サーバベース・コンバータのV2.0MR5を公開しました。V2.0は昨年9月の発売ですので、この1年間で5回の改訂があったことになります。
○サーバベース・コンバータのWebページ
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MR5での主な修正内容は以下の通りです。
1) PDFからの変換について
・トレーラ辞書のID内にコメントがあるとエラーが発生することがあった
・一部のフォントで FreeType の Encoding に間違いがあり、埋込フォントの表示でゴミが出ることがあった
・画像が SeparationColorSpace の場合に色変換されていなかった
・Labカラースペースからの色変換精度を改善
2) PDFへの変換について
・元文書に不正な画像が含まれているとアプリケーションエラーが発生することがあった
3) Wordからの変換について
・文字のない段落で中央揃えなどが指定されているとエラーとなることがあった
・表のセル内に表があるとき、セル内の表の直後の段落が改行のみだった場合、その後の文字列のある最初の段落の後の行間隔が不正になっていた
・ヘッダ/フッタ 内のシェイプの回り込みを本文に反映させていなかった。
・V2.0MR4で 2byte記号 Ⅰ Ⅱ Ⅲ に Times New Roman など英数フォントが指定されているとき読み込み時に別のフォントに置き換えるように変更していたが、Wordと同様に Times New Romanのまま出力するように戻した
・カーニングの処理で、”(”, “)”などの文字幅を狭くしていた(位置をずらしていた)が、プロポーショナルフォントで”(”, “)”が直前、直後の文字と重なってしまっていた。プロポーショナルフォントでは、この処理を行わないように修正
・縦書き文書で「表の水平方向位置:段落」の場合に、正しい位置に表が出力されていなかった
・縦書きのプロポーショナルフォントの文字列長が不正だった
・セル内の最後のコード(改行コード)の文字属性にマーカーが付いていたとき、改行の前の文字列にマーカーを付けてしていた
・表に対する文字列の折り返し処理が正しく行われていなかった
・Word2007でチェックボックスの変換に対応(97-2003形式は未対応)
・図の上下反転と左右反転に対応
・変換元文書内の図に不要なクリッピングを行ってしまうことがあり、その場合に図が欠落することがあった
・フッタ内の行内に配置された図の位置が不正で、欠落することがあった
・英単語がハイフンなしで分割されることがあった
・段落番号が正しく付けられないことがあった
・タブのある段落に張り付けられた図形が正しく配置されないことがあった
4) PowerPointからの変換について
・箇条書き行頭文字がイメージのみのとき、行頭イメージが読み込めていない部分があった
・マスタスライドのヘッダ・フッタで、ヘッダフッタ用のメタ文字が入っておらず直接文字が書かれていて、ヘッダ・フッタ用のメタ文字置き換えが発生しないときに、ヘッダ・フッタが出力されていなかった
・行末の空白がテキスト枠からはみ出たときに余計な改行が入っていた
・中黒(・)が禁則処理されていなかった
・図の上下反転と左右反転に対応
5) Excelからの変換について
・Excel2007 のチャート(グラフ)内のシェイプについて、チャートとシェイプの親子関係によっては、シェイプが欠落することがあった
・チャート(グラフ)の軸ラベルが参照するセルに、チャート内で無効であるべき表示形式指定が使われてると異常終了することがあった
・図の上下反転と左右反転に対応
6) その他
・Jpeg2000画像からの変換で、変換結果の用紙サイズが極小となることがあった
・SVG 出力で、リンク処理のためページ毎の出力でも全ページの処理が終わってから出力していたが、処理が終わったページから順次出力できるようにした
・SVG 出力で、パスが不正に分割されて出力されることがあり、塗りつぶしが正しく行われないことがあった。
・ユニコードファイル名に対応
・変換実行時に、エラー情報の初期化が不十分だった