年別アーカイブ: 2017年

Office Server Document Converter の活用法(1)

■ ファイルの無害化

Office Server Document Converter は、Microsoft Office 文書の変換においてマクロを実行しません。 したがって、マクロ内に不正なコードが合った場合にもその実行は行われずに PDF や画像、SVG, Flash といった形式のファイルを生成できます。
PDF に関しても Script を実行することはないので画像や SVG, Flash といった形式のファイルを生成できます。また、PDF から PDF への変換も可能です。
企業ユーザ様、特にグローバル企業では、様々なファイルを日々受け取っていることと思われます。そのような場合でもよりセキュアな状態でファイルを取り扱うことが可能となります。
また、官公庁や学校等で使用するファイルに関しても、Office Server Document Converter でいろいろな形式に変換することにより、より確実に無害化されたファイルを取り扱えるようになります。

Office Server Document Converter:PDF生成サーバ

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東京都中央区東日本橋2-1-6 東日本橋藤和ビル5F
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◆ご購入に関するお問い合わせ(祝日を除く月~金曜日9:30~18:00)
TEL : 03-5829-9021
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Office Server Document Converter は、Microsoft Office, PDF などのファイルを、PDF, Flash, SVG, 各種画像形式にダイレクトに変換する変換エンジンです。 ダイレクト変換の意味は、たとえば、Microsoft Office がない環境でも、ファイルさえあれば、それをダイレクトに内容を見える形式に変換できるのです。ダイレクト変換には、Microsoft Office のライセンスも不要です。
Office Server Document Converter は、ダイレクト変換というユニークさが評価され、多くのウェブサービス、パブリッククラウド、プライベートクラウドなどで利用されています。

Office Server Document Converter に関する詳しい情報は、
Office Server Document Converter
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第142回 国税庁 新QA(一問一答)のポイント解説(1)

作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。

 第142回 国税庁 新QA(一問一答)のポイント解説(1)

 下記の問8がスマホをスキャナとして利用する際の重要なものとなります。

平成28年9月30日以降申請についてはスマホをスキャナとして利用できます。
但し、スマホには機能的に不足している点があるので十分注意が必要です。
筆者としては、スマホを受領者以外の方が運用されるのをお勧めしません。
皆様はいかがでしょうか?以下をご確認ください。

問8 受領者等以外の者がスマートフォンやデジタルカメラ等を使用して読み取りを行うことは可能でしょうか。

【回答】

可能です。
なお、平成28年9月30日に行われた承認申請については、スキャナが原稿台と一体となったものに限られます。

【解説】

この場合、国税関係書類の受領者等が読み取る場合に該当しないため、当該国税関係書類がA4以下の大きさであったとして、大きさに関する情報の保存が必要になります。

なお、一般的には、スマートフォンやデジタルカメラ等においては、読み取りの際に、大きさに関する情報の取得等が困難となっています。このため、受領者等以外の者がスマートフォンやデジタルカメラ等を使用して読み取る場合には、大きさに関する情報を保存するために、国税関係書類の横にメジャーなどを置いて合わせて撮影する、画像ファイル作成後に大きさに関する情報を手入力するなどの対応が必要となります。

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・「ScanSave(スキャンセーブ)」は、証憑書類のスキャナ保存の要件確保用の
安心、低価格、短期導入可能なパソコン用スタンドアロンソフトです!

2017年7月よりScanSaveネットワーク接続版-V3をリリースししました。中堅・大企業様の様々なニーズにお応えおります。

・詳しくは、 https://www.antenna.co.jp/scansave/ をご覧ください。
・問合わせは、 sis@antenna.co.jp まで




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TextPorter & Office Server Document Converter(Server Based Converter含む) のメンテナンスリリースについて

TextPorter 、及び、Office Server Document Converter(Server Based Converter含む) のメンテナンスリリースについて紹介させていただきます。
各製品をお使いのお客様で、弊社と保守契約を結んでいらっしゃるお客様には、バグ修正を行ったメンテナンスリリース(MR)を配布しております。

ご提供間隔としては、

  1. 最新版につきましては、従来通り、おおよそ3ヵ月に1回、年4回を目安とした配布
  2. 最新版以外のバージョンにつきましては、おおよそ半年に1回、年2回を目安とした配布

