現在開発中のCSS3ではページレイアウト機能が大幅に強化されています。
CSS3では印刷品質のレイアウト指定も可能となり、近く発売するAH Formatter V5で、HTML+CSS3から印刷物を作ることができます。
そうなりますと、現在一般に行なわれている、WebはHTMLのエディタで作成し、印刷物はDTPで制作するという2つの工程を統合して、HTMLを制作してWeb表示のレイアウトと印刷物用のレイアウトを切り替えるという方式で、2つのアウトプットができます。これにより真のワンソース・マルチユースが現実のものとなります。
このことを、実際にAH Formatter V5とCSS3について、実演を交えながら詳しくご説明するセミナーを、開催します。
詳細は次のページをご覧ください。
○Web表示と印刷の統合を実践 「CSSによるプリントデザイン」セミナー
また、「CSSによるプリントデザイン入門」の冊子も配布しています。
こちらをご覧ください。
○CSSによるプリントデザインの情報
作成者別アーカイブ: AHEntry
コンピュータ画面での行折り返し問題、段組問題
昨日、Webを見ていましたら、「CSS 3の段組みと、その使いどころ」というブログページを見つけました。
※CSS 3 の段組みとその使いどころ(段組指定例)
ブラウザでの多段組レイアウトの問題点として、スクロール回数が多くなること。コンピュータの画面の大きさや縦横比のバラエティが多いので柔軟なレイアウト設計が必要とのことです。段組をコンピュータの画面上で見やすくするには、MicrosoftのXAMLビューアのように表示Windowsのサイズに合わせて再描画するような仕組みが必要です。
これはHTMLに限らず、PDFでも同じ問題がありますね。それで思い出しましたが、最近、政府の法律がPDFで公開されているのは良いですが、用紙縦使い(ポートレート)で縦書しているので読み難いったらありません。この法律PDFを画面上で読むには1行毎に上下スクロールの繰り返しが必要で、読み難さは段組の比ではありません。
さて、本題に戻りますが、そのブログページに触発されて、以前に書いたWebページ「CSSによるプリントデザイン」の内容を改訂しました。
※「CSSによるプリントデザイン」
序に自分でも段組を実践してみようと考え、印刷版の段組を使うCSSを作って指定してみました。
<link rel="stylesheet" href="../css/XMLPrint.css" media="print"/>
でリンクしてあります。
段組はスタイルシート上では、
.two-cols {
-ah-column-count: 2;
-ah-column-gap: 20pt;
}
を指定し、HTMLコンテンツ上では、段組する範囲を
<div class=”two-cols”>
・・・
</div>
で囲むだけです。
一般のブラウザでは表示できませんが、AH Formatter の GUI でご覧頂くことができます。
AH Formatter の GUI の「ファイル」-「開く」で表示されるダイアログの「ドキュメント」に
https://www.antenna.co.jp/XML/xmllist/CSS-Print.html
をコピペして、組版を試してみてください。
とりあえず、ローカルで作成したPDF版もリンクしておきます。
ファイルをダウンロード
これを作ってみて、「未来のWebデザイナは、きっと日本語組版と印刷ページレイアウトの勉強が必須になるだろうな。」ということを感じました。今までは、読者に読み易いページデザインをどう作るかの勉強は出版関連デザイナだけの世界だったかもしれませんが、今後は、Webを作る人も勉強が必要ということです。今後とは、CSS3が普及した時代。
「CSS3によるプリントデザイン入門」第2版配布開始
本日より、「CSS3によるプリントデザイン入門」第2版を配布開始しました。
これは、CSS3を使った印刷ページデザインの機能について、CSS3の主なプロパティを取り上げて解説した小冊子です。
昨年12月から開催していますCSSセミナーにご参加いただいた方々に配布していました初版を編集専門家のご教授によりページレイアウトを見直し、さらに内容も一部改訂しました。
この冊子のコンテンツ自体XHTML 1.1(SVG、MathMLを含む)で記述しています。そしてCSS3スタイルシートを使って印刷デザインを設定してPDF化しました。それ自体がCSS3の機能のひとつのサンプルとなっています。
これまでは、紙の印刷物のみを配布していましたが、本日より、PDF版とソースのHTML+CSSスタイルシートの配布を開始します。
・PDF版
・ソース(HTML+CSSスタイルシート(ZIP形式))
このソースはAntenna House Formatter V5.0β版で組版してご覧頂くことができます。
・Antenna House Formatter V5.0β版ダウンロード
日本ではこのような解説書がWebで配布されるのは初めてと思います。また、世界でも恐らく初めてではないでしょうか。
ぜひ、多くの皆さまにお試しいただければと思います。
DITA コンソーシアムジャパン 設立記念セミナー 開催される
昨日(3月11日)DITAコンソーシアムジャパンの設立記念セミナーが開催されました。
定員約120人強の会場でしたが、150人近くの方にお集まりいただき、熱気あふれる雰囲気の中で、最後まで熱心に大勢の方にセミナーをご聴講いただきました。
DITAは、欧米では採用がかなり進んでいるようですが、日本ではまだまだという状況と思います。しかし、日本企業が今後とも世界の市場で発展していくためには、どうしてもマニュアルを初めとするドキュメントの生産方式を、属人的方式から、自動化の方向に転換していく必要があると思います。
