さすがに、ここ伊那谷も30度越えの日が続き暑くなってきました。
夏!といったらここ! ライターちめのお気に入りの場所を紹介いたします。
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中央自動車道・伊那ICから車で40分くらいの所にあり、仙丈ヶ岳へと続く南アルプス林道沿いの山中にある河原です。
今年も探索しに行った所、なんと途中道路が崩落していて通行止め、お気に入りの場所に到達できませんでした。この画像は昨年のものになります。
残念に思い、そこから近くの鹿嶺高原に行ってみました。
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標高1,800mにある鹿嶺高原はなんとも清々しかったです。
- 鹿嶺高原のこと
- https://karei-kogen.com/about/
- 伊那市公式ホームページ
- http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/hokubushokai/minamialps_shokai.html
帰りには人気のミニクロワッサンを買って帰ってきました。
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- 道の駅 南アルプスむらパンやさん
- https://www.ina-city-kankou.co.jp/panya/
コロナ禍に長引く外出自粛中ではありますが、自然に身を置きますと癒されますね。
e-na伊那谷 旅便り 第32回 土用松茸
「土用松茸」というものをご存じでしょうか。
秋に収穫される松茸とは別に、土用の丑の日の近くの夏の暑い時期に生えるものを伊那谷では「土用松茸」と呼ぶそうです。
今年は梅雨の長雨の影響で豊作ということなので
伊那市にある産直市場に見に行ってきました。
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価格は大きさや開き具合で変わりますが右が3600円、左は少し大きめで1パック6000円!!!!
さすがになかなかのお値段です。
秋に取れる通常の松茸のような香りはないということで、主に味や食感を楽しむものだということです。
秋には近隣の市場に松茸も含め、たくさんの茸が並びます。
去年は雨が少なかったことや高温のせいか不作でしたが今年はこの勢いでたくさん採れることを願っています。
e-na伊那谷 旅便り 第31回 シードル(林檎の発泡酒)とガレット(蕎麦のクレープ)
林檎の生産量が青森県に続いて2位の長野県では、近年その加工品としてシードル(林檎の発泡酒)の生産も盛ん行われるようになっています。
林檎農家さんとワイナリー(長野県内には 50以上のワイナリーがあって現在も増加中です)が手を組んでシードルを醸造という形態が主かと思いますが、林檎の栽培からシードルの製造と販売まで行うこだわりの醸造所もあり、伊那市の『カモシカシードル』さんもその一社で、なんと昨年 2019年にはシードルの国際コンテスト「フジ・シードル・チャレンジ」で最高位のトロフィー賞を受賞しています。
また、「信州そば発祥の地」を謳う伊那市では、しばらく前から「伊那谷ガレット(※)」(蕎麦のクレープ)と称して地粉を活かしたガレットの普及にも力を入れていますが、このガレットとシードルの相性がとてもよいのです。それもそのはず、正統なガレットのレシピでは材料にシードルを用いますし、そもそものガレット発祥のフランスのブルターニュ地方は、シードルの産地でもあるのです。訪ねたことはありませんが、親近感が沸きます。
※ 信州伊那谷ガレット協議会
新型コロナウイルス感染症のニュースは依然として落ち着かず、外出も敬遠しがちですが、いつか信州を訪れる機会がありましたら、伊那ものぞいてガレットとシードルを味わっていただけたらと思います。
- 前回:第30回 お味噌作り
- 次回:第32回 土用松茸
e-na伊那谷 旅便り 第30回 お味噌作り
日本で最も味噌が作られているのが長野県のようです。
子供の頃は実家で仕込み味噌を作っていたように記憶しています。今回仕込み味噌作り体験をさせていただきました。
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こんなおおきな釜で大豆を炊き上げます。
薪をくべながらの作業は、大変ですが楽しいです。
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しっかり冷まして、桶に麹と塩を入れておおよそ1年間仕込みます。
今年は、新型コロナウイルスの影響で仕込みが1カ月程、遅れてしまいましたが、なんとか仕込むことができました。
発酵食品も今やブームになっておりますので、来年が楽しみです。
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こちらが1年前に仕込んだ味噌です。
無添加ですし、うま味があり、お味噌汁はもちろんですが、今の季節にはきゅうりに大変あいますね。
お味噌といえば、ハナマルキの伊那工場があります。あの“おみそな~らハナマルキ♪”です。
工場見学や、味噌の基礎知識の学習、より手軽に味噌作りを体験できる「みそ作り体験館」があります。
- みそ作り体験館
- https://misotaiken.jp
興味のある方は、いかがでしょうか。
e-na伊那谷 旅便り 第29回 五平餅
炊いたごはんをつぶし、わらじ型や団子型にして串にさし、たれをつけて焼く郷土料理です。
NHKの朝ドラ『半分、青い。』で豊川悦司さん演じる漫画家が食べていたことで全国的に有名になりました。
