カテゴリー別アーカイブ: e-na伊那谷 旅便り

e-na伊那谷 旅便り 第13回 中央アルプス千畳敷

伊那谷は東は南アルプス、西は中央アルプスに囲まれた自然の豊かな田舎です.
南アルプスは山が深いのですが、中央アルプスにはロープウェイで、比較的簡単に3000m級の山々まで行くことができます.

お車で行かれる場合は、中央道駒ヶ根インターで高速を降ります.
インターからすぐ3分程度の駒ケ根高原菅の台バスセンター駐車場まで行き、そこからロープウエイ発着口のしらび平駅まで約30分間専用のバスに乗ります.
この路線は一般車の乗り入れが規制されているため、みなさんバスでの移動となります.

しらび平駅からロープウェイで終点の千畳敷駅まではおよそ7分半くらいですが、
高低差950mを一気に登るのは大変迫力があります.途中にはいくつもの見事な沢筋の滝を見ることができます.
運がよければカモシカの居るのロープウェイに乗りながら見ることもできます.写真はロープウェイのゴンドラから見た索道と千畳敷駅です.

ロープウェイのゴンドラから見た索道と千畳敷駅

千畳敷は名前の通り昔の氷河が山麓を削り取ってすり鉢(カール)状にした地形で、千畳敷駅はそのカールの端の部分にあります.

ここには1周40分程度の遊歩道があり、季節ごとの高山植物を楽しむことができます.
写真は千畳敷から見上げた宝剣岳(標高2931m)です.主峰駒ヶ岳にゆくには、写真中央右の肩まで、カールをのぼり、その先まで標高差300mを約2時間くらいで行くことができます.
私たち上伊那地方の中学校では集団登山でこの駒ヶ岳に登るのが毎年の行事となっています.

宝剣岳

残念ながら駒ヶ岳ロープウェイは、支柱の修繕工事のため、2020年7月までの予定で運行が休止されています.

機会がありましたらお越しください.なお比較的簡単に行けてしまうのですが、あくまでも高山なので、夏場でもトレッキングシューズととっさの場合の雨具、厚手の上着は用意された方が良いでしょう.


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前回:第12回 赤飯饅頭
次回:第14回 手作りマスク



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e-na伊那谷 旅便り 第12回 赤飯饅頭

伊那谷名物といってもいいかもしれません。
「赤飯饅頭」のお話です!

長野県飯田市や伊那市などで、慶事の際などに作られ、食べられている郷土菓子。
赤飯饅頭と聞いて、どんな饅頭を想像しますか?
おそらくほとんどの方が赤飯の中に餡が入っているものを思い浮かべると思うのです。

ところが!そんな甘いもんじゃあない。
お赤飯をお饅頭の皮で包んで蒸したお饅頭なんです。
ほんのりとした優しい甘さにもちっとした赤飯がとても合います。

そのルーツは…
その昔、贅沢品だった赤飯をお殿様に見つからずに隠れて食べられるように考案された
と言われているのだとか。

この春は次女の小学校入学。
我が家は内祝にこの赤飯饅頭を選びました。
紅白の饅頭と赤飯が合体して、とてもおめでたい!

伊那市へお越しの際にはぜひ食べてみてください!


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前回:第11回 ルビーの絨毯
次回:第13回 中央アルプス千畳敷



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e-na伊那谷 旅便り 第11回 ルビーの絨毯

伊那谷にも桜が咲き始め、より春を感じる季節になってまいりました。

しかし、新型コロナウィルスの影響もあり陽気に誘われてお出かけとはいきません。しばらくはぐっと耐え感染予防を徹底、少しでも早い終息を願うばかりです。

さて、「e-na伊那谷 旅便り」へと話題を戻します。長野県と言えば「信州そば」を連想される方も多いかと思います。伊那谷は信州そばの発祥の地といわれ、おいしいそばを多くの店でいただけます。そんな食べておいしいそばですが、伊那谷の箕輪町には目でも楽しむことができる「そば」があります。

それが「赤そばの里」。一般的なそばの花は白ですが、ここでは全国でも珍しい赤いそばの花を見られます。ルビーの絨毯とも喩えられ、東京ドームほどの広さ一面に花が咲く光景は まさに絶景です。

長期にわたり改良され「高嶺ルビー」と名付けられた品種です。

花の見ごろは毎年 9月下旬から 10月上旬ころまで。また、9月下旬には地元の公民館にて「赤そば花祭り」が開催され農産物の販売やそば打ちなどのイベントが行われます。

もちろん、その時期には赤そばを食べられるお店もあります。
他のそばにはないコシや風味の強さを楽しめます。花の咲く時期にお近くに来られた際には「赤そば」を目と舌とで体験いただきたいものです。


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前回:第10回 おてんとさんぽ
次回:第12回 赤飯饅頭



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e-na伊那谷 旅便り 第10回 おてんとさんぽ

東京では桜が満開のようですが伊那谷の桜はまだまだこれからです。
今月末頃から徐々に開花予想となっています。
例年ですと高遠城址公園の桜を見るためのツアーバスを多く見かけますが
今年は残念ながら桜まつりなどのイベントは軒並み中止のようですので
静かな春になりそうです。

