カテゴリー別アーカイブ: コラム

「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(3)

前回の続きです。

コマンドラインを使ってPDF出力

請求書フォームが完成したのであとは出力です。通常はGUIから「PDF出力」や「印刷」すればいいだけですが、今回は自動作成がテーマなのでコマンドラインを使ってやってみましょう。
コマンドラインの使い方については『瞬簡PDF 書けまっせ 6』の奥義 コマンドライン(1)をご覧ください。

  1. 前回作成したwppxとxlsデータを適当なディレクトリ(今回はc:\temp)に置きます。
    「コマンドプロンプト」を表示して次のようにコマンドを入力、Enterしてください。
    > cd C:\Program Files (x86)\Antenna House\PDFWrite7
    > PDFWriteCmd /D C:\temp\請求書フォーム.wppx /O C:\temp\請求書フォーム.pdfC:\tempに請求書フォーム.pdfができていることを確認してください。
  2. 印刷も同様にコマンドラインで行うことができます。
    次のようにコマンド実行すれば「通常使うプリンター(既定のプリンター)」から直接印刷することができます。
    > PDFWriteCmd /D C:\temp\請求書フォーム.wppx /P @STDPRN

バッチファイルを使って実行

最後に先のコマンドをファイルに書いてバッチファイルを作ってみましょう。
バッチファイルについては『瞬簡PDF 書けまっせ 6』の奥義 コマンドライン(2)に詳しい説明がありますのでご覧ください。

これで次からはこのファイル[請求書作成.bat]をダブルクリックするだけで請求書のPDFが出力されることになります。
請求書のデータファイルをc:\tempに入れてこのバッチファイルを実行すれば自動的に請求書がPDFとして出力されたり印刷できるわけです。「タスクスケジューラ」などを使ってバッチファイルの実行をスケジューリングしておけば何もしなくても一日一回その時のデータから請求書を自動作成することも可能です。

最後に、データファイルに複数の請求書データを入れたい場合は次のようにデータを作ると良いでしょう。[請求書データ2.xls]
これで1請求書1ページとして出力されます。

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「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(2)

前回の続きです。

データを流し込む

前回差込フィールドを配置して、ある程度フォームができてきたのでデータを流し込んでみます。

  1. リボンから[差込]タブの[データソース]グループにあるデータソース入力欄に請求書データファイルを指定します。
    次のようにデータが表示されます。
  2. 表示を整えていきまます。請求先はフォントを大きく下線をつけます。会社名や品名が長い場合を考慮して自動フォントサイズをONにします。これをしておくと枠内に収まるようフォントサイズを自動的に調整してくれます。
    日付は右寄せに、明細の各フィールドには左右余白を入れ、数量、単価は右寄せ、桁区切りのカンマをつけます。
  3. 小計、消費税、税込合計金額、ご請求金額の4つは手でテキストボックスを作り計算式を使って計算します。
  4. これで請求書フォームは完成です。
    完成した状態をプロジェクトファイルとしてダウンロードできるようにしておきました。請求書フォームサンプル
    Excelデータと一緒にZIP圧縮されていますので解凍して「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で「請求書フォーム.wppx」を開けば上記を再現することができます。

>>「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(3)

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「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(1)

「瞬簡PDF 書けまっせ 7」には差込印刷やコマンドラインなど、知っているととても便利な機能があります。
今回はこれらの機能を駆使して請求書の自動作成をしていきたいと思います。

差込印刷とは?

差込印刷とは文書にデータを埋め込んで印刷することを言います。
「瞬簡PDF 書けまっせ 7」の場合、PDF文書にExcelやCSVデータを埋め込んで印刷したりPDFにすることができます。

コマンドラインとは?

