月別アーカイブ: 2010年7月

デジパブフェア出展 ePub on iPad が大人気

本日で、第14回デジタルパブリッシングフェアが終了です。
 
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。また、関係者にお礼を申し上げます。
 
今回は、直前に発表になった、平成22年情報通信白書のePub版をiPadでデモしていたのですが、これが大人気となって、狭いブースの入り口が一杯になってしまい、ブースの中で展示していた製品のデモに至らなかったようです。
 
直前にデモ版(β版)が完成した「アウトライナー2 速ワザ」はチラシがかなり人気でしたが、どの程度、実際にご覧いただけたでしょうか?
 
「アウトライナー2 速ワザ」のWebページ
○ブースの様子
DSCF0144.JPG




アウトライナー
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電子書籍で書籍産業の構造が転換する。その時どうしたら良い?

電子書籍が増えることで書籍産業がどう変わるかを考えているのだが、これまでに読んだいろいろな論考の中で、私的に一番印象が深いのは、松浦晋也氏の「電子書籍についての考察(その7)君はベートーベンと戦えるか――電子時代の創作者の苦悩」という記事だ。
 
○原文:http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100505/1024702/
 
この論考では、「電子書籍はユーザの目からみて基本的に品切れがなくなる。」そこから「過去のベストセラーと、新しい出版物とが同じ土俵で売り上げを競うことになる。 」という結論を引き出している。このため新しい作家は、昔の作家と同じ土俵で戦わなければならないことになるという。
 
電子書籍には品切れがなくなるだけではない。印刷物の場合は初版で終わった書籍は絶版本となって、従来は古本屋でなければ入手できなかったのだが、電子書籍が普及すれば、過去の書籍が電子化されてよみがえってくるだろう。この典型は日本では少々規模は小さいが青空文庫であり、国際的にはGoogleブックスである。これらは無償版であるが、今後は、比較的新しい絶版本も有償の電子本として蘇ってくるのだろう。
 
そうすると、これは作家だけではなくて、出版社にとっても競争の環境が激変することを意味する。つまり、電子化によって書籍産業がフロー中心に稼ぐ世界からストック中心で稼ぐ世界に転換する可能性がある。絶版本が電子化されて復活してきて、顧客の予算をめぐる競争に加わることになると、新刊本の需要は当然減るだろう。その場合、膨大な書籍のストックを持っている老舗出版社は、過去の書籍の電子化で死んでいたストックを蘇らせて、ストックビジネスで収益を上げることができるかもしれない。しかし、新興出版社はストックでビジネスができないので、経営はますます厳しいものになるよう予想される。
 
新興出版社については、その時、どのような生き残り策が考えられるのだろうか?




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「TextPorter V4.2」の改訂版を公開、他

1.7月7日より「TextPorter V4.2改訂第9版」(メンテナンスリリース9版。V4.2 MR9)を公開しました。
○改訂内容のご案内は、V4.2 MR9改訂情報を参照してください。
 
2.7月6日より「瞬簡PDF to Image」の改訂版を公開しています。
○改訂内容のご案内は、こちらです。




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デジパブフェアでデモしている「通信白書」ePub版 on iPadに人気

Twitterを見ていましたら、現在、デジタルパブリッシングフェアの会場でデモしている日本初の電子書籍版白書である平成22年版「通信白書」のePub版 on iPadに人気が集まっています。
  
1昨日のテレビニュースでは、iPadの画像だけしか紹介されず「何で通信白書がiPad版になったといいながら、iPadの製品紹介とは??」と思いましたけど。いよいよ解禁です。
今、一般の方が、実際にご覧いただけるのは、デジパブフェアの会場のみですよ!
 
