9月の半ばから11月の半ばに掛けては、例年通りカンファランスシーズンでした。アンテナハウスはそれぞれ焦点の異なる、7つのカンファランスに参加して参りました。今年は、最新リリースのServer Based Converter、AH Formatter、クラウド型汎用書籍編集・制作システム(CAS-UB)、Antenna House Regression Testing Suite (AHRTS)、そしてJATS (Journal Authoring Tag Suite)で研究開発してきた事例などを発表しました。
Best Practices in Monterey, CaliforniaはDITAに焦点を置いたカンファランスです。業界をリードする北米の会社のDITA導入の成功事例の発表が盛んに行われ、アジア圏からはDITAによるコスト削減に成功した中国の会社の発表がありました。まさに情報交換の場です。アンテナハウスは、日本からも参加し、ショウケースに一画を設け、PDF比較テストツール(AHRTS)を披露しました。またDITA導入でFormatterを使っている多くのお客様と情報交換をする大変良い機会となりました。
次に参加したのはVasont Users Meeting in Hershey, Pennsylvania です。US、カナダ、イギリスそして、フィリピンから多くの参加者が集いました。アンテナハウスのお客様に弊社製品の最新情報を伝えるため、欠かすことのできないカンファランスです。
TCUK in Newcastle, Englandでは、弊社のすべての製品を出展しました。イギリスはもちろん、US、インド、オーストラリア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイルランド、イスラエルから参加者が集いました。ワークショップやセッションのテーマはやはり、DITA、E-book、タブレットモバイル用文書、ソーシャルネットワークを使った伝達などで、技術文書に関する活発な情報交換が行われました。
JATS-CON in Washington, DC
ワシントンで開催されたこのカンファラアンスには日本からデジタルコミュニケーション(株)、科学技術振興機構(JST)、アンテナハウス(株)が参加し、PDFからJATSへの変換でJATSのオーサリングコストを下げるというタイトルの発表を行いました。
日本の大きな論文アーカイブであるJ-STAGE3では、書誌情報を全面的にJATS形式で受け入れ始めました。その運用開始にあたり、情報提供側である学会や印刷会社・制作会社の負担を減らすため、JATS書誌情報を作成するWebサービスを用意して作るという方法を採用しました。このシステムは、多数の論文PDFのメタデータをJATSインスタンスへの自動変換率90%以上を実現し、これにより、出版社側のJATS作成コストを下げることを実現できた事例を発表しました。
参加した海外展示会はあと3つ。明日お伝えしたいと思います。