先日は、どんなことに使えるかという観点から、PDFの透かしについて紹介しました。
「PDFの透かしってどんなことができる?」
今日は、PDF Tool API V5の透かし機能について紹介します。
PDF Tool API V5では、透かしとして指定した対象をPDFページの本文に挿入したり、削除したりできます。テキスト、画像、PDF、色の4種類を透かしに指定できます。4種類の透かし共通の機能は次の通りです。
透かし共通の機能
- ページ内の指定した位置に繰り返して配置できる
- 透かしを配置するページの範囲を指定できる
- Zオーダー(重なりの前後関係)を指定できる
- タイリング配置ができる
- 不透明度を指定できる
- 画面に表示するかどうか指定できる
- 印刷するかどうか指定できる
透かしには名前を付けます。そして、指定した名前にあてはまる透かしを削除できます。
テキスト透かし
PDF文書の指定したページに、テキストを透かしとして挿入します。テキストには改行コードも有効です。例えば、フッターにWebページのタイトルとURLを2行に分けてプログラムで埋め込むなどができます。この他、次のことができます。
- 透かし文字列を対角線に配置する指定または任意の挿入角度の指定
- フォントの大きさ、太字の指定、イタリックの指定、フォント埋め込みの指定
- 文字の色を指定
- 文字の輪郭線の色
- 透かしの透明度の指定
透かしの透明度を使えば、本文内の指定の位置に透明なテキストの挿入もできます
画像・PDFの透かし
任意の画像ファイルを透かしとしてPDF文書のページに挿入します。例えば、会社のロゴやレターヘッドなどの図形を予め、イメージ画像またはPDF文書として用意しておき、これを透かしとして使用できます。
- マルチTIFFファイルは透かしにするページを指定できます。
- 画像の透かしでは倍率を指定できます。
色透かし
任意のページに指定した色を透かしとして挿入できます。
PDF Tool API V5について
Webページ
PDF Tool API V5.0 機能使用例(サンプル集)
次回:PDF Tool API V5テキスト透かし―一工夫のご紹介