としております。何卒、ご活用ください。

<TextPorter>
2017/05/19に「TextPorter V5.4 MR2(改訂第2版)」をリリースしました。
改訂内容に関しては、こちらをご参照ください。

<Office Server Document Converter(Server Based Converter含む)>
2017/7/14 に Office Server Document Converter V6.1 R1 と Server Based Converter V6.0 MR3 をリリースいたしました。

Office Server Document Converter V6.1 R1 ニュースリリース
Server Based Converter V6.0 MR3 改定情報

また、他のバージョンに関しても

2017/7/26にServer Based Converter V5.2 MR9をリリースいたしました。
2017/7/31にServer Based Converter V5.0 MR10をリリースいたしました。
2017/8/4にServer Based Converter V4.0 MR11をリリースいたしました。

Server Based Converter V5.2 MR9 改定情報
Server Based Converter V5.0 MR10 改定情報
Server Based Converter V4.0 MR11 改定情報

各バージョンの保守期限に関しては、以下のページにてご確認ください。

保守期限

Office Server Document Converter(Server Based Converter含む) は、Microsoft Office, PDF などのファイルを、PDF, Flash, SVG, 各種画像形式にダイレクトに変換する変換エンジンです。 ダイレクト変換の意味は、たとえば、Microsoft Office がない環境でも、ファイルさえあれば、それをダイレクトに内容を見える形式に変換できるのです。ダイレクト変換には、Microsoft Office のライセンスも不要です。
Office Server Document Converter(Server Based Converter含む) は、ダイレクト変換というユニークさが評価され、多くのウェブサービス、パブリッククラウド、プライベートクラウドなどで利用されています。

Office Server Document Converter(Server Based Converter含む) に関する詳しい情報は、
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Web Interface for OSDC のリリース

Web Interface for OSDC』は、サーバ上のファイル変換ソフトをインターネット経由で遠方のクライアントから簡単に使用できる便利なソフトウェアです。サーバ側とクライアント側のパソコンに必要なソフトをインストールするだけで、新規にプログラムを開発することもなく、すぐに運用を開始できます。
変換には、『Office Server Document Converter V6.1』以降で使用できます。

インターネット経由でサーバ上のファイル変換ソフトにリクエストを送信し、結果をクライアントで受け取る方式です。クラウドを利用した大規模な Web サービスシステムも簡単に構築できます。

サーバ側とクライアント側のパソコンに必要なソフトをインストールするだけで、すぐに運用を開始できます。クライアントからのリクエストは『Office Server Document Converter』のコマンドラインインターフェイスと同じパラメータを用いたバイナリを提供します。コマンドのサンプルも多種ご用意しています。

Web Interface for OSDC』は、サーバプログラムとクライアントプログラム、フォルダ監視サービスから構成されます。各プログラムは Java で設計されており異なるプラットフォームの相互間でインターネットを超えて連携することができます。

【基本機能】

  • プログラムレスでサーバ運用が可能
  • 簡単なコマンドでリクエスト送信
  • Windows、Linux の相互間で通信
  • フォルダ監視サービスで更に簡単利用

詳しくは、Web Interface for OSDCをご覧ください。

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SBC と OSDC の相違点

Server Based Converter V6.0 と Office Server Document Converter V6.1 の機能的な差はありません。Server Based Converter V6.0 MR3 と Office Server Document Converter V6.1 R1 は、ほぼ同じ Source で作成されております。その関係は、今後も販売終了まで継続されます。

Server Based Converter V6.0 と Office Server Document Converter V6.1 の違いは、

1)製品名称
2)一部モジュールの名称変更
3)製品カテゴリの追加
4)Flash出力版の廃止
5)Web Interfaceの追加

となります。

【一部モジュールの名称変更】
弊社別製品にて使用している同一名称のライブラリのバージョンが異なる場合があるため、問題が発生する場合がありました。この問題を解消するため Server Based Converter で使用している以下の名称を変更いたします。

対象ライブラリ

・Windows版

<変更前>
AHFontService14.dll
AHGraphicService11.dll
AHDMC13.dll
AHCommon13.dll
AHPDFLib12.dll

<変更後>
DfvAHFontService14.dll
DfvAHGraphicService11.dll
DfvAHDMC13.dll
DfvAHCommon13.dll
DfvAHPDFLib12.dll