以下、Twitterより、
@lost_and_found: アンテナハウスさんのブースで情報通信白書のEPUB版 on iPadが見れるとのこと。
@ytaniwaki: 白書で初めて電子書籍化しました。
@iwafuchi: アンテナハウスさんのブースで見た情報通信白書のEPUB版 on iPad 意外に美しくてびっくり。 
–ここまで
 
TBSの7月6日ニュース、「通信白書のiPad対応版が7月中旬にリリースされる」ことが報道されております。
http://news.tbs.co.jp/20100706/newseye/tbs_newseye4470697.html
総務省のニュース
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_02000025.html




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デジタルパブリッシングフェアの出展ご紹介

本日から始まるデジパブフェアですが、弊社はいつものようにデジタルコミュニケーションズ、エクスイズムと関連3社で共同出展です。
■ 主なブース出展内容
(1)アンテナハウス
・PDFの仕上げソフト「アウトライナー」にFlash形式eBookの作成機能「速ワザ」を同梱
 出力サンプル(暫定) → https://www.antenna.co.jp/haya/sample/dev-sample/index.html
・AH Formatter:Webと印刷の統合するXML/HTML組版ソフト
  → https://www.antenna.co.jp/AHF/
・AH PDFServer:社内文書をPDF化し管理する
  → https://www.antenna.co.jp/psv/
(デジコミ)
・Word2ePub:Word2XMLの応用技術により、WordからePubを直接生成します。
  → http://www.sgml-xml.jp/tools/Word2ePub.html
・WordToXMLコンバータ:既存Word(テキスト文書)であれば何でもXMLに変換
  → http://www.sgml-xml.jp/tools/WordtoXMLconverter.html
・PPT 2 XML:PPT作成したコンテンツが、カーナビの情報コンテンツに反映
  → http://www.sgml-xml.jp/tools/PPT2XML.html
(エクスイズム)
・自動組版機能を持つ文書管理CMS
  → http://demo.exism.co.jp/eXDoCS/index.html
■ インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン ブースでAH Formatterを紹介します。
インフォプリント・ソリューション社のフルカラー・システム・プリンターInfoPrint 5000と製本ソリューションにより、小部数印刷、マニュアル、個人出版書などのビジネスに活用できるデジタル印刷機をご紹介。広範囲なデジタル情報の可視化アーキテクチュアであるAFP(Advanced Function
Presentation)にAH Formatterが対応。製品のご紹介を行います。
→ 
http://www.infoprint.com/internet/wwsites.nsf/vwwebpublished/mainT1_jp
■開催場所
* 東京ビッグサイト 西ホール
   ブース番号:6-70




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7月7日星海社の記者会見より 星海社事業メモ

講談社100%出資で設立された星海社の設立記者会見の様子がUstreamで配信されていました。
・録画はここにあります。
http://www.ustream.tv/user/SEIKAISHA
以下は、録画を見てのメモです。
・デジタルファースト、アナログレーター(Webで情報を出して、良いものを印刷に展開するということ)
 売上目標は3年で30億円。
 デジタル、出版、イベントの3本柱
 当初90%紙→3年後50%紙、50%その他
 広告はやったことがないので稼ぎ方がわからない。
 いままでWebとアナログを連動させる試みはあったが成功してない、という質問に対して、「過去に、一線級のWeb制作者と出版社とタッグを組んだことがない。」と言い切る。
 コンテンツでお金を稼ぐ
 デジタルは分からないがチャレンジする
 デジタルで週間少年ジャンプに相当するようなものを出すことはありえる。
・Webサイト
 9月(秋口)にオープン
 無償、新人発掘、DRMフリー
 デジタル方面の人間が加わる
  深津氏: インタラクティブ・プロデューサ、ご意見番
  iPhoneアプリの開発者、本は自炊している デジタルから面白いことをする
  小説など無償の提案
  Webサイトでカッティング・エッジなことを提案する
  新しい視点を期待
・紙→星海社ブランドを作る
  フィクションズ、文庫、コミックス、新書
  思春期という病を抱えながら生きていく人を対象とする
  刷り物として美しく、完成形を提供する 美しい刷り物
  DTPの技術:DTPプロデューサ 
   紺野氏(凸版印刷の社員である)2足のわらじ
  DTPとはワークフローの変革そのものである。
   DTPを中心としたデジタルワークフロー
・イベント→ブックカフェ
 2011年からコーヒーを飲みながら。ブック・イベント
 トークセッションなどもしたい
 話題作の先行読書会の基地
※感想としては、副社長の太田克史氏が中心になるのだろうが、少し考え方が、紙の時代の編集者稼業に随分と拘っていると感じた。それが講談社のDNAということなのだろうか。




