前回、PDF/A-1aファイルのタグの内容を簡単に見てみました。PDFのタグは、元文書の論理構造やレイアウト情報を表現したり、PDF/UA にみられるようなアクセシビリティのサポートなど、さまざまな用途で使用されます。
PDF内には、ページコンテントと構造がそれぞれ独立して格納されていますが、互いに他方へのリンクを持っています。前回の例で、PDF/A-1a仕様で出力したタグの構造を見てみました。<見出し1>あるいは〈H1〉といったタグが出力されていました。これらのタグはページコンテント側の対応する箇所への情報を持っています。
Acrobatのしおり作成機能には、これを利用する方法「ストラクチャから新規しおり作成」が設けられています。
前回作成したサンプルのPDFにはしおりが存在しませんが、これを使用して作成してみます。
しおりのナビゲーションパネルを表示して、メニューを開きます。
「ストラクチャから新規しおり作成」を選択すると、ダイアログに設定されているタグの一覧が表示されます。
しおり作成の対象とするタグを選んでOKすると、選択した項目を使用して、しおりが作成されます。
このように、PDFのタグの機能は、タグ付けするアプリケーションと、それを利用するアプリケーションの連携で、まだいろいろなことができそうです。
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