・Linux版

<変更前>
libAHGraphicService.so
libGL.so
libOSMesa.so
libGLU.so
libAHDMC.so
libAHCommon.so
libAHPDFLib.so
libAHFontService.so.1.4
libPdfiumModule.so
<変更後>
libDfvAHGraphicService.so
libDfvGL.so
libDfvOSMesa.so
libDfvGLU.so
libDfvAHDMC.so
libDfvAHCommon.so
libDfvAHPDFLib.so
libDfvAHFontService.so.1.4
libDfvPdfiumModule.so

*法則としては、Windows版は、【Dfv】+【旧名称】となり、Linux版は【lib】+【Dfv】+【旧名称】となります。

【製品カテゴリの追加】
製品カテゴリを一部変更し、Microsoft Word/Excel/PowerPoint の各読込に限定(一部例外あり)した「Select 」版を設けます。
価格などは、こちらをご確認ください。

【Flash出力版の廃止】
Flash 出力版の販売終了しました。Flash 出力が必要な場合は、Professional 版をご購入ください。

なお、個別契約となる OEM(組込み)契約や ASP/SaaS 契約の場合は、そのご契約内容毎にこれからも販売していきます。

【開発環境の変更】
OSDC は、以下の開発環境で作成されています。

・Windows版

<C/C++>
Microsoft Visual C++ 2015 でビルドされています。SampleGUI を除き、MFC は使われていません。 呼び出し側のプログラムは、互換性のあるコンパイラをご使用ください。

<.NET Framework 4.0/4.5.x/4.6 (DfvDotNet40Ctl60.dll) VisualStudio 2010>
VisualStudio 2012
VisualStudio 2013
VisualStudio 2015

<JAVA>
Java SE 8

・Linux版

<C/C++>
gcc 4.8

<JAVA>
Java SE 8

*動作には、libc.so.6(glibc-2.17), libstdc++.so.6 で、これらとバイナリ互換性があるライブラリが必要です。
*Linux版に関しては、Distribution を指定しての動作保証はしておりませんが、OSDC に必要な開発環境の入手が難しい場合は、CentOS7以降を推奨いたします。

【Web Interface for OSDC】
インターネットでプログラムレスの変換を実現できる『Web Interface for OSDC』を同時に販売しまた。

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PDFをWordやExcelに変換したいけれど、どんな製品がいいのかよく分からない…(2)

PDFを再利用する場合、元となるPDFは内容によって以下の2種類に分けることができます。

1)テキストが含まれているPDF
2)テキストが含まれない画像だけのPDF

1)の「テキストが含まれているPDF」とは、WordやExcelなどで文字入力しPDF化したものが該当します。
このようなPDFからの変換には、『瞬簡PDF 変換 9』が適しています。

瞬簡PDF 変換 9』は、PDFにテキスト・データが含まれていればそれを解析してWordやExcelに変換します。テキスト・データをそのまま変換するため文字化けしたりすることなくWordやExcel形式に移して再利用可能になります。

変換されたいPDFにテキスト・データが含まれるかどうかは、Adobe Reader などでPDFを表示して[編集]メニューから[すべて選択]をクリックしてみてください。
テキスト・データが以下のように反転表示されれば、テキストが含まれるPDFだと判別できます(※)。

pdf

テキストをすべて選択

 

※ スキャナーで作成された画像には、スキャナーがOCR処理をかけてテキスト・データをPDFに埋め込むことがあります(透明テキストつきPDF)。この場合は同じようにテキスト部分が反転して表示されます。

2)の「テキストが含まれない画像だけのPDF」とは、紙の書類をスキャナーで読み取ってPDF化したものなどが該当します。
このようなPDFは文字と見える部分も画像でしかないため、そのままWordやExcel形式に変換しても編集のできない画像が貼り付きます。
このようなデータに対しては「OCR」といって画像から文字を認識する機能を使うことでテキスト・データを取り出すことができます。ただし、OCR処理では画像の状態により文字が正しく認識できず、文字化けしてしまうことがあるため注意が必要です。

