カテゴリー別アーカイブ: コラム

書けまっせPDFシリーズの歴史2

『書けまっせPDF5』ベクタープロレジ大賞にノミネート
『書けまっせPDF5』ベクタープロレジ大賞にノミネートで『書けまっせPDFシリーズ』の歴史を開発者インタビューで振り返っています。
本日は『書けまっせ!!PDF2』『書けまっせ!!PDF3』のインタビューを掲載します。
書けまっせ!!PDF2 販売期間 2006年12月~2008年01月
Q.『書けまっせ!!PDF2』で新機能になった「エクセルデータからの差込」を追加した理由は?
A.お客様からの要望が多かった機能でした。
Q.『書けまっせ!!PDF2』を開発中に想定したターゲット・ユーザーは?
A.初版はパソコンに不慣れな方でも使える製品をということでしたが、「2」ではOfficeに慣れた方でも違和感なく使っていただけるような操作性を目指しました。
Q.『書けまっせ!!PDF2』発売後、反響はありましたか?
A.製品のWebサイトに「ユーザー活用事例」のページを設けてお客様の声を掲載しましたが、実に様々な業種のお客様から活用されているとの事例をいただきました。
Q.『書けまっせ!!PDF2』で競合製品と差別化を計るために工夫したことはありますか?
A.文字を入力するフィールド(テキストボックス)は、他製品ではフィールド単位で一括指定しか行えないものが多かったと思いますが、「書けまっせ!!PDF2」で文字のサイズ、フォント、色、下線などの指定を文字単位に行えるようにしました。
テキストボックス内の文字列を用紙PDFの枠に合わせて均等に配置したり、上下左右に揃えて配置したり、桁数に合わせて割り付けることもできるようにしました。
また、Excelデータの差し込み機能では、クリップボード経由でセルのデータを個別に取り込む製品が多かったのですが、『書けまっせ!!PDF2』ではExcelの複数セルの内容を表枠に一括で取り込める機能をつけました。
ここまで『書けまっせ!!PDF2』のインタビューでした。販売担当の自分も『書けまっせ!!PDF2』あたりでアンテナハウスはこんな製品があるなと周囲に知れ渡ってきた印象がありました。
次は『書けまっせ!!PDF3』の開発担当インタビューです。
書けまっせ!!PDF3 販売期間 2007年12月~2009年08月
Q.『書けまっせ!!PDF3』製品を「プロフェッショナル」「スタンダード」に分けた理由は?
「1」から「2」を経てユーザーの要望を汲み取り、製品が高機能になったので、ライトユーザ向けとヘビーユーザ向けに分けることにしました。
Q.『書けまっせ!!PDF3』の開発で苦労したことや開発秘話があれば教えてください。
「3」はある理由からプログラムをイチから完全に作り直しました。イチから作るにしても今まであった機能は当然そのまま必要で、しかも非常に短期間で「2」と同じレベルのものを作る必要があり、それが大変でした。
Q.『書けまっせ!!PDF3』で競合製品と差別化を計るために工夫したことはありますか?
とにかくPDFに文字を書くというのが第一だったので、それをできるだけ簡単に違和感なくできるように目指しました。そのためにテキストボックスを自社開発しています。
他にはPDFの注釈ではなく本文として出力できるところ、矩形認識機能、パスワードのかかったPDFに書き込みができるところが競合製品との差別化になると思います。




