「AH PDF Server V3」次期改訂版(2)アドイン変換

 「AH PDF Server V3」の次期改訂版で追加される「Word」と「Excel」のアドイン変換について少し触れたいと思います。

 アドイン変換自体は前回も書きましたが「PDF Driver」の機能の1つで、アドインを登録するとMicrosoft Office(Word/Excel/PowerPoint)の各編集画面に「アドイン」メニューが追加されてアンテナハウスのアドインボタン(設定と変換)が表示されます。そこで設定したりPDFに変換したりする事によって通常のPDF変換(印刷によるPDF変換)では出来ない事を可能にしています。

 具体的な設定画面は以下のようになっています。

「Word」の変換設定画面

「Word」の変換設定画面

「Excel」の変換設定画面

「Excel」の変換設定画面

 実際にアドイン登録された状態でMicrosoft Office(Word/Excel)を開き、アドインメニュー内の設定のアイコンをクリックして表示してみると分かると思いますが、ほぼ同じ設定が可能になっています。

 要望として多いものは「Word」の「見出し」などのスタイルをしおりにする事と、「ハイパーリンク」をPDFでも有効にする事です。この2つは割合定期的に要望が寄せられます。また、PDFに変換した時に、オリジナルのファイルと少しレイアウトなどが変わってしまうケースがあるのですが、お客様によってはオリジナルのファイルを添付する事によってそういう事態を回避したいという要望もあります。

 注意点としては従来の変換の設定とアドイン設定は排他設定になっている事です。要するに「従来の設定での変換」か「アドインを使った変換」かのいずれかになります。これに関しては変換方法が異なるため、どうしても両立出来ません。

 いずれにしても「Word」や「Excel」の変換が多いお客様にとっては便利な機能追加だと思います。

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「AH PDF Server V3」次期改訂版について

 「AH PDF Server V3」は現在、改訂版リリースに向けて作業を行っています。リリース時期は8月末から9月にかけてを予定しています。

 今回の改訂版はお客様から要望があった機能を少し追加しました。バージョンアップというほどの大きな機能追加ではありませんが、意外に「あれば嬉しい」機能の追加だと思います。
 そして、今回の機能追加は以下の2点となります。

 ・「Word」「Excel」ファイルのアドイン変換
 ・機能拡張コマンドプログラム

 「Word」と「Excel」のアドイン変換というのは、PDF Driverの機能の1つに「Word」や「Excel」の編集画面上で「アドイン」メニュー内に表示されるアドインボタンを使用してPDFに変換する機能があるのですが、それを「AH PDF Server V3」上から利用して変換するものです。

 この機能を用いると、例えば「Word」なら「見出し」などのスタイルをしおりに変換したり、ハイパーリンクを有効にしたり、目次をリンクに変換したりする事が出来ます。

 機能詳細についてはこちら(https://www.antenna.co.jp/pdv/function04.html)です。

 機能拡張コマンドプログラムと言うのは、特定の機能だけをコマンドラインプログラムにしたものになります。具体的には「PDFのセキュリティ解除」「PDFのページ削除」「PDFのページ追加」「添付ファイルの追加」になります。

 「AH PDF Server V3」のフォルダ監視による変換では定型の設定による変換が出来ますが、これらの機能はなかなか定型の設定では対応出来ない機能であり、ファイルによって設定内容が異なる事が当たり前の機能と言えます。

 ただ、「AH PDF Server V3」のコマンドライン機能を使ってWebアプリケーションや他システムから呼び出すような形でご利用の場合、変換のたびに設定を変更する事が可能なため、「AH PDF Server V3」の機能を拡張するために「コマンドラインプログラム」として提供する事にしました。

 「機能拡張コマンドプログラム」はプロフェッショナル版とコマンド版のみのご提供となりますのでご注意下さい。

 次期改訂版で追加する2つの機能については2回に分けてもう少し説明したいと思います。

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瞬簡PDF 作成 6 でPDFの軽量化

みなさんはPDFをメールに添付して送信する時や、スマートフォンやタブレット端末用に保存する際に、PDFのファイルサイズを小さくしたいと思ったことはないでしょうか。

『瞬簡PDF 作成 6』では新たに「PDFの再圧縮機能」を搭載しています。
この機能は、PDFに含まれる画像の解像度や画質を落として、PDFのファイルサイズを小さくする機能です。

PDFでファイル容量が大きくなる主な原因としては、多くの画像を含んでいるような場合が挙げられます。特にその画像の解像度が高かったり、画質が高いような場合はそれらを必要な品質内で低く抑えることで、効果的にPDFのファイルサイズを小さくすることができます。

※『瞬簡PDF 作成』の「再圧縮」機能はPDFに埋め込まれている画像に対し、ダウンサンプリングおよび画質の圧縮を行なうことで実現しています。埋め込まれている画像や圧縮の設定によっては、出力するPDFのファイルサイズが小さくならない場合があります。

