e-na 伊那谷 旅便り 第56回 野菜の冬越し

まだまだ寒い日が続きます.ここ伊那谷は長野県の南部に位置しますが、私の住んでいる伊那市でも冷え込むと朝方の最低気温は-10℃まで下がります.さてこんなに寒い伊那谷ですが、私の家でやっている野菜の冬越しの様子を紹介いたします.

最初は長ネギです.このあたりの農家ではよく長ネギを栽培していて、12月には地元の農産物販売所にも出荷されます.私の家では自給用ですがネギを作っていて、雪が降る前になると収穫して、一ヶ所に並べておき、ビニールで覆いをしておきます.こうすると春先まで持たせることができます.


昨年植えたのは「松本一本ネギ」という種類、都会の店頭に並ぶのは深谷ネギのような細いものが多いのですが、これは根元が太く、湯豆腐にするとトロトロに柔らかくなってとても味わい深いネギです.


あと畑には小松菜、ほうれん草、冬菜をそのまま植えてあります.小松菜は鳥に葉の部分を食べられてしまいましたが、他は雪の中でも元気にしています.写真はほうれん草で、使うときは全部根元まで取らずに葉の部分だけ摘んできます.こうするとまた春になれば育って、収穫することができます.

あと珍しいものでパクチー(香菜)がありました.昨年の春に植えて夏まで葉を摘んで楽しんだのですが、成長して種を付けて枯れてしましました.その時の種が落ちたものがなんと12月にかけて発芽して、寒い中を葉を地面に這わせるように成長していました.これを掘り起こして鉢植えにし部屋に入れて水をやったら、部屋の中が温かいせいもあってグングン成長してくれました.


このパクチー、なんと納豆と相性抜群です.どんどん成長してくれるので、毎日茎を摘んで楽しんでいます.

伊那谷の寒い中でも頑張ってくれる野菜に感謝です.





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