そもそも「コマンドライン」とは何かと言うと「コマンドプロンプト」でユーザーがキーボードからコマンドを打ち込んで処理を実行する方法です。
「コマンドプロンプト」というのはコマンドを打ち込むための真っ黒な画面です。スタートメニュー検索で「cmd」と入力すると出てきます。

請求書フォームを作る

ではまず、差込印刷機能を使って請求書フォームを作っていきましょう。

  1. 「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書のPDFを開きます。
  2. 次にリボンから[ホーム]タブの[差込]-[差込フィールド ページ全体を自動認識]を選び、ページ全体に差込フィールドを作成します。
  3. 差込フィールドが正しくできているか確認します。必要なところにフィールドができていなかったり、必要のないところにフィールドができていたり、差込順序(青ラベルで表示されているデータが流し込まれる順番を示す番号)がおかしかったりします。
    まず、次のように不必要なフィールドを削除します。
  4. 自動認識では矩形がない場所にフィールドは作成されないので次のように請求先、日付、お支払期日を入れる場所にフィールドを追加します。また明細最終行に1つで2つ分の大きさを持つフィールドがあるので調整します。
  5. 差込順序を左上から右下へ順番になるようにしていきます。明細行の中は概ねそうなっていますが、いくつかおかしい場所があります。次のように修正したいフィールドを選択して差込順序を変更します。
  6. 次のようになったらOKです。

>>「瞬簡PDF 書けまっせ 7」で請求書を自動作成(2)

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「ハッカソン」について

最近、一部エンジニアの間で「ハッカソン」という開発の競技が話題を呼んでいます。
そもそも皆さん、「ハッカソン」というワードを聞いたことがあるでしょうか?

ハッカソンとは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)の2つの英単語を繋いだ造語で、プログラマー、デザイナー、プランナー、ディレクター、マーケターが一丸となって、出題されたテーマに対して短期間でプロダクト、サービスを開発する競技イベントです。出来上がった成果物は、審査員によって評価され、評価された点数によって勝敗が決まります。

また、ハッカソンは、技術やアイディアの革新、投資の場として、新しいアイディア・サービスの提案と共有をすることを目的に実施されております。

ハッカソンの歴史は、まず言葉は、OpenBSDの開発者や、サン・マイクロシステムズのマーケティングチームによってそれぞれ自主的に考えだされたと思われ、1999年から使われ始めたと言われています。
OpenBSDは、1999年6月4日にカルガリーで行われた暗号開発イベントであり、アメリカ合衆国から10人の開発者が暗号ソフトウェアの輸出規制によって発生する法的問題をどうすれば回避できるかというテーマで参加し、サン・マイクロシステムズは、1999年6月15日から19日まで開催されたJavaOneカンファレンスで、出席者に新製品のPalm Vを使って他のPalmユーザーと赤外線通信やインターネットへ登録するためのプログラムをJavaで挑戦させたことが、始まりと言われております。
その後、2000年代半ばから後半にかけてハッカソンは、企業やベンチャーキャピタルから注目されるようになりました。
(歴史について Wikipediaより引用)

ハッカソンに出場する事でのメリットは数多く、とても大きいです。
以下のような内容が上げられます。

  • アイディアの提案、開発していく中で、新たな価値観を見つける事ができ、興味やスキルの幅が広がる。
  • 自身の持つスキルを見直す機会になる。
  • 他の出場者が作ったアイディア・プロダクトを見て、質問して知って、更に新しい刺激を受ける。
  • チーム出場の場合、チームメンバーの結束力の重要性を知る事ができる。
  • 他の業界、企業とのコネクションが広がる。大会中、懇親会がある場合は、尚更広がる。
  • イベントによっては、賞を取れば賞金、賞品が得られる。
  • 出場した事、開発したものを実績として残せる。大きい大会に出場して、賞を取っていれば尚更効果的。それらを履歴書に書いてみるのも良い。

特にチームメンバー全員で、成果物がしっかり出来上がった時の悦びは、何よりも大きいのと、普段の業務では全く味わえない楽しみ方ができるのが、ハッカソン楽しさであったりします。