紙に印刷された内容をWordやExcelで再利用されたい場合は、『瞬簡PDF OCR』が適しています。

瞬簡PDF OCR』はOCR専用製品で、スキャナーからの直接読み込みにも対応しています。
読み込んだ画像はOCR処理し、誤認識した文字を画面上で修正したり編集したりしながら、変換結果に反映させることができます。
(製品の仕様上、常にOCR処理をかけるため、テキスト・データがあらかじめ含まれているPDFを変換する用途には適しません。)

なお、『瞬簡PDF 変換 9』にもOCR機能があり、画像データからテキスト・データを認識して変換することができます。
ただし、スキャナーからの読み込み機能や誤認識した文字を画面上で修正する機能はありません。

瞬簡PDF OCR』は紙の書類の再利用をされたい場合に適しているのに対し、『瞬簡PDF 変換 9』は内容に関わらず複数のPDFを一括して変換されたいような場合に適していると言えます。

どういったPDFを再利用されたいかによって、いずれの製品を選択するかご検討いただければ幸いです。

PDFをWordやExcelに変換したいけれど、望み通りに変換してくれるか心配…

PDFをWordやExcelに変換したいとお考えの場合、どれだけ正確に変換できるかが気になることと思います。
上記2つの製品にはそれぞれ体験版をご用意しておりますので、その変換精度や使い勝手を事前にご確認いただくことができます。

ただし、体験版では以下のような制限がありますので、あらかじめご了承ください。

  • インストールしてから 15日を過ぎると利用できなくなります。
  • ひとつのPDFについて、3ページまで変換可能です。
  • 評価以外の目的で日常業務に利用することはできません。

体験版に関する詳細は、『瞬簡PDF 変換 9 体験版のお申し込み』、または『瞬簡PDF OCR 体験版のお申し込み』をそれぞれご参照ください。




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PDFをWordやExcelに変換したいけれど、どんな製品がいいのかよく分からない…(1)

弊社伊那支店の近くには、春に桜で賑わう高遠という町があります。
江戸時代は高遠藩の城下町だったところで、そこかしこに古い時代の面影が残り普段はとても閑かな町です。
そこは、高遠石工と呼ばれる石工集団が活躍したところでもあり、城下の寺には名工といわれた守屋貞治が刻んだ数々の仏さまが遺されています。

正観世音菩薩

正観世音菩薩

写真が下手でうまく伝えられませんが、石なのに柔らかくて温かい表情が何ともいえず好きです。時間と興味のある方は、是非一度現地を訪ねてみてください。

閑話休題。

PDFは紙に代わるデジタルな文書形式として、すっかり身近なものになりました。もともとは閲覧や印刷用途で普及したPDFですが、WordやExcelのように自由に編集して再利用したいというニーズも必然的に増えています。

そのようなニーズに応えてご用意しているのが、弊社のパッケージ製品『瞬簡PDF 変換 9』と『瞬簡PDF OCR』です。

いずれも、PDFをWord(ワード)/Excel(エクセル)/PowerPoint(パワーポイント) の各文書形式に変換することでPDFの再利用が可能な製品です。

なぜPDFから変換をするのに2つも種類があるの? とは、よくお問い合わせをいただくご質問です。

次回は、2つの製品の違いを元になるPDFの観点からご説明します。




瞬簡PDF 編集 2024
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瞬簡PDF 書けまっせ 2024
PDFに文字が書ける! 入力欄を自動認識

CAS-UB にデジタル出版機構様の Picassol のXML のインポート機能を追加!

弊社で開発したクラウドサービス「CAS-UB」の「外部データの入力」機能に、新たに出版デジタル機構様が開発した「Picassol」で整理済みのXMLファイルをインポートする機能を追加しました!

「Picassol」とは、(株)講談社と日本電気(株)が共同開発した高機能編集プログラム Smart Source Editor(スマート・ソース・エディター、以下SSE)をクラウドサービス化したもので、文章の構成や校閲、ルビ付けなどをクラウド上で自動で再編集することも可能です。(公式サイトより引用 http://www.pubridge.jp/picassol/)

保存形式ファイルは、XMLファイルで採用しており、紙媒体、電子媒体向けに汎用性高く扱う事ができ、また、XML内のタグもわかりやすく構成されており、タグを再構成することで、Webページとして扱う事もできます。

