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月刊論文誌のEPUB化

おはようございます。今日は月刊論文誌のEPUB化についての話題です。

現在、月刊の技術学会誌のEPUB版を制作しています。印刷用のPDFと組版用のテキストデータが校了後に提供され、これをEPUB化して印刷物の発行と同時に公開します。

EPUBは、アンテナハウスの電子書籍制作Webサービス「CAS-UB」で生成します。

時間がないので、できるだけ効率よく作業を行えるよう、組版用のテキストデータをCAS-UBのマークアップテキストに効率よく置き換えられるようにインポートプログラムを用意しています(CAS-UBは、このようなユーザー毎のカスタマイズ要求に対応できます)。

図や数式は画像素材としては提供されないので、アンテナハウスで開発した「PDF加工画像化ツール」でPDFから切り出して使用します。

数式の切り出し

PDFを「PDF加工画像化ツール」で表示し、まずは数式を探して切り出す範囲を指定します。数式のほとんどは特殊なフォントが使われているので、フォントを検索することで自動的に範囲指定できるようにしています。数式は、文章中に置かれたインライン数式と、段落に数式のみが置かれたブロック数式に分けて範囲指定します。

数式の切り出し

数式の切り出し

数式は、インライン数式とブロック数式を分けて、ファイル名に連番を付けて切り出します。
組版用のテキストデータには数式のマークアップがあるので、数式の範囲指定と組版用のテキストデータの数式マークアップを1対1に一致させて、組版用テキストデータの数式マークアップをCAS-UBのマークアップに置き換えます。

図や表、写真などの切り出し

図表やイラスト、写真などは、目視で探してキャプションを含めて範囲指定することで、キャプション付きの画像として切り出します。図表の位置は、組版用テキストデータに情報がないので、本文中に 図1 図2 といった記述があれば、その段落の後にCAS-UBのマークアップで図表を配置します。

画像の切り出し

画像の切り出し

EPUBのカバー画像は、印刷用の表紙を画像化したデータを加工して使用しています。
作成したEPUBは、閲覧用の端末で表示しを確認し、問題があれば調整します。

今回の案件では、アンテナハウスで開発した「会員制出版物配信サービス」でEPUBを購読者向けに配信しています。



「会員制出版物配信サービス」モニター募集!

おはようございます。今日明日は、電子出版サービスグループから電子書籍にまつわる情報を発信します。

【告知】iOSアプリ「EB2Magazine」モニター募集のご案内

昨年リリースした会員制出版物配信サービスの実践例として、編集兼発行人 鎌田博樹氏が率いる『EBook2.0 Magazine』をiOSモバイルユーザー向けアプリとして開発しました。EBook2.0 Magazine を楽しみつつ、アプリの出来具合を確かめていただけるモニターを募集いたします。

ご興味をお持ちいただいた方は、是非下記お申込フォームからお申し込みください。

  • モニター期間:2015年9月末まで
  • モニター特典
    有料会員向けの記事を期間終了まで無料で購読いただけます。

アプリダウンロードURL:E-Book2.0 Magazine iOSアプリダウンロード

「会員制出版物配信サービス」のコンセプト

会員ユーザーのもとに確実に届き、いつでもどこでも読まれる電子書籍(PDF/EPUB)を!

特定ジャンルに絞ったサイトの記事を閲覧するユーザーの多くは、そのジャンル(またはサイト)に元から関心を払っていて、かつ興味をひかれる記事は「きちんと読みたい」「読みながら考えたい」と感じます。

さて、情報配信側はというと、こちらはWebページを制作、更新し、ユーザーに対してその内容を告知します。告知の方法はメールが主流ですが、メールを開く前に大量のスパムに紛れてしまったり、本文の作られ方やユーザーが利用しているメーラーによって可読性が変わり、ユーザーが閲覧をあきらめてしまったりと、なかなかWeb閲覧までの道のりは遠いと伺います。そういうサービスを専門に行う企業に外注するのも一つの手ですが、コストを考えるとなかなか手が出せません。