しかし、メリットが大きいからといって、浮ついた下心を持っての参加は、避けて頂きたいです。
競技の出場者は、真剣に開発を行っている人ばかりで、競技を主催するスタッフの方たちも、情熱を注いで出場者達をバックアップして下さる方ばかりです。開発にも限られた時間があるため、事前に作戦に練って開発者とスタッフ、当日に臨機応変な対応して行動を起こす開発者とスタッフ。その日のために、何か掛けているものを持って競い合い、イベントの関わる全員の結束力があって、ハッカソンが成り立っています。

それでは、日本において有名なハッカソンを、簡単に3つご紹介します。
Yahoo! Hack Day https://hackday.jp/
Yahoo! Japan が主催する、24時間耐久でプロトタイプを開発し、90秒のプレゼンテーションで発表し合う、ハッカソンになります。
テーマは自由で、規約に反していなければ作りたいものを作って良く、また、子供向けの開発者部門もあります。

SPAJAM (スマートフォンアプリジャム) http://spajam.jp/
Moblie Content Forum が主催する、「温泉でハッカソン」を合言葉に、合言葉の通り温泉地を舞台に、出題されたテーマに沿ってスマートフォンアプリを開発して、イノベーションを起こし、出場者のスキルを向上するための競技と交流の場が設けられた、ハッカソンになります。

Mashup Awards http://mashupaward.jp/
多くの協賛パートナー企業が集って開催する、様々なデバイスやAPI、ハードウェア、技術をMashupし、さらに人や企業もMashupしながら、作品を生み出すことを楽しむ「ものづくりの祭典」イベントです。この中に、ハッカソンバトルの部門が存在し、2nd Stage, Final Stage, そして優勝を掛けて、競い合います。

他にもWebベンチャー企業主催の「ラーメン二郎」をテーマにしたジロッカソンといった、コアなハッカソンなども存在します。

ハッカソンは、出場者にとって自身の何かを変えてくれる場です。
もし興味があれば、一歩踏み出して出場してみては、いかがでしょうか。




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CAS-UBの経過とV5の計画

今日は、アンテナハウスの出版物制作サービスCAS-UBのこれまでの経過と今後の予定について紹介致します。

CAS-UBのPRサイト

CAS-UBは2011年にサービスを開始して以来、既に満6年を経過しました。現在のバージョンはV4.0ですが、近々CAS-UB V5とするべく鋭意開発を進めております。

CAS-UBの目標は、本の制作やページ組版についての知識がない人が、原稿を書いただけであとはできるだけ自動的に一定品質の出版物を作成できることです。CAS-UBサービス開始時点では、印刷物のためのPDFの作成、および、EPUB3とKindle形式の電子書籍制作機能が大きなテーマでした。

当初はPDFを街のプリントショップに持ち込んで、プリントオンデマンドで本にしていました。2016年頃から流通によるプリントオンデマンドが実用的に使えるようになってきました[1]。そこで、CAS-UBで制作した本をアマゾン、楽天ブックス、hontoなどのオンラインストアで販売開始しました。

オンラインストアは少部数の本を、在庫を気にせず気軽に販売できるという長所がある版面、購入者が実際に手に取って内容や現物を確認してみることができない、という欠点があります。技術書典のようなイベントでは実際に手にとってご覧いただくことができるというのが良い点です[2]

さて、現在、V5の開発を勧めていますが、V5では主に次の機能を強化する予定です。

出版物オフラインテキスト形式(仮称)のインポートとエクスポート
現在のCAS-UBの編集作業は、ブラウザの画面で、クラウドサーバー上の出版物を対話的に操作します。出版物がいくつかの記事に分かれているとき、各記事のテキストを編集して保存し、次の記事に進む操作が必要ですが、これは若干まだるっこしく、また大きな出版物では通信の遅延が馬鹿になりません。そこで、編集中の出版物を丸ごとテキスト形式で取り出して、外部のテキストエディタで編集し、編集が終ったら戻すという出版物のオフラインテキスト形式を実用化します。実は、この機能は最初の頃からありましたが、今年になって販売済みタイトルのいくつかは、この方式で編集を実践しており、便利なことを実感しております。

