Webページの閲覧ではリンク(ハイパーリンク)が重要な役割を果たします。これについては特に説明しなくても良いでしょう。
PDFにもWebページと同じようなリンクを設定できます。
PDFのリンクのメリット
PDFのリンクは、PCやタブレットのようなデジタル機器で閲覧するときに次のようなことができます。
リンクを設定することで、PDF内の特定のページや位置に迅速に移動できるようになり、文書のナビゲーションが容易になります。また、外部のウェブサイトや他のPDF文書へのアクセスを可能にすることで、情報の参照や追加資料へのアクセスがスムーズになります。
このようにデジタルで閲覧するPDFにはリンクが必須といえます。
PDFのリンクの機能
PDFのリンクは、PDFのページ上のリンク元にリンク注釈を挿入し、アクションを指定することで行います。
リンクを付ける位置(リンク元)はページの上の矩形範囲です。矩形範囲に境界線や背景色を設定できます。
リンクをクリックしたときにサポートされているアクションには、GoToアクション、GoToRアクション、Launchアクション、URIアクションがあります。これにより、同一PDF内や異なるPDF内の指定された宛先に移動したり、指定したURIを開くことができます。
PDFの別ページに移動するときは、移動先の指定には、ページ、位置、および倍率を同時に指定します。位置や倍率のパラメータは宛先の型に応じて変わります。宛先の型には、Fit型、FitB型、FitBH型、FitBV型、FitH型、FitR型、FitV型、FitXYZ型などがあります。これらの型により、ページ全体や特定の座標をウィンドウに収める倍率で表示することができます。
PDFのリンクのアクションの種類
PDFのリンクのアクションには、以下の種類があります。
- GoToアクション: 同一PDF内の指定された宛先(ページ、位置、および倍率)へ移動します。
- GoToRアクション: 異なるPDF内の指定された宛先(ページ、位置、および倍率)へ移動します。
- Launchアクション: アプリケーションの起動。通常はドキュメントのオープンや印刷です。
- URIアクション: 指定したURI(通常はインターネット上のハイパーテキストリンクを指す)を開きます。
詳しくは、以下のURLをご参照ください:
リンク注釈の追加