ドラマのヒロインの出身地が岐阜県だったため、五平餅にも岐阜県のイメージが強いかもしれませんが、長野県や愛知県など中部地方の多くの地域に伝わる郷土料理です。
地域によって、形やたれに違いがあります。
伊那谷では家庭で作る場合、少しつぶした団子を2つ竹串にさした形(団子型)を多く見ます。
スーパーや道の駅でも販売しています。
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団子型と劇中に登場したわらじ型も売っていました。
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製造元は伊那の会社。
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網で焼くのが美味しそうですが、今回は電子レンジで。
みそたれが香ばしく美味しいです。
伊那谷の五平餅も機会があったら食べてみてください。
e-na伊那谷 旅便り- 前回:第28回 黒松仙醸
- 次回:第30回 お味噌作り
e-na伊那谷 旅便り 第28回 黒松仙醸
今回は黒松仙醸をご紹介します。
黒松仙醸は伊那市高遠町にある株式会社仙醸で酒造されている日本酒です。
昔、県外での集まりで黒松仙醸を持参したところ、大変好評を博しました。
この記事を書くにあたって、株式会社仙醸のホームページを見てみると
黒松仙醸は随分と種類があるようでした。
純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸、純米酒、本醸造等がありました。
迷いましたが、一番馴染み深い黒松仙醸本醸造を購入しました。
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夏なので冷酒にしました。ほんのり甘く、コクがあります。
1.8ml¥2,090(税込)でした。口当たりがいいため、酒が進みます。
最近は黒松仙醸どぶろくが好評とのことで、これも購入してみました。
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600ml¥1,430(税込)でした。
冷やして飲むのがおすすめの飲み方のようです。
お米の甘さとすっきりした酸味、発酵中に出る炭酸ガスが含まれておりこれが心地よいです。
アルコール度数が6度と低いため、すぐに1本空けてしまいました。
冬は黒松仙醸本醸造を熱燗にして頂きます。熱々のおでんが合いそうです。今から楽しみです。
株式会社仙醸のホームページ https://www.senjyo.co.jp/
e-na伊那谷 旅便り- 関連記事:第16回 消毒用エタノールの代替品
- 前回:第27回 風景(2)
- 次回:第29回 五平餅
e-na伊那谷 旅便り 第27回 風景(2)
梅雨に入り雨の日が多くなってきました。
自然豊かな伊那谷もこの時期は少し色あせた景色になってしまいます。
しかし、季節と共に色を変えていくのも伊那谷の良いところ。
例えば桜で有名な高遠城趾公園の場合、春は桜色の風景。ライトアップされた夜桜がとても綺麗です。
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秋の空には紅葉の赤が美しく映えます。
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冬は一転して雪景色。冬の白と秋の赤色の対比が季節を感じさせます。
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このように季節に応じた様々な色が目を楽しませてくれます。
緊急事態宣言も解除され少しずつ観光に目を向けられるようになりましたので
伊那谷を訪れてみるのはいかがでしょうか?
伊那市観光協会でアフターコロナ企画と銘打って伊那にまつわるクイズが出題されています。
アフターコロナ企画 – 一般社団法人 伊那市観光協会 公式ホームページ
このクイズに答えると抽選で商品券が当たるようですので
興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか?
- e-na伊那谷 旅便り
- 伊那谷の風景:第1回 風景
- 前回:第26回 伊那谷の城跡(2)
- 次回:第28回 黒松仙醸
e-na伊那谷 旅便り 第26回 伊那谷の城跡(2)
伊那谷の城巡り第二弾は、伊那市にある「一夜の城」をご紹介します。
「一夜の城」と書いて「いちやのじょう」と読みます。
「一夜の城」は、伊那市街から三峰川の左岸沿いに桜で有名な高遠城に向かう途中、桜井という集落にあります。近くにある八幡社の大きな森が目印になりますが、もしそれがなかったら探すのに苦労するような小さな城跡です。
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城は一辺約50メートル四方の単郭の縄張りで、東側中央付近に虎口と呼ばれる入り口が開いた簡単な構造となっています。虎口付近に残る小さな石積みと東側から南側にかけての土塁跡が辛うじて往時の面影を偲ばせますが、今回訪ねた時、内部は一面の麦畑となっていました。
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一見面白みのないように見えるこの城跡ですが、しかし、実は、長野県内に数多残る城跡の中でも注目すべき価値をもっているのです。それは「一夜の城」という名前からも知れるとおり、この城が「付城(つけじろ)」または「陣城(じんじろ)」と呼ばれる種類の貴重な城郭遺構であるからです。
「付城」「陣城」とは、戦国時代に敵の城を攻める際に、攻撃側の拠点として臨時に築いた小さな城をいいます。臨時のものなので用が済めばそのまま打ち棄てられ、もともと遺構として残りづらい宿命にあるのです。