現在、より使い易い物となるよう本機能を見直しております。

Webページ作成機能の強化
CAS-UBで編集した出版物はWebページとして作成できます。一年ほどまえから弊社の製品マニュアルの多くはCAS-UBで制作して、PDF、Windowsヘルプ(CHM)形式、Webページとして作成して公開しています[3]

特に製品マニュアルや一般に公開する出版物はPDFやEPUBのみではなく、Webページとして公開するのが大変効果的と感じています。

但し、現在のWebページ作成機能は、レスポンシブなWebページを生成できないなど、まだ不十分なものです。そこで、今回はWebページ作成機能をさらに強化してレスポンシブなWebページ作成もできるようにします。実用的に使っていただけるようなレベルを目指したいと考えています。

ご期待ください。

【参考資料】
[1] 流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)
[2] 10月22日 技術書典3参加報告
[3] 例えば、XSL-FO の基礎 第2版 – XML を組版するためのレイアウト仕様




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10月22日 技術書典3参加報告

先週日曜日(10月22日)超大型台風21号のため、東京も大雨の中、秋葉原UDXにて第3回目の技術書典が開催されました。技術書典はTechBoosterと達人出版会が主催する技術書のイベントです。アンテナハウスCAS電子出版は、初回から連続3回技術書典に参加しています。

以下では第3回目の参加報告と過去3回分の感想まとめてみます。

技術書典3の参加者は、技術季報 Vol. 2で数えますと、個人サークル171、企業23(合計194)となっています。初回は2016年6月開催で合計57サークル、第2回は2017年4月開催で合計195サークルでした。今回は開催期間が半年になりましたが、参加サークル数は前回並となったようです。

終了時の主催者の説明では入場者は、2,750人(延べでは3,000人超)となったとのことです。来場者は初回1,400人、第2回3,400人となっています。台風接近の状況としては来場者も多かったと思います。

CAS電子出版の出品書籍は次の通りです。

書籍名 発行日
“XSL-FOの基礎 XML を組版するためのレイアウト仕様 第2版” 2017年3月
“スタイルシート開発の基礎 XML と FO で簡単な本を作ってみよう” 2016年5月
“DITAのすすめ 第3版” 2017年8月
“MathML数式組版入門 Ver 1.1” 2017年7月
“PDFインフラストラクチャ解説 電子の紙PDFとその周辺技術を語り尽す 第1.1版” 2017年3月
“タグ付きPDF 仕組と制作方法解説” 2017年10月

今回始めて販売したタイトルは”タグ付きPDF 仕組と制作方法解説”です。”DITAのすすめ 第3版”と”MathML数式組版入門 Ver 1.1″が改訂版です。それ以外は、前回と同一のタイトルでした。

さて気になる販売数ですが、一番多くの方が手に取ってご覧になったのが”タグ付きPDF 仕組と制作方法解説”です。販売実績も本書が一番多くて12冊でした。タグ付きPDFは、PDFの中ではかなりニッチな仕様で日本ではあまり普及していないものです。このようなテーマの本ですので、手に取ってご覧になるのはタイトルを見てどんなものなのか? という関心をもたれたことによると思います。

その次に多くの方が手に取ってご覧になったのが、”MathML数式組版入門 Ver 1.1″です。これは手に取る方が多かったのですが、購入しないで帰る比率が高いようです。そういう方に「MathMLを使っていますか?」と聞きますと、大抵がTeXのユーザーだとお答えになります。技術書典の来場者はTeXユーザーがすごく多いようでMathMLはマイナーな存在であることを痛感します。これは、技術者にTeXが有力なのか、あるいは、主催者がTeXファンということもあるかもしれません。TeXユーザーはMathMLに関心を持ちますが、しかし、本を買って勉強するまでには至らないようです。

良く聞かれるのは、MathMLって何のためにあるのか? という質問でした。「MathMLは数式を交換・配布するためのフォーマットです。」と答えることにしています。考えてみますと、TeXをWebページで配布してMathJaxで表示する、という手段もあります。もう少し、なぜMathMLか、という説得力のある差別化の説明が欲しいところです。

