用

WebページからPDF作成のTips

瞬簡PDF 作成 7』に付属するPDF作成プリンタードライバー『Antenna House PDF Driver 6.0』にはMicrosoft Internet Explorer(IE)用のアドオンがあり、ワンクリックで簡単にブラウザで表示しているWebページからPDFにすることができます。

以前、このブログで便利な利用方法として紹介させていただきました。

IE用アドオンでWebを簡単にPDFへhttps://blog.antenna.co.jp/ILSoft2/archives/1637

それから何年か経ち、この間にPCやデバイスを取り巻く環境も変わってきました。

特にWebではスマホなどのデバイス(携帯端末)からのアクセスが増え、今後はスマホからのWeb検索や閲覧がより多くなり、そういったデバイスで見られることが標準であることを想定してコンテンツを用意しなければならない時代になってきました。
いわゆる「モバイルファースト」です。

先にご紹介したブログの記事は、PCやタブレットなど比較的大きめのディスプレイをもつ端末を想定していましたが、あらゆるコンテンツがスマホに向いてきている現在、やはりPDFもスマホで快適に見ることができるようにしたいところですね。

というわけで、直接弊社の製品とは関係ありませんが、上記の流れでちょっとしたTipsをご紹介したいと思います。

通常のWebページをそのままPDFにした場合、見ている画面に近い状態のページをA4サイズにしたPDFが作成されます。

これをスマホで見てみると、、、老眼でなくても拡大しないとちょっと文字が読めないですね。

では、どうするか。

1.)まず、ページ周りの余白をなくして、少しでも表示領域を大きくします。
これはWebブラウザのページ設定、用紙サイズの設定などに余白の設定があるのでここで調整します。

2.)PC向けのWebページでは2段、3段で列を組んで、メニューや広告など本文に関係ない情報がある場合がありますので、これらを削除します。

このときに便利なのが「ブックマークレット」というWebの技術を利用した部分印刷ができるプログラムや、FirefoxというWebブラウザならプラグイン機能(要追加)を利用して、不要な部分を削除して印刷できるものがあります。

3.)文字を大きくする
(2)で利用したプログラムは文字サイズを大きくする機能もありますので、文字のサイズを大きくします。

4.)用紙サイズを小さくする。
用紙サイズをA4ではなくA5やA6にすることで、画面表示時の縮小率が少なくなるので、結果としてページを大きく表示できます。
ただし、用紙サイズを変更した場合、ページ内の画像については縮小されないので大きな画像はページに収まらなくなる場合があります。(3)の文字の拡大と合わせて調整してみてください。

以上の調整で、スマホでも見やすいPDFを作成できます。ただし、ページによってはうまくいかない場合があったり、ページごとに調整が必要だったりする場合がありますのでご了承ください。




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瞬簡PDF 作成 2024
ドラッグ&ドロップでPDF作成

「瞬簡PDF 書けまっせ 7」紙と鉛筆の操作性-PDFへの手書き入力

『瞬簡PDF 書けまっせ 7』では手書き入力とタッチ操作が強化され、さらに使いやすくなっています。

紙と鉛筆の操作性

紙に何かを書く時、書きやすいように紙の位置を調整しながら書きますよね?
『瞬簡PDF 書けまっせ 7』ではまさにこれと同じ感覚でPDFに手書きすることができるんです。
詳しくはこちらをご覧ください。

設定方法

これはつまり画面を指でなぞるとスクロールになり、ペンでなぞると手書き入力になるということですが、このように機能させるためには条件と設定が必要になります。

まず条件ですが、マルチタッチおよびペン両方に対応したPCまたはタブレットが必要になります。
ペンは専用のものが必要で、市販のスタイラスペンではできませんので注意してください。

条件に合うPCやタブレットがあれば、次のような設定をおこなってください。

  1. 『瞬簡PDF 書けまっせ 7』を起動して適当なPDFファイルを開いてください。
  2. リボンから[ファイル]タブにある[オプション]を選択してください。
  3. 「ペン選択時の入力モード」のドロップダウンを開きます。 最初は「すべて許可する」になっていると思いますので「モード 1」に切り替えてください。
    ※表示されるモードの数はPCによって異なります。
  4. [OK]ボタンを押してオプション画面を終了します。
  5. リボンから[ホーム]タブ[手書き]グループにある「ペン」を押してください。
  6. タッチ操作とペン入力を試してください。タッチ操作でスクロールや拡大縮小、ペン入力で手書き入力ができればOKです。
    うまくいかない場合は3に戻り、他のモードに変更して試してみてください。
  7. 設定は少し面倒ですが一度やっておけばずっと有効です。
    マルチタッチとペン両対応のPCをお持ちであればぜひこの設定を行い、快適な「紙と鉛筆の操作性」を味わっていただきたいと思います。




