Microsoft Word XML (Word 2003, Word 2007)が侵害したという特許

先週、米国テキサス州の地方裁判所が、Microsoft WordのXML処理がカナダ・トロントのI4I社の特許を侵害したということを認め、Microsoft に2億9千万ドル以上の損害賠償及び販売差し止めを命じたというニュースが流れました。
 
XML関係製品を作って、USで販売している弊社も何か影響があるかと思い、特許文書(US特許番号:5,787,449)を読んでみました。
 
私の理解するところでは、この特許は、SGML/XMLでマークアップされたインスタンスをメタコードマップ(マークアップ構造)とマークアップ前の内容(原始内容)に分解したり、あるいは、その逆にメタコードマップと原始内容からマークアップされたインスタンスを作り出す方法とそれを実現するシステムに関する権利のようです(次の図を参照)。
20090820.PNG
 
マークアップ構造と内容を分離することによりそれぞれを別々に処理したり、保管できるようになるのでメリットがある、ということです。
 
方法としては素朴なものなので、本当に特許に値するのかどうか疑問がある位ですが、Microsoft Word XMLのどの部分が特許を侵害しているのかも、発表文だけでは良く分りません。とりあえず弊社にはあまり影響なさそうです。




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