瞬簡PDF 変換 2024
PDFをOffice文書へ高精度変換


アウトライナー
PDFを解析して しおり・目次を自動生成

書けまっせPDFシリーズの歴史1

『書けまっせPDF5』ベクタープロレジ大賞にノミネート
『書けまっせPDF5スタンダード』が、ベクタープロレジ大賞にノミネートされてから、さらに『書けまっせPDF5』のお問い合わせや、製品をお求め頂く方が増えております。大変感謝いたします。
今日から3回に分けて『書けまっせPDFシリーズ』がどのように進化して行ったか、各バージョンの開発担当者へのインタビューをお伝えします。
書けまっせ!!PDF 販売期間 2006年01月~2006年12月
Q.『書けまっせ!!PDF』を開発しようとしたきっかけはなんでしょうか?
2005年5月にPDFをWordに変換するソフト『リッチテキストPDF』を販売開始し好評をいただきました。
PDFは紙をデジタルに置き換える目的で開発され普及を始めていましたが、紙のように固定化するのではなく、再利用が簡単にできるなどデジタルデータとしてのメリットを活かせるソフトが求められていると感じました。
PDFの書き込みソフトを製品化したいという構想は実は以前からもあったのですが、『リッチテキストPDF』でPDF活用ソフトのニーズに手応えが感じられたことが、製品の具体化に大きく影響したように思います。
Q.『書けまっせ!!PDF』を開発中に想定したターゲット・ユーザーは?
A.最初の製品では、パソコンに詳しくない初心者の方でも気軽にPDFを利用できることを目標において、シンプルな機能、簡単な操作性、親しみやすい製品といったコンセプトで開発を進めていきました。
Q.『書けまっせPDFシリーズ』は、今やアンテナハウスの主力製品のひとつになりましたが、開発当時売れる自信はありましたか?
A.PDFに書き込みできるソフトについてはニーズがあることを確信していました。しかし、そういったニーズに対して『書けまっせ!!PDF』の機能やコンセプトが受け入れられるかどうかについては不確定で、正直不安もありました。
Q.『書けまっせ!!PDF』の開発で苦労したことや開発秘話があれば教えてください。
A.『書けまっせPDF』では、PDFへの文字入力を簡単にするため、PDFに表示された枠を自動的に認識してテキスト入力枠を重ねる機能を新たに開発しました。また、パソコンに不慣れな方でも簡単に扱えるようデータトレー機能を用意したり、線や文字の属性を簡単に指定できる方法を工夫する必要もありました。
また、扱うPDFも様々なソフトで作成されていて行儀のよいものばかりではありませんので、そうしたものを検証しながら対応していくなど試行錯誤の積み重ねでした。
Q.『書けまっせ!!PDF』のネーミングの由来は何でしょうか?

A.ユーザーに親しみやすく、かつソフトの機能を的確に伝えるもの、ということであれこれ考えましたが、ほとんどボツになり、最終的には社長の提案でこの名称に落ち着いたように記憶します。
当初使用していたキャラクタもそうですが、初心者の方にも親しみやすく、印象に残るものというコンセプトでの命名と思います。
Q.『書けまっせ!!PDF』発売後、反響はありましたか?
A.初回バージョンに対しては機能の充実を要望される声が多かったです。「シンプルな機能」というコンセプトで売り出しましたが、実際にはPDF上での様々な入力に使用されたいという方が多くて機能不足を痛感しました。書けまっせ!!PDF3以降では根本的に見直しが行われて、こうしたご要望に応えていけるようになったと思います。
このようにして『書けまっせPDF』シリーズが誕生したのですね。
明日は『書けまっせ!!PDF2』『書けまっせ!!PDF3』の開発者インタビューを掲載する予定です。




瞬簡PDF 変換 2024
PDFをOffice文書へ高精度変換


アウトライナー
PDFを解析して しおり・目次を自動生成

『書けまっせPDF5』ベクタープロレジ大賞にノミネート

『書けまっせPDF5スタンダード』が、「復活!第17回Vectorプロレジ大賞」「PDF作成部門」にノミネートされました!ぜひ、ご投票をお願いいたします!
また、これを記念してアンテナハウス オンラインショップでは『書けまっせPDF』の特価キャンペーンを行なっています。(2012年2月29日 17:00まで)
新規購入だけでなく、通常は割引のない、旧製品からのバージョンアップや優待購入などの『書けまっせPDF5』全製品が特価対象となっておりますので、この機会をお見逃しなく!
新規購入のお申込
 ◆FAX(PDF)でお申込(CD-ROM)
 ◆オンラインショップでお申込(CD-ROM)
 ◆オンラインショップでお申込(ダウンロード)
  
バージョンアップのお申込
 ◆FAX(PDF)でお申込(CD-ROM)
 ◆オンラインショップでお申込(CD-ROM)
 ◆オンラインショップでお申込(ダウンロード)  
優待購入のお申込

 ◆FAX(PDF)でお申込(CD-ROM)
 ◆オンラインショップでお申込(CD-ROM)
  




アウトライナー
PDFを解析して しおり・目次を自動生成


瞬簡PDF 統合版 2024
アンテナハウスPDFソフトの統合製品!