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Next Generation PDF について(2)

Core concepts and use cases

キーノートでは詳しいことが分からなかったので、このセッションのスライドを読んでみました。

ここでは「next-generation PDF」を処理する「next-generation processor」という用語が出てきます。その役割は「タグ付きPDFからの導出(Derivation):PDF コンテンツを HTML で表現するための標準化されたモデル」と書かれています。
どうやら、HTML にうまく変換できるような標準化されたタグ付けのモデルとその変換アルゴリズムを定めて、予測可能で互換性のある方法で HTML に変換しよう、ということのようです。

そして、HTML に変換してから端末に応じたスタイルシートを適用することで、既にモバイル環境に対応した Web のテクノロジーを利用して、PDF のコンテンツをモバイル環境で利用できるようにする、という目論見のようです。

PDF から HTML に変換する製品は現時点でも既にあるようで、後のセッションでも紹介があります。標準化された方法でより正確に出来ることを目指そうということでしょうか。

また、ユースケースでは、アクセシビリティの観点からの解説がありました。

U.S. や EU 等の政府機関ではアクセシビリティが要求されますが、既存のスクリーンリーダーなどの Assistive Technology(障害を持つ人々を支援する機器や技術)は HTML をサポートするが、PDF はほとんどサポートされない状況があります。一方で PDF は電子文書としての信頼性と互換性が確立されているので、政府機関は PDF を諦めたくはない。

アクセシビリティの準拠基準は、W3C の WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) 規格の達成基準レベル「AA」を条件として示されるようですが、この規格は Web を前提としたもので HTML には適用しやすいが、PDF には直接的に適用しにくいので、PDF が HTML として表現できれば WCAG への適合を判定しやすい、ということが説明されています。

今後 PDF がどのように発展していくのか。「PDF Day Europe 2017」での動向をご紹介しました。参考になれば幸いです。

<< その(1)




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瞬簡PDF 統合版 2024
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Next Generation PDF について(1)

5月15, 16日にドイツのベルリンで開催されたイベント「PDF Day Europe 2017」のスライドやビデオが公開されていました。

https://www.pdfa.org/slides-and-video-recordings-of-the-pdf-days-europe-2017/

PDF2.0 の情報があれば見ておこうと思い Web サイトを訪れたのですが、「Next Generation PDF」という見慣れないワードを見つけました。最初は PDF2.0 のことかと思ったのですが違うようです。初日のキーノートと、3トラックのうち1トラックが「Next Generation PDF」に充てられています。気になり少し調べてみました。

KEYNOTE: Introducing Next-Generation PDF

スライドを見ると、最近のモバイル端末での PDF の閲覧や操作性の問題を課題としているようです。PDF は電子文書フォーマットとして広く普及していますが、モバイル端末環境となると閲覧や操作にかなり不満がありますね。特にスマートフォンでは閲覧するだけでも拡大縮小したり移動したりで大変です。PDF リーダーによっては実装されているリフロー表示もうまく使えないことが多いです。

モバイル端末しか使わないユーザーが急増する中で、Web の世界ではレスポンシブ web デザインやモバイルファースト等、積極的にモバイル環境への対応が進んでいますが、PDF もモバイル端末環境に対応すべく、イベントの主催者である PDF Association のテクニカルワーキンググループで「Next Generation PDF」なるものを検討している、ということのようです。

では「Next Generation PDF」とはどんなものなのか。スライドによると、

  • フル機能の PDF2.0
  • うまくタグ付けされた PDF

と書いてあります。PDF2.0 をベースにした規格になるのでしょうか。

「タグ付きPDF」は、例えば段落、表、ヘッダといった文書の構造情報を PDF に付加するための仕様です。PDF のページは単に文字や線や画像が並べられて見た目が構成されているだけなので、それらが段落、表、ヘッダなど何を表すのかプログラムは正確に判定できず推測するしかありません。そのため、スクリーンリーダーで正しい順序でテキストを読めない、PDF リーダーのテキストリフロー表示がうまくできないといったことが起こります。この問題は「タグ付きPDF」にすることでより正確にできるようになります。
「タグ付きPDF」は PDF1.4 から導入され ISO32000-1(PDF1.7)の仕様の一部ですが、PDF2.0 で見直されることになっています。