PDF表示左の画面はデジカメの画像を 1200×900 ピクセルのJPEG圧縮した画像を、A4サイズのWord文書に2枚ずつ貼り付けて4ページ(画像の合計 8枚)の文書として作成したものを、「Antenna House PDF Driver 6.0」を使って「Default」の設定(画像解像度の変更はしない設定)にて作成したPDFのスクリーンショットです。
このPDFを『瞬簡PDF 作成 6』の「再圧縮」機能を利用して画像の圧縮をします。
設定はあらかじめ用意されているなかで一番圧縮率の高い[ファイルサイズ優先]を使用します。


[ファイルサイズ優先]の設定ではカラー画像は
解像度が 120dpi以上の場合に 96dpiに落とし、
JPEG圧縮も設定値のなかで一番高圧縮(サイズは小さくなるが低画質)
に設定されています。

瞬簡PDF 作成 6 :再圧縮機能画面結果、2.59 MBのファイルが 275 KB と 89.7%の軽量化ができました。

また、再圧縮設定の[画質優先]を使用して出力したPDFは

2.59 MB → 1.61 MB と37.8%の軽量化できました。

[画質優先]の設定ではカラー画像は
解像度が 220dpi以上の場合に 200dpiに落とし、
JPEG圧縮は設定値のなかで中間的な圧縮
に設定されています。

実際に圧縮処理をしたPDFを300%拡大して表示したスクリーンショットです。

圧縮後のPDF:300%表示

圧縮後のPDF:300%表示


さすがに拡大すると[ファイルサイズ優先]で圧縮したPDFは画質が悪いですが、[画質優先]で圧縮したPDFなら、よく見ないともとのPDFとの差があまりないですね。

圧縮後のPDF:100%表示

圧縮後のPDF:100%表示

一応、100%の表示で比べてみると、[ファイルサイズ優先]で圧縮したPDFもちょっとぼやけているかな程度で、用途によっては使えるレベルかもしれません。

圧縮の設定はあらかじめ用意されているもの以外に、ご自身で利用用途にあった設定をすることもできます。


いかがでしょうか。画像ファイルが埋め込まれているPDFにぜひご利用ください。

自炊した電子書籍にも便利です!

ここで挙げる「自炊」とは、ご自身で紙の書籍をスキャンしてパソコンに取り込んで電子化することをいいます。

自炊する場合、皆さんはどの程度の解像度や画質でスキャンしていますでしょうか。

2010年に発売開始された iPadは 画素数:1024×768ピクセル/解像度:132ppiでした。
しかし、その2年後に発売した3代目となるiPadでは画素数:2048×1536ピクセル/解像度:264ppi と、一気に倍になりました。
Androidを搭載する10インチクラスのタブレットでは 画素数:2560×1600ピクセルというものも現れ、どんどん高精細化しています。

2年前にiPad用に自炊したデータでは、新しい端末で見た場合にぼやけて見えるかもしれません。自炊した元の紙の書籍は、スキャン後に処分してしまうことも多いかと思いますが、そうなるともう自炊しなおすこともできず、ちょっと悲しくなりますね、、、

こんなことにならないように、スキャン時にはある程度高解像度、高品質で取り込んで保管しておき、見る端末にあわせて『瞬簡PDF 作成』の再圧縮機能で最適な品質にしたPDFをタブレット端末で見るというのはいかがでしょうか。

瞬簡PDF 作成 の再圧縮機能で最適化

瞬簡PDF 作成 の再圧縮機能で最適化


『瞬簡PDF 作成 6』の製品紹介ページ

なお、この再圧縮機能はPDF編集ソフト『瞬簡PDF 編集 4』にも搭載しています。

『瞬簡PDF 編集 4』の製品紹介ページ



さまざまなアプリケーションからPDFを作成できる!


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『瞬簡PDF 作成 6』がベクタープロレジ大賞にノミネート!

ベクタープロレジ大賞
ご好評いただいておりますPDF作成ソフト『瞬簡PDF 作成 6』が、おかげさまで「第20回 Vector プロレジ大賞」の「PDF 部門」にノミネートされました!皆様のご愛顧を賜り、感謝いたします。
8月15日(木)15:00 まで投票を受付していますので、よろしければ『瞬簡PDF 作成 6』にご投票いただければ幸いです。
投票はこちらから

なお、投票期間中はベクターにてダウンロード製品の特価販売をしていますので、この機会をお見逃しなく!

『瞬簡PDF 作成 6』について

『瞬簡PDF 作成 6』は、アプリケーションの“印刷”からプリンターの代わりにPDF作成ドライバーを選択して印刷するだけで、簡単にPDFを作成できるソフトです。

複数のファイルを一括でPDFにしたり、複数のPDFをひとつにまとめたり、セキュリティの設定/解除などをすることのできるツールアプリも入っています。
PDF作成と便利なPDF編集ツールを、大変お求め安い価格で提供します。