PDF, EPUB,「PDFインフラストラクチャー解説」、CAS-UB

 本日は、TextPorterを離れて、電子書籍、PDF, EPUB関連の情報を。
 先日、PDF乱世になって、コンピュータが仕様に準拠しない、でたらめなPDF、壊れたPDFが生成するようになり、TextPorterも苦労している話を書きました。
 いまのPDFは、仕様書も非常に分厚くなって、複雑な規格になっていて、理解するのも大変です。
 アンテナハウスは、このブログの右側にもPDF関連製品がたくさん並んでいるので、おわかりのように、長年、PDFに取り組んできたので、日本国内ではもちろんのこと、世界的にみても、PDFに関して、かなりのレベルにある会社だと自負しています。
 そういう経験を踏まえて、「PDFインフラストラクチャー解説」というPDFを理解するためのガイドブックを、製作中です。
 本書の元ネタは、弊社社長の小林が、千日行として取り組んだ「PDF千夜一夜」です。
 これを再編集していますが、製作に使われているのが、「クラウド型汎用書籍編集・制作サービス CAS-UB」です。
 CAS-UBを使うと、同じ原稿から、EPUBとPDFを作ることができるのです。目次、索引、注釈一覧、図表一覧も自動生成します。
 「PDFインフラストラクチャー解説」は、いま、EPUB版を無償で公開しています。
 CAS-UBのサイトにある「CAS-UBで製作されている電子書籍」から、ダウンロードできます。
 そして、本書の内容を検討するために、Facebookに「PDFInterest」グループを設けています。
 ぜひ、ご参加ください。
 TextPorterについての詳しい説明は、
TextPorter
をご覧ください。
 TextPorterをはじめ、アンテナハウスのシステム製品につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
 詳しくは、
アンテナハウス システム製品技術相談会
をご覧の上、お申し込みください。




瞬簡PDF 書けまっせ 2024
PDFに文字が書ける! 入力欄を自動認識


瞬簡PDF 編集 2024
かんたん操作でPDFを自由自在に編集

TextPorter V5.1 MR3, TextPorter V5.0 MR5について

 昨日まで、TextPorter V5.2について述べましたが、昨年10月のブログ担当の日から、今日までの間に、TextPorter V5.1 MR3, TextPorter V5.0 MR5を出荷しましたので、それについて、述べます。
 TextPorter V5.1 MR3の改訂内容については、
TextPorter V5.1 MR3
をご覧ください。
 TextPorter V5.0 MR5の改訂内容については、
TextPorter V5.0 MR5
をご覧ください。
 バグ修正の内容は、昨日まで述べたTextPorter V5.2のバグ修正と、基本的には同じです。
 改訂版(MR)の場合は、保守のためのメンテナンスリリースなので、バグ修正しか行わないのが、原則です。機能追加や新フォーマットへの対応といった、新しいことは、やらないということです。
 新機能や新フォーマット対応がお望みの場合は、新しいバージョンにバージョンアップをお願いします。
 とはいえ、システム製品の場合、そう簡単にバージョンアップができない場合もあります。
 システム構築業者がTextPorterを使ってシステムを組み、納入してから何年経っても、さまざまな事情によって、おいそれとはバージョンアップできず、いまだにシステムを納品したときのバージョン、たとえばV4.2を使い続けているという場合もあります。
 システム製品は寿命が長いのです。
 これが我々にとっても、大きな負担になります。つまり、長期間にわたって古い製品をサポートし続けないといけないわけです。なんとV4.2はすでに、MR11まで出しています!!
 とても無料ではできないので、保守契約を結んでいただいております。
 中には、古いバージョンで、新バージョンにある、新機能、新フォーマットをサポートしてくれという要望もあります。この場合、別途、ご相談となります。
 弊社で、実現可能かどうかを検討し、実現できる場合は、開発費と開発期間がこれくらい必要になるというお見積りを、提出することになります。
 お客様のほうでは、こんなにお金と時間がかかるならバージョンアップしたほうがいいという場合もあるでしょうし、これならやってくれという場合もあるでしょう。
 弊社としては、バージョンアップをまずお勧めしますが、そうもいかない場合は、お気軽に、ご相談ください。
 TextPorterについての詳しい説明は、
TextPorter
をご覧ください。
 TextPorterをはじめ、アンテナハウスのシステム製品につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
 詳しくは、
アンテナハウス システム製品技術相談会
をご覧の上、お申し込みください。




瞬簡PDF 統合版 2024
アンテナハウスPDFソフトの統合製品!