キーノートはここまででした。詳しくはあとのセッションでということです。
明日は「Core concepts and use cases」を読んでみたいと思います。

その(2) >>




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PDF を Word や Excel に変換!PDF 変換機能をアプリケーションに簡単に組み込むライブラリのご紹介(2)

昨日 に続いて、『Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ Ver.1.2.0』(以下、本ライブラリ)をご紹介します。

本ライブラリは、各種アプリケーションへの組み込み用ライブラリとしてご提供します。

以下は、ライブラリを使用してPDFからExcelに変換したサンプルです。

PDF to Office 変換サンプル

さまざまなアプリケーションへの組み込みに対応するため、ライブラリには C/C++、.NET、Java、コマンドラインの各インタフェースが用意されています。
標準的な変換を行うために必要なステップは非常に短いものです。

以下に、サンプルコード(C#の例:一部抜粋)を示します。

	using PtoDotNetCtl;

	public class MainApp
	{
		static public void Main(string[] args)
		{
			...
			PtoObj p_obj = null;
			p_obj = new PtoObj();
			p_obj.setDocumentPath(args[0], "");
			p_obj.setOutputFilePath(args[1]);
			p_obj.setPrinterName(args[2]);
			p_obj.setOptionFilePath(args[3]);
			p_obj.doConvert();
			...
			finally
			{
				if (p_obj != null)
					p_obj.Dispose();
			}
		}
	}

貴社アプリケーションにて PDF から Office への変換機能を活用するため、本ライブラリをご検討いただければ幸いです.

本ライブラリに関する詳細は、『Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ』をご参照ください。
本ライブラリの価格・ライセンス条件等、詳しくは、oem@antenna.co.jp までお問い合わせください。

<< ご紹介(1)




瞬簡PDF 変換 2024
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PDF を Word や Excel に変換!PDF 変換機能をアプリケーションに簡単に組み込むライブラリのご紹介(1)

弊社のパッケージ製品 『瞬簡PDF 変換 9』 は、PDF を Microsoft Office Word、Excel、PowerPoint の各文書形式に変換することで PDF の再利用を可能とし、たいへんご好評をいただいております。

この変換機能をソフトウェアベンダー様が自社のアプリケーションに組み込んで利用できるライブラリとして提供するのが、『Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ Ver.1.2.0』(以下、本ライブラリ)です。

本ライブラリで提供する機能は、PDF ファイル(Ver.1.3 – Ver.1.7)を入力して、Microsoft Word(doc/docx)、Excel(xls/xlsx)、PowerPoint(ppt/pptx)の各形式で別ファイルに保存するものです。

 

PDF to Office 処理概要

これまで、多くのソフトウェアベンダー様からご評価をいただき、PDF で配布されている積算資料や帳票類をExcelに変換するなど、主に土木・会計システムでご採用をいただいております。

本ライブラリに関する詳細は、『Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ』 をご参照ください。
本ライブラリの価格・ライセンス条件等、詳しくは、oem@antenna.co.jp までお問い合わせください。

 ご紹介(2) >>




瞬簡PDF 作成 2024
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瞬簡PDF 編集 2024
かんたん操作でPDFを自由自在に編集

PDFのレイヤー

PDFには、レイヤーという便利な機能があります。
レイヤーは、PDFの内容をまとめて、表示を切り替えたり印刷を切り替えたりします。 Acrobatでは次のようなダイアログでコントロールします。

layer-dialog

AH Formatter には、このレイヤーを出力する機能があります。
今回は、PDFのレイヤーでの言語指定について取り上げます。

レイヤーで指定した言語は、どのように振る舞うのでしょうか。
仕様では次のように書かれています(PDF 32000-1:2008)。

Language dictionary (Optional) A dictionary specifying the language of the content controlled by this optional content group. It may contain the following two entries:

Lang (required) A text string that specifies a language and possibly a locale (see 14.9.2, “Natural Language Specification”). For example, es-MX represents Mexican Spanish.
Preferred (optional) A name whose values shall be either ON or OFF. Default value: OFF. it shall be used by conforming readers when there is a partial match but no exact match between the system language and the language strings in all usage dictionaries. See 8.11.4.4, “Usage and Usage Application Dictionaries” for more information.

