DITA Festa 2010 二日目の続きですが、「ケーススタディから見るローカリゼーションの課題とその解決案」というタイトルで、コンテンツローカリゼーション部会の成果発表がありました。DITAを使うことで翻訳作業そのもの(翻訳や校正)や翻訳そのものの費用が減るわけではないが、仕事の進め方が変わることがポイントではないかと思いました。つまり、DITA化の前は、翻訳者(翻訳ベンダ)と発注者の間では校正用のPDFを制作してやり取りしていたものを、翻訳ベンダと発注者間をXMLデータでやり取りして最終のPDFを発注者の社内で自動組版で作成するようになるという図式です。
問題は、DTPの代わりに自動組版を使うことでレイアウトの微妙な調整ができなくなると言う点にあるという指摘がありましたが、実は、この問題は今回のDITA Festaの発表中で複数の発表者が困難として指摘していたことです。自動組版ソフトのベンダとしては、この課題への挑戦が必要です。
最後は、DITA普及マーケティング部会です。
(1)DITAを採用した会社のケーススタディの収集としての横河電機へのインタビューの報告
(2)DITAプレーヤの紹介をするWebページの開設の説明
(3)「DITA概説書」の翻訳作業の紹介。DITA概説書自体は原文(英文)がDITAで記述されているものですが、これを、DITAのままで翻訳し、自動組版により書籍化しています。書籍の出版プロセスに自動組版を導入することで、出版までの日数の大幅な短縮が可能になったという説明がありました。
「DITA概説書」の中にも書かれていますが、書籍の原稿をDITAからPDF化するのに、AH Formatterが使われました。
○AH Formatterのページ
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DITA Festa 2010 二日目
3月4日DITA Festa 二日目は、最初にライティング・ガイド部会の平井議長より「DITAライティング・ガイドの紹介」がありました。
ライティング・ガイド自体は、コンソーシアムのWebページで公開されており、誰でも、ダウンロードすることができます。
http://dita-jp.org/?cat=13
セミナーではDITAライティング・ガイドの分科会で議論になった事柄などの背景事情を紹介しながらのライティング・ガイドの解説があり、大変分かりやすいものでした。参加者からは、あの解説を聞いてDITAとはなにかが具体的によく分かった!という感想がありました。
午後は第三部DITAの実践の部ですが、ヤマハ株式会社の新井田氏による招待講演がありました。同社のルータのリファレンスマニュアルの制作を開発者自身が執筆し、それをDITAを利用してPDFやHTMLに出力するシステムの作成についての経験の報告です。従来外注によるDTP制作でPDFを作成していたのですが、新システムでは自動組版によりPDFを作成することでDTP工程をなくしてコストの削減やマニュアルの改訂・出版までの時間短縮、改訂・出版の頻度を増やすことを目的としています。現在、最終調整中とのことです。DTPによる制作業務を行っている会社には冷や汗のでるような話でしょうし、一方、同じような課題を抱える会社にとっては大変参考になったと思います。身近なテーマと言うこともあって、真剣な質問が沢山ありました。
続きは明日にでも。
DITA Festa 2010 開催 初日
待望のDITAFesta2010が開催されました。
初日の第一部は半日ということで、2日目より少し申し込みいただいた方の人数がすくないですが、それでも168名の申し込みで、恐らく、150人強のご参加があり、通常の無償セミナーと比べて、欠席する方の割合が少なく、参加者の熱意と関心が感じられました。
下垣理事長の設立1年間の経過報告の後、インフォ・アーキテクツの松原取締役によりInfoMapについての説明がありました。Information MapはDITAのコンセプトのベースになっているとのことですが、話を伺い、確かにその通りという!と思う点がありました。
その後、各分科会の活動報告がありました。
一番手は、パンデミック部会より、この一年間のDITAの普及活動の内容と、その活動を通じて作成したDITAのエバンジェリスト用のプレゼンテーション資料の説明がありました。このプレゼンテーション資料は、近い将来公開して、だれでもDITAのプレゼンテーションができるようになるということです。
二番手は、技術情報の蓄積発信部会ですが、DITA 1.2仕様の英語から日本語への翻訳活動の方法と翻訳を通じて得たV1.2仕様の新しい情報の紹介がありました。DITA1.2仕様そのものもDITAで作成されているということで、それを日本語に翻訳すること自体がDITAの実践になっています。新しいアーキテクチャを使用しての実践ということで、方法論についても大変興味深いものがあります。
V1.2の仕様は、昨年、翻訳を開始した時点では、2009年内にはできあがる見込みとのことでしたが、現時点では、半年から1年遅れるかもしれないという見通しのようです。欧米でのDITAは実践の仕様であり、様々な業界での標準を取り込んで成長していることが理解できました。
○DITA Festa会場の様子