技術書典3の来場者は、初回から毎回通っている人も多いようです。このため毎回同一のタイトルでは売れ行きがどんどん鈍くなります。毎回新しいテーマの本を用意しないといけない、ということですね。

【参考】
技術書典5出典記:予想を上回る来場者で完売タイトル続出(2018/10/17追記)
技術書典3
6月25日技術書典 大盛況でした。XMLの本にも大きな関心を寄せていただきました。(初回参加報告)
技術書典2と『PDFインフラストラクチャ解説』第1.1版、『XSL-FOの基礎 第二版』のご紹介(第2回にそなえて)




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「瞬簡PDF統合版」と「瞬簡PDF統合版官公庁向け」の違い

「瞬簡PDF統合版10」の発売は来週です!!

来る10月27日、お待たせしております「瞬簡PDF 統合版 10」(以下、通常版と表記)の販売を開始いたします。家電量販店の店頭販売やネットショップ、弊社のオンラインショップ等で一斉に販売されます。

瞬簡PDF 統合版 10」は、前バージョン「瞬簡PDF 統合版 9」と製品の構成は変わっていません。「瞬簡PDF 作成 7」を「瞬簡PDF 作成 8」へ、「瞬簡PDF 編集 6」を「瞬簡PDF 編集 7」へ、それぞれバージョンアップしています。特に新バージョン「瞬簡PDF 編集 7」は多くの機能追加や機能向上を実現した、今回一押しの製品です。

ところで、「瞬簡PDF 統合版 10」(通常版)に先んずること3か月も前の8月から、「瞬簡PDF 統合版 10 官公庁向け」という製品を先行販売しています。以下、官公庁向けと通常版の違いやご購入等について簡単にご紹介します。

「瞬簡PDF統合版10 官公庁向け」は2つの製品を追加

瞬簡PDF 統合版 10」(通常版)に対して、「瞬簡PDF to Image」と「瞬簡PDF サイン2」を追加した製品が「瞬簡PDF 統合版 10 官公庁向け」になります。

「瞬簡PDF to Image」は単体販売していますので、個別に追加購入することも可能ですが、「瞬簡PDF サイン2」は単独での販売は行っておりません。もし、PDFの電子署名付与や検証などが製品の要件としてあるようでしたら、「瞬簡PDF サイン2」を含む「瞬簡PDF 統合版 10 官公庁向け」をぜひご検討ください。

なお、「瞬簡PDF 統合版 10 官公庁向け」は製品名に「官公庁」と入っておりますが、ご利用を官公庁様のみに限定しているものではなく、民間の企業様、団体様も特に支障なくご利用いただける製品です。

瞬簡PDF 統合版 10 官公庁向け」の販売形態はサイトライセンス(10ライセンス以上)など企業・団体様向けライセンス販売のみで、単品でのお取り扱はございません。価格はデスクトップ製品のライセンスのページをご覧ください。




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第152回 電子帳簿保存法をしっかり理解して、賢く電子化するには?

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

電子帳簿保存法をしっかり理解して、賢く電子化するには?

帳簿の電子は簡単です。
 ほとんどの会計システムが切り替えボタンを備えています。
 税務署に帳簿のデータ保存の申請書を出して
 期初からスタートさせましょう!

控えの取引関係書類(証憑)の電子保存も要件が少なく簡単です。
 対象証憑発行システムで要件確保できておれば
 ・タイムスタンプ不要
 ・帳簿との相互関連性不要
 ・検索要件もスキャナ保存よりも楽
 期中からスタート可能です。

電子で授受する電子取引は法10条で規程されていて、規則8条で
要件が1項と2項の選択となっています。
 1項はタイムスタンプを付与する
 2項はタイムスタンプ付与しない場合の規定です。
 ・このようにタイムスタンプ無しで電子取引のPDFなど保存が可能です。
 ・帳簿との相互関連性不要
 ・税務署への申請は不要です。(但し保存自体が義務なので注意が必要)

最後に残った4条3項「スキャナ保存」これが要件が一番厳しいです。
 ・単にスキャンしてタイムスタンプ付与だけでなく、重要な書類は
  内部統制が求められます。
 ・規則で規定されている要件も10種類程度あり、他のものと比べて
  過度な要件といえるものばかりです。
 大事なことは、業務の効率化とセットで「スキャナ保存」を検討して下さい。

 コンサルティングでご相談になります。
 お気軽にお申し付けください。

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第151回 超簡単な「書類のデータ保存4条2項」のことが理解されていない現実!