Language については、次のようにも書かれています。

Language: This category shall allow the selection of content based on the language and locale of the application. If an exact match to the language and locale is found among the Lang entries of the optional content groups in the usage application dictionary’s OCGs list, all groups that have exact matches shall receive an ON recommendation. If no exact match is found, but a partial match is found (that is, the language matches but not the locale), all partially matching groups that have Preferred entries with a value of ON shall receive an ON recommendation. All other groups shall receive an OFF recommendation.

PDFに指定されたLanguageは、アプリケーションの言語と地域に基づくと書かれています。アプリケーションとは、PDFのビューア、例えばAcrobatのことです。アプリケーションがレイヤーをサポートしていなければ、もちろん何も起こりません。Acrobatはサポートしています。

PDFに、日本語用のレイヤーと英語用のレイヤーを用意しておけば、アプリケーションの言語によって自動的に一方が表示され、他方が表示されないということができます。では、アプリケーションの言語とは何でしょう。仕様書中でそのことについて書かれている部分はありません。
そこで、どうすれば言語によるコントロールが意図どおりにできるのかを、Acrobatを用いて、試行錯誤を交えながらいろいろ探ってみました。

PDFには、Catalog辞書に言語を明示することができます。これは、文書のプロパティで確認することができます。AH Formatter では、<fo:root> に記述した言語がそこに反映されます。

<fo:root ... xml:lang="ja" ...>

property-dialog

アプリケーションの言語とは、これのことでしょうか。
いいえ、この言語はレイヤーの言語とは関係ありません。
これは、PDFの言語であってアプリケーションの言語ではありません。
アプリケーションの言語とは、Acrobatでは環境設定の言語環境にあるアプリケーションを表示する言語に対応することがわかりました。

lang-env

では、アプリケーションの言語は、具体的にはどう表記されているのでしょうか。14.9.2.2 Language Identifiers には次のような記述があります。

A language identifier shall either be the empty text string, to indicate that the language is unknown, or a Language-Tag as defined in RFC 3066, Tags for the Identification of Languages.

Although language codes are commonly represented using lowercase letters and country codes are commonly represented using uppercase letters, all tags shall be treated as case insensitive.

ざっくり言えば、PDFに書かれるLangの値は、RFC 3066 に従っていて大文字小文字は区別しない、ということです。RFC 3066 の言語コードは ISO 639、国コードは ISO 3166 によります。アプリケーションの言語も、ISO 639 と ISO 3166 で表現されているはずです。
実際にAcrobatでアプリケーションを表示する言語を変更すると、どこにどういう情報が書かれるのかはわかりませんでした。しかし、日本語なら ja とか ja-JP などが設定されると、常識的には予想するでしょう。

Preferredを指定していないと、Langに指定したものとアプリケーションの言語の間では完全一致性が判断されることになっています。そこで、日本語環境のとき、どういう指定をしたら完全一致するのかを調べました。

  • ja ⇒ NG
  • jpn ⇒ NG
  • ja-JP ⇒ NG
  • jpn-JP ⇒ NG
  • jpn-JPN ⇒ NG
  • ja_JP ⇒ NG
  • jpn_JP ⇒ NG
  • jpn_JPN ⇒ NG
  • ja-jp ⇒ OK

結果は、まったく想定外でした。仕様には大文字小文字区別しないと明記してあるし、国コードは大文字で表記するのが普通とも明記されています。これはどういうことでしょうか。Acrobatは仕様どおりに動作しているようには見えません。Acrobatの不具合なんでしょうか。仕様の見落としがあるのでしょうか。

完全一致させるのにこんな試行錯誤した上、それが正しいのかどうか裏づけも取れないのでは、完全一致を使うのは現実的ではない気がします。Preferredを指定すると、かなりあいまいな指定でもマッチします。
日本語は、それを話す国は日本しかないですが、英語やポルトガル語スペイン語などはそんなことはありません。例えば、en-US(米国英語)と en-GB(英国英語)を区別したいこともあるはずです。Preferredでは、それらを区別させることはできませんでした。どちらもすべての en にマッチしてしまうようです。つまり、国コードを明示したいなら、Preferredを指定できないということになります。

次に Preferred な ja と、そうでない ja-jp の指定を混在させたらどうなるか見てみます。
日本語環境ではどちらも表示されそうなものですが、ja-jp の方だけ表示されて、ja は表示されません。完全一致するものが見つかったらそれしか表示されない、ということになっているからのようです。このことは、en-US と en-GB を用意し、両者の共通部分を en として表現したくても、できないということを意味します。