今回追加した機能は、その「PIcassol」の整理済みXMLのファイルのタグの情報を元に読み込み、CAS 記法に書き換えて出版物の記事としてインポートする機能になります。
主な特徴として、まず、「Picassol」で編集した文章を大まかなスタイルと合わせてそのままインポートする事ができ、インポート時は、見出しレベル章(レベル1)、節(レベル2)、項(レベル3)ごとに記事をツリー構造の状態で分割することができ、また、その分割するレベルも選択することが可能です。さらに、文字列に添えた注釈とその注釈の内容、ルビもそのまま反映されます。

機能につきましての詳細は、以下になりますので、是非利用してみて下さい!!
http://www.cas-ub.com/outline/picassol-import.html




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DLLを作るときの注意事項

WindowsでDLLを作るときには注意事項がいろいろあります。
どの言語で開発するかを問わず必ず問題になるのは、

  • 呼び出し規約
  • DLLヘル
  • メモリの確保と解放
  • 構造体のパディング
  • 例外
  • スタックサイズ
  • FPU制御レジスタ、MXCSRレジスタ

くらいでしょうか。

C++の場合は更に、

  • STLの公開と非互換性
  • クラスの公開
  • オーバーロード

などが追加されます。

ネット上でこれらの問題と解決法(諦めることも含めて)を見つけることはできますが、「FPU制御レジスタ、MXCSR」についてはDLLと絡めた情報は見つかりません。

FPU制御レジスタ、MXCSRレジスタの設定値はコンパイラによって変わります。
FPU制御レジスタの初期値はVCでは0x027f、VB6は0x137f、Delphiは0x1372で全て値が違います。実行中に変えることもできます。
DLLは自分の呼び出し元がどれで作られているかは関知しないので、制御レジスタがどんな値でも対応できなければなりません。

基本的には公開関数の最初で制御レジスタを都合のいい値に変更し、最後で呼び出されたときの値に戻せばOKです。
関数からEXE側にコールバックする等、モジュールを越える場合は都度対応が必要です。

この問題はわかりにくい形で発生します。
以前弊社で利用したOCRライブラリではDelphiからの呼び出しで認識精度がガタ落ちしました。
また弊社PDFDriverに対して16bitのVBアプリからの印刷で例外が出ることがありました。
いずれもFPU制御レジスタの設定で解消できましたが、OCR問題の時はこれを知らなかったのでかなり解決に時間がかかりました。

EXE制作で外部のDLLを利用する場合に、サンプルコード通りなのに結果がおかしい、VCからならOKなのにVC以外からだと同じ入力でも結果が違う、という問題がおきたらFPU制御レジスタを変えると期待通りの動作になるかもしれません。

VCではFPU制御レジスタの初期値は0x027f、MXCSRレジスタの初期値は0x1f80です。




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Microsoft Edge で PDF ファイルを扱いにくい

以前、「Windows 10 では Microsoft Edge の一機能として PDF 表示が行えるようになっています。」と紹介しました。
Windows 10 の PDF 表示機能

Microsoft Edge には、実際に Edge アプリを起動したあとでは PDF ファイルを開こうとしてもできない、という奇妙な制約があります。

PDF ファイルを Edge のウィンドウにドラッグ&ドロップしても受け付けられず、 ローカルファイルの一覧を表示して開くファイルを選択できるようなインターフェースもありません。

Edge で PDF を開くためには、PDF ファイルの関連付けアプリを「Microsoft Edge」に変えてからエクスプローラー上でファイルを開く操作をするか、
kanrenduke
エクスプローラーの右クリックメニューで「Microsoft Edge」を選ぶという操作が必要になります。
explorer-menu

 

ドラッグ&ドロップでファイルを開けないのは、今まで Windows を使ってきた経験上、かなり不便に感じます。
何か理由があってドラッグ&ドロップ操作は禁止されているのかもしれませんが、筆者の使っている他の PDF 閲覧アプリ(下記)ではそのような制限はありません。そのため筆者の普段使いのリストからは Edge は外れています。
—-
Addobe Acrobat Reader DC
PDF-XChange Editor
Google Chrome
—-

IE11 で PDF のドラッグ&ドロップでの表示が可能か試してみると、それは可能でした。
ただ、筆者の環境では Acrobat Reader のアドオンが使用されていて、Edge のコンポーネントが使用されるわけではありませんでした。
これでは、Acrobat Reader DC を単体で利用するのとあまり変わりません。
ie11-pdf




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