会員制出版物配信サービスは、ユーザーの読みたい、配信者の見てもらいたいニーズにマッチしたサービスです。

配信サーバーと専用モバイルアプリで問題を解決します。イメージは学会誌、会誌、ニューズレターをモバイル向けに電子書籍で配信する方式で、アプリを端末へインストールすれば、多くのメールに紛れてしまうことがないので、確実にユーザーの手元に届きます。オフラインでも、電車の中でも、いつでもどこでもしっかり読んでもらえます。

詳細ページURL:https://www.antenna.co.jp/epub/e-maga.html

「会員制出版物配信サービス」実例のご案内


troubleshooting(DITA 1.3)

なかなか勧告されない DITA 1.3 ですが (^^;  期待している方も多いはず。
中でもやはり最大の注目は troubleshooting でしょうか。
新たに troubleshooting トピックタイプが追加されたり、タスクの中にも troubleshooting が記述できるようになるみたいです。

そこで troubleshooting トピックタイプについて少し調べてみました。極めて大雑把ですが次のような構造になるようです。

 DITA 1.3 troubleshooting1

まず「症状」の記述があって、その下に「原因」と「対処法」が続く構造ですね。
具体的にイメージできないので、試しにオーサリングしてみました。

DITA 1.3 troubleshooting2

私自身オーサリングの専門家ではないのでちょっと怪しげかもしれませんが、上のような感じになりました。
もし「その書き方は間違っているよ」という部分がありましたらご指摘ください。


DITA Festa2015 Kyoto

少し古い話題になってしまいますが、3月20日に恒例の DITA Festa が開催されました。今回は京都での開催です。
昨年2月には大阪で開催していて、そのときと比べて少し参加者が少なかった感があるのですが、それでも皆さんが熱心に各セッションに耳を傾けていらっしゃったのが印象的でした。
詳しいアジェンダはDITAコンソーシアムジャパンのWEBページをご参照ください。

DITA Festa2015 Kyoto の様子

DITA Festa2015 Kyoto の様子

まず最初に「SAPにおける大規模DITA導入事例」のセッションです。これは昨年11月に東京で行われた DITA Festa でもあったセッションなのですが、そのときの参加者の評価が非常に高く、今回もドイツからSven Leukert氏をお招きして事例発表をしていただきました。

  • CMS上にある130万ファイル以上のオブジェクトから、1日に12,000以上の成果物を生成
  • 300人以上に対して教育、役割の定義、サポートやコミュニケーションチャネルを設定を実施

という大きな規模の事例で、参加者の方々からは「非常に参考になった」という声が聞かれた反面「あまりに大規模過ぎて…」という声もありました。
質疑応答の中で「コストダウン前提ではなく改革なんだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。

続いて DITA Europe 2014 に参加されたIXIASOFTの村田氏とPFUソフトウェアの竹森氏の報告です。両氏が DITA Europe で聞いて来たなかで、興味深かったセッションをかいつまんで報告してもらいました。
個人的に面白いと思ったのが「失敗するコンテンツ管理プロジェクト プロジェクト初期におけるその兆しと解決方法(Mekon社)」です。「こうするといいよ」みたいな切り口での話はよく聞きますが、ここでは「こうしちゃだめだよ」という切り口で話を聞けました。
それから「執筆ガイドラインをきちんと作ってそれを遵守しないとだめ。インフォメーションモデルだけでは十分でない」というのも説得力があります。

そのあと10社のベンダー企業から各社のサービスや製品の紹介があり、全体として非常に密度の高いイベントとなりました。


Excel ファイルの電子納品とその対策

 社会福祉法人の現況報告書が電子化

平成25年6月に規制改革実施計画が閣議決定され、その中に社会福祉法人の経営情報の公表(財務諸表の情報開示)が盛り込まれました。
これに関して、平成26年5月に厚生労働省から所轄庁へ具体的な施行方法等が通知されています。

社会福祉法人の所轄庁は都道府県、政令指定都市、中核市です。中核市の船橋市では、毎年提出する社会福祉法人の現況報告書について、決められた書式で作った Excel 形式のファイルを電子メールか電子記録媒体の郵送等で提出することになっています。

 http://www.city.funabashi.chiba.jp/kenkou/other/0008/p008803.html
船橋市「社会福祉法人の現況報告書等の提出 について」