瞬簡PDF 変換 2024
PDFをOffice文書へ高精度変換

最新!TextPorter V5.2について その2 壊れたPDFからもテキスト抽出

 昨日に続いて、TextPorter V5.2について、述べます。
 「V5.2の改訂情報」をみて、PDFが非常に多いことにお気づきと思います。
 これらは、前回のブログ担当だったときに書いた「PDFからのテキスト抽出で困っていること」に書いた、コマッタチャンなPDFによって発生したバグの修正です。
 ちゃんとしたソフトで、人間がPDFを作っていれば、異常な長さの文字列を含むPDFなどできないはずですが、いま、コンピュータがいろんな文章やデータをかき集めてPDFを生成したり、PDFをあれこれ加工するようになっています。
 その過程で使われているソフトにバグがあると、とんでもないPDFができてしまうのです。
 以前は、少しでも壊れていると思われるPDFは、テキストの抽出処理をやめて、エラーにしていました。そのころは、コンピュータがPDFを自動生成することも少なく、平和な時代でした。
 PDFが普及するにつれ、コンピュータによる自動生成も増えてきました。お客様から、すぐにエラーにするのではなく、少しでも中身を知りたいから、壊れたPDFからもテキストを抽出してくれないかという要望が出てくるようになりました。
 PDF乱世の時代です。
 そこで、なるべく処理を続行するようにしました。つまり、エラーとする制限をゆるくしたわけです。すると、こちらが想定していないPDFにも遭遇する確率が、一気に上がってしまったわけです。
 PDFの抽出エンジンは、バグが出尽くして、かなり枯れたと思っていましたが、PDF乱世に対応したことで、バグが出るようになってしまったのです。
 時代の要請とはいえ、苦労が絶えません。
 TextPorterについての詳しい説明は、
TextPorter
をご覧ください。
 TextPorterをはじめ、アンテナハウスのシステム製品につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
 詳しくは、
アンテナハウス システム製品技術相談会
をご覧の上、お申し込みください。




HTML on Word
WebページをWordで作る!


瞬簡PDF 統合版 2024
アンテナハウスPDFソフトの統合製品!

最新!TextPorter V5.2について

 昨年10月のブログ担当の日から、今日までの間に、TextPorter V5.2を出荷しましたので、V5.2について、述べます。
 TextPorterをご存じない人のために説明すると、TextPorterは、クラウドコンピューティング時代のサーバ組込用テキスト抽出エンジンです。何ができるかを一言でいうと、Word, Excel, PDFなど色々なアプリケーションのファイルから文字列を抜き出してくるソフトです。
● V5.2の機能追加は、以下の通りです。
・Outlook 2003のUnicodeに対応
・Outlook 2007/2010に対応
  エンジンは、dmc_txmsg2007, dmc_txmsg2010
・OpenOffice.org 3.3に対応
  識別文字列(DocFormat)は、従来と同じ。
・Libre Office 3.3/3.4に対応
  識別文字列(DocFormat)は、OpenOffice.orgと同じ。
・Visio 2010に対応
  識別文字列(DocFormat)は、”Visio 2003/2007/2010″に変更。
 Outlook 2003のUnicode対応は、これまで要望がなかったのですが、Outlook 2007/2010に対応する際に、Unicode対応もすることになり、そういう時期に、お客様からの要望も来ましたので、渡りに船とばかりに対応しました。
 OpenOffice.orgとLibre Officeの関係は、なかなか複雑です。
 ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、OpenOffice.orgは、元々、米Sun Microsystems社(以下、Sun)が支援して、開発が進められてきたオフィスソフトで、Microsoft Officeの代わりになるものです。
 米Oracle社(以下、Oracle)がSunを買収したことによって、OpenOffice.orgの先行きが不透明になりました。Oracleは、オープンソースに積極的ではないと思われているからです。そのため、Oracleによる支配を嫌ったOpenOffice.orgの開発者たちがスピンアウトして、立ち上げたプロジェクトが、Libre Officeです。
 Oracleは、OpenOffice.orgのソースコードなどを、オープンソース開発の一大拠点であるApache Software Foundationに寄贈することになりましたが、Libre Officeとの関係が今度どうなるか、注目です。
 OpenOffice.orgは、地方自治体、公共機関などでよく使われており、TextPorterもサポートしているのですが、まだ日が浅いLibre Officeもすでに採用を始めている地方自治体があり、V5.2でサポートすることになりました。
 弊社としては、OpenOffice.orgもLibre Officeも、お客様のご要望があれば対応していくスタンスです。
 なお、Libre Officeのサポートは、V5.2からになります。
 古いバージョンをお持ちの方は、バージョンアップをお願いします。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/10/6238858
JA福岡市がLibreOffice導入、MS Officeから移行で約840万円削減見込む
 TextPorterについての詳しい説明は、
TextPorter
をご覧ください。
 TextPorterをはじめ、アンテナハウスのシステム製品につきましては、事前に技術相談会を行っております。お気軽にお問い合わせください。
 詳しくは、
アンテナハウス システム製品技術相談会
をご覧の上、お申し込みください。




瞬簡PDF 統合版 2024
アンテナハウスPDFソフトの統合製品!