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
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超簡単な「書類のデータ保存4条2項」のことが理解されていない現実

中堅企業のお客様から愚痴を聞くことが増えています。
何かというと
・「控えの証憑」に関しての、的確なアドバイスをしてくれるベンダーがいない!

(聞いても、事例が少ない、経験が無いので説明できるものがいない・・・などらしいです)
・セミナーに行っても「スキャナ保存」の説明ばかりで、電帳法を俯瞰的に説明して、効率的な電子化提案をしてくれるとことが無い!

(受領も控えもごった煮でスキャナ保存!の説明ばかり・・との嘆き)
というものでした。

法人税法施行規則59条3項にあるように証憑の7年保管対象は、相手から受領したものと自社発行控えの両方です。
なお、控えに関しては、電帳法4条2項にあるように

---
保存義務者は、国税関係書類の全部又は一部について、自己が一貫して電子計算機を使用して作成する場合であって、所轄税務署長等の承認を受けたときは、財務省令で定めるところにより、当該承認を受けた国税関係書類に係る電磁的記録の保存をもって当該承認を受けた国税関係書類の保存に代えることができる。
---

そして、訂正削除履歴や帳簿相互関連性ともに要件ではなく、検索要件もスキャナ保存と比較して容易で、タイムスタンプや適正事務処理要件もありません。
そうです、控えの書類は「書類のデータ保存4条2項」で申請する。
そうすれば控え書類の印刷そのものが不要で、電子データが原本になります。
7年間以上のデータ保存とその他要件はありますが、超簡単に申請が出来て運用が出来る可能性が高いものです。

ご興味のある方は、是非ともご相談ください。

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第150回 電帳法(10条)電子取引ではPDF保存を原本にしてタイムスタンプ不要?!ってほんとですか?

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

 電帳法(10条)電子取引ではPDF保存を原本にしてタイムスタンプ不要?!ってほんとですか?

よく調べておられる方から、電子帳簿保存法(10条)電子取引ではPDF保存を原本にする際はタイムスタンプが不要なのに、どうしてスキャナ保存(4条3項)はタイムスタンプや複雑な 要件確保が求められるか?と聞かれます。

最近では、更に突っ込んで、スキャナ保存用のPDFを電子取引PDFとしてタイムスタンプ無しで運用しても実質問題が発覚しないのでは!?と過激な質問をされる方がいる程です。

皆さんはどう思われますか?
確かに施行規則8条2項ではタイムスタンプが不要で同1項と2項は選択の関係にあります。

筆者の考え方としては
・紙の保存が税法の基本で
・電子取引データの電子保存は電帳法10条で申請に関わらず保存が義務になっていて、その保存要件が確保できない場合は、紙に印刷して保存することと法令に明記されています
・よって、スキャナ保存用のPDFを電子取引に見立ててタイムスタンプ無しで保存するのは税務コンプライアンス上の大きな問題となるばかりでなく、税務調査や反面調査でそのことが発覚した際には、税務署からは「善良な納税者」扱いではなく「意図的に保存義務を違反した善良で無い納税者」とし扱われる大きなリスクがあるということで、このような考え方は持たないようにして頂きたいと思います。

善良な納税者である皆様はいかがでしょうか?
過剰な要件解釈で証憑の保存をする必要はありませんので、正しく法令要件を読み込んで要件確保をきっちりした上で効率的な電子(化)保存をしようではありませんか?

不明点は、どんどんお問い合わせください。

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