けっこう世界で使われているAH Formatter(その1)米国国税庁(IRS)

このあいだNYでの出版と電子書籍関連のイベントに行ってきた知り合いから、「“Antenna House”の名前をずいぶん聞いた、XML組版といえば“Antenna House”らしい。アンテナハウスさんが海外でそんなに有名だなんて知らなかった」と言われました。

そうです。わがAH Formatterは、けっこう世界で使われているのです!

たとえば、米国国税庁(IRS=アメリカ合衆国内国歳入庁)の組版システムに採用されて、米国の税金に関する文書の多くがAH Formatterで組版されています。これらの文書(PDF)はIRSサイトで公開されておいるので、確認することができます:

ここから、例えば “TAX GUIDE 2012: Your Federal Income Tax, For Individuals” を見てみましょう。


このような文書です。本文のレイアウトは、段組のページ上に段抜きでフロート配置される図表が多いのが特徴です。XMLデータからの自動組版で、これが実現できる組版エンジンということでAH Formatter V6が採用されたのです。

でもこの米国国税庁の出版物が本当にAH Formatterで作られているのか、どうして分かるのでしょう? それはPDFの文書のプロパティを見ればわかります。

これで、「アプリケーション: AH XSL Formatter V6.0 MR4b for Linux64」を使ってこの文書が組版され、「PDF変換: Antenna House PDF Output Library」でPDF出力されているということが分かります。自分たちが企画・開発・販売した製品が、このように役に立っているということを見ることができるということは、仕事をした甲斐があるというものです。

さて、次回はこの続きで、米国オライリーメディア社でのAH Formatterの利用について、紹介します。オライリー(O’Reilly)といえばコンピュータ関連の書籍(表紙に動物の絵)の出版社として有名です。そこで出版される書籍の多く(現在は約75%だそうです)が、AH Formatterで組版されているということ、オライリー本の読者にもあまり知られていないと思いますが…。




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