PDF Server V2.1 評価版の配布を開始しました。
本日より、PDF Server V2.1を発売、また、評価版もV2.1に更新しました。
V2.0の評価版をダウンロードされた方、バージョンアップをご検討中のお客様は、評価版で機能をご確認いただくことができます。
◎評価版の申し込みページ
「書けまっせ!!PDF」と「瞬簡PDF3 Plus」のPDF書き込みの違い
PDFのデータには、本文と注釈という2種類があります。
本文というのは印刷物を作ったとき、紙面に印刷される情報です。注釈は、校正を記入したり、コメントを書き込んだりするものです。マークアップという言い方をすることもあります。
本文と注釈は、PDFのソフトウエアからみるとデータの取り扱いはまったく違うものです。
多少詳しい説明についてはこちらを見てください。
https://www.antenna.co.jp/PDF/reference/Annotation.html
・「書けまっせ!!PDF」で記入したデータは、PDFの本文として扱われます。
・「瞬簡PDF3Plus」で記入した内容は、PDFの注釈に該当します。
「書けまっせ!!PDF」では、文字、線画、イメージを任意に書き込めます。一方、「瞬簡PDFplus3」のPDFに書き込める機能は、少し限りがあります。
詳細はhttp://xelo.jp/xelopdf/s_plus/kinou.htmlの「フォーム/注釈などのアノテーション機能 」という項をご覧ください。
AH PDF Server V2.1 2月22日に出荷開始へ
企業内サーバにインストールするだけで、サーバ共有型PDF変換・加工ができるソリューション「Antenna House PDF Server V2.1」を2月22日よりリリースします。
AH PDF Serverv 2.1は、昨年12月に発売した、V2.0のバージョンアップ版です。
V2.0は、クセロPDF Server V1.5の機能を継承して、再構築したものですが、ほぼゼロから再度作り直したため、V1.5の機能をかなり省略していました。
このため発売してから、V1.5の既存ユーザの方がバージョンアップするために必要な機能が欠けているということでご批判をいただきました。今回は、それに応えて、多くのお客様からご要望をいただいた機能を中心に、できるだけの機能追加を行ってV2.1としたものです。
◎ニュースリリース
「PDFの注釈入門」再
最近、PDF-XChange Viewerというソフトが随分と人気を集めているようです。
このソフトは無償のPDFビューアでかつPDFに注釈を書くことができます。有償版を買うともう少しいろいろできるようになるらしいですが。
こういったソフトが普及するとPDFの注釈利用率があがるかどうか?
PDFの注釈は、校正やコメントを集めるには有効で便利な機能と思いますが、一方、どうも本文編集と混同している人が多いように思います。
なにしろ、Excelで文章や仕様書を編集する人の多いお国柄ですから。PDFの注釈を本文の代わりに使う人が増えても不思議ではありません。
しかし、本文と注釈を間違えるとどこかで思わぬトラブルが起きるのではないかと気になります。
「PDFの注釈入門」を少し改訂しました。
PDF Driver API、PDF Tool API、PDF Driver V4.1の改訂版を公開
◇ Antenna House PDF Driver V4.1 MR1を公開しました!
Webページ:https://www.antenna.co.jp/pdv/
改訂内容:https://www.antenna.co.jp/pdv/update-v41.html#v41mr1
◇ Antenna House PDF Driver API V3.1 MR1と PDF Tool API V3.1 MR1 を公開しました!
Webページ:https://www.antenna.co.jp/ptl/
改訂内容:https://www.antenna.co.jp/ptl/update.html#v31mr1
評価版のダウンロード:https://www.antenna.co.jp/ptl/download.html
DITA Festa 2010 3月3~4日に開催
「リッチテキストPDF 5.2」の改訂版へのアップデータを公開
本日より、「リッチテキストPDF 5.2」の改訂版(V5.2.2)へのアップデータを公開しました。
このアップデータは、「リッチテキストPDF 5.2」をお持ちの方、または、「PDFスイート3」をお持ちの方向けに配布するものです。
現在、次の製品がインストールされているPCに本アップデータをインストールしていただくことで、プログラムが最新版に更新されます。
○該当製品
・「リッチテキストPDF 5.2プロフェッショナル」
・「リッチテキストPDF 5.2スタンダード」
・「PDFスイート3」(「リッチテキストPDF 5.2プロフェッショナル」を同梱しています)
○改訂内容
・PDFからWordやPowerPoint等への変換の際に発生する不具合を修正しています。
詳細は次のWebページをご参照ください。
○改訂版の情報とダウンロードのページ
・「リッチテキストPDF 5.2」改訂版のダウンロード