先日ロンドン出張から帰ってまいりました米Pです。ロンドンでは東京のような電車の通勤ラッシュに巻き込まれましたが、伊那では人ごみなんてお祭りの時くらいですから、久々の感覚に酔ってしまいそうでした(笑)
さて今年は例年にない暖冬ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
伊那は長野県の南寄りの南信地方に位置していて、雪はほとんど降りませんが標高が高く寒さの厳しい地域です。たとえ暖冬といえども朝晩は氷点下になる毎日です。
暖房は11月頃から付け始め4月くらいまで使うので、大体1年の半分くらい暖房をつけています。東京などの都会での暖房は、ほとんどがエアコンや石油・電気・ガスストーブかと思いますが、伊那谷ではさらに選択肢が1つ増えます。
それは薪ストーブです。
住宅が密集していなく、燃料となる森林もある伊那谷では、薪ストーブを入れている家をちらほら見かけます。家に煙突があったり、庭に薪が積んであったりするのですぐに分かります。
我が家でもこの冬から薪ストーブを導入しました。
エアコンや石油ストーブの方が、ボタン1つですぐに暖まり、温度調整も簡単、タイマー機能もあり非常に便利なのですが、薪ストーブの火はじんわりと体の芯から温めてくれて、火が消えた後もしばらく暖かさが続きます。そして何より揺らめく火を眺めていると、心も温まります。
そしてもう1つ良いところは、料理が楽しめるところです。普段はストーブの上にヤカンを置いて、お湯を沸かしているくらいですが、週末には友人を呼んで薪ストーブでピザを焼いたりもしています。お店でしか食べられないような薪窯のピザを、家でも食べられるとはなんとも贅沢なひとときです。
もちろん良いところばかりではなく、薪づくりなど大変なこともあります。でも週末はチェーンソーと斧で薪づくりに汗をかき、夜になったら薪の火で暖まり、沸かしたお湯でコーヒーを入れる、なんて楽しみもあります。
寒い土地だからこそ、冬を楽しむ。こんな生活も伊那谷ならではです。