有名な例としては、豊臣秀吉が小田原城攻めで築いた石垣山城(神奈川県)があります。ある日突然、山の頂に石垣と白壁に囲まれた立派な城が現れ、籠城している小田原方を驚かせ戦意を喪失させたという、あれです。
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「一夜の城」は、天正十年(1582年)3月、織田信長の命をうけた嫡男信忠が武田信玄の五男仁科五郎信盛(盛信)が守る高遠城を攻めるために突貫工事で築いたものとされています。
しかし近年の調査では、もともとこの地にあった土豪の館を信忠が接収し、土塁や堀を改修して陣城としたのではないかと推定されているようです。
ちなみにこのとき織田軍は総勢約3万の大軍で守備兵3千の高遠城を攻め信盛はじめ多くの兵が戦死、高遠城は僅か1日で落城したといいます(フリー百科事典 Wikipedia 『甲州征伐』 )。
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このような歴史を秘めた「一夜の城」ですが、実は何年か前に、道路拡張のため城跡の一部を削り取ることが計画されていると地元の新聞に報じられたことがありました。近隣の住民の方々にとっては幅の狭い道路は使いづらく事故の危険性もあるため改修したい、しかし戦国時代の貴重な遺構を守り後世に伝えることも大切と、様々な議論が出ているとの報道だったと記憶しています。その後の経緯は分かりませんが、幸い現在でも城跡は改変されることなく残っています。
歴史の記憶をとどめた「一夜の城」、知恵を出し合うことで永く残されることを願うばかりです。
参考:
伊那市公式ホームページ:富県(とみがた)一夜の城
https://www.inacity.jp/shisetsu/library_museum/inashisozokan/tenzisitu/tomigataitiyanojyou.html
- e-na伊那谷 旅便り
- 伊那谷の城巡り第一弾:第4回 伊那谷の城跡
- 前回:第25回 中学生が作る特産品
- 次回:第27回 風景(2)
e-na伊那谷 旅便り 第25回 中学生が作る特産品
地域活性・地方創生といったスローガンが聞かれるようになって久しいですが、ここ伊那谷でも中学生が頑張っています。
伊那市の山間に長谷という地域がありますが、過疎化が進むこの地域でプロデュースされている特産品があります。
その名も「長谷の太陽」。
地元野菜である「八房とうがらし」を原材料としたラー油なのですが、地元の長谷中学校の生徒達が自ら栽培・加工・販売まで行っています。
地元の応援もかねて食べてみようと思い、伊那市バスターミナル内のお土産屋さんで買ってきました。
ラベルには「長谷中学校で育てた~」という文字。
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製造者もちゃんと「長谷中学校」です。
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蓋を開けると、ふわっと香ばしい香りが漂います。
オリーブオイルとゴマ油を使っているようですが、この香ばしさはゴマ油のものでしょうか、食欲がそそられます。
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ラー油で食べるならやっぱり餃子かな、という事で餃子を焼いて食べてみました。
先ほどの香ばしい香りもさることながら、後からじわじわくる辛味も美味しいです。
これ以外にもパスタやサラダにも合うらしいです。
実はこのラー油は3種類あるらしく、今回食べてみたスタンダードなラー油に加え、青とうがらしで作った洋食用のガーリックオイル「長谷の新緑」と、カレー用の激辛バージョン「鹿嶺(かれい)の頂」もあります。
※鹿嶺(かれい)というのはこの地域の地名にある、鹿嶺高原からとっています。
こちらの3点がセットになったものは。ふるさと納税の返礼品にもなっているので、地域と中学生の応援もかねて、ご興味のある方はいかがでしょうか?
【ふるさと納税】長谷中学校生徒オリジナル 「地域を元気に!」と作ったラー油「長谷の太陽」
e-na伊那谷 旅便り 第24回 家庭で作る天ぷらそば
週末は家庭で生そばにしようと、会社の近くの産直市場に出かけ、生そばを買い求めました。すると筍とアスパラが安く売られているのが目につきこれも一緒に買うことにしました。
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主食は天ぷらそばなのだけれど、せっかく筍が安く手に入ったので煮物も作ることにしました。我が家の家庭菜園にあるフキと一緒に料理してみましょう。
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茎茗荷は今が一番美味しいとき。もう少し立つと固くなってしまいます。同じ茗荷ですが夏にはぷっくりとした花茗荷も楽しめます。小松菜を茹でて赤かぶも入れて甘酢と塩昆布で和えました。
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そら豆はこの春初採りです。10月に種を撒いて、半年かけて大きくなりました。シンプルに塩茹でが一番美味しいです。
さてメインの天ぷらそばを作ります。三つ葉と新玉ねぎのかき揚げ、アスパラも天ぷらにしました。そばは1分茹でて、さっと冷やして、天ぷらそばの出来上がりです。そばつゆも希釈するだけのタイプが同梱してありました。旬の野菜といただく信州そばはとても美味しかったです。
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