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「リッチテキストPDF 5.2」改訂版を配布開始しました。

PDFとOffice文書の相互変換ソフト「リッチテキストPDF 5.2」の改訂版を配布開始しました。「リッチテキストPDF 5.2」をお持ちのお客様は、改訂版を無料でダウンロードしていただき、プログラムを最新版に更新することができます。
 
製品トップページ
改訂版のダウンロードページ
 




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Adobe Reader は他のソフトに組み込むことはできないようです

PDFを表示するために一般的に使われているAdobe Readerをインストールするときはエンドユーザ・ライセンス契約を承認することになっています。
アドビ製品の一般的なライセンス契約文書はこちらにあります。
http://bit.ly/7YWqVs
 
Adobe Readerについては3.2項リーダーの制限の3.2.1項に、「Adobe Readerに依存するような他のソフトウエアとAdobe Readerを統合させたり、または、これとともに使用することはできません。」という条件があります。この条項を見ますと、Adobe Readerの例えばPDF表示機能を他のソフトウェアから利用することはできないと解釈できそうです。
 
そこに、Antenna House PDF Viewer SDKのような他のソフトに組み込むためPDF Readerがビジネスとして成り立つことになります。
Antenna House PDF Viewer SDK
このように思っています。そうしましたら昨日ベクターから配信されたメルマガに次のようなソフトが紹介されていました。
[PDForsell Ver.1.06beta]
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/100706/n1007061.html?ref=vec
 プレビューしながら、PDFの分割・結合、回転などを行えるPDFファイル編集ソフト
 Windows 7/Vista/XP
 フリーソフト (1,704KB)
これを見て、「なかなかすごいな」と思ったのですが、紹介文書を読みますと、「プレビューには「Adobe Reader」を利用し、各ページのサムネイルも表示できる。」とあります。Adobeと特別の契約を結んでいればともかく、もし、無断でAdobe Readerをこのような目的に組み込むと、ライセンス契約違反となると思います。




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書籍をXMLで制作する動きは一般化するか?

つい先日まで、書籍は特別なものを除き、XMLで作るのは効率が悪いと思っていました。しかし、どうやらその考えを改めるべき時期が来ていると感じています。
 
電子書籍の時代が近づいているのですが、そうなると一つの書籍コンテンツを印刷と電子書籍の少なくとも2つのメディア向けに利用できるようになります。さらに、電子書籍はリーダデバイス向けに何種類か用意する必要もありますので、コンテンツをXMLで制作して多様なメディアに出す仕組への投資が意味をもつようになると思われます。
米国では、コンピュータ関係の専門書を出版しているO’Reillyは電子書籍に熱心です。すでに様々な形式への対応を済ませており、電子書籍を一回買えば一生読めると書いています。DRMフリーでPDF, ePub, Kindle, Android 用の各種形式をそろえていて、どの形式でもDLできると。
http://oreilly.com/ebooks/
 
書籍をXMLで作るのは難しいと思っていたのは、主に次のような理由からです。 
 
1.書籍はドキュメントとしては、一品生産であり、多品種少量生産の最たるものであること。
2.それに対して、XMLで作ろうとするとシステムの初期投資も必要である。
3.XMLのエディタは高価なものが多いし、XMLエディタの使い方を覚えなければならず、オーサリングの生産性が低下する可能性が大きい。
4.XMLで文書を作るには、要素や属性の意味や使い方を理解しなければならず、書籍の著者にそういう学習を求めるのは難しいだろう。
5.世間には、XMLのタグを見ただけで、恐れをなしてしまうような人が多く、そういう人を相手に教育するだけでも大変だろう。
 