興味をそそられるのは、厚生労働省から所轄庁への通知の内容です。

  • 経営情報の所轄庁への提出方法の指示(提出は Excel 形式、様式の指定、送付方法の指定)
  • 経営情報の Web 公表の義務化

平成26年度決算報告分から Excel 形式が必須となります。社会福祉法人が経営情報を公開できるホームページを持っていなければ、代わりに所轄庁のホームページで公開することまで決められています。
なぜ Excel 形式なのかについては、通知の文面から、今後の分析作業などをしやすくするためと解釈できます。
今回は、ごく限られた関係者の方のみに影響する話題ですが、こうした改革の積み重ねが電子化にとってとても大切だと感じた次第です。

http://www.shakyo.or.jp/news/20141015_keiei.pdf
全国社会福祉協議会のパンフレット

既存の PDF や印刷物を Excel 形式に保存する方法

すでに一度印刷物や PDF にしてしまった財務諸表があり、それらを今回のような Excel 形式にするにはどうすればいいのでしょう。

アンテナハウスでは様々な方法をご用意しています。まず、デスクトップ製品では「瞬簡 PDF 変換」があります。Excel だけでなく Word や一太郎形式にも変換できます。

さらに、「瞬簡 PDF 変換」で使っている強力な変換エンジンを OEM でもご利用いただける 「Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ」があります。Excel 形式の出力用として、この変換エンジンを組み込んだ製品をぜひご検討ください。

また、最近はタブレット/スマホへの対応や、パソコンレス化も急展開を見せています。そういう時は、アンテナハウスのサービス「瞬簡 PDF for Cloud」の導入はいかがでしょう。


サイバーテック社と共催セミナー開催!!

2015年4月22日(水)に XML DB ベンダーのサイバーテック社と共催で「脱 Word・脱 DTP」をテーマにセミナーを開催します。

デザインより生産性、正確性が求められるマニュアルや規定集、教材などのドキュメントを効率よく管理、運用を行うソリューションをご紹介します。アンテナハウスは、XML DB で管理されている大容量の文書やマニュアルデータ の自動組版エンジン「AH Formatter」と、新旧の PDF 比較ツール「リグレッションテストシステム(PDF 高速自動比較ツール)」をご紹介いたします。

  • 効率良くドキュメントを作成したい
  • 改版されるドキュメントの管理をしたい
  • 多言語対応の必要に迫られている
  • 外注している組版を内製化したい

などの課題に対して改善をお考えの方は是非ご参加ください。

【開催概要】

  • 開催日時:2015年4月22日(水) 17:00~18:45(受付開始16:45~)
  • 開催場所:株式会社サイバーテック セミナールーム
    東京都新宿区新小川町 6-36 S&S ビルディング 3F
  • 募集人数:10 名(事前登録制)
  • 参加費 :無料
  • 詳細、申込み:下記 Web よりお申し込みください。
    http://www.cybertech.co.jp/xml/seminar/20150422.php

お問い合わせ先
アンテナハウス株式会社
S1 グループ
mail:sis@antenna.co.jp
TEL:03-5829-9021


再配布用各種ビューア製品

OEM 営業グループでは、Windows の他に iOS/Android で動作するビューアを公開しています。今回はそれぞれのビューアの特徴をご紹介いたします。

  • PDF Viewer SDK
    Windows 32bit/64bit 用 PDF 表示ソリューションを開発するための開発者向けライブラリです。表示、文字列検索、印刷、画像保存の基本機能に加え、しおりの追記/修正や、サムネイルを操作する事ができます。主にアプリケーションの PDF 表示機能や PDF のダイレクト印刷、PDF の画像生成用など 30 社以上に供給しています。
  • Antenna House pdfview
    Android 用 PDF 表示ソリューションを開発するための開発者向けライブラリです。現在は β 版を公開中ですが、表示速度等の向上を行い、今月中にリリース版を公開する予定です。Android アプリ内で PDF の表示をさせたい場合にご利用いただけます。
  • iOS/Android 用ドキュメントビューアアプリ
    現在は、iOS 版の β 版を公開しています。こちらは上記製品と異なり、PDF に加えて、MS Office のデータ、一太郎データの表示が可能です。

