電気が一般につかわれるようになり、夜間の照明器具は、欧米ではランプから、日本では行灯から電灯に変わりました。
今では、行灯やランプは誰も使っていません。この時代に、行灯やランプを売ろうとする人は頭がおかしいのではないかと思われるでしょう。
いままで長いこと、情報の伝達・配信手段として紙が使われてきました。PDFは紙を電子化したもので、紙の延長です。
これに対して、ご存知のように現在はWebによる情報の配信、交換が隆盛となっています。Webの表現手段はHTML。つまり、HTML隆盛の時代といっても良いでしょう。
HTMLは、Hyper Text Markup Languageの略。その名の通り、分散したコンピュータに存在する情報をリンクを使ってナビゲートするもので、紙とは全く違うものであることは自明です。
こう考えますと、HTMLをページメディア(紙やPDF)に出力しようとするのは、電灯の時代に行灯を売ろうとするようなもの、と言えなくもないようです。極論ですが。
電灯と違って、HTMLがページメディアに取って代わるには、まだ20年位の時間が掛かると思います。