DITAコンソーシアムジャパンでそういった方向へのお手伝いとしての活動ができればと思います。
※セミナーにおける発表場面
Webは見たまま印刷ではだめなこと WebはWYSIWYGではありません。
HTMLの役割についての誤解が多いと思います。
HTMLは、HyperText Markup Languageという略称の通り、Web上に散在するドキュメント公開のためのものです。
しかし、現在、HTMLはBrowser Layout Markup Language化しています。つまりブラウザで表示したときの見栄えをHTMLで表すケースが多くなっています。特に、Microsoft Wordなどのアプリケーションで出力保存したHTMLはそういう傾向があります。
これはアプリケーションに対して、見たまま編集、みたまま印刷、そして見たままをWebブラウザでも表示したいと考える一般ユーザの要望に沿っていると思います。
しかし、実は、Webを見たまま印刷するのは却って不便です。
その典型的な例がURLです。URLはHTMLでもっともシンプルには次のように表します。
<a href="http://www.antenna.co.jp" > リンクを示すテキスト</a>
ブラウザでは、画面に「リンクを示すテキスト」を表示し、そこをクリックしたら、hrefで示すWebページにジャンプします。
従って、ブラウザで見たままを印刷したら、hrefの内容であるURLが見えなくなってしまいます。そうしますと、その印刷物からは重要な情報が脱落してしまいます。
この簡単な例からもわかりますが、Webの印刷は「みたたまではだめ」なのです。WebドキュメントのWYSIWYGは望ましくありません。
この例を、先日、実際のサンプルで示しました。
CSS3で得する話(1) URLを脚注に出す
CSS3パワーでWebと印刷の統合!AH Formatter V5.0 3月23日より出荷開始します。
弊社では、AH Formatter V5.0を本年2月出荷を目標に進めてまいりましたが、最終的に3月23日に出荷開始することに決定しました。
昨年12月に配布開始しましたベータ版は2月末までで利用期限が終了しています。製品出荷が予定より遅れていることもあり、先日よりβ2版の配布を開始しています。
β2版からは、Windows32ビット版に加えて、
・Windows64ビット版
・Linux32ビット版
・Linux64ビット版
・Mac OS/X(IntelCPU)
をとり揃えています。
β2版の利用期限は3月31日までとなっています。
こちらからダウンロードしていただくことができます。
AH Formatter V5.0β2版ダウンロード
予定より遅れてしまい、関係者の皆さま、ユーザの皆さまには大変お待たせして申し訳ありません。
いよいよCSS3を実用的に利用できる時代がやってきます。
CSS3を使いますと、これまでのWebと印刷の制作工程が抜本的な見直しになるものと思います。
このことに気がついておられる向きはまだ少ないようですが、β2版でCSS3のパワーを、ぜひ、体験してみてください。
DITA コンソーシアムジャパン 設立記念セミナー ご案内
DITAコンソーシアムジャパンの設立記念セミナーが3月11日(水)午後13時30分より開催されます。
そのセミナー内容が大凡固まりました。既に各関係者からご案内が届いているかもしれませんが、ここに内容をアップしました。
ご案内(PDF版):ファイルをダウンロード
今回のセミナーの目玉は、横河電機の福山氏によるユーザ講演
「新たなドキュメント制作手法としてのDITA 導入の背景」
です。同社では、取り扱い説明書にDITAを採用して日英同時に制作する作業を始めておられますが、その事例のご報告があります。
DITAを採用された日本企業の国内での事例発表としては、私の知る限り初めてでないかと思います。
多くの方のご参加をお待ちしています。
申し込みWebページはこちらです。
http://dita-jp.org/?cat=7
WYSIWYG であってほしくないもの Webページ
WYSIWYG(What You See Is What You Get)とは、1980年代、MacintoshのDTPが流行らせた言葉と思います。
要するにディスプレイ(画面)に表示される内容と、紙に印刷した結果が、文字の字詰めやカラーなどを含めて一致することを意味しています。
厳密にこれを実現するのは、それぞれのデバイスの解像度の違いもあって難しいのですが、最近はWindows環境でも簡易的に実現できています。
しかし、画面表示と印刷では、ユーザの要求内容や要求水準がかなり違っています。
いまの時代で言いますと、Webページでは、WYSIWYGはほとんど望まれていないと思います。Webページなんて、画面の見た目の通り印刷される必要性がない、もっと言えば、画面で見た目の通りに紙に印刷されたら却って困ってしまう情報が一杯あるのではないかと思います。
では、コンテンツを作る立場からどうするか?
画面で見た目の(ディスプレイ用)コンテンツと、紙に印刷するためのコンテンツを2種類用意するのは、作業量が多くなって、管理も大変です。
その解決策がいよいよ登場します。
■CSS3+AH Formatter V5を使って、Webの画面表示と印刷を統合する
詳細はこちらをご覧ください。
・https://www.antenna.co.jp/XML/xmllist/CSSPrint-Page20090208.pdf
・https://www.antenna.co.jp/AHF/
ニュース・リリースのタイトルと閲覧者数の関係は?
