PDFのISO標準化

日経PC21でも記事になっておりましたが、2008/07にPDFはISOから承認されたとのこと。
2008/08に発売されたAcrobat9では、標準で作成するPDFもISOで承認され策定された「ISO32000-1」に則った形式にて出力されるようです。
試しに、Acrobat9の新機能「ポートフォリオ形式」を使用して作成したファイルのプロパティ情報を確認してみました。
結果、「PDFのバージョン」として標記される内容は「1.7,Adobe Extension Level 3(Acrobat 9.x)」となっています。

Acrobat9でのプロパティ情報

(クリックすると拡大します。)

従来の法則でいくと、「PDFのバージョン」部分は前バージョンで標準出力するPDFのバージョンのリビジョンに1を足したPDF1.8になるのかと思っていましたが、前出のISO承認の絡みで「バージョン番号+独自拡張番号」となるようです。
では、以前のバージョンのAcrobatで同じファイルを開いた場合どうなるのでしょうか?
PDF関連製品を多く扱っている会社の営業としては、試さない訳にはいきません。

Acrobat8でのプロパティ情報

(クリックすると拡大します。)

「1.8(Acroabat 9.x)」となっています。
下位バージョンのソフトウエアでプロパティを確認していること自体に無理があるのでしょうか。
続いて、ヘッダを確認してみました。
「%PDF-1.7」との情報が入っています。単純にヘッダの先頭だけを見ている訳ではないんですね。
実際には、「ポートフォリオ形式」で作成したファイルをAcrobat8以前で開こうとすると最新版のReaderをダウンロード&インストールする表示がされるためこの現象を目にする人は少ないと思います。
本現象を検索してみると、説明しているサイトがありました。
http://www.incunabula.co.jp/dtp-s/AcrobatDTP/Acrobat9_truth/Acrobat9_07.html
曰く、「Acrobat8で出力されるPDF1.7形式の方が不完全な物なのでないか」とのことです。
難しいことはあまり理解できませんが、文末にある「Acrobat 9に対応するPDFバージョンは「PDF 1.9」という具合に同じ数字にして」には激しく同感したしだいです。




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