この春アンテナハウスは2つのカンファランスに出展しました。4月にロードアイランドのプロヴィデンスで開催された Content Management Strategies/DITA North Americaと、五月にフロリダのクリアウォーターで開催された、2013 AIA (Aerospace Industries Association) Spring Tech Pubs Workshopです。
対照的だったのは、DITAイベントは確実に大成功だったのに対し、AIAイベントは参加者が少なかったことです。その違いは、一方はDITAに焦点を置いたカンファランスだったのに対し、一方は、S1000D(航空宇宙・防衛業界の国際的な技術文書仕様)に焦点を置いたカンファランスだったことです。S1000Dが、航空宇宙・防衛業界や、政府機関から指定された仕様である事に対して、DITAの導入は全く企業の選択で決められます。
CMS/DITA North Amrerica Conference 2013
DITAはまさにビジネス社会の要求を満たし、CMS/DITA North America conferenceは企業が、DITAを採用し続ける手助けをし、北アメリカにとどまらず、DITAは世界中に広まろうとしています。今年は世界17カ国から344名が参加。現在の世界的な経済情勢を考慮すれば、驚くべき実績ではないかと考えます。
4つのトラック、情報デザイン開発、テクニカルソリューション、マネジメント、先端テクノロジーで構成され、参加者にとってこれは非常に役立ちます。
このカンファファランスの最後のセッションでDITA-OT Panelが開催され、DITA-OT(DITA Open Toolkit)に関わっているキーパーソンが集い、OTの現在の状態、調査結果 そしてOTの今後についてディスカッションが行われ、大変興味深いものとなりました。(Robert Anderson (IBM Corporation) (DITA Technical Committee), Eliot Kimber (RSI Content Solutions)、 Frank Shipley (Componize Software)、Hal Trent (Comtech Services, Inc))
OTはボランティアによって支えられています。デフォルトのOTは多くの人が使うものですが、システムに組み込んでベンダーから提供されるツールキットもあります。OASISはDITA標準を維持管理しますが、OTに関わってはいません。基本的に3人の開発者がOTを開発しています。OTはSource Forgeにありダウンロード可能です。開発者はGithubを使っています。IBMが初期のコードを貢献、寄与しました。OTの開発やドキュメンテーションなどのボランティアは大歓迎です。Robertは、OTの開発に関わってきた観点から発言をし、EliotはOTのプラグインをビルドした経験を語り、Frankはベンダーとして、システムにOTを組み込んだ経験を、HalはOTのトレーニング教育について語りました。1つ問題なのはDITA OTを正式に管理する組織がないということ。このことはDITAの成功を左右する重大な問題だと考えます。本来の彼らの仕事がもちろん優先するストレスの中、少ない人数のボランティアが偉大な仕事をしています。
アンテナハウスはDITA Open Toolkit で使用する PDF出力用の新しいプラグインを用意しています。是非お試しください。
アンテナハウス海外サイト
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