アンテナハウスのニュース・リリースをいつも掲載していただいている「ValuePress」で、過去のニュース・リリースを一般閲覧数順に並べてみました。
これを見ますと、どうも、「PDF」、「変換」とか「リッチテキスト」あたりのキーワードが閲覧者数の増加要因になっているような気がします。
いづれにしても、製品名だけのタイトルでは閲覧者数が増えないのは確かなようです。
新聞社では記事のタイトルの付け方の専門家がいるようですが、ニュース・リリースのタイトルも付け方一つで閲覧者数が随分変わるようです。
掲載日 一般閲覧者数 タイトル
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2008年11月28日 5499 PDF変換・作成・変更ツールの決定版!【リッチテキストPDF5】出荷開始予定のお知らせ
2008年11月27日 2334 PDFをスムーズに使いこなす【アンテナハウスPDFスイート2】発売のお知らせ
2006年08月21日 2255 PDFをWordやExcelで編集して再利用したい・・・。そんなお悩みは「リッチテキストPDF2 for Windows」におまかせください!
2007年03月16日 1761 ワープロ専用機のデータを使いたい、PDFの内容を編集したいとお悩みの方に・・・【新製品「リッチテキスト・コンバータ19」発売のお知らせ】
2007年05月11日 1282 【PDF 変換・加工ツールAntenna House PDF Driver V3.2, PDF Tool V2.6 出荷開始のお知らせ】
2008年08月29日 1179 【新製品「リッチテキスト・コンバータ20」発売のお知らせ】
2008年05月14日 1127 【Word文書を標準のXML形式に変換!「Word2FO V2」発売のご案内 】
2007年06月01日 1084 「XSL Report Designer V2.1」の販売開始
2007年12月07日 1026 【『リッチテキストPDF4』2007年12月17日出荷開始のご案内 】
2006年09月12日 971 『PDF Tool V2.4』を9月11日より出荷開始
2006年11月29日 818 【「書けまっせ!!PDF2」発売のお知らせ】
2007年03月06日 733 「マルチ・ファイルビューア 自在眼10」発売のお知らせ
2006年11月29日 696 【新製品「アウトライナー」発売のお知らせ】
2007年12月13日 647 【「書けまっせ!!PDF3」発売のお知らせ】
2008年06月12日 644 いま話題のDITAとは?【DITA入門セミナー開催】のご案内
2007年09月11日 594 新製品「アウトライナー2」発売のご案内
2007年03月05日 585 【新製品「リッチテキストPDF2 for Windows」発売のお知らせ】
2007年08月07日 584 【新製品「XSL Formatter V4.2」発売のお知らせ】
2007年08月07日 572 新製品【アンテナハウス PDF電子署名モジュール V1.0】発売のお知らせ
2008年07月23日 526 ネットでPDFにコメントが書ける!!【書けまっせ!!PDF Webサービス】
2008年02月20日 458 【「アンテナハウスPDFスイート」発売のお知らせ】
2008年11月10日 447 HTML/XML文書を高品質PDFに出力するために 「CSSによる文書レイアウト指定セミナー」
2008年11月04日 446 マルチ・ファイルビューアソフトの決定版!【自在眼11】のご案内(11月末発売予定)
2008年09月03日 440 最先端、CSS3へGo!5!【Antenna House Formatter V5.0 プレビュー版の配布開始!】
2008年02月20日 431 【アンテナハウス PDF 電子署名モジュール V1.1】発売のお知らせ
2008年12月01日 424 PDF一括生成・編集・加工ツール【Antenna House PDF Tool V3.0】2008年12月4日出荷開始
2008年12月01日 412 印刷メニューから高品質PDFを作成!【Antenna House PDF Driver V4.0 Professional 】2008年12月4日出荷開始
2008年09月16日 402 MS Office2007 に対応したサーバサイド変換エンジン【サーバベース・コンバータ V2.0】出荷開始
2008年04月25日 401 【「XSL Formatter V4.3」発売のご案内 】
2008年12月08日 382 XSL-FO, CSSふたつのスタイルシートをサポート【Antenna House Formatter V5.0】2009年2月出荷開始へ
2008年07月17日 367 【X-over Development Conference 2008にてFormatter V5の概要を講演 】
2008年08月25日 245 【アンテナハウス PDF 電子署名モジュール V1.2】8月29日出荷開始
2009年02月13日 130 企業の文書制作に変革をもたらすDITA(ディータ)技術普及のための「DITAコンソーシアムジャパン」発足
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DITAコンソーシアムジャパン 発足
企業の文書制作に変革をもたらすDITA(ディータ)技術普及のための「DITAコンソーシアムジャパン」を本日発足しました。
日本アイビーエム、富士ゼロックス、ジャストシステムと共同でDITAを推進するためのコンソーシアムを立ち上げました。
詳細は下記のニュース・リリースをご参照ください。
https://www.antenna.co.jp/news/DITA-Consortium-jp.html
DITAコンソーシアムジャパンのWebページはこちらです。
http://dita-jp.org/