上記ビューアは、全て国内自社開発の為、アフターサポートも安心してご使用いただけます。

お問い合わせ先
アンテナハウス株式会社
OEM 営業グループ
oem@antenna.co.jp
TEL: 03-5829-9021


PDFの作り方

さて、3月に入り来月には新年度が始まります。新社会人になる方、新学期を迎える方など、新しい環境で始動する機会も多いことでしょう。

仕事や勉強のために、はじめてパソコンを買ったり、触れたりする方も多いのではないかと思いますが、インターネットのやり方や電子メールのやり方、電子文書の作成の仕方など、パソコンを使った作業で覚えることも沢山!

その中で、いずれは「PDF」(ピーディーエフ)というものに出くわすことになると思います。はじめのうちはWebサイトでダウンロードしたり、電子メールで送信されてきたものを見ることが多いと思いますが、パソコンを使いこなして文章や資料などを作成していくと、PDFを作成することが必要になってくることもあります。

PDFとはパソコンなどで見ることができる電子ファイルの形式のひとつで、「○○○.pdf」とファイル名の最後に「.pdf」が付いたファイルです。(※Windows の初期の状態ではこの「.pdf」(PDFの拡張子)などは表示されない設定になっています。)

PDFファイルイメージ

PDFファイルイメージ

閲覧ソフトがあればパソコンでも、スマホでもタブレットPCでも、環境を問わず同じ状態で見たり印刷したりできる利点があります。

無料のPDF閲覧ソフトが普及していて、誰でも簡単に見ることができるため、電子文書を見たり、電子メールで送ったり、インターネットで配布したり、保管、共有するのに適しており、多くの場面で使われています。

PDFについて詳しくは、弊社のWebサイトでも解説していますので、参考にしていただければと思います。

PDFとはなんですか? PDFにするとどんなメリットがありますか?

PDFってどうやって作るの?

PDFを見ることは簡単ですが、PDFを作るのってどうやるのでしょうか。

実はPDFを作成するソフトがあれば、簡単に作れるのです。

電子文書の作成ソフトに標準でPDFに出力できるものもありますが、これはその電子文書作成ソフトからしか利用できません。
PDFにはいろいろなソフトで作ったファイルをすべてPDFにすることで、ひとつのPDFの文書としてまとめることができるという利点もあります。Office文書以外にもテキストや画像、一太郎、Webページ、メール、図面などすべてPDFにしてまとめてることができれば、提出資料の作成や配布文書などの作成にすごく便利ですね。

そこで、いろいろな電子ファイルからPDFを作成できるように、PDFの作成ソフトというものがあります。

現在ではいくつものPDFの作成ソフトがありますが、多くのソフトはプリンターで印刷する方法とほぼ同じ手順で作成することができます。

電子文書を印刷するとき、その電子文書を開いているソフトの「印刷」メニューから、プリンター(プリンタードライバー)を選んで印刷をすると思いますが、まさにこのプリンター(プリンタードライバー)を選ぶ代わりにPDF作成ソフト(PDF作成仮想プリンタードライバー)を選んで印刷することでPDFを作成することができます。

アンテナハウスのPDFを作成するソフトの代表は『瞬簡PDF 作成 7』というソフトです。

瞬簡PDF 作成 7 パッケージ

このソフトをパソコンにインストールすると、他のプリンターと同様にプリンターの一覧に『Antenna House PDF Driver 6.0』が入ります。

 

プリンターの一覧

プリンターの一覧

印刷時にプリンターの代わりにこの『Antenna House PDF Driver 6.0』を選んで印刷を実行するだけで、いろんな印刷機能を持つソフトからPDFを作成することができます。

アプリケーションの印刷からPDF作成

アプリケーションの印刷からPDF作成

『瞬簡PDF 作成 7』製品紹介ページ


ダウンロード製品も特価です!年度末キャンペーン開催中

年度末セール開催中!

