作成者:アンテナハウス株式会社 益田康夫
資 格:上級 文書情報管理士、簿記3級、行政書士
本ブログの記載内容は、公開日時点での法令等に基づいています。
その後の法令改定により要件が変わる可能性がありますので、最新の法令などをご確認下さい。
問33 規則第3条第4項に規定する「スキャナ」とは、どのようなものをいうのでしょうか。
★ここが平成28年度税制改革大綱で発表がありました、スマホ緩和の関係のところです。
「が原稿台と一体となったものに限ること」が削除されます。
回答
「スキャナ」とは、一般的な用語を指しているものと解して差し支えありません。
解説
スキャナとは、工業標準化法(昭和24年法律第185号)第17条第1項(日本工業規格)に規定する日本工業規格(いわゆるJIS規格)Z6015(エレクトロニックイメージング用語)の01.36.00において、「走査によってアナログ信号又はデジタル信号を出力する装置」とされ、この「走査」とは、このZ6015の01.39.00において、「文書、図形などの画像を画素の時系列に分解し、その光学濃度に応じた信号を出力すること」とされています。
これに対して、一般的に、スキャナとは、文字や写真などの原稿をデジタル画像にデータ変換する入力装置ということもできます。
法令上、スキャナについて、走査によってアナログ信号又はデジタル信号を出力する装置などの定義がないこと及び「スキャナ」を一般的な用語と解したとしても、特段の弊害がないことから、このように解しても差し支えないものと考えられます。
したがって、走査を行わないような、いわゆるブックスキャナなども、スキャナに含まれます。
ただし、規則第3条第4項に規定するスキャナは、次の要件を満たす必要があることに留意してください。
- 1 スキャナが原稿台と一体となったものに限ること(規則3)
- 2 スキャニング時の解像度である25.4ミリメートル当たり200ドット以上で読み取るものであること(規則3二イ(1))
- 3 赤色、緑色及び青色の階調がそれぞれ256階調以上で読み取るものであること(規則3二イ(2))
※ いわゆる一般書類(規則第3条第6項に規定する国税庁長官が定める書類)をスキャナ保存する場合、白色から黒色までの階調が256階調以上で読み取るものであること(規則3)
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