瞬簡PDF 編集 2024
かんたん操作でPDFを自由自在に編集

DITA Festa 2012 終了。マニュアル制作の危機を痛感!

DITA コンソーシアムジャパン主催のDITA Festa 2012が、1月25日と26日二日間開催され、盛況のうちに終了しました。
今回のDITA Festaでは、従来に比べてさらに実践的な内容が多く報告されました。現在、日立で日米同時進行で進んでいるソフトウェアマニュアルのDITA化の中間報告は、まさにマニュアル制作現場の熱い戦いを臨場感をもって伝えるものでしたし、DITA ヨーロッパ2011の視察報告も、報告者の深い経験に基づく考察を踏まえたもので、単なる視察報告の域を超えたものでした。
しかし、それにもまして、強い印象をうけたのは日本企業の急速なグローバル展開と、マニュアル制作の危機とも言える現状です。
藤枝さんの市場分析の中で「DITA化したいドキュメントの展開言語数」のグラフに典型的に表れていましたが、2010年11月時点では「36言語以上」はゼロなのに対して、2011年6月の時点では、「36言語~40言語」が5社、「41言語以上」が2社となっています。多言語展開が大きな課題になっているのは明らかです。
技術的な製品であれば、ドキュメントは日本語と英語だけでもなんとかなりますが、コンシューマ製品になれば、現地の言葉でドキュメントを作るのは必須です。このため日本企業がコンシューマ製品を世界に展開していくときには、企業のグローバル化のスピードにあわせて同時に説明書の多言語化が必要となります。
「DITAユーザー交流会」の報告は、日本企業のマニュアル制作が総括されました。とりわけ、オムロンヘルスケア社のDITA検討状況の報告は、企業のグローバル展開が急速に進んでいるのに、ドキュメント制作体制が伴っていないために起きる状況を典型的に伝えています。同社は製品のグローバル展開を急速に進めていますが、その製品説明書はDTPで制作する体制をとっています。日本語だけであれば特に問題がないのでしょうが、DTP制作体制のままで内容をコピー&ペースト方式で多言語化していったためにドキュメントの保守ができなくなり始めているようです。具体的には、本社の移転に伴う住所表記の変更作業が大きな日数とコストを要する作業になっているということがその一例です。この一例はDTPと手作業のままでマニュアルの多言語展開をしていくことの限界を象徴しています。
そういえば、DITAヨーロッパの視察報告の中で、SAPが企業を買収して製品群を自社の中に融合していく際にマニュアル制作方式の統一が必要になったという事例が報告されていました。
今回のDITA Festaでは、企業活動とマニュアル制作は密接な関係をもっていること、そして、グローバル化とM&Aという激しい流れに対応できるマニュアル制作体制の確立が必須になっている、ということに強い印象を受けました。
DITA Festa2012




瞬簡PDF 作成 2024
ドラッグ&ドロップでPDF作成


HTML on Word
WebページをWordで作る!

サーバベース・コンバーター Office2007/2010パスワード対応

サーバベース・コンバーター V4よりMicrosoft Office(Word:docx/Excel:xlsx/Powerpoint:pptx、以下 Office) 2007/2010で読込パスワード設定したファイルの変換を対応します。
読込パスワードの対応に関しては、以前から国内外よりお問い合わせをいただいておりましたが、他の優先事項を差し置いて対応するには、あまりにも多くの期間が必要となることが予想され躊躇しておりました。
対応の契機としては、Microsoft社よりその情報が公開されたことが大きいです。その公開情報を使用することにより、弊社にて自力で対応する遙かに短期間で対応することができますので。

続きを読む




瞬簡PDF 統合版 2024
アンテナハウスPDFソフトの統合製品!


瞬簡PDF 編集 2024
かんたん操作でPDFを自由自在に編集

サーバベース・コンバーター RTF読込対応

サーバベース・コンバーター V4よりMicrosoft Word(以下、Word)が出力するRTF形式のファイルに対応します。
この機能は、主に海外からの要望が多かったのですが、国内においても社内で数種類のバージョンを使用している場合には、ル-ルとしてRTF形式に保存する場合や、Wordのバージョンによっては、拡張子がdocのままで中身がRTF形式と言ったように作成者側が意図しない形でRTF形式が使用されている場合も見られるとの報告を受けたために開発、実装に踏み切りました。

続きを読む




アウトライナー
PDFを解析して しおり・目次を自動生成


瞬簡PDF 作成 2024
ドラッグ&ドロップでPDF作成
Pages: Prev 1 2 3 ... 53 54 55 56 57 58 59 ... 111 112 113 Next