ただいま、アンテナハウス オンラインショップでは『年度末キャンペーン』と題し、PDFの作成、編集などができるWindows用ソフト『瞬簡PDF シリーズ』を特価にて販売中!

今回はCD-ROM版に加えてダウンロード版も特価販売していますので、さらにお安くお求めいだだけます!

・CD-ROM版 (表示の価格は 標準価格 → 特価価格 です。)
-瞬簡PDF 統合版7.1 CD-ROM版     20,304円(税込) → 14,796円(税込)
-瞬簡PDF 書けまっせ 6 CD-ROM版     9,698円(税込) →  7,884円(税込)
-瞬簡PDF 変換 8 CD-ROM版       8,640円(税込) →  6,858円(税込)
-瞬簡PDF 編集 5 CD-ROM版       5,400円(税込) →  3,888円(税込)
-瞬簡PDF 作成 7 CD-ROM版       3,456円(税込) →  2,970円(税込)
-瞬簡PDF OCR CD-ROM版        8,640円(税込) →  6,372円(税込)

・ダウンロード版 (表示の価格は 標準価格 → 特価価格 です。)
-瞬簡PDF 統合版7.1 DL版        15,984円(税込) → 13,932円(税込)
-瞬簡PDF 書けまっせ 6 DL版       7,884円(税込) →  7,128円(税込)
-瞬簡PDF 変換 8 DL版          5,832円(税込) →  5,400円(税込)
-瞬簡PDF 編集 5 DL版          3,780円(税込) →  3,240円(税込)
-瞬簡PDF 作成 7 DL版          2,376円(税込) →  2,160円(税込)
-瞬簡PDF OCR DL版           5,832円(税込) →  5,292円(税込)

期間限定 3月20日 17時 まで。この機会をお見逃しなく!

年度末セールはこちらから


pdfview の問題点

現状の pdfview にはまだまだ問題点があります。
そのうちのいくつかを説明します。

■描画の不具合

描画の不具合で、一つ上げると下記のファイルのマスク・重ね合わせ処理の違いがあります。
http://www.akita-jas.com/images/brochure.pdf

はっぴの画像でマスクの濃淡が反転しているように見えますが、何枚かの画像を重ね合わせていて違いの原因を細かく追い切れていません。他にも描画の不具合は、探せば色々見つかると思います。

■未実装の描画処理

未実装の描画処理もいくつかあります。
例えば注釈の描画、レイヤーの描き分けにまだ対応できていません。

注釈の例
http://www.adobe.com/jp/acrofamily/features/acro_nikkei/pdfs/Annotation.pdf

pdfview ではまだ注釈の表示はできません。
なお、PDF Viewer SDK では Viewer Control での注釈の表示は可能です。

レイヤーの例
http://www.pdfill.com/example/pdf_layer_new.pdf

画像の比較だけでは少しわかりにくいですが、元の PDF ファイルではページ内の各部分がレイヤーに分かれていてそれぞれ表示、非表示の切り替えができます。pdfview ではレイヤーの表示、非表示の切り替えに対応できておらず、すべて表示されます。pdfview ではページ下の × ✓ ⦿ の3つとも表示されていますが、本来はこのうちの一つだけが表示されるものです。

■サンプルの速度

Android のサンプルとしてビューアーアプリケーションを用意していますが、動作速度が遅いという問題があります。速度低下の原因は色々考えられるのですが、そのうち、拡大表示を行った時にあきらかに速度が落ちるという問題があります。これは内部の動作としてページ全体を描画してその一部を画面に表示するという、単純な実装になっている事が原因と考えています。拡大されたページ全体を描画するため、倍率の分増加する使用メモリーを確保する時間が必要で、また描画する領域も大きくなるのでその描画処理に時間がかかるという事です。

実際に描画が必要なのは表示される領域だけですので、描画する領域をページ内の表示する領域だけに絞って確保するメモリーを減らし、描画することで、ある程度は速度の改善は可能と考えています。
できれば次回公開する版に反映させたいと思います。

また、描画処理自体の処理も改善を図っていますので、新しい版のほうが速くなっているかと思います。


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