(去年の遠城址公園の夜桜です)

ここ数年、春から秋にかけて増えてきたイベントの1つにクラフトフェアがあります。
手作りが好きで毎年あちこちのクラフトフェアに出かけているのですが
今年はどうなるのでしょう、開催自粛になったりもあるでしょうか。

私の地元のおすすめのクラフトフェアはここです。

おてんとさんぽ
辰野町の産直・クラフト市
http://otentosanpo.jp/
(参加作家さんの作品写真や動画ものっています)

ここは地元の有志が実行委員となって運営や準備を行っています。
2011年から毎年秋に行われていて、今年は10回目になるようです。
陶芸・木工・革製品など様々な手作り作品や地元の農産物の販売、ワークショップもあります。
絵本の読み聞かせやミニコンサートもあったりと幅広い年代の方が楽しめるイベントです。
今年は 10月3日(土)・4日(日) だそうです。
この頃には落ち着いてお出掛けできるといいですね。


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前回:第9回 ソースカツ丼
次回:第11回 ルビーの絨毯



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e-na伊那谷 旅便り 第9回 ソースカツ丼

伊那市あるいは伊那谷のローカルフード(B級グルメ)として思い付くものといえば、馬刺し、おたぐり、ソースカツ丼、ローメン、高遠蕎麦、昆虫食、最近力を入れているところではガレットなどいろいろありますが、今回はソースカツ丼のお話を。

伊那谷名物 ソースカツ丼

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e-na伊那谷 旅便り 第8回 伊那市長谷 春の訪れ

2月下旬、伊那市長谷を訪れました。長谷は伊那市東部に位置し、桜で有名な高遠地区よりも奥地にあります。

常福寺

伊那市長谷溝口にある曹洞宗のお寺です。

福寿草が咲いています。
今年の冬は暖かかったためか、例年より10日ほど早く咲き始めたようです。

ここ数年は暖冬で見る機会も少ないですが、寒い冬に雪の中で咲いている福寿草も良いです。

ここ常福寺は、樹齢120年といわれる枝垂れ桜も有名です。

4月中旬から下旬にはきれいな花が咲くでしょう。また、その頃に訪れてみたいです。

道の駅 南アルプスむら長谷

常福寺から2Km少し伊那市街方面。道の駅 南アルプスむら長谷に来ました。
伊那市駅からは 13km ほど、国道152号の沿線にあります。

ここでは、地元で作った野菜や長野県の限定商品などを販売しています。

地域限定のポテトチップスとふき味噌。

ここに入っているパン屋さんでは、焼きたてのパンが買えます。

左上:ブルーベリーマフィン。
右上:チョコレートマフィン。
左下:桜姫パイ(サクサクのあんこパイでした)。
右下:チーズケーキ。
人気のクロワッサンはこの日は予約が必要で買えませんでした。

ここ長谷には、ゼロ磁場で有名な分杭峠(冬季閉鎖中)や、南・中央・北アルプスが一望できる鹿嶺高原など自然に触れられる場所がたくさんあります。
新緑の頃、出かけてみるのも良いかもしれません。


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前回:第7回 イナゴの佃煮
次回:第9回 ソースカツ丼



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e-na伊那谷 旅便り 第7回 イナゴの佃煮

今回はイナゴの佃煮をご紹介します。
(虫が苦手な方は、この記事を見ない方がいいかもしれません。”実物”の写真は1枚しかなく、敢えて暗く撮ってあります。) 続きを読む




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e-na伊那谷 旅便り 第6回 のど自慢 ㏌ 辰野町 出場記念回

「信州 NEWS WEB 辰野町で「のど自慢」」https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20200225/1010012551.html

2月22日、のど自慢に娘と幼なじみの友人が予選に出場いたしました。900組応募の中、予選250組に選ばれたのです。

4時間半の予選会の後、あの日曜日真昼間の、のど自慢生放送に出場できる20組の発表!

おーーーーー

見事合格  久々の興奮!

2月23日 のど自慢 ㏌ 辰野町に出場いたしました。

いのちの歌(茉奈佳奈)を歌いましたが…  鐘2つ 残念無念(泣)

しかし、まさか生放送に出場できるとは思っていなかったので、感激いたしました。

NHKといえば、人気番組『チコちゃんに叱られる!』も辰野町と縁があります。平成30年秋に番組にて、辰野町が「日本の中心の中心」として認定を受けたのです。このことを受けて、昨年12月には看板と標柱が設置されました。この「チコちゃんポイント」を合わせ辰野町には現在3つの「日本の中心」ゼロポイントスポットがあります。

辰野町のWebページにはこのゼロポイントをまわるコースの他にもおすすめのモデルコースを紹介しています。観光の折はご参考ください。

辰野町観光サイト 辰野ぴっかりナビ モデルコース
http://kankou.town.tatsuno.nagano.jp/zero-point.html

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前回:第5回 伊那谷の銘菓
次回:第7回 イナゴの佃煮



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e-na伊那谷 旅便り 第5回 伊那谷の銘菓

伊那谷は山間にあるため、とても水の綺麗な場所です。そのため、醸造所や養命酒の工場など綺麗な水がかかせない施設も多く建っています。
そんな伊那谷は食べ物も非常に美味しく、馬刺しや伊那谷名物のローメンなどの名物が有名です。もし伊那谷を訪れることがあったらこれらの名物を食べてみるのもいいかもしれませんね。