このように考えるとXMLを書籍分野に応用するのは労多くして、その割りに益が少ないのだろうということになってしまいます。
 
但し、一部の出版社は書籍をXMLで作ることに力を入れています。その最右翼はO’Reillyです。同社は書籍をXMLで制作しているものが多いようです。以前調べたところでは多くはFrameMakerで制作されてました。 どの程度の割合かは分かりませんが、一部の書籍は当社のXSL FormatterでPDF化しているものもあります。同社の本をダウンロードして、PDFのプロパティを見ると分かります。 
 
技術文書で一般的な文書型であるDocBookもO’Reillyが提唱したもののようです。大変な先見の明と思います。
日本でも一部の出版社が熱心に取り組んでいます。
 
書籍をXMLで制作することで、出版社の制作期間とコストは大幅に下げることが可能となります。これは弊社が関与した次のような例でみても明白です。
1.「Open Office XML Formats入門」(2007年9月25日, 毎日コミュニケーションズ)
ケーススタディ報告:XSL-FO による書籍の自動組版 http://bit.ly/bC4sCa
2.「Introduction to DITA(ジョアン・ハッコス著)」をDCJが翻訳した「DITA概説書」
ソースはDITA(XML)形式となっています。これをXSL-FOとしてAH FormatterでPDFを作成。PDFを出版社に渡して書籍にしています。 DITA Festa 2010でケーススタディが報告されています。
「DITA概説書」
 
これらの例で見ますと、書籍の制作期間の大幅短縮・出版社にとっては大幅な制作費のダウンとなっています。
 
但し、これらの例は、いずれも著者がXMLの専門家であって、XMLのコンテンツ編集は障害になっていません。また普通は1品ものだとXSLスタイルシートの開発コストが高くついてしまうのですが、上のケースでXSLスタイルシートは、実は両方とも弊社の技術スタッフが作りましたので、スタイルシード開発費は見えていません。
 
Twitterでは、その対策として「XMLのひと要素にXSLTのひとテンプレート/ファイルを対応させています。また、FOの属性値もハードコードではなく、パラメータ渡しできるようにしています。パラメータ渡しを徹底すると、汎用性が増す上にFANTaStIKK のようにGUIをかぶせてやることもできますね。増えすぎるとコード書く人間が混乱してきますが。」(@henowaさん)というツイートもありましたが、XSLスタイルシート開発コストを下げる工夫も鍵となります。
 
また、マニュアルなどと商品としての書籍ではレイアウトについても変わって来ますので、商業レイアウトのできるスタイルシート開発者の確保も必要になると思います。
 
このようにいろいろな課題がありますが、いよいよ、1品ものの書籍もXML制作の時代がきたということを強く感じます。今後は、この点への取り組みを強化していきたいと考えています。




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「ページ組版のためのCSS指南第1版」リリース

CSSによりWeb上のコンテンツを、DTPに匹敵する高度なレイアウト指定でPDFへ出力する機能を強化した「AH FormatterV5」の機能を使いこなすために、次世代CSS3による自動組版の事例を添えて解説した教本「ページ組版のためのCSS指南」が出来上がりました。
CSS3の解説とCSS3で指定した印刷サンプルを豊富に収録しています。
 
7 月8日より開催の「デジタルパブリッシングフェア」の展示会場にて展示即売いたします。
会場で実際に教本を手に取ってご覧頂き、また、CDの内容の閲覧もできます。
 
○概要
 (有)イー・エイド 藤島雅宏編著・アンテナハウス(株)協力
 B5版 232ページの冊子版+CD(データを収録)
 展示会場販売価格 5,250 円(税込み) 
 
○ ご購入については、以下よりお問い合わせ下さい。
http://www.exism.co.jp/contact/form/forminq.html




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