⇒ 『瞬簡PDF 作成 6』の製品ページ

アプリケーションの印刷からPDF作成

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ツールアプリから一括PDF作成

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『行先番2』サービスパック5.3リリース

本日、『行先番2』サービスパック5.3をリリースしました。

サービスパック5.3では下記問題の修正が行われています。

  • 行先番が起動中にも関わらず即座にメールを受信できないことがある問題を修正

サービスパックのダウンロードはこちらからどうぞ。

なおクライアントは自動アップデートがおこなわれますが、失敗する場合があります。
WindowsVista/7/8のOSで行先番クライアントが”Program Files”フォルダにインストールされている場合は自動アップデートに失敗します。この場合は、一度アンインストールした後、上記urlよりサービスパック5.3用クライアントインストーラをダウンロードして、あらためてデフォルトのインストール先(C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\…)にインストールするようお願いします。 そのあと行先番クライアントを終了した状態で元の場所から”data”フォルダをもってきて新しいインストール先に上書きコピーしてください。




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行先番のご紹介

『行先番2』は2002年に発売された行先掲示板ソフトです。
発売以来数多くの企業で10年以上にわたってご利用いただいているロングセラー商品で、社員数人の小さな事務所から何百人もいる大企業の事業所まで様々な規模と場所で使われています。

『行先番2』が好評なわけは、分かりやすさと使い勝手の良さにつきると思います。
ほぼ見たままで初めて触る人でも簡単にわかる操作性でさくさく軽快に動きます。行先掲示板はすべての社員が使えることが必要であり、毎日見たり書いたりするものです。少数でも使えない人間がいたり、使うのが面倒だと思ってしまうと行先掲示板としての役割を果たさなくなってしまうわけです。

ですから分かりやすいことと使い勝手の良さは非常に重要で、そうした面を『行先番2』は評価いただいているのだと思います。

そして価格。

なんとサーバは無料! クライアントのライセンスを必要なだけ購入してもらえればそれでOKです。
クライアントライセンスの料金は1クライアントあたりたったの525円!※ 
非常にリーズナブルではないでしょうか? それだけいただければこの10年間追加料金なしでずっとユーザサポートとアップデートを繰り返しています。
行先掲示板の機能は必要だけど、いまだにホワイトボードを使っているとか、毎回Webブラウザのグループウェアを起動するとか面倒なことをしていませんか?
そんなあなたには簡単でサクサク動作の『行先番2』がピッタリかもしれません。

※100クライアント購入時の価格となります。




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[書籍紹介] ページ組版のための CSS 指南

CSS により Web 上のコンテンツを DTP に匹敵する高度なレイアウト指定で PDF へ出力する機能を強化した『AH Formatter V6.0』の機能を使いこなすために、多くの事例を添えて解説した教本「ページ組版のための CSS 指南」が強化改訂されました。アンテナハウスによる追加機能の解説とその規格を収録しています。
◇ 書籍情報:
・ページ組版のための CSS 指南 第2版
・藤島雅宏 編著;村上真雄 監修
・B5 版 274 ページの冊子版
・CD(PDF・HTML・CSS データを収録)付属
・販売価格 8,925円(税込)
本書は、アンテナハウスオンラインショップでお買い求めいただけます。
ページ組版のための CSS 指南
姉妹書に「バッチ組版のための XSL-FO 指南」もございます。
「バッチ組版のための XSL-FO 指南」(アンテナハウスオンラインショップ)
 
 
続きを読む




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[書籍紹介] バッチ組版のための XSL-FO 指南

かねてより発売しております「バッチ組版のための XSL-FO 指南」は、XSL-FO の学習に最適な入門書です。表題に「バッチ組版のための」とありますが、これから『AH Formatter』を導入される方の FO の学習にも役立つ内容になっています。本書の内容はその抜粋を PDF で見本としてご提供していますので是非ご覧ください。
見本 PDF ファイル(抜粋版)
書籍情報:
・バッチ組版のための XSL-FO 指南
・藤島雅宏 編著;アンテナハウス 監修
・B5 版 467ページ・CD データ付き
・販売価格 10,500円(税込)
本書は、アンテナハウスオンラインショップでお買い求めいただけます。
バッチ組版のための XSL-FO 指南 第4版

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AH Formatter V6.1 改訂1版を公開しました。

弊社ではこのたび『AH Formatter V6.1 改訂1版』を公開しました。

この『改訂1版』には、2013年5月23日に公開した V6.1 以降に改修された障害が反映されています。詳しくは改訂情報のページをご覧ください。
AH Formatter V6.1 改訂情報

評価版は以下のページよりお申し込みいただけます。
AH Formatter V6 評価版のお申し込み

製品のご購入につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
アンテナハウス システム製品技術相談会




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ドラッグ&ドロップでPDF作成

出力結果の PDF に勝手にリンクが作成されてしまう現象

AH Formatter 担当です。

AH Formatter から作成した PDF 内に
指定していない外部リンクが作成されているというお問い合わせをいただくことがあります。

たとえば文書内に
https://www.antenna.co.jp/
といった URL を示す文言があり(確認用 PDF)、
それが勝手に外部リンクになっているという現象であれば、
ご使用の Adobe Reader や Acrobat の機能によるものと思われます。

Adobe Reader X でしたら、
[編集] – [環境設定] の「一般」にある「URL からリンクを作成」という項目が該当します。
ダイアログ

これをオフにすると URL の文字列が外部リンクになるという現象がなくなります。

参考記事(2024/6/7公開)

本ブログのより詳しい解説記事を次に用意しました。関心をお持ちの方はご参照ください。




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