AH Formatter V6.4 では、次のようにレイヤーへの言語指定を行ないます。
実際には重なり合った領域に内容を配置するでしょうから、<fo:block-container> などを利用することになります。

<?xml version="1.0"?>
<fo:root xmlns:fo="http://www.w3.org/1999/XSL/Format"
         xmlns:axf="http://www.antennahouse.com/names/XSL/Extensions"
         axf:layer-settings="'Japanese layer' lang 'ja' preferred,
                             'English layer' lang 'en' preferred">
...
<fo:block axf:layer="'Japanese layer'">
こんにちは
</fo:block>
...
<fo:block axf:layer="'English layer'">
Hello
</fo:block>
...

AH Formatter V6.4 MR3 以降を利用してください。

 




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Acrobat の不満点(その2)

前回 に引き続き、Acrobat の不満点を書いてみます。

Acrobat にて PDF を作成し、印刷も視野に入れていたため CMYK の ICC Profile を出力インテントに指定して PDF/A-2 形式で保存しました。

PDF/A-2 ではベースバージョンが PDF1.7 となったため、PDF1.4 というベースバージョンの制約があった PDF/A-1 と比べて非常に有効なバージョンになります。
以下は PDF/A-2 によって実現可能となった機能の一部です。

  • PDF 1.4 -> PDF 1.5
    JPEG2000圧縮によるイメージ
    オブジェクトストリーム、Xrefストリーム(圧縮率の向上)
    オプショナルコンテント
    XFA Form
  • PDF 1.5 -> PDF 1.6
    暗号化機能の強化(AES暗号化の追加)
    カラースペース追加(DeviceN、NChannel)
  • PDF 1.6 -> PDF 1.7(ISO 32000-1)
    3Dアートワーク
    ポータブルコレクション

PDF/A-2 の詳細につきましては、PDF資料室 過去のブログ にまとめておりますので、参照ください。

さて、PDF/A-2 で保存した結果、出力された出力インテントが RGB の ICC Profile に置き換わってしまいました。
作成した PDF にはテキスト注釈、スタンプ注釈といった注釈が含まれていたのですが、この事が原因で強制的に RGB となってしまったのでしょうか。
PDF/A-2 の仕様では CMYK が使用できない、といった制限はありませんので、不思議な結果となりました。
CMYK の ICC Profile を出力する方法はあるのでしょうか。

<< その(1)




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Acrobat の不満点(その1)

日頃 PDF ファイルの編集作業で Adobe Acrobat を使用する機会が多いのですが、使用している中で不満に感じている事を書いてみます。

PDF では対話フォーム(AcroForm)と呼ばれる、使用者から対話的に情報を収集するフィールドを持つことができます。
その中にはテキストフィールド、ラジオボタン、リストボックスといった使用者が入力するフィールドや、ボタンのようにアクションを関連付けて特定のページへジャンプするようなアクションを指定することができる便利な機能です。Acrobat では「ツール」の「フォーム」にて作成可能です。

この機能は PDF1.2 以降で使用可能な機能なので、使用している方も多いのではないでしょうか。

さて、この対話フォーム(AcroForm)を使用した PDF を作成し、PDF/A(*1) へ別名保存してみます。 ところが PDF/A として保存した PDF で、表示上はボタンの画像やテキストボックス風のエリア、ラジオボタン風の円が残るのですが、マウスクリックしても全く機能しません。
Acrobat では PDF/A 保存すると、外観だけを残して対話フォーム(AcroForm)の機能自体を削除してしまうようです。

確かに長期保存する文書で使用者との対話は不向きなのかもしれませんが、ボタンでのページ移動等のように便利な機能もあるので削除してしまうのは惜しいと感じています。

(*1)
PDF/A(ISO 19005の同義語)は、国際標準化機構 ISO が制定した国際規格 ISO 19005 に定められる PDF の形式の1つです。このファイル形式の第一の目的は、使用するツールにかかわらず、長期間に渡ってファイルの視覚的な外観を維持できること、第二の目的は、PDF の視覚的な外観ではなく、論理構造、意味といった情報を格納できるようにすることにあります。
PDF/A につきましては、PDF資料室過去のブログ にまとめておりますので、参照ください。

その(2) >>




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PDFチェックツール「Easy PDF Checker」のSEO日記紹介-上位ページを真似た結果、ペナルティを食らって? 地獄に落ちた

