「AH PDF Server V3」にはAutoCADやJW-CADのファイルをPDFなどに変換出来る「CAD版」があります。「CAD版」以外には別売の「CAD変換オプション」をご購入頂く事で「CAD版」と同じように変換が可能になります。
「AH PDF Server V3」のCAD変換は「AutoCAD」や「JW-CAD」のソフトウェアを使う事無くPDFやTIFFに変換する事が出来ます。ですので「AutoCAD」のファイルを大量に変換する場合などはソフトウェアを購入するよりも安価に導入できますし、CADソフトウェアを立ち上げない分、高速に変換が出来ます。
しかし、ここで注意が必要になります。
CADのデータは通常のグラフィックと異なり、「線」を書く事が主体です。また、尺度も大切な要素になってきます。フォントも専用のものが用意されていたりします。そのため、図面ファイル以外にフォントファイルや線の太さや印刷スタイルをなどを定義するファイルが必要な事が多いです。
私たちがテストをする時は割合「模範的」なファイルを用意して動作を確かめますが、現実には図面を作成する方の「クセ」が色濃く反映されているのがどちらかと言えば普通です。
大手企業ですと割合その辺のルールが決まっている事も多く、出力するとほぼ同じ設定できちんと出力される事が多いです。しかし、中小企業ですとその辺のルールもほぼ決まっていないためか、同じ設定でPDFに変換するとバラバラの結果になる事も珍しくありません。特に建築関係ですと、いろいろな会社の方が集まって1つの建物の図面を書いているのが当たり前ですので多種多様の設定の図面になってしまいます。
そのため、そういう図面を「AH PDF Server V3」で同じ変換設定で変換すると中には真っ白なもの(よく見るとかなり小さく出力されている)や、明らかに図面の一部が切れているものなどが出てきます。
一番効率が良いのは使用するフォントや印刷スタイル、レイヤ等の使い方を決めてしまい、そのルールに沿って図面を作成するようにする事です。これならまとめてPDFやTIFFに変換するのに効率が良いです。
それが出来ない場合は図面を書いている人毎にタスク設定と変換設定を作成して変換するのがおそらく一番効率的な方法になります。CADで図面を書かれる方はほとんどが自分のスタイルを確立していらっしゃいます。そのため、同じ人が作成したCADデータは同じ変換設定できちんと出力される可能性が高いです。
この辺は導入を考えていらっしゃるお客様からはまず質問や相談される内容になります。ここでは一例を挙げましたが、実際はお客様毎に解決方法が異なりますので悩んでいる場合は遠慮なくご相談して頂ければと思います。
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AH PDF Server CAD版
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