さらに、伊那谷を訪れた際にはお土産として伊那谷銘菓もお勧めです。

まずは、菓子庵石川 さんの「ちぃずくっきぃ」

伊那の銘菓 ちぃずくっきぃ

伊那の銘菓 ちぃずくっきぃ

サクッとした生地に挟まれたチーズクリームが絶品です。生地の上に乗っているくるみの香ばしさがクセになるお勧めのお菓子です。

次も菓子庵石川 さんで「まろんぱい」

伊那の銘菓 まろんぱい

伊那の銘菓 まろんぱい

パイとは言うものの、一見してパイには見えない面白いお菓子です。しっとりとした生地と栗の食感が残る餡が上品な甘さを醸し出しています。

こちらは あかはね さんの「桜チーズサブレ」

伊那の銘菓 桜チーズサブレ

桜の花びらを模したかわいい菓子です。サクッとした歯ごたえと口に広がるチーズの香りがたまらない一品。

同じく あかはね さんの「梅えずら」

伊那の銘菓 梅えずら

伊那の銘菓 梅えずら

梅の練り込まれた白あんの中に甘酸っぱい梅の実が包まれているお菓子です。白あんの甘みの中に梅の実の酸味が効いているため、しつこくなくさっぱりとした味わいがとても上品です。

伊那の銘菓

伊那の銘菓

今回ご紹介したもの以外にも伊那谷にはお土産にふさわしい銘菓がたくさんんあります。みなさんも伊那谷に訪れた際には是非お求めください。


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前回:第4回 伊那谷の城跡
次回:第6回 のど自慢 ㏌ 辰野町 出場記念回



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e-na伊那谷 旅便り 第4回 伊那谷の城跡

伊那谷は長野県の南にあり、天竜川に沿った南北に細長い地形で、太平洋側と日本海側を結ぶ回廊のような位置にあります。

古くから太平洋側の東海地方と山国信州を結ぶ交通の要衝だったため、戦国時代には多くの武将たちが勢力を競い城を築きました。
伊那谷には、これらの城跡が今もなお各所に残されています。

伊那谷の魅力のひとつは、こうした城跡を訪ねて歩くことができるところにもあります。

ただし、城といっても良く知られている姫路城や松本城のように立派な天守や石垣があるわけではありません。
伊那谷に残されているのは、山を削って作った堀や土を盛り上げて作った郭(くるわ。曲輪とも書く)の跡で、いわゆる「土の城」なのです。
お城愛好家の中には「土の城」にたまらない魅力を感じる方もおられますので、そうした方々にとって伊那谷は格好のお城巡りの場と言えます。

今回はそうした城巡りの第一弾として、伊那市にある「春日城址」をご紹介します。

「春日城址」はJR伊那市駅から徒歩20分くらいの距離にあり、市街地からそのまま上がっていける小高い丘の上に築かれています。
地元では桜の名所として知られていて、春には花見で大いに賑わいます。

「春日城址」公園の上り坂

「春日城址」公園の上り坂

城は天竜川の西側に位置し、河岸段丘の崖を利用した堅固な作りとなっています。

「春日城址」本丸

「春日城址」本丸

段丘の南東隅に本丸が置かれ、それを囲むようにL字型の二の丸、更にその外側に三の丸が位置して、それぞれの郭は深い空堀で切断されています。

「春日城址」二の丸と三の丸間の空堀

「春日城址」二の丸と三の丸間の空堀

残念ながら三の丸の外側は市街地に同化されて往時を偲ぶのは難しくなっていますが、西側から三の丸、二の丸、本丸が配置された梯郭式の縄張りと言えます。

「春日城址」二の丸から三の丸に通じる橋

「春日城址」二の丸から三の丸に通じる橋

本丸は、北と西にある2つの橋で二の丸と結ばれています。

「春日城址」二の丸から本丸に通じる橋

「春日城址」二の丸から本丸に通じる橋

本丸からは東側に天竜川と、その周辺に広がる伊那谷の風景が一望できます。

「春日城址」本丸から東側を望む

「春日城址」本丸から東側を望む

手前の山地の左奥にコヒガンザクラで有名な高遠城址があり、春日城の戦略的な位置づけも確認できるでしょう。

「春日城址」の魅力は、市街地から気軽に、戦国の城特有の深く刻まれた空堀や郭の、良好に残された遺構を体験できるところです。

また、晴れた日には南アルプスを遠くに見ることもできて、城址の静寂と雄大な風景を贅沢に楽しむひとときを満喫できます。

お城好きならずとも、是非一度は訪れてみてください。


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伊那谷の城巡り 第二弾:第26回 伊那谷の城跡(2)
前回:第3回 冬の楽しみ方
次回:第5回 伊那谷の銘菓



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