弊社では、以前に、某大学の資料センター向けに、学生さんが作ったPDFの内容をチェックするツールを開発したことがあります。また、最近、某イベント主催者の方から、「プリントオンデマンド(POD)するために入稿されたPDFのページサイズ設定やフォント埋め込みの有無を自動チェックしたい」という要望をいただき、PDFチェックツールを開発して提供しました。弊社が開発したPDF読み込み用ライブラリーを活用して比較的簡単にできました。イベント後、主催者の方に確認しましたところ、大変役立ったと好評をいただきました。

こうしたことで、PDFを一括またはオンラインでチェックしたいというニーズがきっとあるに違いない、と考えて製品化を目指すことにしました。早速、Webページを作り3月13日から「Easy PDF Checker」として公開しています。

●Webページ:PDFの用紙サイズ、フォント埋め込み、カラースペース、セキュリティをチェックできる

さて、Webページを公開後、1ヶ月してもなかなかページビューが伸びません。

なんとかしないと。

そこで4月21日にSEOのチェックツールを使って「PDF チェッカー」という単語でGoogle検索の順位を見ました。16位です。Google検索の結果から来訪が見込めるのは上位10位以内です。16位では検索による来訪数は絶望的です。順位を上げてトップ10に食い込まないと…

ちなみに検索上位ページはこんな順位でした。

1 PDFチェックツール (pdf-checker)
http://masao.jpn.org/software/pdf-checker/

2 デジタル校正ソフトウェア「Proof Checker PRO 」| その他のソフトウェア …
http://www.too.com/product/software/proofchecker/

3 デジタルカタログ作成サービスが個別見積もり対応となります/他 …
https://www.ddc.co.jp/tokupre/blog/20170117123343.html

4 PDFのプリフライトチェック(データチェック)について|PDF|印刷データ …
https://www.ddc.co.jp/tokupre/data-guide/pdf-data-preflight-check.html

5 PDFサイズチェッカー – 株式会社 恒河沙
http://www.gougasha.co.jp/products/software/pdfsizechecker/pdfsizechecker.html

1位のページは2011年(2010年?)に公開されたフリーのソフトです。見出しは次のようになっています。1位ページからの引用:

<h1>PDFチェックツール (pdf-checker)</h1>
<p>このツールは複数のPDFファイルの情報を一括してチェックするためのツールです。
もともと、図書館等における大量の紙資料をスキャンする必要がある場合において、納品されたPDFファイルやOCRソフトウェアが出力したPDFファイルを、(ある程度まで)自動的にチェックしたいというニーズに対応するツールとして試作したものです。
現在、以下の項目をチェックして出力する機能を有しています:</p>

そうかぁ。なかなか分かりやすい! しかし、機能的にみてもうちのページが負けるはずはないんだけどねぇ… 

と、いろいろ考えて4月24日に次のように変更しました。

1.タイトルを変更

変更前)<h1>PDFのページサイズ、フォント埋め込み、カラースペースを自動で確認できる</h1>

変更後)<h1>PDFの用紙サイズ、フォント埋め込み、カラースペース、セキュリティをチェックできる</h1>

2.本文を変更
本文書き出しに次の言葉を入れる。

・PDFチェックツール 
・複数のPDFの内容を一括してチェック
・納品された・出稿されたPDFを自動的にチェックできる

4月24日変更後の書き出しは次のようにしました。

「Easy PDF Checker」は、複数のPDFの内容を一括してチェックするツールです。PDFのページサイズ(用紙の大きさ、表示領域の大きさ)、フォント埋め込みの有無、カラースペースなどのPDFの内部に設定されている情報をチェックして、テキストファイルやXML形式のファイルに出力できます。コマンドラインから動作しますので、納品されたPDFを自動的にチェックしたり、Webプリントサービスなどの入稿PDFチェックの自動化に最適です。

あと、出力データの幾つかの項目に用語の説明を少しずつ追加しました。

さて、今日4月27日にはどうなったかと言いますと、

「PDF チェッカー」という単語でGoogle検索の順位を見ました。な! なんと圏外です! じ!地獄に落ちてしまいました

うーーむ。

競争相手の言葉をいろいろ頂戴してしまったので、Google先生に「このページはDeNAってる」とペナルティを食らってしまったのだろうか? たぶんそうだろう。やはり似すぎているよね…

16位と圏外ではクリック数には差が無いんだけどね(どうせ両方ゼロだから差は無い、と開き直りつつ)。さあ、どうしたら良い? 次の一手は? やはりオリジナリティ重視かな~~




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